幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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お久しぶりです……。

残業多すぎて死んでました(白目)

でもZAのDLCであんなものを出されてしまってはね、書くしかないだろうと思いまして←

秒でスタメン入り余裕でした。


79話

 あれからしばらく経った。

 

 街の人は妙に生暖かい目線で『いっそのことずっと居てくれてもいいのよ?』みたいに言ってくれているが、流石に厚意に甘え続けるのは申し訳なくなってきた。

 

 なので最近は、俺を泊めてくれている宿や、街に関することのお手伝いなどもするようにして、せめてただの穀潰しにはならないようにしつつ、宿の部屋で神話の調査をしているのだが……。

 

「……この本にも載ってない、か……」

 

 新情報がほとんど手に入らない。

 

 よくよく考えてみれば当たり前のことなんだが、ここはシロナさんが生まれ育った地だ。つまり、この街にあるシンオウ神話に関連する本について、当然シロナさんはほぼほぼ読破していることだろう。

 

 そして、その経験で得た知識を俺に与えてくれていたということもあり、なんというか大抵の内容は既知のものとなってしまっていた。

 

 読み始めてすぐは『おっ、これは知らない情報かも……!』と思えたものでも、読み進めていくと『あ……これ前にシロナさんが言ってたやつじゃん……』みたいになるのがほとんどだ。

 

 どうやら重要な部分を抜粋して俺に教えてくれていたらしい。思っていた以上に、俺はシロナさんの手でシンオウ神話に染められていたみたいだ。

 

 やっぱりカンナギタウンだけだと情報収集は難しいのかな。かと言って他の街に行っても同じようなことになりそうな気もするし、いっそのこと他の地方に──。

 

「ムクホお兄さん、また難しそうなお顔してる」

「へ?」

 

 いつの間にかシロナさんが部屋の中に入ってきていた。

 

「……いつの間に?」

「部屋に入る前に声はかけたし、ノックもしたよ? でも何も反応がなかったから……」

「あー……ごめん」

「ううん、それだけ真剣に本を読んでたってことだもんね! 頑張って、ムクホお兄さん!」

「……ありがとう、シロナちゃん」

 

 彼女の優しさに感動して頭を撫でると、顔を緩ませて気持ちよさそうな表情になった。

 

「……はっ!? い、いけないいけない! 溶かされちゃうところだった……」

「へ?」

「なっ、何でもないの! それよりムクホお兄さん! そろそろ絆創膏交換の時間だよ!」

 

 言いながら、シロナさんはいつものように可愛い絆創膏を取り出した。

 

「いつもありがとう。で、でも、そろそろ傷も治ったんじゃないかなーって──」

「治りかけのときこそ肝心っておばあちゃんが言ってたよ!」

「……それ、風邪とかのときに言う言葉じゃ……」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「あ、ああ……うん」

 

 謎の圧に押され、俺は今日もまた絆創膏を貼られることになった。

 

 もう大丈夫だと思うんだけどなぁ……。ちょっと擦っただけだし……。

 

 でもそれだけ心配してくれてるってことなんだろうな。やっぱりシロナさんは優しい人だ。

 

「そ、それじゃあ交換するね?」

 

 座っている俺の前に立ったシロナさんは、元々貼られていた絆創膏を優しく剥がすと、新しいものをさっと貼ってくれた。

 

 絆創膏の貼り替えはこれで完了……な、はずなんだけど……。

 

「……あの?」

「も、もうちょっとだけ……。ちゃんと貼れてるか確認するから、もうちょっとだけ……」

「う、うん……。そっか……」

 

 貼り終わったあと、毎回しばらく至近距離で顔を見つめられるの、ちょっと恥ずかしいんだよな……。

 

 

────────────────────────

 

「今日はどんなお話を読んでたの?」

「うーん……シンオウ神話のはじまりってやつかな」

「はじまり?」

 

 膝の上に座るシロナさんに見えるように本を広げ、小難しい箇所を小さい子にも分かるよう噛み砕いて説明してみる。

 

 話している最中、シロナさんは何度も頷いていて、話が終わると彼女は口を開いた。

 

「つまり、最初に生まれたアルセウスがふたつの分身……ディアルガとパルキアを作って、そのあとにみっつの心……ユクシー、アグノム、エムリットを生み出したんだね。そうして、"もの"と"こころ"が生まれて、"せかい"が作り出されたから、アルセウスは眠りについたってこと?」

「おぉ……やっぱり理解力すごいね、シロナちゃん……」

「えへー!」

 

 流石、未来のシンオウ神話の権威と言うべきなのだろうか。理解力がマジで凄い。

 

 でも、なんだろう。なんというか、すごく可愛がりたくなるというか、気にかけてあげたくなるというか……。

 

 もしかして、これがシロナさんが俺にシンオウ神話を教えていたときの気分なのだろうか。

 

 今ならシロナさんの気持ちが、少しわかるかもしれない。

 

「……やっぱり、シロナちゃんは天才だなぁ」

 

 言いながら本を横に置き、シロナさんを抱き締めながら撫で始めた。

 

 やっぱり人は褒めて伸ばすものだと思うんだよね。子供なら尚更だ。

 

 この経験がいつか、彼女の自信に繋がってくれたら嬉しいと思う。

 

「流石シロナちゃん。すごいよ、ほんとに」

「あっ……ああっ……、あっ……」

 

 褒めている最中、彼女の顔がとても赤くなっていたけれど、褒められ慣れていないのかもしれない。




・シバリ(ムクホ)
「流石シロナちゃん。すごいよ、ほんとに」(無意識耳元囁きASMR)

シロナちゃんの情緒を破壊したことに気がついていない。

・シロナ(幼)
情緒はもう粉々

・ゴローニャ
謹慎中

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも)

  • カントー地方
  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
  • ヒスイ地方
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