描写レベルは本編と同じくらいなんで、気軽に見ていただければと
「あっ! サチエおばさん! おはよう!」
「おはようシロナちゃん。いつも元気ねぇ」
誕生日パーティーの翌朝、シロナはいつものように宿へと向かっていた。
「今日もムクホくんのところに行くのかい?」
「うん! 昨日遊んでもらう約束したの!」
「あらあら、それは良かったわねぇ」
近所の老婦人との挨拶もほどほどに、シロナはシバリの元へと歩き出す。
(今日は何しようかなぁ……。お外で遊ぶのも良いけど、たまにはお部屋でゆっくりするのも良いかも……えへへ)
自然と笑みを零しながらも宿の近くまで来たシロナだったが、何やら宿の前で、女将と中居が神妙な面持ちで話し合っていた。
(何かあったのかな……?)
普段なら笑顔でシロナを出迎えていた二人が、今はシロナの存在に気づくこともなく会話を続けている。
どこか悪い予感がしながらも、シロナは二人に事情を聞くために近づいていき──。
「シロナちゃんになんて説明すれば……」
「言えるわけないわよね……
「──────え」
信じられない言葉が、彼女の耳へと飛び込んできた。
────────────────────────
「──"ブレバト・ムクホ"という言葉に、覚えはない?」
シロナさんの言葉に、ヒカリが首を傾げた。
当然だ。その名前を知るのは、俺とシロナさんだけなのだから。
でも、ここで素直に認めるわけにもいかない。なんというか、認めてしまったら最後、今までとこれからで関係性が変わってしまうような気がする。
だからこそ、俺は顔に出さないように冷静に努めて──。
「す、すみません。そんな名前の人、聞いたことないですね……」
「えっ」
俺の言葉を聞いて、ヒカリは少し驚いたように口を開いた。
「シバリさん、
「──あ」
『──"ブレバト・ムクホ"という
しまった……! もしかしてシロナさん、カマをかけて……!?
恐る恐るシロナさんの方を見ると、彼女はどこか含みの有りげな笑みを浮かべた。
「ありがとう、
「……ハイ」
「?」
諦めたように苦笑いを浮かべる俺を見て、ヒカリは再び首を傾げた。
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元の時代に戻ってきた俺達は、カンナギタウンの宿で身体を休めていた。
今後のことを考えて気が滅入っていると、部屋の扉がノックされた。
「……ど、どうぞ……」
「ふふ、お邪魔するわね」
訪ねてきたのはシロナさんだった。今日はもう外に出ることがないからか、黒のコートではなく、少しラフな感じの部屋着姿だった。
「……あの、ヒカリは?」
「寝ちゃったわ。数日間ほとんど寝ずにシバリ君を探していたから、疲れが溜まってたみたい」
「……そうですか」
つまり今は二人きり。何かあったとしても、いつものようにヒカリが割り込んでくることはない。
……要は、言い訳出来ないってことだな……。今更そんなこと、するつもりはないけれど。
「で、何か言うことはあるかしら?
「んぐっ……」
黒い笑みで迫ってくるシロナさんに、俺は言葉を詰まらせた。
「遊ぶ約束……とっても楽しみにしてたのよ? ねぇ、
「あ、えっと、あれは……」
「宿の人も悲しんでたし、突然
「大変申し訳ございませんでした」
秒で土下座した。
あのとき直接挨拶が出来なかったのは、本当に申し訳ないと思っている。
でも、何を言っても言い訳にしかならない。だからこそ、俺は頭を下げたのだが──。
「……なんて、シバリ君を責めても仕方ないことよね」
「……へ?」
「大体事情は理解してるわ。あんなタイミングで帰れるチャンスが到来したら、直接挨拶なんて出来るわけないもの。手紙が置いてあっただけでも感謝するべきだわ」
「シロナさん……」
「ほら、顔を上げて? そんな格好してないで、一緒に座りましょう?」
「は、はい……」
促されるまま、俺はシロナさんの隣に座った。
「……この部屋、覚えてる?」
「そ、そりゃあ……。俺からしたら、ついさっきのことですし……」
「……ふふ、そうよね」
この部屋は、俺がずっと使わせてもらっていた部屋だ。
あのときより少し古くなってはいるものの、部屋の中はほとんど変わっていない。
「ここでいつも、シバリ君と会っていたのよね」
「そう、ですね。シロナさんがいつも来てくれて──」
「シンオウ神話について教えてくれたり、フカマルの育成方針の相談に乗ってくれたり……」
「……えっと」
「膝に乗せてくれたり、頭を撫でてくれたり、たくさん褒めてくれてたり……」
「……あの?」
「たまに一緒にお昼寝とか、しちゃったり……」
「……シロナさん?」
「何かしら?」
『何かしら?』じゃないんですよ。
「なんでその、俺の膝の上に頭を……?」
「あら。あの頃はよく膝枕してくれたじゃない」
「それは、そうですけども……」
だからと言ってなんで今……? そんな当たり前みたいな顔してやることではなくないか……?
「……どうやらわかっていないようね、シバリ君」
「へ?」
シロナさんはそのままの体勢で俺の頬に手を伸ばすと、少し顔を赤くして目を逸らした。
「今の私は甘えんぼモードなのよ」
「甘えんぼモードってなんですか!?」
シ、シロナさんが壊れた……。なんで、こんな事に……?
「……私、ずっと頑張ってきたのよ?」
そっと上体を起こすと、シロナさんはどこか潤んだような瞳で俺を見つめてくる。
「こんなの、大人として間違っていると思うわ」
「でも、やっと会えたの。もう会えないって心の何処かで諦めてたのに、会えてしまったの。だから──」
シロナさんは少し恥ずかしそうにしながら、俺に向かって手を広げ、続きを口にする。
「ねぇ、
「今日だけでいいから、あの頃みたいに──」
「──おかしくなっちゃうくらい、たくさん甘えさせて?」
・シバリ
キミの明日はどっちだ!
・シロナ(現)
情緒が壊れている
・シロナ(幼)
・ヒカリ
スヤァ……
まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも)
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カントー地方
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ジョウト地方
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カロス地方
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アローラ地方
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パルデア地方
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ヒスイ地方