幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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改心サカキ様が思った以上に受け入れられてて、嬉しかったので筆が乗っちゃったァ……。

ほんと安心しました。ありがとうございます。


88話

 あのあとポケモンセンターに泊まった俺は、早目に就寝したこともあってか、普段よりも早目に目覚めていた。

 

 ちょっと早いけど……このまま起きるか。

 

 ヤマブキシティは広いって聞くし、早目に動き始めるくらいが丁度良いだろ。

 

 でもどこに行くか迷うな。目的もなく散策するっていうのも悪くはないけど……。

 

「なぁ、お前らは行きたいところとかあるか?」

 

 手持ちの皆に声をかけてみるが、誰からも返事がない。

 

 特に希望なしってことか? ……いや、違うなコレ。

 

「……うっわ」

 

 モンスターボールを確認してみると、ものの見事に6個とも空っぽだった。

 

 脱走早すぎるだろお前ら。フラストレーションはシンオウ地方で発散したはずじゃ……?

 

 

─────────────────────────

 

 結局出発の時間まで誰も戻ってくることはなく、俺は一人でポケモンセンターを後にした。

 

 ま、どうせ向こうから見つけて合流してくるだろうし、適当に歩いて回ってみようかな。

 

 そうだな、とりあえずシルフカンパニーの目の前まで行ってみて──。

 

「ごめんなさい。ちょっと良いかしら」

「はい?」

 

 さぁ歩き出そうというところで、いきなり女性に話しかけられた。

 

「確認させてもらいたいことがあるんだけど、貴方がシバリくん?」

「そ、そうですけど……。えっと、なんで俺の名前を?」

良かった……キルネアから貴方のことを聞いたの。そしたら気になっちゃって」

「キルネアさんから……?」

 

 何でキルネアさんが俺のことを? というかそもそもこの人は──。

 

「……ごめんなさい、名乗っていなかったわね。私はナツメ、ヤマブキシティのジムリーダーよ。それと、キルネアとは"エスとも"なの」

「……エスとも?」

「ええ。"エスパーともだち"、略して"エスとも"よ」

「なるほど、そういう……」

 

 そういう繋がりか。つまりこの人もエスパーというかサイキッカーというか、そっち側の人ってことか。

 

「……ちなみに、キルネアさんは俺のことをどんな風に言ってたんです?」

「………………シバリくん」

 

 ナツメさんは俺の肩にポンと手を置いて、少し遠い目をしながら口を開く。

 

「世の中には知らないほうが良いことだってあるのよ」

「マジで何て言ってたんですか!?」

 

 え、怖い。キルネアさんの中で俺ってどんな感じになってるんだ……?

 

「……でも、キルネアが気に入るわけだわ」

「へ?」

「貴方のことを未来予知出来る気がしないもの。なんというか、無限の可能性があるって感じ」

「は、はぁ……」

 

 よくわからないけど、褒められてる……のか?

 

「現に、貴方がカントーに来るって話をキルネアから聞いた上でも、今日ここで会えることを完璧には予知出来なかった。予知の中で貴方の顔もボヤけていたし、さっき話しかけた時は人違いだったらどうしようって、少し緊張してたの」

「そう、なんですね……」

 

 さっき俺の名前を確認したとき、やけに安堵してたように見えたのはそういう理由か。

 

うん、想像以上だわ。これなら、きっと──

 

 ナツメさんは何か呟くと、真剣な表情をこちらに向けてきた。

 

「シバリくん、迷惑を承知でお願いしたいことがあるの」

「お願い……ですか?」

「ええ。今日一日、貴方に同行させてくれないかしら」

「へ? そ、それは別に構いませんけど……」

「……そうよね、理由も言わずにこんなこと言ったら──えっ?」

 

 ナツメさんは一瞬を言葉を止めると、俺の手を取ってずいっと顔を近づけてきた。

 

「"それ"よ! "それ"!」

「はい!?」

 

 急に目をキラキラさせて興奮した様子になったナツメさんは、まくしたてるように発言を続ける。

 

「今、私が予知した結果と違ったの! やっぱり貴方、そういう体質なのね! たまに予知が外れる人も居るんだけど、貴方は今まで会った人の中でもダントツだわ!」

 

「超能力は力の加減がとても難しくて、毎日トレーニングしないとすぐに感覚を忘れてしまうの! だから、日々の鍛錬がとっても重要なんだけど──!」

 

「貴方の行動を完璧に予知出来るようになれば、私はエスパーとして更に成長出来る気がするの! だからお願い! 今日だけで良いから、貴方の実際の行動と予知を比較するために、私も同行──!」

 

「わかりました! わかりましたから落ち着いてください! その……()()()()()()()()()()()()()()!」

「……へ?」

 

 発言に熱が入った辺りから、ナツメさんはふわふわと浮かび始めていた。

 

 そして今、宙に浮いたナツメさんから熱烈にお願いされているこの状況は、とても周囲の注目を集めていて──。

 

「〜〜〜〜〜ッ!」

 

 顔を真っ赤にしてゆっくりと超能力を解除するナツメさんを見て、力の加減が難しいという言葉の意味をなんとなく理解したのだった。




・シバリ
まーたエスパーに目を付けられた人。

キルネアさん俺のことなんて言ったんですか……?

・ナツメ
キルネアからシバリの話を聞いて気になってた人。
話に聞いた以上だったので同行を申し出た。

キルネア、貴女ね……。

・キルネア
ナツメさんに何言ったんすか(白目)

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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