オラリオに妹との再会を求めるのは間違っているだろうか   作:神竜

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第1章 オラリオへ
プロローグ


 

ーーそこは吹雪舞う世界

 

周囲にあるのは無数の墓標()

 

そこでは黄金の鎧を纏う王と1人の青年、衛宮士郎が一騎打ちを果たす

 

ーー王は一族(エインズワース)の悲願を果たすため

 

ーー衛宮士郎は妹の幸せのため

 

その決着の時は、まもなく訪れる

 

「すべてを切り裂こう。貴様の世界ごと」

 

王が取り出したのは『乖離剣エア』

士郎(英霊エミヤ)の目をもってしても複製はおろか解析すら不可能な剣

 

対抗手段はない

衛宮士郎にできるのは、すべての剣をつぎ込むのみ

 

「原初へ還れーー」

 

天地解離す開闢の星!!!(エヌマ・エリシュ)

 

放たれるはエアの斬撃

 

ーー名剣、宝剣、業物、神剣、魔剣、妖刀、鋭刃、鈍ーー

それらは一切の区別なく、その全てが切り裂かれる。

 

無数の剣を揃えたところで、究極の一に対抗できる道理はない。

 

ーーそう

 

「たったひとつが、全てを上回ることだってある」

 

衛宮士郎は、そう笑みをこぼす。

 

この瞬間、衛宮士郎は敗北を確信する。

 

同時にーー

 

この瞬間、衛宮士郎は勝利を確信した。

 

 

 

 

 

 

この戦いの始まる数刻前、すでに衛宮士郎は聖杯(美遊)に願っている

 

 

ーーー美遊がもう、苦しまなくていい世界になりますように

 

この世界は滅びに向かい、美遊か世界しかもう選べないから

 

ーーーやさしい人たちに出会って・・・

 

この世界には美遊(聖杯)を利用する人しかいないから

 

ーーー笑い合える友達を作って・・・

 

この世界では友達を作ってあげられなかったから

 

 

衛宮士郎は己のすべてを擲って美遊の幸せを願う

 

それは親父(切嗣)とともに美遊を拾った責任か

 

ーー否

 

あるいは美遊(聖杯)だまし続けてきた贖罪か

 

ーー否

 

 

胸にある思いはただ、

 

ーー俺はお兄ちゃんだから、妹を守るのは当然だーー

 

 

衛宮士郎は美遊の(正義の味方)であるということ

 

だからこそ願う

 

ーーあたたかで、ささやかなーー

 

この世界ではつかむことのできない

 

ーー幸せをつかめますようにーー

 

美遊の幸せを願っ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー願いの承認不可、承認不可ー

 

その願いは奇しくも聖杯自身に否定される

 

 

『美遊の幸せ』

 

それは(衛宮士郎)がいなければ成立せず。

 

『美遊が苦しまなくていい世界』

 

存在せず。それは衛宮士郎が"英雄”として救済した世界のみ。

 

 

衛宮士郎の願いを叶えるならば衛宮士郎がその世界へ旅立つほかにない。

 

 

 

エアの斬撃に巻き込まれるその瞬間、衛宮士郎は聖杯の光につつまれる。

 

聖杯の奇跡とカオスの気まぐれに巻き込まれ、衛宮士郎は迷宮都市へと足を踏み入れる。

 

 

課せられた使命は、『三大クエスト(黒竜討伐)』、『ダンジョン最下層攻略』

 

 

数多の英雄と共に、妹の英雄となるため衛宮士郎は新たな闘争に足を踏み入れる。

 

 




何番煎じかわからん美遊兄もの

ダンまち世界に渡った衛宮士郎の奮闘記です。

更新不定期ですが楽しんでってください。
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