夏と銀河と無限の成層圏   作:吉良/飛鳥

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イギリス産チョココロネのターンBy一夏      安定的にやらかしてくれますかね?Byヴィシュヌ


Episode2『入学と再会と面倒事~Fucking Limey~』

 

入学式は恙なく終わり、新入生は夫々のクラスで一時限目が始まるまでの時間を思い思いに過ごしていた。

一夏と円夏は一年一組に在籍し、クラスメイトには一夏のガールフレンドであるヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーと、剣道で同門だった篠ノ之箒が存在していた――因みに箒と同じく一夏の昔馴染みの鈴と乱は、鈴が一年二組、乱が一年三組の所属となっていた。

今年のIS学園の新入生は近年まれに見る粒揃いなのだが、そんな中でも矢張り注目の的となっているのは世界初の男性IS操縦者となった一夏で、現在も絶賛クラスメイトからの視線を独占中である。

 

 

「今の俺は動物園のパンダの気持ちが良く分かる。」

 

「良くも悪くも兄さんは世界的な有名人なのだから致し方あるまい……だが、安心しろ。不純な目的で兄さんに近付く輩は私が全力をとして排除するからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「そりゃ頼もしいこって。」

 

 

その視線を受けて一夏は少しテンションが下がっていた。

 

 

「一夏、二年ぶりですね……あの頃よりも背が伸びて、もっとカッコよくなりました。」

 

「ヴィシュヌ……もうそんなになるのか。

 学校の長期休みに会いに行こうとも思ったんだけど、社長業ってのは意外と仕事多くて時間が作れなかったんだ……ISの訓練もしてたからな。

 だけど、今こうして再会出来たってのは素直に嬉しいな。」

 

 

そんな中で声をかけてきた女子――一夏の彼女にしてタイの代表候補生であるヴィシュヌが一夏に声をかけ、一夏も其れに応え――そして一夏とヴィシュヌは二年ぶりの再会を確かめるようにハグをし、其の瞬間にクラス内からは歓声が上がった。

『誰から話しかける?』と言った空気が蔓延していた一年一組の中に於いて、其れを全く気にせずに一夏にヴィシュヌが話しかけただけでも驚き桃の木山椒の木なのだが、その一夏とヴィシュヌがハグをしたとなれば騒ぐなってのが無理ってモンだろう。

……中には既に一夏に彼女が居たと言う事を知って絶望する女子も居たりしたのだが、まぁ頑張ってくれ。

 

そんな中で、箒だけは両眼を閉じて口を一文字に結んだ状態でサムズアップして来たので、一夏も其れには応えていた――一夏と箒も六年ぶりの再会となるのだが、六年離れていても幼馴染として過ごした中で通じた心の繋がりは健在と言う事だろう。

同時に箒は一夏に素敵な彼女が出来た事を心から嬉しく思っていた――一番の親友には幸せになって欲しいと考えていたから。

 

ちょっとした喧騒に包まれた一年一組の教室なのだが、そんな中で金髪を縦ロールにした少女だけは、まるで親の仇を見るかのような目で一夏の事を見ているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏と銀河と無限の成層圏 Episode2

『入学と再会と面倒事~Fucking Limey~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで各クラスとも一時限前のホームルームとなり、一年一組には副担任である山田真耶がやって来ていた――知的な印象を与えるショートカットの眼鏡美人で、嘗ては日本の国家代表候補生にまで上り詰めた実力者だ。

 

 

「皆さん、入学おめでとうございます。

 私は一年一組の副担任を務める山田真耶です。一年間宜しくお願いしますね?」

 

 

真耶の挨拶には満場の拍手が送られ、其れを受けた真耶は少し気恥しそうにしながらも嬉しそうだった。

 

 

「それではまずは自己紹介と行きましょうか?出席番号順で行きましょう。」

 

 

其処からある意味で新年度の恒例とも言える自己紹介が始まり、出席番号一番の『相川清香』を皮切りに、次々と個性的な自己紹介が行われて行き、いよいよ世界初の男性IS操縦者である一夏の番がやって来た。

 

一夏は立ち上がるとクラスを見渡す。

多くの生徒が自分に何かを期待しているであろう事は直ぐに分かった……ので、一夏は大きく深呼吸すると――

 

 

「元気ですかーー!!元気があればなんでも出来る!元気があればIS操縦者にもなれる!」

 

 

まさかの日本が世界に誇る名プロレスラーであるアントニオさんの常套句で斬り込んできた。

 

 

「さてと、皆さんも知っての通り、世界初の男性IS操縦者の織斑一夏です。

 ホームルーム前の事で分かってると思うけど、俺とヴィシュヌは交際中なんで、俺へのアプローチは控えてくれると助かる――あとこれだけは言っとくけど、俺は女尊男卑思考ってのが大嫌いだ。

 以上!続いて円夏レディゴー!」

 

「織斑円夏。日本の国家代表候補生だ。

 一夏とは二卵性の双子で、私の方が妹になる……兄さんに仇なす者はすべて私が排除するから覚悟しろ!!」

 

 

流れるような勢いで織斑兄妹の自己紹介が終わり、其処から恙なく自己紹介が進み、出席番号最後尾のヴィシュヌの番がやって来た。

 

 

「ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーです。

 タイの国家代表候補生を務めさせて頂いています。そして一夏が言ったように彼とは交際関係にあるので悪しからずです。」

 

 

そして自己紹介の為に立ち上がったヴィシュヌを見て、一夏を狙っていた女子達は更なる絶望を味わう結果となった。

ヴィシュヌは女子としては高身長で、更に身体の半部以上が足と言う驚異的な足の長さを誇り、それだけにとどまらずスタイルも抜群で、放漫なバストに引き締まったウェスト、健康的なヒップと正にモデル並みのプロポーションを誇っていたのだから此の絶望は致し方あるまい。

 

 

「スマナイ山田君、少し会議が長引いてな。」

 

「大丈夫ですよ先輩。こんな時の為の副担任ですから。」

 

 

自己紹介が終わったタイミングで一年一組の担任である千冬が現れた――職員会議が長引いたとの事だが、この職員会議の主な議題は一夏に関してのモノであり、『特別扱いはすべきではない』、『唯一無二の存在なのだから丁重に扱うべきだ』等の両極の意見が出て、会議は平行線だったのだが、千冬が『織斑兄に関しての彼是の決定権は私に譲渡してほしい。私が全責任を持ってやり遂げる』と言った事で落ち着いた。

ブリュンヒルデたる千冬に任せれば問題ないと言う考えもあったのは間違いないだろうが。

 

 

「諸君、私が一年一組の担任の織斑千冬だ。

 どのような思いでIS学園への進学を決めたのか、其れは夫々だろうが、どのような理由があろうとも私達IS学園の教師は諸君等が何らかの形でISに関わって行く事になる未来を選んだ際に、その道で成功するように教え導き、そして鍛える為に存在している。

 どうかIS学園での三年間を無駄にしないようにしてくれ……私からは其れだけだ。」

 

 

そう言った千冬にクラスからはまたも満場の拍手が送られ、同時に一夏と円夏は『姉上お疲れさまっす』との視線を送っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームルーム後の一限目はISの基礎論の授業だったのだが、これは一夏も円夏も問題なかった。

千冬の説明は大雑把なモノだったが、副担任の真耶が其れをフォローして分かり易い解説をしてくれた事で、一年一組の生徒はISの基礎理論を完璧に学ぶ事が出来ていた。

 

 

「久しいな一夏、六年ぶりか?」

 

「もうそんなになるのか……にしても、美人になっただけじゃなく、育ったなぁ色々と……束さんもビックリだろマジで。」

 

「何故此処まで育ったのかは自分でも分からん……重くて肩が凝るんだがな。

 にしても、いつの間にお前はこんな別嬪さんを彼女にしていたのだ?少し驚いたぞ?」

 

「中学の時にタイからのホームステイで日本に来てな。

 その時のホストが俺の家で、なんやかんやで一年間一緒に過ごして、その中でって感じかな。」

 

「一夏の人柄に惚れたと言えば良いのでしょうか……気が付けば好きになっていました。」

 

「ヴィシュヌと言ったか……良い選択をしたモノだ。

 私が知る限り、一夏は最高の男だ――友としてそう断言出来るからな。」

 

 

そして一時限後の小休み時間に一夏の席の周りにはヴィシュヌと箒、円夏が集まっていた。

そうして暫し談笑していたのだが――

 

 

「少しよろしくて?」

 

 

其処にやって来たのはイギリスの国家代表候補生である『セシリア・オルコット』だった。

 

 

「其れは俺に言ってるのかな、イギリスの国家代表候補生、セシリア・オルコットさん?」

 

「ふむ、私が何者なのかを分かっていらっしゃるとは意外でしたわ……少し認識を改めた方が良さそうですわね?……少なくとも、偉大な女性の陰に隠れて周囲に頭を下げてるだけの情けない男性とは違うようですわ。」

 

「ISEXVSには各国の最新機体も使用可能な機体として設定してあるんでね。

 その機体を調べる際にパイロットが誰であるのかってのもキッチリ調べてあるんでね……各国の国家代表と代表候補生の事位は知ってるさ。

 そして代表候補生ともなると国家代表よりも人数が多いから代表候補生は各国トップ3限定だけどな……つまりアンタを知ってるって事は、アンタはイギリスの代表候補生の中で三本の指に入る実力者って事だ。」

 

「あらあら、中々に口もお上手ですのね?

 とは言え、IS操縦者としての実力は未知数……せめて期待外れでない事を祈っていますわ。」

 

 

セシリアの態度は『慇懃無礼』と言えるモノであり、ヴィシュヌと箒は苦い顔をしており、円夏に至っては『この金髪チョココロネ滅殺してやろうか?』と言う凡そ主人公の妹がしてはいけない顔になっていた。

本作がマンガかアニメだったら確実にモザイクが掛かっていただろう。

 

 

「中々自分に自信があるみたいだな?

 まぁ、自分に自信を持てなくて卑屈になってる奴よりは好感が持てるってモノだ……入試試験の結果も相当に良かったと見える――所謂、エリートって所かな?」

 

「そう、エリートなのですわ!

 なにせ、私は入試の実技試験で試験官を倒したのですから!!」

 

 

それでも一夏が(殆どおだてているに過ぎないのが)セシリアに高評価を下すと、セシリアはそれに気を良くしたのか、更に自身を高めるような発言をして来たのだが……

 

 

「おい、試験官なら私も倒したぞライミー?」

 

「私も倒しました。」

 

「私はギリギリの時間切れ引き分けだ。」

 

「俺もギリギリの時間切れ引き分けだ……俺の試験官は千冬姉だったけどな。」

 

 

此処で円夏、ヴィシュヌ、箒、一夏が爆弾投下。

円夏とヴィシュヌは夫々試験管を圧倒して倒し、箒はカウンターをメインにした『篠ノ之流の防御の剣』を使ってなんとか引き分け、一夏に至っては千冬を相手にタイムアウトまで遣り合っていたのだ。

ついでに言えば鈴と乱も試験官を倒しているので、セシリアが特に凄いと言う事は出来ないだろう。

 

 

「私以外にも試験官を倒した生徒が居たのですか……と言うか、貴方織斑先生と引き分けたのですか!?」

 

「俺は専用機、千冬姉は打鉄だったからだけどな。

 千冬姉が暮桜使ってたら……俺は秒で瞬殺されていただろうさ……だが、試験官を倒したのはアンタだけじゃなかったとなると、試験官を倒したってのは自慢する事でもないかもな。

 尤も、真のエリートは自分の功績を自ら口にする事は無いんだけどな……能ある鷹は爪を隠すって奴だ。」

 

「~~!!

 また来ますわ!!」

 

 

更に此処で一夏の最大級の皮肉が炸裂し、其れを聞いたセシリアは怒りで顔を真っ赤にしながらも、反論する事が出来なかったので、捨てゼリフを残して其の場から去って行った。

 

 

「もう来るな、金髪コロネクソライミー。」

 

「……一夏、円夏は昔より口が悪くなってないか?」

 

「円夏は絶賛中二病拗らせまくってるから色々言ってやってくれないでくれ……右腕に何を封印してるのやらだぜ。」

 

「拗らせているのか……」

 

 

取り敢えず、セシリアに関しては最大級の警戒をしつつ、事と次第によっては相応の対応をすると言う方向になるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

二時限目。

このコマでは千冬が教壇に立ち、主にISを動かすための基礎授業となっていたのだが――

 

 

「そう言えば、クラス代表を決めなくてはだな?」

 

 

授業前に千冬がクラス代表を決める必要があると言って来た。

 

 

「自推他推は問わん、このクラスのクラス代表になる奴は居るか?」

 

「はい!織斑一夏君を推薦します!!」

 

「私も!」

 

「同じく三号!!」

 

 

自推他推問わないと言った事で、直後に一夏を推す声が多数上がっていた――世界初の男性IS操縦者をクラスの顔にしようと考えるのは至極当然の事であり、特に反対意見もなかったので、このまま一夏がクラス代表になる流れだったのだが……

 

 

「納得いきませんわ!!」

 

 

此処でセシリアが勢いよく机をぶっ叩いて抗議して来た。

 

 

「試験で織斑先生と引き分けたと言う事は織斑さんの実力は相当なモノであるのは間違いないでしょう。

 ですが、世界初の男性IS操縦はと言う特性に注目してクラス代表に選出すると言うのは如何なモノかと思いますわ……何よりも極東の島国の多少知恵のあるおさるさんよりも私の方が上であるのは間違いありませんわ!!」

 

 

一夏の実力を評価しつつも、自分を上げて一夏を下げる発言をするセシリアに対して一組の生徒は白けた視線を向けており、円夏に至っては『此の場でぶち殺してやろうかクソライミー』と言わんばかりの殺気マシマシの視線でセシリアを見ていた。

だがセシリアは其れに気付く事なく、まるで自分に酔っているかのように演説をブチかましていたのだが……

 

 

「そうかい、ならISEXVSのイギリスサーバーを凍結しても問題はねぇよな?」

 

 

此処で一夏が声を上げた。

ISEXVSは体感型のゲームではあるが、今では国家代表や代表候補生がISの訓練に使うシミュレーターの役割も担っている世界的なゲームであり、その発案者は一夏であり、その運営を行っているのが一夏が社長を務める『株式会社ラピッドカンパニー』なのだ。

故に社長である一夏の鶴の一声で特定のサーバーを凍結する事など造作もないのだ。

 

 

「貴方、何をおっしゃってますの!?

 そんな事をすればイギリスのIS操縦者は訓練の場を大きく失ってしまいますわ!!」

 

「極東の島国の多少知恵のある猿が開発したゲームなんぞ英国の紳士淑女には合わないだろうと思ってな。

 アンタはイギリスの国家代表候補生って事は、国家代表の次に発言権のある人物であり、アンタの発言はイギリスの国家総意と判断する事だって出来る……其れを踏まえた上でのあの発言なんだろ?

 生憎と、俺はテメェと自分の国を馬鹿にされて黙ってられる程人間出来てねぇんだ……序に言うなら、アンタの発言は全部録音済みだ――イギリス大使館に此の録音データも送る事にするぜ。」

 

 

更に一夏はセシリアを煽りながらも、切り札となる音声データの存在も明らかにしてセシリアを追い詰めて行く。

普通ならここまでの事態になったら、己の非を認めて謝罪するモノだろう……実際セシリアもその考えが頭を過ったのだが、其れ以上に『男に屈してなるモノか』との考えがそうはさせなかった。

 

 

「ならば決闘ですわ!

 私が勝ったらそれらのデータを全て破棄し、イギリスのサーバー停止も行わないと言うのは如何ですの?」

 

「口じゃ勝てないと見て実力行使か?

 まぁ、四の五の言うよりも分かり易いから俺は良いけどよ……最終ジャッジをお願いします織斑先生。」

 

「心行くまでドツキあえ。

 勝った方をクラス代表とする!異論は認めん!!」

 

 

此処でセシリアが決闘を一夏に申し入れ、最終的には千冬が其れを是とした事で、一週間後にアリーナで一夏とセシリアの一騎打ちが決まったのであった――そしてその後の授業は恙なく進むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式の日に授業があるとは言え、其処は流石に半日授業なので午前中で終わり、一夏達は教室でランチタイムとなっていた。

一夏とヴィシュヌと円夏と箒、そして二組の凰鈴音と凰乱音も一組の教室にやって来て、一夏達のランチタイムに加わっていた。

 

 

「しかし、アンタがIS動かせるとか聞いた時には新手のドッキリかと思ったわよ一夏?」

 

「全世界に向けて放送するドッキリってどんだけ大が掛かりかって話だぜ鈴……でもまぁ、そう考えるの分かる。俺の存在は此れまでのISにおける常識を完全にひっくり返しちまったからなぁ。

 せめて仮想空間でだけでも男がIS使えるようにと思ってISEXVSを考案したんだが、考案者が現実でISを動かせますとかどんだけのミラクルだって。」

 

「一夏ってホント色々ぶっ飛んでるよね。」

 

 

鈴と乱は従姉妹であり、共に一夏の『悪友』とも言える存在であり、中学時代には此の三人が仕掛けたトンデモナイレベルのイタズラによって退職に追い込まれた女尊男卑思考の教師もいたくらいである。

一夏にとっては箒とはまた違った形の、『仲のいい異性の友人』でもある。

 

 

「にしてもヴィシュヌ、アンタ中学の頃からスタイル良かったけど、二年経ったら育ったわねぇ……最早モデルもビックリのプロポーションじゃない!

 と言うか、アンタにしろ箒にしろ、なんでアンタの周りには胸のデカい女が多いのよ一夏!乱もアタシより全然デカいし!!」

 

「落ち着け鈴、私だって決して大きくない……貧乳まな板同盟を結成しようじゃないか!」

 

「するわけないでしょう、円夏ぁ!!」

 

「大きいと大きいで大変だぞ?肩が凝るし足元が見えん。」

 

「呪殺すんぞ即席ホルスタイン!!」

 

 

少しばかり鈴がヒートアップしたモノの、ランチタイムは賑やかに、そして楽しく過ぎて行った。

そんなランチタイムも終わり、一行は職員室に向かって行った。

IS学園は全寮制なので新入生は寮の部屋のカギを職員室で受け取る必要があるのだ。

 

そして夫々が担任から寮のカギを受領したのだが……

 

 

「俺の部屋は……1225か。」

 

「一夏も1225なんですか?私も1225です。」

 

 

一夏とヴィシュヌは同じ部屋だった。

千冬と楯無によって決められた部屋とは言え、一夏とヴィシュヌはそんな事は知らないので素直に同室になった事に驚きつつも嬉しそうだった――因みに円夏は現在ルームメイトなしで、鈴と乱が同部屋、箒は3組に在籍しているオランダの代表候補生である『ロランツィーネ・ローランディフィルネィ』が同室だった――後に箒はこのルームメイトによって頭を悩ます事になるのだが其れは後日。

 

そして一行は寮に移動し、夫々の部屋に分かれると、制服から私服に着替えて午後の時間を過ごす事になった――一夏とヴィシュヌは着替える際に、一夏がバスルームに飛び込み、ヴィシュヌが着替え終えた事を伝えたら出て来ると言う形になっていた。

着替えた一夏はジャージのズボンに黒のTシャツ、ヴィシュヌはハーフパンツタイプのスパッツに白のTシャツと互いにラフな格好だった。

 

 

「それで一夏、一週間後のセシリアさんとの試合、勝てますか?」

 

「勝てるさ。

 オルコットはイギリスの代表候補生だから実力はあるんだろうが、それでも俺の敵じゃねぇ……束さん特注の訓練用無人機を相手にして数え切れないほどに三途の川のほとりで知らないお爺ちゃんと談笑した経験舐めんな。」

 

「死に掛けただけ強くなるって、サイヤ人ですか貴方は?」

 

「千冬姉は間違いなく超サイヤ人だと思ってる。」

 

「否定出来ませんね其れは……」

 

 

入学初日からハプニングがあったモノの、こうして一夏は無事にIS学園に入学し、そして一週間後にはイギリスの代表候補生であるセシリアとの『クラス代表決定戦』も決まっているので可成り濃い初日となったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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