名もなき神々の王女……のサポートAIになったお☆ 作:おじいちゃんは何も言わない
リースの手元で絶賛稼働中の機械を知るべく、ハッキングを試みた
簡単に行けばいいなーとちょっと祈りながら侵入してみれば……あら不思議、すんなりと最深部まで潜り込めたではあーりませんか。セキュリティガバガバか?
罠か?罠なのか?油断させたところを喰らうつもりなのか?と疑いながら、情報を読み漁る。
0.0001秒にも満たない速度で速読。すると、ハードばか高性能なのにソフト面ガバガバじゃねぇか……という呆れをあーなるほどねとしか言えない事情が塗り替えてきた。いや、それはそれとしてセキュリティくらいちゃんとしろやって思うけども。
なるほどうまうましたことで、一応この謎機械の正体はわかった。けど、一つ言いたい。なんでこんなの作ったん?と。
これね、欠陥品なのよ。それももんのすげぇ欠陥品。
欠陥品だからこんなとこに突っ込まれてた可能性すら出てきたくらいの欠陥品だよ。
高出力小型ジェネレーターで、無駄にハイパワーのエネルギーを生み出し、さらにはそのエネルギーをそのままレールに叩き込み、超スピードに加速された弾丸を射出するという究極のロマン兵器。まぁここまではわかる。男はいつだってロマンを忘れられない生き物だからな。
けど問題はここから。
当然強すぎる反動に耐えきれずに射手……と部品が死ぬ。
バカじゃないの?もう一度言うけどバカじゃないの???
CPUがご臨終してすぐ実験中止するから、間接的に他のパーツの寿命が伸びてるだけだろこれ?ぶっ続けてたらそう遠くない内に全壊してるってこれ!
オマケに射手もこれどうなってんだよ!めっちゃ頑丈そうなのに一発撃つだけで全身火花まみれで腕もげるとかやばすぎんだろ!!どんだけ反動強かったらこうなるってんだよ……!とんでもねぇ超えた欠陥品でびっくりだよ!
「ルー、なにかわかった?」
リース……ご覧下さい。
データを送信。
例えそこそこの量があるデータだろうが、一秒にも満たない速度でやり取りができる。高性能AI様々すぎて足向けて寝れないわ。向ける足ないけど。
構成部品を大まかに分けて、それぞれ違うとこにしまってたのは気休めでもセキュリティになってたかもしれんけどさ……なーんで全部同じ部屋に置くかね。意味ないだろそれもはや。
カルト連中が何考えてこうしたのかが全くわからん。
なんの目的で作ったのかはいくつか思いつく。欠陥があるとして失敗作の烙印が押されたであろうことも想像つく。バラして保管するのも納得はできる。
でも、どうせバラして保管するのなら、こんな……それこそゲームでありがちな、アイテム同士組み合わせたら新しいアイテムになった!レベルで置いとくんじゃねぇよと心の底から言いたい。
お約束通りパスワード入力式の鍵だったし。
あれどうせどっかで謎解きすれば開くんだろ?襖やらカーテンやら越しに見たら数字が浮かび上がるとか、ピアノの数字見るとかよ。
リースが黙々と読書を続ける間、某ブルーベリー色の全裸の巨人に汚染され過ぎた発想を重ねていた。ゲームシステム上仕方ないとはいえ、あのゲーム謎解き多すぎなんだよ。
カチコチ頭じゃ解けず、泣く泣く攻略サイトに走った屈辱の記憶。元から強く記憶に残っていたというのに、無駄に高性能なAIになったせいで、永遠に頭に残る羽目になった。
まぁ、この体のことだし、多分忘れようと思えばいつでも忘れられはするんだろうけども……それはなんか、違うというか……ね?
誰に言ってんねん!なんつって、一人ノリツッコミは寂しいもんですね……
「……砲身、探す」
開口一番にそれかい。
無駄に綺麗に顔上げたかと思えば無表情のまんまだし。情緒不安t――いや、まだ育ってないんだから不安定で当たり前だったな。
……本当に探すのですか?知っての通り、欠陥品だと思われますが。
「武器、あった方が便利」
便利……便利?いや便利なのかこれ?
個人的にはわざわざこれ使うくらいなら、そのまま無手の方がまだマシ気がするんだがねぇ。誉は二の次よ。
ちょうどあの辺りかと。情報が正しければ、ですが。
リースの視界にマーカーをポイント。リースの目がマーカーを射抜いた。
即断即決とばかりに足を運び、せっせと周囲の残骸の撤去を始めるリース。ポイポイ……は流石にしてないけど、軽快に残骸を後ろに積み上げていく。
そして、あらかた残骸を撤去し終えたリースの前に現れたのは――!
パスワード入力式の大型金庫
「……」
……。
なんでここだけ金庫なん?と。
やるなら最初からやれよ。なんでこれだけなんだよ。ジェネレーターはまだともかくとして、残骸の山に埋もれてたあれなんなんだよ。
「実行」
……なんか今不穏な単語が聞こえたような。
り、リース……?いったい、なにを、するつもりで?
髪を……アッアッアッ、あァ――!お客様!おやめ下さいお客様!ノータイムで鍵を溶断するのはおやめ下さい!そもそもこの電子錠まだ生きて……ンァ――!
・試製超電導レールガン『愚鈍』
だいたい本編通りのスーパー欠陥品。
CPU→射手→レール→配線→装填機構の順に壊れていく。
上下に展開する部分から持ち手が出てくる仕組みになっている。
三又状に別れた電導レールの一つに備えつられた、加工装置に硬度、耐熱性、耐衝撃性等の基準を満たす素材を投入することで、自動的に分解、再構成して専用の弾丸を製造する。
尚、弾丸の製造に凄まじい電力を消費する為、加工作業中はレールガンとしての機能を全てカットして加工装置に回す。半径数百メートルに及び丸聞こえなレベルでクソうるさい。
ルーによる制御を行なわずに使用する場合、一度引き金を引いた時点で、
名前の『愚鈍』は、髪にナノマシンなんぞ搭載しおって……!と、某理解できぬへ怒りを爆発させたルー*1のとある暴言に由来している。
見た目は機動戦士ガンダムサンダーボルトという作品に登場する、アトラスガンダムのレールガンを人間サイズにダウンサイジングかつ、コンパクトにした物をイメージしてます。
弾の製造用に砲身のレールの付け根辺りに角張った加工装置がついてる感じです。
2025.9/15 本当に勝手で申し訳ありませんが、色々あった為、未完とさせていただきます。
楽しみに待ってくれていた皆様、本当にごめんなさい。