白兎成長譚 作:たい焼き丸
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アンタレスとの戦いから半年が過ぎベルも13歳になっていた。
今日はいよいよオラリオへ行く日である。
ベルはゼウスからアルテミスへと改宗してもらいオラリオへいくための準備を大方終えていた。
「ベル改宗できたぞ!これからはアルテミスファミリアだ!」
アルテミスは意中の相手が自分のファミリアに入ってくれたことが嬉しくて飛び跳ねる勢いで嬉しがっていた。その姿が可愛くベルは見惚れてしまう。
「ありがとうございます!アルテミス様!。それとこれからもよろしくお願いします!」
ベルはアルテミスのファミリアに入れたことがアルテミスと同じくらい嬉しくてたまらなかった。瞳だけでなく頬も少し赤に染まる。
「それはプロポーズかオリオン?」
「そんなわけがないだろうバカ女神」
アルフィア がそう言うと共にベルへ拳骨が落ちる。無慈悲な拳骨はベルの頭部からつま先へと衝撃を起こす。
「なんでぼく!何もしてないのに」
「五月蝿い、おまえが紛らしい言い方をしたのが悪い」
「理不尽!」
ベルがそういうとアルフィア はベルをキリッと睨む。まさに傲慢の女王である。
「ひっ」
「まあいいではないかアルフィア 。アルフィアもこれからは私のファミリアなんだ仲良くしよう」
アルフィアもまたアルテミスファミリアへと改宗していた。アルテミスは2人がいいと思っていたが仕方ないので改宗した。
「3人とも儂等はそろそろ出るぞ」
ゼウスとザルドは支度が終わったのか旅に出る寸前だった。
「なんだもう行くのか?」
「ああそろそろヘラの気配がしてな」
ゼウスはなにかを感じているのか少し身震いしていた。
「ベル少しの間俺とジジイはいないが鍛えるのを怠るなよ。そしてオラリオの物どもを糧にして更に高みへいけ。俺が戻るときにはもっと強くなっていろ」
そう言いながらザルドはベルの頭を無造作にわしゃわしゃと撫でる。
「うん!叔父さん僕つよくなってるよ!でも叔父さんたちはいつオラリオにくるの?」
「そうだなベル達がオラリオについてから半年後ってとこだな」
「半年かー長いようで短いような」
「まあそう落ち込むでないベル。どうせすぐに会えるからのう。」
そしてゼウスはベルだけに聞こえる声で言う。
「ベル儂の教えはわすれてないじゃろうな?」
「もちろんだよお祖父ちゃん」
「そうかそうか良かったわい、いいかベルしっかり見極めるんじゃぞ、そして多くの者たちと出会え。あそこにはなんでもあるエルフも神も獣人もなんでもそろっておる。そしてあわよくば儂の教えを実行するんじゃ!」
ゼウスは微笑み言った。
「うーん教えを実行するのは難しいかもだけど僕英雄になれるよう頑張るよ!だからお祖父ちんまた半年後にね!」
「ベルならんぞ教えを守らなくてはお前をオラリオに行かせる意味が」
「 [福音] 」
ゼウスが言いかけたところでアルフィアから鉄拳がくだる。
「おいジジイ、お前は最後までベルに悪影響しか及ぼさんな。本当にあの子が父親やお前のようになったらどうしてくれる。なったらまずお前を送還寸前まで竜に陵辱させるぞ」
アルフィアの怒りがゼウスに聞こえることはない。ゼウスは今道の端に大根のように生えていた。
「はあ、結局いつも通りか。まあこれもいいさ。ベル俺たちはもう出るからな。アルテミス様アルフィアベルを頼んだぞ」
「もちろんだ!任せてくれ!」
アルテミスは自信満々に答える。
アルフィア は何も言わず当たり前だと言う感じで鼻を鳴らすだけだった。
「じゃあなベル、また半年後に会おう」
「うん!叔父さんたちも気をつけてね」
ベルがそう言うとザルドは手だけで挨拶をし満足したように歩き出す、そして道に生えたゼウスを回収し旅に出るのであった。
ベルは2人の背中が豆粒になるまで後ろ姿を見送った。
「ベル私たちもそろそろいくか」
「うん!行こう!。アルテミス様も行きましょう!」
ベルの目にはオラリオへの期待が込められている。まだ見ぬ出会い、ダンジョンへの未知ベルの胸はそれらの期待が込められより一層オラリオへの憧れを膨らませる。
アルテミスもまたこれから始まるベル達との冒険への期待が表情に表れていた。期待に染まった青い瞳は少女のように輝き前を見ていた。アルフィアはかつて自分がいたオラリオの今を想像し少し落胆するがベルとの新たな物語が始まることに内心心が踊らずにはいられなかった。だがそれを表に出すことはない表はいつも通り平静を保っていた。
「そうだなオリオン。いこうか!そして私たちのファミリアミィスを始めよう!」
アルテミスの言葉と共に3人はオラリオへと向かって進み始めた。そしてここから新たな眷属物語は幕を開けたのだった。