白兎成長譚   作:たい焼き丸

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難しいですね書くの
不束者ですが優しい目で見ていただければ幸いです。
この話は自分の願望もあるんですけど周りにダンまち好きな人がいなくてダンまち好きな人たちの感想とか見たりたまに返信したりで楽しみたいってのが大きいです


3話

アルフィアとザルドとの修行が始まり一年が過ぎた頃からベルは修行に慣れてきたことを実感し始めていた。英雄になると宣言してから始まったこの修行は地獄が生ぬるく感じるほどにきつかった。

初期のほうはアルフィアが死の感覚と境界を見極める修行だといって村の近くのゴブリンの巣に放り込ま陵辱されたり、激流の川底に岩と共に括り付けられ自力で戻ってこいなどいつ死んでもおかしくないような修行をさせられる。そして休憩の際にお祖父ちゃんと英雄譚を読んでいたら何に怒ったのか分からない義母に強制崖からバンジーをさせられたりとそれはもう酷い日々だった。

だがこんなものは序章に過ぎないのだと次からの修行で思い知らされた。

死の感覚をある程度覚えたとこでアルフィアお義母さんとザルド叔父さんによる打ち込み稽古が始まった。打ち込みといってもただ一方的にボコボコにされる、少しでも避けることが出来れば次は避けれないギリギリの加減でボコボコにされる。そしてこの修行が始まってから僕の心のオアシスとなっていたお祖父ちゃんは僕が休憩に入る前に畑に埋まっていることが多くなった。

ある時叔父さんに聞いたことがあった?

「どうして叔父さんやお義母さんはそんなに強いの?」

「それはなベル、多くをたくさん喰らったからだ。強者を喰らい泥を啜りそれでもなお強さを求め喰らい続けたからだ」

そういった叔父さんはどこか清々しい表情をしていた。

「でも僕どんなに修行してもあんな大きな岩持ち上げられる気がしないんだよ」

そういってベルは先ほど畑に転がってきてザルドがどかした大岩を指さした。

「あーそうだな、今のままじゃ無理だな。そもそもベルは恩恵をもらってないしな」

「恩恵?」

「そうだ。分かりやすく言うと肉体を強化するバフみたいなもんだな」

「そんなのがあるんだ僕ももらえるかな?」

ベルは今より強くなれると聞いて目を輝かせ恩恵がもらえるかをザルドに尋ねていた。

「そうだな、いつかお前ももらえるさ。だが今はまだダメだな」

「なんでダメなの?」

残念そうに首を項垂れるベルの頭をわしゃわしゃ撫でながらザルドは言う。

「まだベルは技と駆け引きが身についていないからな。恩恵は確かに人を強くするが技と駆け引きも無しに強くなっても無駄に死に急ぐだけだ。だからまずは技と駆け引きを身につけろ」

「うん!わかった!僕技と駆け引きを身につけてもっと強くなる!」

素直にそういって成長しようとすることがベルの長所だなと思うザルドであった。

そうしてザルドとの会話を思い出しているとお祖父ちゃんが僕に話しかけた。

「ベルよ、アルフィアが風呂を壊したから今日は村の公衆浴場じゃ」

ベルはまたかと思ったが珍しいことでもないのですぐ受け入れた。そしてお祖父ちゃんがニヤニヤと鼻の下を伸ばしていることにも慣れた。最近ではわざとお義母さんを怒らせて風呂を壊し公衆浴場に行くようにしてるのではないかとさえ思い始めていた。

「いいかベル、この前は失敗したが今回は絶対に覗きに行くぞ。だからアルフィアへは何も言うなよ。あと今日は村1番の美人が風呂に来るから楽しみにしておくんじゃぞ」

そういってお祖父ちゃんは畑に行ってしまった。

この時ベルはお祖父ちゃんが故意に壊させたと確信したのだった。

ベルは修行が始まってからの一年を振り返ると僕はお祖父ちゃんのせいでお義母さんに福音されることが多かった気がすらと思った。

最初の方はまだ良かったのだお祖父ちゃんと英雄譚をよみほのぼのとしていた。だがある時アルゴノゥトを読んでいた時からほのぼのは消え去っていった。お祖父ちゃんは良く理想の英雄について教えてくれていたきっとその英雄像がいかなかったのだろう。

ベルはその時のことを振り返る。

「今日はアルゴノゥトを読もうかの。ベルはアルゴノゥトが好きじゃろ?」

「うん!大好き」

「そうかそうか、だがベルよアルゴノゥトみたいにはなるでないぞ」

「なんで?」

ベルは不思議に思った祖父はベルに負けず劣らずアルゴノゥトが好きなのでこの言葉は意外であった。

「ベルよアルゴノゥトの一番の失敗はなんじゃとおもう?」

「獅子退治をしようとして失敗したこと?」

「ちがう」

「じゃあミノス将軍を倒す時に失明したこと?」

「違うぞベル。一番の失敗はなハーレムを作らなかったことじゃ。あやつはなハーレムを作れたのだ。あやつのことを好きなものは何人もいた。なのにあやつはハーレムを作らず死んでしまった。ベルよアルゴノゥトを好きだったものたちはアルゴノゥトが死んだらどう思う?」

「悲しいと思うよ?」

「そうじゃ悲しいんじゃ。じゃあ好きな人に振られたらそれはどうじゃ?」

「それも悲しいと思うよ?」

「そうじゃとも。いいかベルハーレムとはみんなを幸せにする素晴らしいものなのじゃ。だから作れるなら作るわかったな?」

「うん!僕やれたらやるよ」

無邪気に純粋にそう信じたベルは祖父を疑わなかった。そしてこの話を義母に嬉しさうにしたベルは強制修行させられゼウスは3つ先の山まで飛ばされた。この時から愛の鞭というなの教育が激しくなっていった。そのことを思い出したベルは身震いした。

他にもあった気がしたベルだったが思い出すだけでも飛んできそうな福音の気配を感じ思い出すのをやめた。

 

アルフィアとザルドとの修行が終わり、日が山に隠れ始めたところでベルたちは公衆浴場へ向かった。

アルフィアは家では無理やりベルと風呂に入るのだが今回は公衆浴場ということもありベルは無事に男湯に入ることができた。

風呂場に入ると各々体を洗うのだがそこでゼウスはベルを連れて動き出した。ベルは半ば強制的にゼウスについていくことになってしまった。

「ねえ、お祖父ちゃん、どうしてザルド叔父さんは誘わないの?」

そういったベルにゼウスは、呆れたように返した。

「ザルドは敵だからじゃ。あやつに知れたら間違いなく阻止されるからな。あやつが身体を洗ってる今がチャンスなのじゃ」

ベルは呆れたがまあいつものことなのでスルーしようと決めた。

そしてゼウスは女湯を覗こうとしきりに登り始めた。ベルは嫌がり遠慮していたが新しい英雄譚を買ってくれると言われたのでしぶしぶ登ることにした。

そうして登りあと少しというところでお祖父ちゃんが動かなくなっていた。どうたのだろうという疑問と共にベルは登りきった。そした下を見たところ女湯には義母1人しかおらず隣にいるお祖父ちゃんの顔には石鹸がめりこんでいた。

「おい、クソジジイ 私がお前の考えていることに気づかないと思っていたのか?お前が公衆浴場に行くという時点で対策などしてある。そして他のものなら今日は家の風呂には入っているぞ。」

そういってアルフィアは止めと言わんばかりに高速で石鹸をお祖父ちゃんの頭部へと投げた。そしてお祖父ちゃんはガン!という音とともに男湯へと落ちていった。ベルも何事もなかったように降りようとしたところアルフィアに見つかってしまった。

「ベルお前も覗こうとしたのか?どうなんだ?」

「はい英雄譚に釣られて覗こうとしました」

「正直でよろしい。だが罰は罰だお前も帰ったらジジイと一緒に覚悟しておけ。そして今日は私以外誰もいないお前もこっちにこい。」

「嫌だよ今日は男湯がいい!」

そういったベルにアルフィアはほとほと呆れたようにいう

「拒否権があると思うのか?ゴス、」

「行きます!いくからそれだけはやめて!」

「最初からそうしておけばいいものを。待ってやるからすぐ来い」

そう言うとアルフィアはベルへと背中を向けた。

結局ベルはアルフィアと入ることになったのだった。アルフィアはとても満足そうだったらしい。

落ちたゼウスはというとザルドに捕まり大人しく湯船に浸かっていた。

「ジジイも諦めねえな。そろそろベルのハーレム洗脳やめねえと送還されちまうぞ」

「わかっておらぬなお前は。ベルは才能があるんじゃ。あやつは女をたぶらかす才能を秘めた天然ジゴロなんじゃ。だからわしが手解きをしてやらねばならんのじゃ」

ザルドは何を言ってんだこのジジイはと思ったがもうどうしようもないので言うのはやめた。

「しかしアルフィアのベル好きにも困ったもんじゃな。あれはベルがアルフィアと結婚すると言ったら本気で囲いに行きそうじゃわい」

「おいおい冗談はよしてれよ。仮にも血のつながりのある義母だぞ。そんなことしないとはいいきれないな。」

「そうじゃぞザルド。あやつは仮にもヘラの眷属じゃからな,。早く子離れさせんとな」

「そうだなベルの未来のためにもな」

そんな会話をしながらベルの今後を考える2人であった。

そして帰宅後ゼウスは山3つ向こうへ飛ばされベルは福音五回の刑に処されたのであった。

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