白兎成長譚 作:たい焼き丸
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3柱が話し始めてしばらくして2人は戻ってきた。ベルはまだ湖にいるらしい。
「おいジジイ、その女は誰だ?」
アルフィアは義母というか女の勘というかそういうものでアルテミスに対し警戒を抱いていた。そして美しいオッドアイの瞳がアルテミスを一瞥してすぐに目を閉じる。
「アルテミスじゃ今回の依頼主じゃな」
「そうかこいつがアルテミスか、私はアルフィアだよろしく頼む」
そういったアルフィア の表情は微妙に険しい。
それに続いてザルドも自己紹介をする
「ザルドだよろしく頼む」
「アルテミスだこちらこそ頼む、それと今回は引き受けてくれて感謝している」
軽い自己紹介を終えた5人はこれからの計画を話し始めた。
「まず私とベルとザルドが遺跡へいき蠍を殺す以上だ」
「おいおいそれは作戦といわないぜ?」
「五月蝿い、それに戦力はここにいるものしかいないんだもとから突っ込む以外なかろう」
「まあ待ってくれよ、じきにアスフィが偵察から戻ってくるそれをを聞いてからでもいいだろ?」
この時アスフィは遺跡周りの偵察に赴いていた。
「まあそうだな、それまでは待とう。だがやることは変わらんがな」
「俺も同感だ。戦力てきには突っ込んでも問題ないだろう、それにそれが1番経験値を喰えるしな」
ヘルメスはこんなバトルジャンキーのような思考の親たちに育てられたベルが不憫に思えてきた。
「「ただいま戻りました」」
ちょうどいい時にベルとアスフィ2人同時に戻って来た。
「おかえり2人とも同時なんて仲がいいじゃないか」
ヘルメスはそういって2人を茶化したが。2人は慣れたのか動じない。
実際2人はこの度で仲良くなっていた。
ヘルメスのせいで疲れるアスフィをちょくちょく気遣い優しく労ってくれるベルにアスフィは好感をもてていたし、何よりベルとベルの保護者のおかげで道中はいつもより休憩ができていたのだ。アスフィはそんなこともあり弟みたいな感じでベルを可愛がっていたのだ。ベルの方も知識も多く知らないことを教えてくれるアスフィを姉のようにしたっていた。
アルフィアもこの2人は姉と弟のような視線でみているのか何も言わなかった。
「ヘルメス様からかいはいいので偵察の報告をします。」
「ああそうだな、お願いするよ」
「まず遺跡周りですが遺跡の門の前にほぼの蠍が集まり遺跡に入ろうとするものを拒むように待ち構えています。また森の方は遺跡に蠍を裂いたのかあまりおらず警戒するほどでもありませんでした」
「ありがとうアスフィ、どうだいアルフィア 、ザルドやっぱり真っ向からいくのかい?」
「当たり前だ、どうせ正面からでなければ入れん、それにアンタレス以外有象無象とかわらん」
「そうだなアンタレスの眷属ならすぐに蹴散らせるさ」
「そうかやっぱりそうなるんだな」
ヘルメスは心の中でベルへ憐れみの視線を向けた。だが同時に2人の言葉が頼もしくあった。
「オリオンも正面から突っ込むのか?」
アルテミスはベルも正面からと聞き難色を示した顔をしていた。
アルテミスがオリオンと言ったことに苛立ちを覚えながらもアルフィアは言う。
「そうだベルも正面から私達といく。それとベルはオリオンではない」
ベルはアルフィア が若干苛立っているのを察し逃げれるよう後退りしようとしたがアルテミスによって阻止される。
「そうかオリオンも正面からか、あとオリオンはオリオンだぞなんせ私のオリオンだからな」
何を言ってるかわからないオリオン連発発言のあとアルテミスはベルの腕をしっかりホールドし放さない。
それを見たアルフィアは苛立ちを顔に出し、他の面々は巻き込まれたくないとザルドは夕飯の支度にアスフィとヘルメスは自分のテントにゼウスはザルドの手伝いにと各々アルフィア の怒りに触れまいとすぐさま逃げていった。ベルは顔を赤く染め義母を見ては青くなる。
「ほうお前のオリオンと言ったか?あ?ベルはまだ私のだいつからお前のになったと言うのだ」
「つい先程だ、私がオリオンを見初めたのだ」
「お前が女神だがなんだろうが関係ないベルにつく虫ならば私が駆除する
それにベルはまだ12だお前は犯罪者か何かか?」
アルフィアの怒りはアルテミスに届くことはない。アルテミスの天然さのせいであろう。
「オリオンはまだ12歳だったのか。だが平気だオリオンが成人するまで一緒に私はまつぞ。」
それを聞いたベルは嬉しさにはにかみそうになるが一瞬で表情を戻し前を見る。ベルは無意識のうちアルテミスに惹かれかけているのに気づいていなかった。
「ベル一旦その女神から離れろ私はこれから女の話し合いをしなければならない。お前はザルドの手伝いにでもいけ、いいな?」
アルフィアは鬼の顔をちらつかせながらベルへほぼ脅迫と変わらない提案をする。
「はい!すぐにいきます!」
ベルは長年の影響で義母のこういう場は逆らわないことを体が覚えいた。
そしてアルテミスに夕飯の手伝いに行くといい逃げようとする
「なんだオリオン夕飯を作りに行くのか?なら私もいこう」
「いやお前は私と話し合いだアホ女神」
「ぬ、話すことなどないと思うが」
アルテミスは本当に話すことなどないとあっけらかんとしている。
「ベルのことについてだ、大人しくついて来い」
「しかたないオリオンのことなら行こう。オリオンまたあとでな」
アルテミスは何も思わないのか嬉しそうにしながらアルフィア の方へ行ったがベルは気が気でなかった。
だがすぐ考えるのをやめザルドの方へいった。
結局2人が戻って来たのは夕飯時だった。アルフィアは苛立ちながら、アルテミスはどこか満足そうにしながらもどってきた。
「アルテミスどうしてそんな満足そうなんだい?アルフィアに絞められなかったのかい?」
「絞める?何も言ってるんだ?私はオリオンの話を聞いただけだぞ?」
「本当かい?アルフィア 」
「そんなわけがなかろう。こいつは私がベルの話をすると気持ち悪い笑みを浮かべるは弓を司る女神だったせいか福音しようにも察知して避けるは散々だ」
「すごい!アルテミス様!お義母さんの攻撃を避けれるんですか?」
「攻撃?何を言ってるんだオリオン私は攻撃などうけていないぞ?」
「え?でも今」.
「ベル聞いても無駄だこいつは無意識だ。」
「なら尚更すごいんじゃ」
素直にそう思い何故避けれているか聞こうとしたがザルドの一声によって遮られる。
「ほらお前ら飯が冷める前に早く食え」
そういったザルドの声によりご飯に集中した。
その頃ゼウスは下手に何か言うとアルフィア に山向こうまで飛ばされるので何も言わずにアルテミスを落としたことに心の中で涙を流してベルの成長を祝っていた。
「オリオン私のもやろう」
アルテミスは自分の器からスプーンでひとすくいするとスプーンをベルの口に近づけた。
「ア、アルテミス様、その」
ベルはアルテミスからの唐突なあーんに顔を真っ赤にする。アルテミスはさも当然だと思い何故ベルの顔が赤くなったか理解していなかった。
その様子を見ていたアルフィアは苛立ち魔法を放とうとする。それをザルドが必死に止めていた。
「なんだオリオン食べないのか?冷めてしまうぞ?」
「い、いただきます!」
ベルはアルテミスから差し出されたスプーンを口にしてあーん終わらす。
心なしか料理がいつもより美味しく感じたらしい。
「ベル君は愛されてるなぁ」
ヘルメスはそんな2人を見てニヤニヤとしている。
「ええ、それにベルは分かりやすいですね」
ヘルメスのつぶやきにアスフィが答える。アスフィはこの旅でベルの天然ジゴロぶりを知っているのでベルの将来が心配になった。
「当たり前じゃわい。誰がベルを育てたと思っとる。」
ゼウスはちょっと自慢気に笑っていた。
アルフィアはザルドの必死の制止で魔法が打てずイライラしたのか無言の圧をベルに送っていた。その横でザルドがボロ雑巾のようになっていたのは言うまでもない。
ベルはアルフィアからの無言の圧を感じ料理を早食いしていた。
そんなことを知らないアルテミスはベルに早食いを注意するのだった。
ご飯が終わると明日の最終確認へと移る。
「いよいよ明日アンタレスを討伐する。決行は朝作戦通り正面からベル君とアルフィア 、ザルドそしてアルテミスが向かい俺たちはいつでも逃げれるようゼウスを守りながら回りを偵察。これでいいかな?」
「ああ問題ない」
「俺もだ」
「僕も大丈夫です」
「問題ないぞ」
「私も問題ないです。」.
「儂もじゃ」
各々覚悟が決まっているのか迷いのある顔のものなどいなかった。
「そうと決まれば今日はもう休んで明日に備えようか」
そうヘルメスがいうとともに各自テントへと戻っていった。
短い作戦会議だったが7人にはそれで十分だった。
テントに戻る際アルテミスはベルに一緒に寝るか?と聞きベルが顔を赤くした。それを見たアルフィアはさっきの食事の時のストレスも合わさり怒りベルは福音からの強制的にアルフィアの抱き枕になったのだった。
アルテミス好きなんです