ネプチューンマン・リビルド “究極の超人タッグ編Ⅱ”   作:速筆魔王LX

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第055話 本領発揮!恐るべきコンビネーション!!

 エヴォリューション・マウスピースなるアイテムを口に装着した途端、一瞬姿を消したライトニング。

 かと思えば対戦相手であるチェック・メイトの背後にいきなり現れ、彼にジャーマン・スープレックスを極める。

 

 まるで瞬間移動がごとき逆転技。

 はたしてこの力はなんなのか?

 謎を解く鍵は、消える寸前にライトニングが言い放ったアクセレレイション――“加速”というワードにあった。

 

「ア~~~~ッ! そ……そうか~~~~っ!」

 

 その正体には、稀代の知恵者であるミートくんが真っ先に気づいた。

 ライトニングが消える直前に発生していた煙、アクセレレイションというワード、実際に起こった現象。

 それらを統合して考えれば、答えはこれしかない。

 

「アポロンウィンドウの形をした鍵穴から吹き出ていた黒い煙……あれは紛れもなく量子力学で言うところの“エキゾチック物質”です! ライトニングはエキゾチック物質によって、肉体の周りの時間軸をずらしたんですよ!」

 

 強く断言するミートだったが、傍らにいる万太郎はアホ面を晒す。

 

「時間軸をずらす? 意味がよくわからないよミート」

「いや……オレにはわかるぞミート」

 

 その隣に立つカオスは、険しい表情でミートの言いたいことを理解した。

 記憶を取り戻す前ならわからなかっただろうが、今となっては彼の理解力はミートをも凌ぐだろう。

 

「つまりライトニングは加速能力(アクセレレイション)の発動時……コンマ1秒ほど先の未来へ行ったということだ」

「み……未来へ~~っ!?」

 

 たとえばこれから技を仕掛けようとする超人がいたとして、現在と1秒後では立ち位置が異なるのは当然。

 この能力はその1秒間の移動を高速処理……いや、もはや省略する。

 結果、瞬間移動と見紛うかのような未来跳躍を果たすのだ。

 

「こ……これがネプチューンマン・テキストにあった加速能力(アクセレレイション)!」

「知っていたならば見せてみろ、対策のほどを~~っ」

 

 リング上、ジャーマン・スープレックスをくらったチェック・メイトは事前に文面で把握していた能力の真の恐ろしさを思い知る。

 知られていることを承知で仕掛けたライトニングは、だからどうしたと言わんばかりに自信満々の態度だった。

 

 そう、ザ・ナイトメアズは加速能力“アクセレレイション”の詳細を知っている。

 ふたりにあらかじめ情報提供しておいたネプチューンマンは、池の畔から物知り顔で解説する。

 

「あの力……加速能力といってもただ単にスピードアップしたわけではない。未来へいくということは移動という過程をすっ飛ばした超簡易的タイムワープのようなもの。速度で張り合うのは無謀というものだろう」

 

 その解説を聞き、すぐそばのテリー・ザ・キッドはおおっと唸る。

 

「ミートみたいに博識だな、ネプチューンマン」

「伊達に歳は取ってねえのよ」

 

 事情を知らぬキッドには適当に返し、ネプチューンマンは内心で焦り始める。

 知っているからといって、このアクセレレイションは容易に攻略できる代物ではない。

 案はある、とアシュラマンは言っていたが、結局その詳細は教えてもらえなかった。

 

(大丈夫なんだろうな~~っ、ザ・ナイトメアズ)

 

 ネプチューンマンはハラハラした様子で水上に浮かぶリングを見守った。

 

「ジョワ!」

 

『またもやライトニングの姿が消えた――っ』

 

 アクセレレイションの再発動により再びリングから消えるライトニング。

 チェック・メイトは咄嗟に後ろを振り向くが、そこに敵の影はなかった。 

 

「ど……どこへ……」

 

 同じ轍を踏むライトニングではない。

 死角は背後だけではないのだ。

 

『いきなりその姿を空中に現したぞ――っ!』

 

 ライトニングがアクセレレイション中にジャンプしたとするならば、空中に現れるのは道理。

 そしてすでに技のセットアップに入っていたとしてもなんら不思議はない。

 

「フォーポイントインパクト――ッ!」

 

 両手両足を背中側に突き出しながら飛びかかる、ライトニング独自の奇抜な打撃技。

 それはパンチ2発とキック2発を同時にくらうようなものであり、チェックに確かなダメージを与える。

 

「ウグ……ッ」

 

 大きくのけぞりながらも持ちこたえるチェック・メイト。

 反撃のチャンスをふいにしてはダメだと、がむしゃらに腕を振るう。

 

「トア――ッ!」

 

 アクセレレイションを使うまでもなく、ライトニングは後ろに飛び退いてこれを避けた。

 

『チェック・メイト、バックハンドブローで反撃を試みるが空振り――っ』

 

「なにをしているチェック・メイト! アクセレレイションの対策はそうではあるまい!」

 

 アシュラマンがエプロンから檄を飛ばしてくる。

 

「そ……そうだ!」

 

 チェック・メイトは思い出す。

 事前にアシュラマンと話し合い考案していたアクセレレイション対策。

 それを実践するには、まず冷静にならなければならない。

 

 そうこうしている間に、ライトニングはまたもアクセレレイションを発動。

 リングから一瞬姿を消し、またすぐに現れる。

 

『ライトニング、お次はロープ上に姿を現した――っ』

 

 トップロープから反動をつけてジャンプ。

 仕掛けるのは魚雷の如き突撃技だ。

 

「ジョワ~~ッ! ライトニング・ピード!」

 

『ライトニング、きりもみ回転で突っ込んだ――っ!』

 

 ライトニングが飛び上がったタイミングで、チェック・メイトは左肩のスイッチを押す。

 

「チェス・(ピース)・チェンジ!」

 

 頭部と左肩の“(ルーク)”駒が入れ替わる。

 それに合わせ、全身が硬質化していった。

 

『あ――っとこれは、先ほど水中で熊バサミを防いだレンガボディだ――っ!』

 

 チェック・メイトの胸に頭から突っ込んでいくライトニング。

 通常なら相手の肋骨を破壊し、心臓を破裂させることも容易な一撃だが――

 

「ジョワ~~ッ」

 

 ライトニングの表情が歪む。

 魚雷の先端となった頭部はチェックの胸にめり込むことなく、表面で止められていた。

 

「いかに加速しようとも、一撃の破壊力が上がるわけではない。(ルーク)の防御力はたやすく崩せはしませんよ――っ」

 

 チェック・メイトは胸を突き出し、ライトニングを弾き飛ばす。

 

「防御に徹し!」

 

 続いて解体城(セパレーツボディ)で上半身と下半身を分離。

 

「加速能力使用の直後を狙えば――っ!」

 

 上半身はライトニングを頭の上に持ち上げる形で飛び、下半身もそれを追跡する。

 

『分離したチェック・メイト、上半身がライトニングを抱えたまま飛び上がり、時間差で下半身も跳んだ――っ!』

 

 上半身はそのまま空中で上下反転、ライトニングの位置を下にして降下を始める。

 下半身もまったく同じルートをたどり、目指すのは――

 

『チェック・メイトの上半身がライトニングもろとも逆さに落ち……遅れて上昇した下半身もそれを追うように落下してくる――っ! 着地点はまさか……コーナーの鉄柱だ――っ!』

 

 鉄柱と、“城”の駒を模した頭部が、ライトニングの体を挟み込む。

 さらにその上半身に下半身が追いつき、ドッキングした。

 

『ライトニングの体が鉄柱に叩きつけられ、チェック・メイトの上半身と下半身が合体することでさらに衝撃が伝わる――っ!』

 

“城”の特性を活かした分離合体攻撃。

 技の名は――

 

「ルーク・スカイツイスタ――ッ!」

 

 ――ネプチューンマン・テキストに記されていたアクセレレイションには主に二通りの用途があった。

“攻撃”と、“回避”である。

 

 攻撃は姿を消すことで相手の不意を突き、回避はどんなに強力な必殺技(フェイバリット)からも逃れることができる。

 ライトニングが今見せたのは攻撃のためのアクセレレイションだが、いくら姿を消そうとも攻撃の瞬間には結局姿を見せなければならない。

 ならば下手に動かず、相手の攻撃を受けてカウンターを狙えばいい。

 馬鹿げた対策ではあるが、規格外の防御力を持つ“城”形態ならばそれができる。

 

 これが、チェック・メイト流アクセレレイション対策だ。

 

「ジョワガハ~~ッ」

 

 コーナーポストからキャンバスに崩れ落ちるライトニング。

 チェック・メイトは追撃するのに十分なダメージが入ったのを確認し、右肩のスイッチを押した。

 

「チェス・駒・チェンジ、(ナイト)! ここです、アシュラマン!」

「おおー!」

 

 息を合わせるザ・ナイトメアズ。

 チェック・メイトは“(ナイト)”形態に変身したあとライトニングを抱えて飛び、アシュラマンもその真上を目指して飛んだ。

 

『あ――っとザ・ナイトメアズ、攻撃の手を休めない! 再びライトニングを天高く運び、タッグ揃って跳んだ! これは先ほど見せた“悪馬式誉れ落とし”か――っ!?』

 

 実況の読みどおり、ザ・ナイトメアズの狙いは悪馬式誉れ落とし。

 チェック・メイトは逆さまに投げ出されたライトニングの足裏に馬の前足を合わせ、その圧倒的な重量で押し潰す構え。

 アシュラマンはその背に騎乗し、体重を倍加させる役目を担う。

 

「くらえ――っ! 悪馬式誉れ落とし――――っ!!」

 

 完璧なセットアップで繰り出される必殺ツープラトン。

 並の超人なら抜け出すすべはないが、時間超人には――

 

「バカめ~~っ。アクセレレイション!」

 

 そう、数コンマ先の未来に渡る加速能力がある。

 装着したマウスピースを噛みしめることでエキゾチック物質を放出。

 その体は溶けるように消えていく。

 

『ザ・ナイトメアズ必殺のツープラトンが、今マットに着弾~~~~っ!』

 

 凄まじい激突音が轟き、不忍池が揺れる。

 だがその震動は、先ほど“伝説”破壊鐘(はかいしょう)を壊したときのものと比べるといささか物足りなかった。

 

『あ……あ――っ! しかし、ライトニングの姿がどこにもない~~っ!』

 

 それもそのはず、攻撃対象のライトニングはどこかへ消え、チェック・メイトの前足はただキャンバスを踏みつけるだけの結果に終わった。

 

「アクセレレイションが連続使用できないとでも思ったか~~っ」

 

 おどろおどろしい声が、アシュラマンの背中側から聞こえてくる。

 

『ライトニング、アシュラマンの背後に現れた――っ』

 

 ライトニングはアシュラマンと背中合わせの体勢から首に手をかけ、前方に引っ張り倒す。

 

『アシュラマン、落馬~~っ! ライトニングがショルダー・ネックブリーカーの形で引きずり下ろした――っ』

 

 あの魔界の王子(プリンス)ともあろうものが、落馬とは!

 衝撃的なシーンに不忍池の観衆がどよめく。

 

「アシュラマン!」

「こ、この野郎~~っ」

 

 醜態を晒され、怒り心頭のアシュラマン。

 ライトニングをキッと睨み据えたその瞬間、控えていたサンダーが動く。

 

「来い、サンダー!」

「おうよ!」

 

 ライトニングは右から、サンダーは左から、挟み撃ちになるようにアシュラマンに接近。

 まったく同じタイミングでアシュラマンの後頭部にハイキックを繰り出した。

 

世界五大厄(ファイブディザスターズ)、アシュラマンにダブル延髄斬りを見舞う――っ!』

 

 重なり合う“世界五大厄”の片足。

 アシュラマンはダウンを避けようと踏ん張るので精一杯だった。

 時間超人ふたりを前に隙を見せればどうなるか――もちろん次なる技を許すだけである。

 

『続けざまにサンダーがアシュラマンの首をネックブリーカーに極め……ライトニングがアシュラマンの両脚を持ってコーナーへ跳ぶ!』

 

 ふたりでアシュラマンの体を運ぶ“世界五大厄”。

 先ほどのルーク・スカイツイスターのお返しとばかりに、鉄柱攻めを狙っていた。

 

『コーナーの鉄柱めがけてアシュラマンの背を叩きつけた――っ!』

 

「ゴハァッ!」

 

 盛大に吐血するアシュラマン。

 そのままリング内へ――とはいかず、リングの外側、すなわち不忍池のほうへ倒れ込む。

 ボチャン、と水音が鳴り響いた。

 

『アシュラマン、コーナーの鉄柱から不忍池に落下――っ』

 

 戦線離脱してしまったパートナーを見て、元の“王様”スタイルに戻ったチェック・メイトが歯噛みする。

 

「これ以上はやらせない――っ!」

 

『今度はチェック・メイトがライトニング&サンダーに挑みかかる――っ』

 

 2対1では絶対的に不利。

 ゆえにこの最善策は、どちらか一方を不忍池に叩き落とすことだ。

 どちらを狙う? ライトニングか、サンダーか――と考えている猶予は、チェックにはなかった。

 

「アクセレレイション!」

 

 ライトニングとサンダーが同時にエキゾチック物質を放出。

 両者共にその存在が薄れていく。

 

『あ――っとライトニング&サンダーが消えた――っ』

 

 アクセレレイションによる消失。

 ならば、再び“城”の耐久力で耐え凌ぐべきか。

 判断に一秒、左肩に手を伸ばすまでに二秒――その間、ライトニングはすでに時間移動を果たしている。

 

『ライトニング、チェック・メイトの足もとに現れ……両脚を四の字固めに固めて宙に浮く――っ』

 

 足もとでの出現に気づけず、チェック・メイトはスタンダードな関節技によって拘束される。

 空中足四の字。超人レスリングならではのムーブは、ツープラトンのためのワンアクションにすぎない。

 相棒のサンダーが、チェックの頭上付近に現れていた。

 

『さらにサンダーが足四の字に固められたチェック・メイトの首を腕でクラッチし、ネックブリーカー・ドロップの要領でマットに落ちていく――っ!』

 

 振りほどこうとするチェック・メイトだったが、両腕も足四の字を極めるライトニングによって掴まれている。

 まさに手も足も出ず、そのままキャンバスに頭から叩きつけられた。

 

「アトモスフィア・クラッシュ!」

 

 足関節を極められながらの脳天ぶっ刺し。

 チェックの口から大量の血が撒き散らされた。

 

『快進撃を続けていたチェック・メイト、ここでダウンだ――っ!』

 

 仰向けに沈むチェック・メイト。

 ライトニングとサンダーのふたりはそんなチェックを睥睨し、不気味に笑う。

 

「ジョワジョワ……愚か者め。我らふたりの最大の武器は“伝説”破壊鐘でも加速能力でもない!」

「ヌワヌワ……この完成されたコンビプレー、そこから繰り出される珠玉のツープラトンよ~~っ」

 

 これぞ、ライトニング&サンダーが得意とするディザスターズ殺法。

 ふたり揃ってからの“世界五大厄”には付け入る隙がない。

 

 池の畔から観戦しているロビンマスクは、グムーと唸った。

 

「い……言われてみれば、ここまでライトニングとサンダーは個々に闘っていた!」

 

 隣に立つテリー・ザ・キッドもその巧妙な戦略に舌を巻く。

 

「アシュラマンたちはなぜか時間超人の手の内を知っているようだった……ライトニングとサンダーは自分たちの能力が対策されるのを見越し、あえて劣勢を装うことで相手の油断を誘ったんだ!」

 

 ジ・アドレナリンズと共に観戦中のネプチューンマンは、

 

「グ……ググウ~~ッ」

 

 大量の冷や汗をかきながら、“世界五大厄”の快進撃を憎々しげに見つめる。

“伝説”破壊鐘の破壊、そしてチェック・メイトのアクセレレイション対策が成功し風向きが変わったように思えたが、時間超人はそう甘くはない。

 

(そうだった……アクセレレイションという厄介な能力にばかり気が行ってしまったが、ライトニングとサンダーの強みはタッグチームとしての完成度の高さにある。個々の強さを追求した“新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズ”……オレとマンモスマンでも歯が立たなかったほどの連携プレーの巧さは、あのザ・マシンガンズにも匹敵するだろう。急造コンビのアシュラマンとチェック・メイトでは分が悪いか――っ?)

 

 いくらサンシャインという繋がりがあり、ファイトスタイルの相性がよかったとしても、ふたりは数日前に組んだばかり。

 いや、それは隣にいるジ・アドレナリンズだって同じだ。言い訳にはできないだろう。

 それに、タッグマッチというものは必ずしもチームワークに優れたコンビが勝つとは限らない。

 アシュラマンという正義超人との協調を良しとしない人物を抱えるなら、なおのこと。

 

「カーッカッッカ!」

 

 噂をすれば影。

 不忍池から水しぶきが上がり、不遜な笑い声と共に六本腕の超人が舞い戻ってくる。

 

「悪魔の前で仲良し自慢など、笑止千万というほかないな――っ!」

 

 水面から飛び上がったアシュラマン。

 その表情は、まだまだ余裕のありそうな笑い面。

 しかし彼の自慢の六本腕には無数の熊バサミが食い込んでいた。

 

『あ――っとアシュラマン、池の中から飛び出てきた――っ! その6本の腕は無数の熊バサミに挟まれているが……』

 

 アシュラマンはこんな姑息なトラップなどものともしない。

 それどころか、むしろ利用する。

 

「竜巻地獄――っ!」

 

 アシュラマンが左右計6本の腕を振るい、不忍池の上に竜巻が出現する。

 竜巻はアシュラマンの腕に食い込んでいた熊バサミを巻き込み、ターゲットのもとまで運ぶ。

 そのターゲットとは、もちろんリング上の時間超人たちだ。

 

『アシュラマンが起こした竜巻により、熊バサミがライトニングとサンダーを襲う――っ!』

 

 竜巻地獄で本来トラップである熊バサミを意図的な攻撃手段として放つアシュラマン。

 それらは調教されたドーベルマンのように、主の敵に牙を突き立てた。

 

「ジョワ~~ッ!」

「ヌワア~~ッ!!」

 

 まさか時間超人もシノバズ・ポンドに落ちることなく熊バサミの被害に遭うとは思うまい。

 ライトニングとサンダーは全身各所に傷を負い、その間にアシュラマンがリングへ着地。

 倒れるチェック・メイトに代わって、ずいっと前に出た。

 

「見せてやろう――っ。正義超人どもを震撼させた魔界の王子の恐ろしさを――っ」

 

 そう言ってアシュラマンは――ググ……と顔を90度右に向ける。

 そうすることで、普段は顔の左側にあったアシュラマン第2の顔が正面を向く。

 

「阿修羅面“怒り”――っ!!」

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