触手モノ凌辱エロゲの黒幕に転生してしまった   作:ソーラン節

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作者は沙耶の唄が好き(今更ですが修正しておきます。台馬市立西高校→台馬市立西学園です。エロゲなのに高校は不味いので……)


この人ぶち犯していい?

 リュウマが攻略不可能ヒロインにお熱であることが判明した。それに対し俺が出した答えはこれだ。

 

「あ〜西山先生か〜。うんうん分かる西山先生可愛いもんね! ま、頑張れよ! 友達として応援してる!」

「そ、そうか、応援してくれるのか。ありがとう、契」

 

 放置っ……! 圧倒的放置っ……!

 

 こればっかりは仕方がない。リュウマに封印されし魔物に打ち勝つためには愛の力が必要となる。そのため、リュウマの恋路に部外者が口出すと却ってよくないのだ。

 陵辱の力に対抗するためには純愛の力が必要なのだ。

 

 まあ、要はリュウマに施された封印を解かなければいいのだ。

 リュウマとしても封印を解くというのは奥の手だろうし、それよりも先に俺がリュウマを助ければ問題はないのだ。

 

 ……やっぱり不安だ。

 最悪の時のためにリュウマの体に触手の種を植え付けておくか。魔物が身体を乗っ取った瞬間に発芽させて体内から陵辱させれば足止めくらいはできるだろう。

 

 ……ま、まあ、ほんとに最終手段だな。うん。野郎が媚薬漬けにされた所で誰得案件だ。後遺症でリュウマの感度が3000倍になったら友情崩壊待ったなし、というかそれ以前に日常生活崩壊だ。

 でも一応用意はしておこう。

 

 その後、リュウマに魔力量が増えるオススメのサプリメントと言って触手の卵を渡した所、喜んで飲み込んでくれた。そういう所だぞ。

 

 

「会った瞬間から気になってた」

「こんなに可愛い子、現実にいるんだなって」

「話すたびにもっと好きになっちゃう」

「君みたいな子をずっと探してた」

「少しの時間でも、君と過ごせたらそれでいい」

「今夜は、君のことしか考えられそうにない」

「君の隣にいると、世界が静かに感じるよ」

「俺に一目惚れさせた責任、取ってくれる?」

etc……

 

 大量の触手を片っ端から服従させて(口説き落として)契約を結ぶ(NTRする)

 

 最近、阿九寺の使役する触手に遭遇する頻度が跳ね上がった。おそらく阿九寺の触手から深穂を助けたことか、その時に触手をNTRしたことが原因だろう。

 

 俺の方だけでなく、リュウマや深穂の方も触手にちょっかいかけられる機会が増えている。

 一応、二人とも魔力探知技術が向上しているため原作で雑魚敵ポジの一般触手程度になら不意を打たれることも減り、大抵は俺の助けなしで触手に打ち勝つことができているが……。

 

 正直、もうそろそろ限界だろう。

 俺の方は触手(ペット)が自ら調伏されにやって来てくれる現状はむしろ嬉しいくらいなのだが、リュウマと深穂の方が心配だ。

 四六時中触手を警戒しないとならない現状は皮肉なことに最高の魔力探知訓練になっており、現在二人の魔力探知能力はメキメキ上昇しているのだが……まあ、流石にこんな状況が続けば心労が溜まるだろう。

 

 いい加減、元凶を叩くべきだ。退魔師退廃第一部のラスボスこと、生徒会長阿九寺陰平を。

 

 とはいえ、今すぐ奴を倒せるわけではない。というかそれができればとっくにやっている。

 阿九寺の厄介な点は、洗脳済みの生徒を使って人質にしてくる所にある。

 

 阿九寺の扱う「洗脳」の効果は、魔力の少ない人間程強くかかってしまう。

 よって、一般人は阿九寺の言葉を耳にするだけで簡単に洗脳されてしまう。おそらく現状、既に殆どの生徒が洗脳済だろう。

 全校生徒プラス教員が阿九寺の命令でいつでも自殺可能である現状、下手に奴と戦うのは避けたい。犠牲者0で倒すとなると普通に無理ゲーだ。

 

 あとそもそも阿九寺は普通に強い。俺程度ではまともに戦ってもまず勝てない。

 だから事前準備が必要なのだ。わざわざ学園全体に触手を配置した理由の一つにもこの事前準備が関係している。

 

 この学園に入学して、今に至るまで色々()は仕込んでおいたので、あとは仕上げをするだけだ。つい先日、やっと()()()()()()()が届いたと連絡が入った。

 これで後は、阿九寺討伐の要である保健室の先生こと桃坂桃(ももさか もも)先生に確認を取るだけだ。

 

 ◆

 

「失礼します」

 

 放課後の保健室に生徒の影はなく、扉を開けた先には狙い通りの人物だけがいた。

 

「やあ神童くん。待ってたよ」

「やめてくださいよその呼び方」

 

 ピンク色のゆるふわセミロングにビッグフレームの黒縁メガネ、そして白衣という少しギャルっぽい格好をした養護教諭。歳は確か二十代前半。

 原作第一部の隠しヒロインにしてその後の続編でも度々登場する人気キャラクター、桃坂桃(ももさか もも)先生だ。

 

 彼女は治癒魔術が得意な操魔師の家系に生まれ、治癒魔術の才能に恵まれたが、本人は教師に憧れを持ち……結果、一般社会でも裏社会でも「保健室の先生」をやることになったという経歴を持つ。

 

 その治癒の腕は確かで、原作ではリュウマ達が怪我を負う度に登場しては治してくれるお助けキャラになっていた。

 魔物からエロ関連の呪いを受けるイベントの場合でも大抵この人に診てもらえば解決するので、ガチの有能ヒーラーだ。

 

「それで、言われた通り触手の麻痺毒の解毒剤を用意しといたけど。こんな大量に何に使うの?」

「一応の保険です。多分なくても何とかなりますけど、あるに越したことはないので」

「ふぅん。例の生徒会長くんも触手使うんだっけ?」

「まあ、俺の方が触手使いとしては上ですけどね」

「そこ張り合うんだ」

 

 桃坂先生とはいつぞやの媚毒漬けにされた深穂を預けた際に知り合い、それ以降も魔術を扱うものどうしチマチマと交流を続けている。と言っても、たまに会っては魔術に使う触媒を物々交換する程度だが。

 

 阿九寺対策で破った鼓膜の治癒もこの人にやって貰った。

 阿九寺が生徒に洗脳をかけていることや何やら企んでいることもその時に伝えておいた。この保健室は結界が貼られているのでそう易々と阿九寺が干渉できないはずだし、桃坂先生は原作でも洗脳を受けていなかったので大丈夫と踏んでのことだ。

 どちらにせよ阿九寺を倒すにはこの人の協力が不可欠なので、この人には色々と伝えておく必要があった。

 

「作戦決行は明日の放課後なんだよね?」

「はい。多分お世話になると思うので、先生は保健室で準備して待っていてください」

「はぁ。せめて、私の世話にならない努力はしてよね」

「……」

 

 ぶっちゃけ、明日やることの内容からして大怪我をするのは確定している。だからここは頷けない。

 

「……はぁ。まあいいや。それで、対価のものはちゃんと用意してきたんだろうね。この解毒剤入手するの結構大変だったんだよ?」

「もちろん用意してありますよ」

 

 来い。

 そう口にすると、俺の声に答えた一匹の触手がズズズと召喚される。

 

「はい、この子がお望みの子、感覚遮断触手です。先端の針から即効性の麻酔薬を注入して体の感覚を消すことができます。針を刺される痛みもチクッとする程度でほとんど気づかれません」

「おお……これが……。いやあ、聞いた時からずっと欲しいと思ってたんだよね、感覚遮断触手。これさえあれば無痛治療が簡単に実現できる……」

 

 桃坂先生が協力の対価として求めて来たのは感覚遮断触手だった。エロ目的じゃなくて、治癒目的の。

 確かに、感覚遮断技術は医者目線からすれば喉から手が出る程欲しいものなのだろう。

 

「この子には先生の言うことを聞くように命令してます。試しになにか言ってみてください」

「分かった。じゃあ、そうだね。''私の下半身の感覚を遮断して''」

 

 いきなり感覚遮断するんだ……。

 先生の命令に従い触手が先生へと伸び、その足首に針を突き刺し麻酔薬を注入する。

 

「凄い! 感覚がしない! 痛くない! 凄いね、これ凄いよ山田くん!」

 

 そう言って先生はぴょんぴょん跳ね、バランスを崩して転び、立ち上がれないままじたばた動いては感覚がしないことにひとしきり感動していた。

 

「ところでこれってどうすれば感覚が治るの?」

「一応、解毒剤を使えば一発で治りますが、放っておいても数時間で戻ると思いますよ」

 

 やはり感覚がないからか体を上手く動かせない様子の先生の手を引っ張り体を起こし、椅子に座らせながら答える。

 

「ふぅん。じゃあこのままでいっか」

「……まあ、そうですね」

 

 この人ぶち犯していい? そんなふうに聞いてくる感覚遮断触手に、俺は必死にダメだよと伝えた。

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