触手モノ凌辱エロゲの黒幕に転生してしまった   作:ソーラン節

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オマケ回。私は今夏季休暇中なのでノリで執筆できていますが、それが終わったら投稿頻度下がるかもしれません。下がらないかもしれません。

↓エロゲを愛する同志諸君に活動報告にてオススメのエロゲを募集します。本作の参考にする……かもしれません。(感想欄でエロゲ談義するのはハーメルンの規則的にグレーゾーンなのでここでしましょう。私は乗り気です)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=330906&uid=314978


なんだ、これなら大丈夫だな

◆side契の父親

 

 私はプロの操魔師だ。だから当然、悲惨な光景を山ほど見てきた。

 魔力を求めて人を貪り食う魔物。魔力を求めて人の()という()を侵略する魔物。魔力を人に()()()()為に人を薬漬けにする魔物。人を繁殖のための苗床にする魔物。

 そして、陵辱。陵辱陵辱、陵辱。

 

 魔物は脅威だ。だから征服しなければならない。恐怖によって支配しなければならない。

 それが我々操魔師協会が創立から持つ思想であり、今後も絶対に覆らない思想だった。

 

 山田契が現れるまでは。

 

 私には愛する妻がいた。

 魔力は多いが、魔物を見ることはできても戦うことはできない一般女性だった。しかし私の仕事にも理解を示してくれた人だった。綺麗な黒髪の人だった。

 

 結婚してから少しして彼女は身篭った。日に日に腹は膨らんでいき、私たちはお腹の子供に「契」という名前を付け、何度も話しかけては将来を夢想した。

 

 事故だった。

 

 地震が起きて家に貼っていた結界が緩み、そこを付いて魔物が侵入して妻を襲った。

 出張から帰った私が目撃したのは、全身を粘液に覆われ、穴も穴でないところも触手に食い破られ、魔力を、肉を、尊厳を奪われた妻の死体(苗床)。そしてその苗床で産まれた触手達に囲まれ、すやすやと眠っている一人の赤子だった。

 

 触手との多胎。それが契の歪な出自だった。

 

 赤子は触手の匂いがした。赤子の魔力は純度が高くシロップ状に粘性があり、腐った果実のような甘い退廃の香りがした。

 触手達はこの赤子を愛し、食べることも陵辱することもしなかった。

 赤子は触手を愛し、それらを従えた。

 

 恐怖による支配という形の従属契約ではなく、無償の愛による協力という形の従属契約。契は操魔師で初めてそれを実現した。

 

 契はイカれている。

 

 グロテスクでおぞましく、腐敗と退廃が形を成したような異形を、触手を、本気で愛しているのだ。

 よく見ると可愛いなどと言って、自分の母親の腹を食い破って産まれてきた異父兄弟を、契は本気で愛しているのだ。

 

 魔物を恐れないことは、よく操魔師としての才能を測る指標として用いられる。

 強い操魔師ほど魔物を恐れない。警戒しないわけではない。ただ、魔物という理不尽を「そういうものだ」と受け入れる度量があることが、強い操魔師の条件であり、才能であるという。

 魔物を心から愛する契の才能は、度し難いものだった。

 

 契の操魔術への適正は異様な程高かった。

 契は齢五つになる前から私の書斎にある本を持ち出しては読み、それだけで操魔術を習得した。

 魔力量も膨大に膨れ上がっていき、それを餌にして使役する触手の数も増やしていった。

 

 そしてある日、ついに契は()と契約した。

 

 異形神テンノグロス。

 異形なる存在への恐怖と信仰を集め、ついには神格を得た魔物。触手、陵辱、退廃を司る神。そんな神と、契は()()()()()()()()

 神格のある存在と対等契約を結ぶ。

 それは、安倍晴明やノストラダムスなど、歴史に名を残すような操魔師もしくは退魔師でなければ成し遂げられなかった偉業だ。

 

 年端もいかない子供が神と契約した。その事実は操魔師達を震撼させ、山田契には神と対等に至った子として「神童」の名を欲しいままにした。

 おそらく、いや間違いなく、山田契はその名を魔術史に刻むことになるだろう。

 

 ……とまあ、ここまで聞くとうちの子がまるで化け物じみたとんでもない奴のようだが、実際は可愛い一人息子だ。

 契は私のことを慕ってくれるし、普段の生活で危険な兆候が見られるというようなこともない。というかむしろ清廉潔白という言葉が似合う心優しい子だ。

 

 契は優しすぎるのだ。それこそ、触手ですら慈愛の対象となるくらいに。

 だから、私は心配だった。契が操魔師としてやって行けるのかが。

 

 操魔師とは、人知れず魔と戦う職業だ。その闇は深い。

 操魔師の中には悪事に手を染める輩も大量にいるし、魔物による人への被害は悲惨きわまりない。

 

 契のように優しい心の持ち主がこの穢れた世界に身を置いては、いつかその心身をすり減らしてしまうのではないか。

 私はそれが心配だった。

 

 そんなある日のことだ。契が外出している時に、彼の部屋から何かが崩れ落ちる音がした。

 何事かと思い彼の部屋を確認すると、押入れの戸が外れかかっていた。そして私がその戸を開くと、

 

 ガラガラガラガラ!

 

 と音を立てて何かが雪崩落ちてきた。

 

 床に大量に落ちたそれには、何やら裸の女性やそれを陵辱する触手やらが描かれていた。

 そう、契は私に隠れて山積みになるほど大量のエロゲを隠し持っていたのだ!

 

 確かに予兆はあった。

 契は時折、子供には使い切れないような小遣いを私にせがむことがあった。その時は、契のことだから操魔術に関係する魔道具や触媒を集めるのに使うのだろうと思っていた。

 

 しかしまさか、それを使う先がエロゲだったとは。流石の私としても、齢10の我が息子がこのような退廃/背徳/インモラルなエロゲに情熱を捧げていたとは思わなかった。

 そして同時に思ったのだ。

 

 なんだ、これなら大丈夫だなと。

 

 この歳から陵辱エロゲを嗜むとは我が息子ながら流石だ。やはり契は操魔師としての才能に溢れている! 契は天才だ!!

 

「契、お前は優秀だからすぐにでも操魔師になれるぞ!」

 

 だから私は契に自信を持ってそう言えるのだ。




Q. どうして山田父は、自分の妻を犯して殺した魔物をペットとして可愛がっている契のことを「可愛い一人息子」などと言うことができるの?

A. 倫理観が操魔師だから

ちなみに契は自分が従えてる触手が実の母親を陵辱して生まれてきた存在だとは知りません。もし知ったとしても、母親とは面識がないのでそこまで気にしないと思います。倫理観が少し操魔師なので。
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