IS×ULTRAMAN Nの誓い   作:手話っ!!!

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伝説の序章


-The Prologue to Legend-

 

 

 

 

 

 

世界は、変わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い美しい星“地球"。

 

かつては『皆、平等である』とし、世界のいたるところで戦争、歪んだ関係などがあったものの、ささいな平和が確かに存在していた星。

 

 

 

 

 

 

世界は変わってしまった。

 

 

 

『ェェエアア!!!』

 

 

 

かつて、人類は巨大な怪獣に対抗するため、様々な組織を創った。そして“彼ら"と協力し、何度も怪獣を倒してきた。

だが、今はそんな組織も、人材も、なくなってしまった。

 

 

 

『まだまだ行くぜ!!.....デェア!!』

 

 

 

世界は変わってしまった。

 

 

 

 

「いけ!!怪獣!!! その青いのを倒すのよ!!」

 

 

「さっさと倒しなさい!!!!」

 

 

 

 

 

女尊男卑という差別に、世界は負けてしまった。“ある物"が産まれ、世界はねじれてしまった。

これまで強大な敵に何度も打ち勝ってきたこの地球は、単純な、実に単純なものに負けてしまったのだ。

 

 

 

 

 

『くっ!! いっつもいっつも .......ワイドゼロショットォ!!!』

 

 

 

『ギィィィィィ!!!!』

 

 

 

人類は、行き過ぎたものを創ってしまった。“IS"インフィニット・ストラトスと呼ばれるもの。そのせいで、世界は変わってしまったのだ。

 

 

 

「ちっ!!なにしてんのよ!!役立たず!!」

 

 

 

 

『........ディヤ!!』

 

 

 

 

 

 

世界の“平和"は、滅んだ。いや、世界規模の平和などそもそも存在していなかったが、ささいな平和さえも、ここからは跡形もなく消え去ってしまった。今のこの世界は、理由のない悪意、それによる殺戮、そして差別。この3つだけ。

そう、昔の平和は、滅んだのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スッゲー!! やっぱりカッコイイなぁ!!!」

 

 

光の巨人、その存在に、彼は憧れを持っていた。

怪獣が現れ、街を破壊し、人々が求めたその時光輝き、現れる謎の巨大な戦士。数々の技を使い、怪獣を倒す。その姿は、彼が描く戦士像そのものであった。

 

 

地球の平和を守る、光の巨人。それは昔からいたらしく、伝記にも載っている。これまでにも多くの怪獣が現れており、地球を破壊していたらしい。が、それでも地球が平和だったのは、彼らのおかげだ。だが.......あれが産まれてからは、批判的な意見が目立った。わけのわからない『女を侮辱している』とか『あの位ISで対処できる』とか.......様々な意見がある。

しかし、一つだけ明らかなのは『ISでは怪獣は倒せない』ということ。国が数回試してみたところ、ISは大破、操縦士10名中7名死亡、1名未だに意識不明。1名両手切断。そしてもう1名は........未だ行方不明。最後の1名は、恐らく光線によって『消えた』と思われる。

ISでも対処できない怪獣を3分以内に倒す。その姿に、少年や昔の人は憧れと尊敬の意思を込め、こう呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“ウルトラマン"。

 

 

 

 

 

 

 

そして、今戦っていたのも、ウルトラマンの一人だ。

そう、彼らのおかげで、いま、地球は安泰を保っている。

 

 

が.........

 

 

 

 

「はぁ?あんたなに言ってんのよ!!! “あいつら"のせいで、男のほうが立場が上みたいじゃない!! ふざけるのにもほどがあるわ!!! あんたも、自分がなに言ってんのかわかってんの?」

 

 

世界は本当に醜くなった。

 

 

突然口を出してきた金髪の口が五月蝿そうな女は、少年を突き飛ばし、細い足で蹴り飛ばす。

今の世界の人間達、いや、女達は、彼らの存在を認めなかった。認めたくなかったのだ。ISより強い存在がいることは、女達にとって『邪魔』以外の何にでもないから。

 

 

「いって!!なにすんだ!!」

 

思わずその女性を睨みつけて怒号をあげた。女性も負けじと自身より身長の大きい少年の胸ぐらを掴む。

 

「ウルトラマンは俺たちのために戦ってんだよ!!目の前で見ただろ!?なのになんで認めようと____」

 

「あんなやついてもいなくても同じよ!! ISこそがこの世界で一番!!それ以上のものなんてあっていいはずがない!!」

 

街中に響く二つの声。いつの間にか周りは女性ばかりになり、皆鬼の形相で少年を睨みつける。

それでも少年は、女性と目を合わせることをやめない。

それを見て腹が立ったのか、女性が手をあげたその時。

 

「_____もういいでしょう?」

 

 

手が少年に触れる直前、一人の女が割り込んで来た。長い黒髪、美しいボディライン、そしてキリッとした目つきの美女。それは、世界で知らない人はいないであろう有名人であり、少年の姉だった。

 

 

「.....織斑.....千冬様!!!」

 

織斑千冬、IS操縦士世界一を決める『モンド・グロッソ』の第1回大会で頂点に立った人物であり、ISを世界に広めた人物。まぁ、それは別の話である。

 

 

 

「え?千冬様!?」

 

 

「千冬様ですって!?」

 

 

女の声を聞き、周りの人々が中心に群がってくる。

少年は溜息を一つついた。何故こんな世の中になってしまったんだ。

 

 

「通してくれませんか?.......家へ帰るので。」

 

 

 

『はい!!!』

 

 

 

 

千冬がそう言うと、女達が目を光らせながら道を開けた。少年を突き飛ばした女も、先程の表情からは考えられないほど柔らかくなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜........。なんでこうなっちゃったんだろうなぁ〜........。あれから結構たったけど、まだイライラする。」

 

 

「仕方ないだろう。........まあ、半分は私が悪いんだろうが.........。」

 

 

 

家に帰った2人は、夕食の準備をしながら話す。

 

 

 

「ばっ!!千冬姉のせいじゃn「どけ。」痛っ!!.........春人........。」

 

 

 

 

少年は突然男に突き飛ばされる。千冬がそれを支えようとするが、男はそれをやめさせる。

 

 

 

 

「春人!!「大丈夫だよ、姉さん。こんなやつ、支える意味もない。」...........。」

 

 

 

 

春人.......織斑春人。そう呼ばれた男は、千冬と少年の肉親ではない。養子のようなものである。が、人との接し方が器用であるがために、誰にでも好かれる。が、少年は春人にいい印象は持っていなかった。そんなものの一欠片も、少年の心にはなかったのである。少年は見ていたからだ。人と接している裏で、何かを企んでいたことを。稀にだが、暴行、強姦などをしていたことも、少年は知っていた。

 

 

 

 

「君はまだウルトラマンという存在が本当にいると思っているようだね。そんな幼稚な心じゃ、姉さんは救えないよ。そもそも、あれはホログラムのようなものだろう。それで客を沸かせる。ふんっ!!そんなものに憧れているから、君はまだまだなんだよ!!!!!」

 

 

 

 

「うっせー!!黙ってろ!!本当の家族でもないくせに、ペチャクチャうっせーんだよ!!!!今のギリギリの平和が続いているのは、あいつらのおかげなんだぞ!!!!!!「やめろ」........千冬姉!!!!」

 

 

 

2人の口論に千冬が割り込んでくる。その肩は、震えていた。恐怖ではない。怒りだ。

 

 

 

 

「姉さん。やっとこいつの存在を邪m「黙れ」.......ぐっ!!!」

 

 

 

千冬は、喋りかける春人の腹に強烈なパンチを叩き込んだ。

 

 

 

「お前は........。お前はなんなんだ....! 私の権力......力が欲しいだけか。こいつは........こいつは私の大事な.......大事な唯一の肉親だ! それを.......その幸せを邪魔するのなら......!!「あぁぁぁぁ!!!」.........!!!!」

 

 

 

千冬が最後の一言を言おうとした瞬間、春人が千冬に馬乗りになる。そして、強引に服を脱がせ始める。千冬が抵抗するも、それをやめない。

 

 

だが........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

 

 

 

少年が春人の顔面に強烈な蹴りを入れ、そして、その衝撃で立ち上がった春人の腹に、もう一発蹴りを入れた。先程の千冬の強烈なパンチを叩き込んだ場所をピンポイントで狙った蹴りだ。

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

春人は叫び始めた。痛みに耐えきれなかったのだろう。涙と汗を流し、涎が出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「許さん.......許さんぞ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

............!!ぐ.......あぁぁ.........あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

春人が突然叫び始める。その声は、何処か変だった。まるで、他の誰かと一緒に言葉を話しているかのように。“融合"しているかのように..........。すると、顔に棘が生えてきた。驚く少年と千冬をよそに、家からでて行く。

 

 

 

 

 

「な、なんだ.......今の........。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく、最近は怪獣倒しても、なんか倒した気にならねぇよなぁ〜。」

 

 

 

ビルとビルとの間を歩く一人の男。赤いマフラーがよく似合う高校生ぐらいの少年だ。こう見えても、1万年以上生きている。その少年の左腕にはブレスレットが巻かれており、手にはゴーグルを折ったような形をしたものを持ち、投げてはキャッチ、投げてはキャッチを繰り返している。

 

 

 

 

「..........ん?」

 

 

 

 

 

少年は、ゴーグルを投げるのをやめ、歩きを止める。

 

 

 

 

 

 

「......この気は.....。これは..........俺もよく知っている。.........まさか!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだったんだろうな、あれ.........。」

 

 

 

 

「わからない........。」

 

 

 

「またここに現れるかもしれない。その時は.......!!」

 

 

 

 

 

 

 

少年は、織斑一夏 中学1年生

 

 

“適応者"だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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