IS×ULTRAMAN Nの誓い 作:手話っ!!!
一夏side
「さぁ!! 遂に始まりました!!『第二回モンド・グロッソ 決勝戦』!!!!」
「まずい、もう始まる!!!」
ウルトラマンや怪獣が普段暴れていると言うのに普通に開催することに少し疑問を抱きながら、一夏は走る。
その時、頭の中にヴィジョンが映し出された。
それは、従業員を喰っていた。そして、光のある方へ向かう。そしてその中から見えるのは、ISが2機いて、砂場が見えるところ、つまりは、直接グラウンドまで行くためのドア前だ。しかしそこでヴィジョンは終わってしまった。だが、これでわかった。
「くそっ!! もうそこまで!!!」
一夏はドームの入り口についた。そして、それを開けて長い廊下を走り、観客席ではなく、直接グラウンドに行くドアの前まで行く。
「!!!.......春人ぉ.......!!!」
そこにいたのは、変わり果てた春人だった。
背中から棘を生やしており、顔にも棘が見える。
「ふっ........遅かったじゃないかぁ、一夏ぁ........。」
変わり果てた春人は、不気味な笑みを浮かべ、一夏の方に向かってくる。
「まさかお前がこの人類唯一のデュナミストだったとはなぁ。驚いたぜ。
今からお前を楽にしてやる。そのついでに、ここの奴らも........喰ってやるのさぁ.....。はぁ!!」
突然、春人は腕を伸ばし、一夏の首を締め始めた。そして、一夏を壁に数回叩きつけ、放り投げる。
「うあぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
一夏は衝撃で崩れた瓦礫の中に埋れた。春人は、一夏が起き上がらないことを確認すると、グラウンドに出る。
「ん?誰かが入って来ましたねぇ。」
実況者が一言つぶやく。その言葉に千冬が反応し、振り向く。
「ん?..........!!春人.......!!」
千冬は、変わり果てた春人の姿を目の当たりにし、あの夜のことも思い出して足が震えだす。
「姉さん........今から楽にしてあげるから。待っててね!!!
う......あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
春人は、千冬に向かって走り出すと同時に、叫んだ。すると、周りにいたトカゲが100、200匹と、春人の方に向かう。そして、春人はそれらを全て取り込み、体が膨れ上がる。そして、蛹から羽化するかの様に怪獣が現れた。今までの怪獣とは違う、とても生々しいものだ。
スペースビースト 『The•One』
ザ・ワン、青い発光体として地球に飛来し、織斑春人と一体化した、スペースビースト。国が初めてスペースビーストを観測した為、コードネーム『The•One』と呼ばれている。
ここ最近、消息不明になっていたが、姿を現したと思ったら、かなり成長した姿であった。
「に、逃げろぉぉぉ!!!!!!」
『うわぁぁぁぁ!!!!!』
観客席にいた客の一人が叫んだ。すると、観客、カメラマン、キャスター全員が逃げ出す。出口が混雑する中、2人の少女が佇んでいた。
「何よ.........あれ!!!」
「あれって........見たこと無い怪物。」
「とにかく、逃げましょう。」
少女達が逃げようとすると、ザ・ワンは、まずは観客から。とばかりに、観客席に向かった。ザ・ワンは2人の少女の目の前まで現れ、その大きな口を開け、少女達に迫る。
「............あぁ.....!!」
絶体絶命、その時だった。
ジェア!!!!
ザ・ワンが吹き飛び、誰もいなくなった観客席にぶつかる。そして目の前には、青く光る人型の巨人が現れた。
「........逃げるわよ!!」
少女達は、観客席に誰もいないことを確認し、その場から逃げた。
ジェア!!
巨人はザ・ワンを起き上がらせ、それを抱え、上空に投げ飛ばす。
ハァァ.........ジュ!!
巨人は手に黄色いエネルギーを溜め込み、それを光線の様に飛ばした。それは見事怪獣に命中し、怪獣は吹き飛ぶ。
上空から怪獣が降ってきて、地面に落ちる。その瞬間、ものすごい地響きが鳴った。
「うっ!!!!」
巨人は、誰かの声を聞き、その方向を見る。そこには、ISを纏った1人の女性、織斑千冬が避難し損ねていたのだ。その足は震えていた。
すると、ザ・ワンがそれを見たのか、千冬の方に顔を向けた。そして、口の中にエネルギーをため、それを発射した。千冬は諦めたのか、目を閉じる。
ジェア.....!! ......グァ!!
千冬がゆっくり目を開けると、目の前で巨人がエネルギー弾を受けていた。千冬は、自分を庇っているのか、襲おうとしているのか分からなかったが、その場から逃げる。その時、千冬は一瞬振り向いた。巨人はゆっくりと頷く。何処か彼を知っている気がしたが、そのまま千冬は逃げた。
ドクン.......ドクン.......ドクン.......ドクン.......
グ........!!!
エネルギー弾を受けた為か、巨人の胸にあるY字型の何かが光りだした。それを見たザ・ワンは、尻尾を振り回し、巨人の首に尻尾を絡み付ける。
グォ.......!!
巨人は、尻尾をなんとか外そうと試みるも、全く外れない。
ははははっ!!!!お前、完全に喰ってねえな?だからお前は不完全なんだよ!!!!
ザ・ワンは、再度口にエネルギーを溜め込み、巨人に向けて発射した。
グォ!!!.......グァ!!!
苦しみ出す巨人。それとともに、胸の何かが光る速度も、心拍数も早くなって行く。
ク.......!! ハァァ..........ジェア!!!!
すると巨人は、腕に再度エネルギーを溜め込み、尻尾を切断した。
ガァァァァァァ!!!!
ザ・ワンは叫びだし、暴れ始める。
ジェアァ!!!!!
巨人はエネルギーをもう一度溜め込み、拳に力を込める。そして、エネルギーを纏った拳をザ・ワンの腹部に叩き込み、貫通させた。血飛沫はあげないものの、血を垂らすザ・ワン。すると、ザ・ワンは逃げる様に観客席を突っ切った。巨人は追おうとするも、体力が尽きたのか、その場に倒れこんだ。
すると、何処からか別の巨人が現れ、巨人の中から現れた少年を持ち、飛び去った。