魔法戦記リリカルNARUTO   作:鳴神

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遅れてしまっても申し訳ありません。
最新話を投稿します。
ちなみにサブタイトルは先日放送終了しましたコードブレイカーの登場人物達が口にする決め台詞ナルトverです。
【悪には血染めの刃を】
こんなセリフを口にするナルトは確実にスレナルですね(笑)
さて、今回の話はテロリスト粛清の回です。特に九喇嘛が大暴れしてます。
そして、ラスボスについてはまだ突っ込まないでくださいね。
もう、心の中で決めていますので……

では、どうぞ


13話 悪には血染めの刃を

『我等は次元世界解放同盟!! 時空管理局による次元世界支配を打ち破るものである!!』

「………また、コイツ等が暴れとるんかい」

「今年だけでも十五件だよ。そろそろ懲りて欲しいね」

緊急放送と銘打たれたテロ組織によるショッピングモール立てこもり事件の中継を見て、機動六課のメンバー全員が溜め息混じりに白けた視線を送っていた。

 

『次元世界解放同盟』

 

簡単に説明すれば時空管理局による次元世界の支配

・・

を打ち破り、各次元世界毎に政治を行う事を目的とした大規模テロ組織である。

 

主張の聞こえは良いのだが、やっている事は殺人、暴行、そして今のように立てこもりなど手段を問わない犯罪行動ばかりで、時空管理局としては一刻も早く検挙したい目の上のタンコブである。

フェイトも彼等の捜査もしていたりするので機動六課隊長陣は彼等については他の局員よりもよく知っており、故に彼等に白けた視線を送っているのだ。

「なんか、こうも事件起こされると裏に誰か居るんじゃねぇかって疑っちまうな」

「こら、ヴィータ! そない管理局内に内通者がおるような発言はあかんやろ!!」

「ご、ゴメンはやて」

ヴィータの呟いた言葉をはやては厳しく窘めるが、現実的な話を考えると次元世界解放同盟は異常とも呼べる程に事件を起こしまくっている。

まるで、事件を起こす事そのものが目的なのかのように

 

『我等の要求は唯一つ!! 時空管理局が不当に拘留している我等の仲間を即刻解放する事である!! タイムリミットはこれから1日、なお我等の要求を聞かなかった場合には人質の命の保証はない!!』

「使い古された要求に宣言………だ………な」

「どうしたんだよシグ………ナム」

「う………嘘………」

テレビを見ていた全員が絶句する。

何故なら………

 

『なお、人質には管理局執務官フェイト・T・ハラオウンがいるといっておこう』

 

そこにいたのは、鎖に繋がれた自分達の仲間の姿だったのだから

 

 

☆☆☆☆

その頃、ショッピングモール地下システム管理室

 

 

「ふむ、しかし興醒めじゃのう。大して面白くもない」

「な、なんなんだよ。なんなんだよテメェ!! 何で銃弾が効かねえんだよ畜生!!」

「どんだけ攻撃しても効かねえし、わけわかんねぇよ!! この化物が!?」

目の前で仲間達を腕一つで葬って行く灼髪の青年にテロリスト達は完全に戦意を失っていた。

「………ああ、儂は化物だ………だがの、こんな儂を仲間じゃと言うてくれる仲間がいる。奴のためならば、どれだけ敵に言われようが気にせん!!」

その手に炎をたぎらせて、九喇嘛は再びテロリスト達に肉薄する。

「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」

仲間が灰になっていく光景を見てしまったテロリスト達は半ば狂ったかのように銃弾をバラまくが、もとよりナルトの火遁チャクラの集合体である九喇嘛には実体というものがない。

つまり、銃弾によるダメージというものは存在しない。

体をすり抜けていく銃弾を尻目に九喇嘛は二人のテロリストに近付き

 

「炎獄!!」

炎を纏った拳で彼等の体を焼き貫く。

 

「「し、に゛、だく………ない」」

「このような真似をした時点から死の覚悟をしてなかったのが、全ての失敗の要因だ。しかと胸に焼き付けておけ」

徐々に灰になって崩れて行くテロリスト達を一瞥して九喇嘛は再びテロリスト達を狩るために走ろうとしたが、

「おいおい、ちょっとばっかしやり過ぎじゃねぇか?」

「むっ、ナルトかの? あの者共に捕まっておったのではないのか?」

「ちょっと色々あってさ。手早く片付けたんだってばよ」

真後ろから聞こえた声に九喇嘛はフッと笑みを零しながらヒラヒラと手を振る相棒に振り返った。

「どうせお主の事じゃ。連れの女子に危害が加わるとでも思うて暴れたんじゃろ」

「うぐっ………まあ、そうだけどよ。」

「ならば、急いだ方が良いじゃろうな。下手をすれば気付かれかねん」

「ああ、残りは5箇所だ。さっさと片を付けるぞ!!」

 

「うむ!!」

一陣の風となり、二人の男達の姿は一瞬にして消えた。

 

 

 

☆☆☆☆

「(こんな事になるなんて………)」

ショッピングモールに来ていた全ての客と共にホールに集められ監視されながらフェイトは悔しさから拳を握り締めていた。ナルト達は自分に対する人質として引き離されて安否はわからず、デバイスは取り上げられて遠く離れた場所に保管されてしまっている。

できる事なら直ぐにでもテロリスト達を倒したいが、下手に動けば周りの客達に被害が及ぶ。

そのため、フェイトはテロリスト達のなすがままに動くしかないのである。

「(せめて二人の安否がわかれば)」

「それにしても、ここまで上手く行くとはな」

「でもよぉ、本当にボス達が戻って来んのか?」

「馬鹿野郎!! あの方の言った通り、俺達の目的は管理局のイメージダウンだぞ!! もし俺達の要求を呑みゃ凶悪犯罪者を解放したと、要求を呑まなくとも市民を殺したって批判が殺到する。

どうにせよ俺達の目的は達するんだよ」

ケッケッケッと笑う幹部らしき男の言葉に下っ端らしき男は納得しきれていない顔をしていたが、その事について考える必要は直ぐに無くなった。

何故なら、

 

 

 

 

 

 

ドオォォォォォンッ!!!

 

 

「「「「ッ!!?」」」」

「よぉ、やっと見つけたってばよフェイト」

チャクラ刀で壁を切り裂いたナルトが獰猛な笑みを浮かべながら乱入して来たのだから。

 

「き、貴様は金色の死神の連れの………どうしてここにいるんだ!?」

「ああ、アイツ等か? 残念ながら俺の相手にゃ役不足だったってばよ。」

「まさか………倒して来たのか!? 質量兵器を持った我々の仲間を!?」

「あのな………銃って武器は銃口から真っ直ぐに弾を打ち出す武器だぞ。銃口の真正面にさえ居なきゃ攻撃は食らわないんだよ」

当たり前の事のように淡々とナルトは事実を語るが、テロリスト達はその言葉を理解する事ができない。

何故なら、自分達にとっては銃器とは自分達の最大の武器であり、絶対の優位性を持たせていた代物だったのだから

 

「くそっ!! 全員、奴を殺せ!!」

幹部らしき男の命令に従い、十数の銃口がナルトに向けられるが、

 

「遅いってばよ」

「「「ッ!?」」」

その時には既にナルトの接近を許してしまっていた。

その手には蒼く輝く刃が一振り

 

「ゼヤァッ!!」

斬・斬・斬・斬・斬ッ!!

「………これで、御自慢の武器も用無しだってばよ」

「「「なっ………」」」

そしてナルトが通り過ぎた直後、全ての銃の銃身は真っ二つに切り裂かれていた。

「なぁ、頼むからこんな馬鹿な真似は止めてくれってばよ。

俺はこういう小細工できる程度にゃ器用で攻撃的な性格じゃねぇけど、連れは見敵必殺を地で行くような性格だからよ」

「あの小娘の事か………」

「(ん? 小娘………ってギンガの事か?)」

九喇嘛の事を言ったつもりだったのだが、どうにもテロリスト達には勘違いされているらしくナルトは少しばかり首を傾げてしまうが………ナルトは忘れていた。

ナルトと共に人質になったのはギンガであり、九喇嘛ではない。当たり前だが、九喇嘛の存在をテロリスト達は知らない。

故に、両者の間には勘違いという名の大きな理解の差があったのである。

 

「(まっ、いいか)とりあえず、自首しろってばよ。今なら誰も傷つけてねぇんだから情状酌量されるんじゃねぇか?」

「ぐっ………」

「今のでわかったろ? いくらお前等が凄い武器を持っていたとしても俺はお前等を倒す事ができる。ちなみに言っとくとお前等以外の仲間は連れと二人で全滅させたってばよ」

正しく言うならば、ナルトに向かった者は無力化され、九喇嘛が対した者は皆殺しされたのである。

もっとも、九喇嘛はテロリスト達は体どころか銃すらも灰燼にしてしまったため存在がなかった事になるんだろうが

 

「さあ選べ。次の行動をな」

「くっ………」

テロリスト達にはナルトの持つチャクラ刀の蒼い輝きが断罪のギロチンのように見えた。

刃向かえば死、さりとて黙って降伏するわけにもいかない。

だからこそ………

 

「動くんじゃねぇ!! 動いたら人質をぶっ殺すぞ!!」

「えっ………キャァッ!?」

「………そう来たかよ」

テロリスト達のリーダーはフェイトの命を盾にする手を選んだ。

フェイトの首を抱き込んで隠していたコンバットナイフを首筋に突きつけ、いつでも殺せるとアピールする。

 

だが、そんな光景を前にしてもナルトは切り裂くような殺気を収めようとしない。

「て、テメェ!! コイツの命が惜しくねぇのか!?」

「人質になる奴が悪いんだってばよ。そいつも管理局員なら、命の覚悟位できてるだろうさ。俺の役目は、アンタらの拘束だしな」

「「「ッ!?」」」

全くブレないナルトの声に全員が理解した。

 

―――この男は本気だ。本気でこの女(自分)の命を犠牲にしてでも俺達(テロリスト達)を制圧するつもりだ。

 

 

「くそっ!! だったらこの女だけでも道連れn「阿呆、させるわけなかろうが」なっ!?」

コンバットナイフをフェイトの首に突き刺そうと振りかぶった瞬間、後ろから声が聞こえたと思った瞬間、

 

ボキィッ!!

 

「ガッ、ギャァァァァァァァッ!?」

「ナルト!! 受け取れい!!」

「えっ………キャァァァッ!?」

「オーライ、オーライ………っと」

ナイフを持った手が一瞬にして有り得ない方向に曲げられ、叫び声をあげたのを無視して声の主はフェイトをひっつかんでナルト目掛けてぶん投げた。

いきなりの空中遊泳にフェイトは悲鳴をあげるが、それをチャクラ刀を上に投げたナルトが完璧にキャッチし笑みを浮かべた。

 

「よっ、助けに来たってばよ」

「ッ/// バ、バカァァァァッ!! 死ぬかと思ったのよ!! 凄く怖かったのよ!!」

「のわっ!? ちょっ、殴るなって!! 動き辛いってばよ!!」

「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿~~!!」

シニカルに笑って胸に抱えられた上に優しく微笑まれ、フェイトは恥ずかしさからポコポコと胸板を叩いて反撃する。

そんな微笑まし過ぎる光景にテロリスト達もナルトも人質達も今の雰囲気を忘れてしまうが………

 

 

「フンッ!!」

ボキィッ!!

「グギャァァァァァッ!? テ、テメェ、何しやがる!?」

「ナルトよ!! かような事をせずにコヤツ等を始末するぞ!!」

唯一、空気に呑まれる事なかった九喇嘛が火遁チャクラを消した足でテロリストを蹴っ飛ばす事で、その緩んだ空気は再び張り詰めたものとなった。

「お、おう!!(だけど、もう殺しは止めろよ。一般人が見てるんだからよ)」

「(ふん、仕方ないのう。まぁ、儂には物理攻撃は効かんから何とかなろう)」

念話を飛ばして注意を払ってから、ナルトは五体の影分身を呼び出し突撃させ、九喇嘛は全身に纏った火遁チャクラを解除してテロリスト達に向かう。

「「「げぇぇっ!? 分裂したぁぁぁぁ!?」」」

「「じゅ、銃が効かねぇぇぇぇ!?」」

「「「ダァァァッ!!」」」

「フンッ、ハァッ!!」

5人に分裂

影分身

したナルトに銃弾はすり抜けるのに、殴る蹴るは可能な意味不明の体を持つ九喇嘛にテロリスト達は恐怖でデタラメに銃弾を放つが、人質は何時の間にか辿り着いていた影分身ナルトの結界により守られ、フェイトは展開したプロテクションで防御、ナルトは悉く銃弾を避けて、九喇嘛に至っては銃が通用しない体故に無傷

そんなテロリスト達の無駄な抵抗を無視してナルト達は殴って蹴って吹っ飛ばして気絶させて行く。

そうこうしている内に百人を超えていた筈の彼等も何時の間にかリーダー格の男を除いて全てが地面に倒れ伏してしまった。

 

「………ふん、たわいもない相手だったな」

「あのな九喇嘛………お前は一応、世界最強の尾獣だろ? こんな素人臭いテロリスト達なんかにお前の相手は荷が重過ぎだってばよ」

「ば、化物………」

「………そのフレーズってば、久しぶりに聞いたな。」

影分身を解除し、リーダー格にチャクラ刀を突きつけながらナルトはさして気にしたような素振りを見せずに呟く。

フェイトにいきなり敵意をぶつけられた時はかなりダメージを受けていたが、忍界大戦から四年の間に桁違いの実力を手に入れたためか化物扱いはもう慣れてしまっている。

そのため、もう化物と恐れられる事に気にする事はなくなっていた。

「そもそも、そんだけの力を持ってるのは誇れる事だしな」

「ナルトよ、それは誰に対して言っておるのじゃ?」

「ん? ああ、まあ色々とな」

「????」

とまぁ、こんな馬鹿な会話もしていたりするのだが、それでも隙を見せるなどといった愚考は見せないのは流石だっただろう

・・・・・・

 

『甘い、甘過ぎるな。

だからこそお前は予想外の能力に振り回されるのだ』

「「ッ!?」」

何処からか、だが明らかにわかるのは人の口やスピーカーなど、音を発する音源以外から放たれた声が二人の耳に入った。

 

だが、理解できた事が一つだけ………声の主の正体だけはわかった。

 

「『全く、この組織も使えんな。たった貴様一人に何も為せずに壊滅されるなど、駒の価値すらない』」

「て、めぇ………まさか、」

「馬鹿な………貴様は我等が………」

振り返ったそこには気絶させたばかりの男が直立し虚ろに………だが瞳孔だけは真っ赤に輝いた目で二人を見ていた。

「『まあ、そんな些細な事は捨て置くか。所詮駒でも、使い道はいくらでもあるからな。なぁ、九喇嘛の人柱力』」

「何で生きてるんだ!! お前は俺達が消し去った筈だぞ!!」

「『ああ、そんな些末な話か? 残念ながら、それはまだ話せん。ではな、この駒共をよりマシな使い道にする必要ができたからな』」

「ざっけんな!! んな真似させるとでm………」

 

逆口寄せの術!!

 

ナルトが男を拘束しようとした瞬間、周囲に爆発音が鳴り響き真っ白な煙りが噴出、一瞬にして視界が封じられた。

「………悪意も存在せん。おそらく逆口寄せで回収したんだろう」

九喇嘛の冷静な分析の言葉も、今のナルトの頭には全く入らなかった。

「なんでだよ………なんで………」

 

 

 

 

 

 

 

「この世界に居るんだよ!!マダラァァァァァァァァ!!!」

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