「………ここは、何処だってば?」
謎の時空間忍術を食らい忍界から姿を消したナルト、
そんな彼が目を開けると、そこには木々の生い茂る森があった。
………しかし、そこは先程まで居た森とは明らかに違うと判断できるため、同一の場所とは到底思えない。
例えば、
「こいつは………杉か? にしては幹が細いな。」
周りに生えている木々は元いた場所に生えていたようなもののように幹が太く、枝の上に複数人が乗っても折れない丈夫な代物からは程遠い………ナルトの膂力で蹴飛ばせばバッキリと折れそうな程、細く、脆そうに見える代物であった。
「………まっ、生きてんだから問題ねえか。さ~て、そんじゃま木の葉に帰って綱手の婆ちゃんに報告すっか。飛雷神の術!! ………あれ?」
印を組み上げ、チャクラを練り、父譲りの時空間忍術を発動させたが、ナルトの身には何も起こらなかった。
目を開けても、そこには細い木々の生い茂った今いる森があるだけ………飛雷神の術が不発した何よりの証拠であった。
「ちょ、嘘だろ!? 飛雷神の術!! 飛雷神の術!! 飛雷神の術!!」
何度も印を組み、チャクラを練るが全く術は発動しない。
今まで体験した事のない奇妙な現状に思わず冷や汗を流しながらナルトは必死に状況の把握に努める。
そして、最終的に行き着いた予想は………あまりにも恐ろしいものだった。
「ちょ、まさかチャクラが使えないわけじゃねえよな?」
有り得ない話ではない、そもそもナルトが回収任務に着いていた任務は【封印処理がされていた】秘術書の回収………人間をランダムに転送させるようなレベルのの時空間トラップなど、世間一般にも利用されている時空間忍術よりも程度の低い術である。
その程度の秘術書(・・・・・・・・)が封印処理されるわけがない。
だが、もしそれがチャクラを封印する術式も組み込まれた対個用に作成された時空間幽閉トラップなら封印書になっても何ら不思議ではない。
考えられた唯一の………そして封印術系の知識の少ないナルトにとって最悪の予想だった。
「………と、とりあえず他の術でも試してみるか?」
しかし、飛雷神の術で長距離移動する場合は不発する場合もあるので(主に行き先の術式が消えているとか)、ナルトはとりあえずチャンスの使用可能かを確認するために印を組み上げる。
「風遁・烈風刃!!」
鋭く声を上げ、息と共にチャクラを吐き出すと、
斬ッ!!
吐き出した空気がそのまま刃となり放出される。
加減はしたものの、たかが木にナルトの刃が止められる筈もなく、哀れな杉は五、六本纏めて切り株と化してしまった。
「………うん、切り倒しちまったのは仕方ないとして、チャクラは普通に使えるみたいだな。
となると、使えないのは飛雷神だけ………いや、今までマークした術式が全部消えてるか、全ての術式から起動しない程遠くに俺が居るかのどっちかか。」
予想でしかないが距離的な問題ならば、チャクラ不足死亡して時空間をさまよう筈である。それに、飛雷神の術は時空間忍術の類なのでチャクラ負担は距離ではなく質量に比例する筈………故に、距離的な問題とは考えにくい。
さりとて、世界各地にナルトが配置した飛雷神の術式が一斉消滅する事態は考えられない。
本格的に原因が不明になった瞬間、ナルトはある事に気付いた。
「時空間忍術………時空間………空間超越………」
ナルトの頭に先ず浮かんだのは、疑問だった。
名称は【時空間】と銘打っているものの、実際の効果は空間超越のみ………時間超越の効果は全くないのである。
「秘術書は古代の代物だった………もしかして、【同じ世界にいる】って前提そのものが間違っているんじゃ………」
有り得ない話ではない。マダラの火遁【豪火滅却】や初代火影【千柱柱間】の治癒忍術など古代の忍術は効率こそ悪いものの、過去の忍術は現代のものより質は桁違いに高かった。
となれば、過去の時空間忍術も高い質………それこそ本当に時空間を自由に移動できるものがあっても不思議ではない。
「そういや、父ちゃんが飛雷神の術を書いてた秘術書には、時空間の概念も載ってたっけ?
確か………過去、未来、異次元、異空間、平行世界の五つ………」
そこからのナルトの頭の回転は凄まじく早かった。
そもそも、ナルトはアカデミーのテストなどの成績は悪かったが、基本的に悪知恵は働くし咄嗟の反対能力も高い。
そして何より、最善策をも超える【最高策】を常に導き出す能力もある。
「過去………は多分ねえな。戦争時代ならあるはずの殺伐とした感情がねえし
未来も………考え難いな。俺が子孫達に飛雷神の術を教えないわけがない。
こうして普通に物も見えるんだから異次元はないし………残るのは平行世界か異世界、どっちも俺の居た世界じゃないってのは確かだな」
本来なら、ここから更に考えを詰める必要があるのだが、ナルトはそれを行わなかった。
異世界にしろ平行世界にせよ、この場所は自分が存在していない世界、そして自らの受けた忍術は………今のナルトの腕ではどうする事もできない古代遺産である事には変わりないのだから
「参ったな~。まさかあの秘伝書があんな代物だったとは予想外だったってばよ。そりゃ考えてみりゃ時空間忍術で禁書扱いされるっていったら次元移動か戦略的口寄せ忍術しかねーよな。」
自らの境遇を理解したにも関わらず、ナルトは落ち込む事なくに自然体のままにいる。
それを、気に入らない人間がいると気付かず………
『戯け者が!! 何一人納得してへらへらしているんだァ!!』
「のわっ!? 九喇嘛テメェいきなり騒ぐなってばよ!! お前の声ってば脳内に直接響くからビックリしたじゃねえか!!」
『んな事はどうでも良いだろォが!! 真たる時空間忍術を食らった事に気付くのは良しとして、何故に焦らねぇんだァ!!』
ナルトの反論を無視して九喇嘛はナルトを怒鳴り散らす。
九喇嘛はナルトの置かれた状況を心の底から心配しているらしいが、ナルト自身が一番気になったのは………
「………って、テメェ!! 俺の食らった術に心当たりが合ったんなら、もっと早く言えよ!! 考え損じゃねぇか!!」
『アホかナルトォ!! 重要なのは、お前の今の状況がどれだけ危ねぇか認識する事だろォが!! ついでに言っとくとな!! お前の食らったあの術は、扉間のヤロォが開発した異世界に時空跳躍させる使い捨ての幽閉トラップだァ!! テメェの実力じゃ、俺の力含めて十年はねぇと戻れねぇんだぞォ!!』
「うげっ、十年………マジってば?」
『大マジだァ!! こんな状況じゃァ、お前の夢は叶わねぇんだぞォ!! お前にしてみれば死活問題だろォが!!』
クラマにとってナルトは、唯一心を許す友にして運命共同体………その友の危機は彼自身の危機でもあるため、その怒りは尤もなものである。
………だが、
「………なぁちょっと待て九喇嘛、お前ってば夢が叶わないったよな? なんで、それを気にしてんだ? つうか、俺の夢って………どうゆう事?」
『お主には火影になると言う確かなる目標があるのじゃろう!!』
「いや、そうじゃなくて………つうか、本気で言ってんのかクラマ?」
ナルトを依り代とするクラマは常に自己主張の激しい我が儘な存在、そんな存在が自身を心配している。
ナルトが怪訝な顔をするのも当然かもしれない。
『ふん、かの術はミトの中に居た時に二、三度見たから儂の危機はないが、お前はそうじゃないだろ。お前にとって、火影っつうのは何よりも大切な目標だろォが』
「プッ………」
クラマは当たり前のようにナルトの心配をして怒りの声を挙げるが、そんな相棒の様子にナルトは思わず笑みをこぼしてしまった。
確かに、クラマの言葉は一般的には普通であり、ナルトの反応はクラマに対して余りにも礼儀を欠いている。
だが、
『………何じゃ、儂の何がおかしいのじゃ。儂が依り代のお主を心配をするのは当然じゃろうが』
「いや、十分可笑しいって………お前が俺の事をそんなに心配してくれるなんてさ。」
『何じゃと!!』
「だってよ、昔のお前ってば俺が窮地に陥る度に『体寄越せ』とか『儂の封印を解け』とか自己中発言ばっかり言ってただろ? そんなお前が俺の心配してるんだぜ。ビックリしても不思議じゃないだろ」
『うぐぅぅ………』
今でこそナルトと良好な関係を持つクラマだが、元々は乗っ取ろうと幾度となくナルトに体を寄越せと恐喝していた前科があるため、ナルトの反応は当然のものである。
苦々しげに呻くクラマも、自業自得と理解しているのでこれ以上文句を言う事はなかった。
「まっ、安心しろよ。例えここが異世界だろうが木の葉に帰る事は絶対諦めてねーし、火影になる事だって一切諦めるつもりもないしよ。
まっ、とりあえずは先立つものを手に入れなきゃだろ? 一応2ヶ月分は携帯食はあるけど、それだけでやってけるとは限らないしさ。」
『(全く………騒がしいだけの小童が良くもこうまで成長したもんだなァ)』
「どうしたってばクラマ?」
『何でもねェよ。それより、早く行かんか。術書以外の道具の全てを時空間収納していたせいで、殆どストックがねェんだろォ。
だったら、まずは街を探すぞ』
「だな、んじゃ行くぜ!!」
地面を蹴り、ナルトはいつもと変わらぬスピードで大地を駆けて行った。
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ナルトが森の中を疾駆している頃、同世界の上空では、この世界の司法組織【次元管理局】の一部隊【古代遺失物管理機動六課】のメンバー達がヘリの中にいた。
「新デバイスでぶっつけ本番になっちゃったけど、練習どおりで大丈夫だからね」
「はい!!」
「頑張ります。」
エースオブエースや白い魔王の二つ名で有名な少女、高町なのはの言葉に部下であるスバル・ナカジマとティアナ・ランスターが力強く返事を返す。
「油断せずに行けば恐れる必要はないさ。」
「ヤヒコが無茶しなきゃ、だけど」
「な、ナガト!! その言い草は無いだろう!!」
と隣でリラックスした様子で口喧嘩を続けるのはスバル達の同僚であるヤヒコ・ナカジマとナガト・ナカジマ、
この4人には気負った様子は無いが、
「「………。」」
二人の子供達、エリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエは初めての実戦に緊張を隠しきれて居なかった。
特にキャロは何かに恐れているかの様に震えてすらいる。
これから、戦場に出るには………あまりにも拙い精神状態であった。
「……大丈夫。離れていても通信で繋がってる。一人じゃないから、ピンチの時は助け合える。
キャロの魔法は、皆を助けてあげられる、優しくて強い魔法なんだから」
「あ………」
しかし、彼女達の上官である高町なのははキャロの様子に気付いていた。
優しく語りかけられた言葉にキャロの震えは次第に静まり、眼には力強い光が灯る。
「はい!!」
「いい返事。それじゃあ、行ってくるね」
優しげになのはは微笑んでから、メインハッチから身を躍らせた。
この直ぐ後に、彼女達の運命を変える出会いがある事を知らず
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「にしても………見た事ねー景色だよな。こんな精緻な建造物は見たことねーってばよ。」
機動六課の面々が戦いに向かっている頃ナルトは路を歩きながら周りの景色に目を輝かせていた。
………何故かリニアレールの線路の上で、
『一番手っ取り早く生活基盤を手に入れられるのは人助けをしてその者の好意を受ける事だなァ。
どうせ貴様の事だ、普通に歩いてたなら簡単にトラブルが見つかるだろォな』
「テメェが俺の事を何だと思ってんのかが、ひっじょぉぉぉに気になる言動だけど、何か嫌だな~そんな感じに人の好意に付け込むってのは………」
『くっくっくっ、お主らしいなァ。だが、どうにかしねェと生活も出来んぞ。
第一、この世界にお前の常識が通じんのかもしんねえ事を忘れたのか?』
「そりゃ、わかってっけどさ~」
クラマの言い分はこの世界において何の知識も持っていないナルトには最も有効な手立てだが、生来の優しさを持つ彼には少しばかり嫌悪感を感じてしまう物だった。
そのため、ナルトは思いっ切りクラマに対して他の手立てを考えるように念じる。
勿論、ナルトの第一の相棒を自称するクラマには彼の反論は織り込み済みの事、忍者として最も効率の良い手段ではなく、波風ナルトという人として最もベストたる手段は頭の中に用意されていた。
『やれやれ、相変わらずだなァ。
だったら、この世界で公に存在する組織に暫く身を預けるのが一番だ。
チャクラや儂の力を隠しておけば、この世界の常識を得るだけの時間は稼げる筈だろう。』
「それから、どうにかして稼ぐ手段を手に入れて、生活しながら時空間忍術の研究をするか………確かに、ナイスアイデアだってばよ」
クラマの助言に納得したナルトは決意を新たに異世界で生きる事を決心した瞬間だった。
ビュォォォッ!!
「っく………………な、何だってばありゃ!?」
ナルトの頭上を青い機械的な凧と称すべき物体が何十と通過して行き、市街地へと向かって行った。
数秒程しか姿は確認できなかったものの、数が数な上に、明らかに怪しいもの故にナルトとクラマの警戒心は一気に膨れ上がる。
『大きさは人と同程度。恐らく自動で動いているんだろォな。やはりこの世界の文化レベルは高そうだ』
「………だな、あれを追ってみるか?」
『ここは異世界だから詳しい事は分からんが、明らかに兵器か哨戒物体が普通に街の上空を飛ぶのが普通とは思えないな。
良かれ悪かれ、調べる価値はありそうだなァ』
「んじゃ………本気で走るか。行き先はこの道の先っぽいしな」
ナルトが口を閉じるのと同時に、凄まじい烈風が一陣吹き荒れ、ナルトの姿は消えた。
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『ナルト、あれが何であれこの街に害なす存在ならば………介入するんだろォ?』
「んなもん、俺の相方なら分かってんだろ。何馬鹿な事言ってんだってばよ」
『そういう意味で聞いたんじゃねェ。介入するなら介入するで武器が要るだろォが、まさか忍術だけで奴らを片付けるつもりか、そのつもりでも飛雷神無しで戦うのか馬鹿が』
「あ~、そういう事か。ちょっと確認するってばよ」
得心したナルトは頷くと、ポーチの中身を一瞬で展開、さらに服に仕込んだクナイの全てを指の間に挟み手裏剣ホルダーなどを含めた全部を確認する。
「っと、手持ちは………三叉クナイ十本、手裏剣二十枚、光玉が三つと煙玉が十個、起爆札十枚、鋼糸一キロ………ってとこだな。一応服に回収術式を付けてるから壊れなきゃ無くなりゃしないだろ」
『効率良く使えたとしても、何度か戦えば直ぐになくなる程度だろォが』
「だったら、体術中心で忍具は多用しない戦法でいかねえとな。飛雷神も、序盤に走り回って接触配置するしかないか………」
自らの状況に溜め息を吐きつつもナルトが走っていると、
ドーン! ビカァァァッ!!
「ん? あのピンクとか黄色い光はなんだ?」
『光そのものが動いているのを見る限りチャクラでは無さそうだなァ』
上空から轟音が鳴り響くのを聞き、上を見上げるとピンクと黄色の二色の閃光が迸っていた。
『ふむ、戦っておるのは先程の兵器と………人だな』
「人って………空飛んでんのか?」
『うむ、それにあの光を放っておるのは………杖か? そこから閃光が放たれていr………ナルト!! 後ろだ!!』
「チィッ………!」
九喇嘛の忠告と共にナルトが気配を感知し身を屈めると、先程の空飛ぶ………ガジェット・ドローンがナルトの立つ場所に閃光を放った。
「………どうやら、コイツ等は俺に喧嘩を売ってるらしいな。」
『だな………ふん、儂等に喧嘩を売るなら』
「『高い授業料と一緒に高価買取してやるってばよ(やるぞォ)!!』」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、その頃機動六課のメンバーはというと………
「ディバィィィィン、バスタァァァァァッ!!」
ドォォォォン!!
「ふぅ、漸く一段落ついたかな?」
『敵性戦力の70%の破壊を確認、あとは五分後に到着予定の五十機編隊のみです』
「そっか、新人の子達も上手く立ち回れているし、油断さえしなきゃ大丈夫そうだね。」
相棒であるレイジングハート・エクセリオンからの報告を聞き、なのはは微笑みを浮かべる。
「なのは、そっちも倒せた?」
「うんフェイトちゃん。残りはもう直ぐ来る五十機だけだよ。」
「そうなんだ、これなら六課としての初任務も上手く終わりそうね。」
そう言って側に飛んできたなのはの親友【フェイト・T・ハラオウン】は小さくガッツポーズを取った。
しかし、そんな戦場での僅かなる穏やかな空気は突如として破られた。
『う、嘘………?』
「どうしたのルキノ?」
『スターズ、ライトニング1の飛行空域にまもなく到達予定の空戦型ガジェットドローン編隊の数が減ってる? でも、何で………』
オペレーターからの報告を聞きフェイトとなのはは息を呑んだ。
真っ先に考えられるのは彼女達の捕獲対象ロストロギア【レリック】を狙う新たなる敵性組織の存在、二人が最も危惧する可能性だった。
二人が第三者の介入を疑っていると、同時に二人の親友にして上司でもある【八神はやて】からの通信が入った。
『こちらロングアーチからスターズ1、ライトニング1に新しい命令を出します。飛行空域にガジェットが到達せず全滅した場合、現場に急行してください。』
「で、でも、はやてちゃん!!それなら今の内に行った方が………」
「遅れたら逃げられるよ!!」
『スターズ1、今は任務中やから部隊長と呼ばなあかんよ。
………質問の理由を答えるで、今二人が現場に向かったら三つ巴の乱戦になって二人に被害が来るかもしれへんし、相手さんが消耗してくれた方が身柄の確保が簡単にできる。
もし逃げたとしてもそれならそれでレリックは無事に回収できる。あくまでもウチらの任務はロストロギアの回収や、それを覚えとかなあかん』
「「………………。」」
『返事がないのは肯定と取るよ。それとフォワードにはロングアーチが指示を出すから二人は空戦型ガジェットドローンや第三者の介入に集中するんや。ええな?』
はやての言葉に二人が頷いたのを見て、通信は途絶えた。
「………絶対に捕まえるよ」
「エリオ達に手を加えるつもりならただじゃおかないから………」
かくして舞台は整った。
後は邂逅するのみ