魔法戦記リリカルNARUTO   作:鳴神

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8話 忍者という力

「そんじゃ、そろそろ俺の力について話させてもらうぞ」

「分身や異常な脚力にあのガジェットを一撃で粉砕した攻撃の説明もして貰うで」

「わかってるってばよ」

少しばかり苦笑しながらナルトは六課の全メンバーに向き直って説明を始めた。

「まず、俺の力についてだけど………これの殆どはチャクラってエネルギーと鍛えたって事で説明できるってばよ」

「チャクラ?」

「鍛えたって………いくら「何でもそれは無理がある気がするけど」

彼女達にしてみれば聞き覚えのない力は納得だが、鍛えたという言葉には納得いかなかったのかボソリとなのはが呟いたが

「いや、人間ってばムチャクチャ努力すればあれ位のスピードは出せるんだってばよ。ガキん頃からフルマラソンとかしてたから体力に関しては元から高かったし、脚力とかもトレーニングし続けたらあんなんになったんだってばよ。もっとも、少し位はチャクラの補助も使ってるけどさ。」

「………それってホンマなん?」

「あっ………でもお兄ちゃんとかお父さんも人間離れしてるから納得かも」

「「「なのは(ちゃん)!?」」」

なのはが納得したように呟くのに皆が突っ込みをいれるが………、なのはの家族には銃弾を刀で跳ね返すような真似をする人間が複数いるのだから納得だろう。

そんな彼女達の様子に少しばかり困った顔をしながらナルトはさらに話を進める。

「で、チャクラについてだけど………これは俺達忍が使う力って言えば良いかな」

「ふ~ん随分と曖昧な説明やな」

「仕方ないだろ。チャクラって六道仙人っつう俺達の世界の古い偉人が一人で組み上げたシステムだし、その人ってば弟子に教えるだけでレポートとかは残さずに死んだもんだから感覚的な事しかわかってねーんだってばよ。しかもチャクラって感覚で使えるもんだからチャクラの本質的な研究も録にされなかったしさ」

実際、研究されるのは殆どが新しい忍術などについてである上、本質を研究しようにも六道仙人と同じ輪廻眼が必要になるため研究できないという現実があるため研究できないでいる。そのためチャクラの詳細を説明するのはとても困難と言えよう。

「わかっている事は精神エネルギー………所謂精神力ってものと身体エネルギー、これは体力とかスタミナの類だな………を混ぜる事で発生するエネルギーだって事だ。俺達忍者ってのはこれを様々な形に応用して戦うわけだ」

「ほ~、様々って事はそれなりに使い方のバリエーションがあるってわけか?」

「ああ、基本的な区分としては無属性の陽に火、水、土、雷、風の五大性質に幻覚とかに使う陰の七種類があるってばよ」

「基本的には………ならば、それ以外の属性もあるという事か?」

「その通りだってばよ。使用者の遺伝や体質的な違いによっては性質同士を合体させる事で氷とか晶、灼に始まる【血継限界】または【血継淘汰】って性質もあるってばよ。でも、そういうのを使う奴はあんまり居ないけどな」

ナルトが出会った血継限界の使用者は白や君麻呂を始めとして何十人といるが、それは単に五大国全てが連合を組んで、屍鬼封尽で復活した血継限界使いを主力にした暁と戦っていたからであり、普通なら人生で数回会ったら多いと言えるものなのだ。

ナルトがあんまり居ないと言うのは正しい事だろう。

「ふむ………だが、あの分身などはどう説明するのだ? それにガジェットを一撃破壊したあの水色の刀剣もチャクラで説明できるのか?」

「螺旋刃は簡単に説明できるってばよ。あれは放出した高密度のチャクラを刀身の周りで圧縮、乱回転させたものを維持させる事でチャクラの奔流で対象を高速で『削り取る』って技だからさ。

ほら、水をもの凄い勢いで対象にぶつけたら鉄とかでも切断できるのと同じだってばよ。

………それと影分身はな~」

「どうしたのだ? 何か不都合な事でもあるのか?」

「いや………そういう問題じゃなくてさ。影分身は陰と陽のチャクラを混ぜて質量体を召喚するって原理なんだけど………システム自体は謎だらけなんだよ。禁j………秘伝書には使い方しか載ってなくてさ。そもそも陰チャクラを併用した術の大半はシステム的には謎だらけなんだってばよ」

一部、口を噤んだ部分があったもののナルトの説明した事は全て真実であった。

陰チャクラを使用した術の殆どは六道仙人もしくは輪廻眼を持つそれに準ずる存在かが開発したものか血継限界的な遺伝子的な発現のどちらかに分類されており、純粋に開発されたものは微々たるものしかない。

影分身は六道仙人が開発し、後に千柱と呼ばれる事となる一族に伝した代物だったため………しかも使用方法しか伝授しなかったのも重なり、誰もシステム的な証明ができなかったのだ。

「つまり、お前にもわからないというわけなのか?」

「ああ、そもそも忍者は戦闘傭兵集団ってのもあるからチャクラそのものの研究は殆どされなかったんだよ。研究するさめの機材がないってのも理由の一つだな。

………まっ、陰チャクラの話はここまでにしてと、次は術そのものの説明に入るってばよ」

「おお!! なんか真打ちっぽい前振りやな。期待しとるで」

「あ、ああ………わかったってばよ。」

はやてのプレッシャーに少しばかり汗を流しながらもナルトは咳払いを一つした後、口を開いた。

「まず、チャクラは精神エネルギーっつう精神力や胆力みたいなものと、身体エネルギー、つまりスタミナや体力とかみたいな細胞の発生させる二つのエネルギーを混合させたエネルギーだって事は話した通りだってばよ。で、忍者はこれを各性質に変化した後で印や術式、放出具合の調整して自分の必要な形に変換させてから放出する事でありとあらゆる形の術を使えるんだってばよ。例えば影分身ならチャクラを陰と陽に変化させてから印でチャクラを更に変化させて放出する事で分身体を召喚できる。螺旋刃なら両手からチャクラ刀に放出したチャクラを圧縮、維持させる事であんなのができる。他には……風遁・真空弾!!」

そういうとナルトはおもむろに印を組み上げ、発生させた強烈な風の塊を隣のビルにぶつけた。

「これとか、模擬戦中に使った風の爆弾は風の性質のチャクラを印で刃や超圧縮した球体の形に形態変化させて発動するって具合だな」

「えっ、あれってマジでナルト君単体で使うたん?」

「ああ、俺は生まれつきチャクラが多い体質でさ。どうもチャクラってのは遺伝で特徴が左右されるらしいんだ。母さんの先祖ががそういう体質で、父さんは時空間忍術と風遁を得意としていたしさ」

「「「ほ~」」」

淀みなく出てくるナルトの説明に皆が感心した様子の溜息を吐く。それがナルトの理路整然とした説明に対する感心なのか、はたまたチャクラの便利過ぎる性質の憧れなのかはわからない。

だが、チャクラやナルトの職業である忍者という存在に六課のメンバーが興味を持ったのは確かなのか

「なぁなぁナルト君、それぞれの性質の特徴とかも教えてぇな。あと、ナルト君のやっとる忍者って職業の説明もや!!」

「えっと………そこまで面白いか? 退屈だと思ったんだけど………」

「「(ワクワク)」」

「………わかったってばよ」

「「「「やったー!!」」」」

数名を除いた全員から歓声が上がる。歓声を上げなかった三名も声こそ上げなかったものの、気になっていたのか笑顔を見せていた。

その三名が誰なのかは、賢い読者の方々に説明は必要はないため語らないでおこう。

「えっと………まずはチャクラの各性質についての説明だな。

チャクラにはさっき言った陽、陰、火、水、土、雷、風の七種類が存在する。

陽はチャクラをエネルギーそのものとして扱う無属性だ。チャクラを操る中では基礎の基礎だけど、術式のサーキットの組み方によっては瞬間移動………俺達の言い方では時空間移動って奴も使える。

火はチャクラを熱として扱う殺傷性能や戦闘性能に秀でた属性で忍者の中ではかなりオーソドックスな属性だってばよ。個人戦闘から多数戦闘でも使える凡庸性が抜群の属性だからな。その代わり、術のスピードが全属性で一番遅いって弱点があるけど………そこを何とかするのが忍者の技量だな。現に俺のライバルは直射戦闘忍術だけど、世界で一番速い火遁忍術を作ったからな」

「ナルト君のライバルて………その人も規格外なんか?」

「ああ………一回見た忍術を完璧にコピーできて、目から絶対消えない黒炎を発動できっからな。」

「「「目から黒炎………」」」

全員がイメージしたのは目ビームではなく目火炎放射を放つ某存在だったが………もちろん、ナルトの説明した人物はそんな怪物ではなく、彼の永遠のライバルたる青年【うちはサスケ】の事である。

決して、おかしな存在の事ではないのであしからず。

「次は水の説明だな。水は水っつう物質を生成、操作する類の属性で戦闘以外にも使われる能力の一つだな。ただ、操作するだけの能力ならチャクラの消費が少ない利点を持ってるから津波を応用した大規模破壊忍術だって作れるし、使い道なら性質では一番多いだろうな。欠点は単一存在を狙った精密攻撃が無理っつうより、攻撃精度が低いってのかな? 基本的に大ざっぱって覚えてくれってばよ。

で、土は地面に作用する性質で基本的には隠密とか防御系統の性質だってばよ。それなりの汎用性と範囲の広さもあって扱いやすいけど、局所的な突破力がないのと地面の性質に能力が左右されちまうのが難点かな?

そんで次は雷………チャクラを電気に変えた性質だな。基本的に術の速度は全性質中最速で、使い方によったら体のリミッターを壊した自己補助能力も使えるから完全に戦闘向きな能力だな。電圧とか、家庭用配線の数倍はあるから使えねーし。

ただ、電気って性質上何もなしで発動するには操作性が最悪すぎるって難点があるから、実力のない忍者が使って物理的に腕が吹っ飛んだって話があるぞ。危険性ならナンバー1だな。

で五大性質最後は風、空気を使った性質だけど………その殺傷性能、精度、凡庸性、バリエーションの豊富さは他の性能を圧倒している。使える忍者は少ないって難点があるけど、風遁使いってのは他の忍者より一線を架した戦闘能力を保有するのは否定できないってばよ」

これは別にナルト自身が風遁使いだから贔屓しているというわけではないのであしからず。

「なんか色々あるんやな。」

「チャクラについて詳しく説明すると3日は余裕で超えるぞ。

五大性質には………こんな感じにそれぞれジャンケンみたいな強弱関係があるってのもその一つだし」

そう言いながらナルトは拾った石でビルのコンクリートを掘って【火>風>雷>土>水>火】と描いた。

「………なるほどな~。色々あるんやな」

「氷遁って名の術でも氷を凍らせるタイプと雪を使う二つの形態があるからな。

俺も知らねー事は沢山あるんだよ。ってわけで俺の話は終わりだってばよ」

「話してくれてありがとうな。ほな、そろそろ食堂でご飯にしよか。」

「ははっ、賛成だってばよ。俺ってば最近録なものを食ってなかったからさ。」

はやての提案にナルトも了承し、前線メンバーは全員食堂に移動する事となった。

 

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