仮面ライダーガッチャード&デッドプール&ウルヴァリン デイブレイク・オブ・フューチャー・パスト   作:バリー

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第十七話

ガッチャートルネードにザ・サンのカードを装填したデイブレイク、新たな力を得たローガンは剣弓と爪を構える。

一歩踏み込んだその刹那、彼らはドラドとウェポンXIの視界から姿を消した—と同時に光の軌跡が直線状に二筋。

反応する暇一秒も与えられることなく、敵は斬撃を喰らって背後を取られた。

 

振り向きざまに、自身の武器と腕を叩きつけようとするドラドとウェポンXI。

デイブレイクはガッチャートルネードで迫りくるドラドの鎌を防ぐと、ガッチャージガンで牽制しながら、炎を纏った刃を立て続けに浴びせる。

ローガンはコロッサスの金属に包まれたクローで甲虫の角を弾き、ウェポンXIに向けて腕を連続で振り降ろす。ビーストのものと同じ鋭さも宿す爪が、次々とマルガムの肌を深く抉る。

 

宝太郎とウェイドは、彼らの猛攻を興奮に満ちた目で眺めていた。

先ほどとは打って変わって、目の前の敵を圧していく姿に彼らの心は昂ぶっていく。

一瞬たりとも退く気配を見せずに前へ前へと進撃する様は、見ている者全ての戦意を奮い立たせる程の影響力を持っていた。

 

やがて、十分な距離にまで敵を突き放したデイブレイクとローガンは振り返り、斬撃とオプティックブラストをりんねを捕らえている鎖に向けて放つ。

赤熱化した鎖が霧散したことで彼女の体は遥か下へと落下するが、デイブレイクとローガンが素早く受け止めることで床に激突せずに済んだ。

 

宝太郎とウェイドは、りんねのもとへ全速力で駆け寄った。

彼らを守る盾の様に、デイブレイクとローガンは前に並ぶ。

 

「この、愚か者どもがぁっ!」

 

ドラドが怒りを滲ませた声で吠えた。

立ち塞がる二人を指さし、彼は反逆者の胸中にある希望を打ち砕こうと言葉をぶつける。

 

「今さら、どう足掻こうと無駄だ!過去の私に敵わなかった貴様らが!完全な存在と化した私に勝てる訳がない!所詮、貴様らは…私に奪われるだけの存在なんだああああああっ!」

「でも、今日は違う。」

 

ドラドは、声がした方を見る。

ウェイドがローガンとデイブレイクの間を通り、ドラドの前に現れた。

 

「人生は今日、コイツらにチャンスをくれたんだ。アンタみたいなゲス野郎を倒すっていう一世一代の見せ場を、コイツらは与えられたんだよ。」

 

持病で痛む体を奮い立たせ、彼は目前の敵にビシッと人差し指を向ける。

 

「いいか?耳の穴かっぽじって、よーく聞いとけ?ヒーローが戦うことを止めない限り、悪いヤツらが栄えることはないんだ!日本とかアメリカ関係なく、これは万国共通絶対なんだよ。」

 

ウェイドの声を聞いているのは、宝太郎やグリオンだけではない。二体のスマホーンを通して、アカデミーや廃墟、そしてバーにいる人々にもその言葉はしっかり届いていた。

 

「グリオン!もうお前は、何も奪えはしない!」

「新しい未来を作る…俺達の手で!」

 

デイブレイクとローガンはグリオンに対し、啖呵を切る。

もう二度と折れぬという確固たる意思を敵に示しつけるように、彼らは己の武器を構えた。

 

「うあ゛ああああああああああああああああああっ!!!」

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

怒りの咆哮を上げるドラドとウェポンXI。怨敵を即刻葬らんと、両者は殺意を剥き出して突進する。

対するローガンとデイブレイクは怯むことなく、彼らに向かって駆け出した。

 

「一ノ瀬…私も聞こえた!もう一人の私の声…私達も一緒に戦おう!」

「ガッチャ!」

「おー、いいね!青春してるって感じ!」

 

宝太郎はニジゴンをガッチャードライバーにセット。りんねはハイアルケミストリングをアルケミスドライバーの上部にかざす。

四枚のカードを背に、二人は素早くポーズを取り、矢印の先端を形作った両手を正面に構える。

 

「「『変身』!!」」

『ガッチャーンコ!!ガッチャ!&ゴー!レインボーガッチャード!!』

『ガガガガッチャーンコ!!プロミネンスホーン!サンユニコーン!!』

 

無数の虹の帯と灼熱の炎が、鎧を形成していく。

宝太郎が変身したレインボーガッチャードの手には、既にガッチャートルネードとエクスガッチャリバーが握られていた。後者をマジェードに貸し渡すガッチャード。

二人の仮面ライダーは剣を携えてデイブレイクのもとに向かった。

 

ウェイドもそれに続こうとして、膝を崩した。

自らの身体が病魔に侵されていたことをすっかり忘れていた。限界が近いのだろう。

 

オマケに目の前の床に次々と魔法陣が展開され、ウェポンXIの雑兵—『ジャマト』の集団が召喚された。魔術師の装いをした者、植物のツタの意匠が施された仮面の兵士の様な者達が、無機質な目を彼に向ける。

 

「わーお、これが変態仮装行列ってヤツか?ハロウィンはもうとっくに過ぎたし、オレちゃんはハチ公じゃないよ?」

 

軽い口調とは裏腹にウェイドは焦っていた。今の健康状態であの援軍を捌き切れる見込みは全く無かった。多勢に無勢で、瞬殺されてしまうだろう。

 

どうしたものかと考えあぐねていたその時、数枚のカードが彼のもとに飛来した。

宝太郎の方から飛び出したカードから、ケミーの鳴き声が聞こえてきた。

 

「え、なに?アンタら、力貸してくれんの?」

 

その問いに、彼らは力強く鳴いた。それは明確な肯定。

ドラドに向けられた彼の言葉に深い感銘を受けた彼らからの協力の意思表示だ。

 

「ありがとう!少し気が楽になった!後でキミらにガードナー国際賞を与えるよ!それじゃ—」

 

ウェイドは敵を前に、戦闘態勢を取る。

 

Maximum Effort(デップー行きます)!!」

 

 

 

 

 

クロスヴァリンとウェポンXI。二人の力がぶつかり合い、鋭い衝撃音を辺りに響かせる。

常人状態で多大なダメージを受けていたにも関わらず、ローガンがベストコンディションで戦えているのは、ビーストの自己治癒能力のお陰だ。

失われた力をチームメンバーとケミーの力で補強することで、彼は十のパワーを持つ殺戮兵器と渡り合えている。

 

繰り出される一撃を躱し、受け止めながら、クロスヴァリンは隙を捉えて敵に斬撃を叩き込む。

アダマンチウムほどではないが、それでも上等の質を誇る金属の爪を二度三度振り下ろされ、宙を舞ったウェポンXIの体は地に叩きつけられる。

 

直ぐ様態勢を立て直したウェポンXIは間合いを詰めようとするが、ローガンのオプティックブラストによってそれは阻止される。

 

己の身をじりじりと焼き焦がす光の束から逃れるため、ウェポンXIはRエクシードファイターの力を発動。対するクロスヴァリンもクイックシルバーの力を発動し、超高速の世界へ突入する。

並の人間の動体視力では補足出来ないほどの速度で、彼らは火花を散らし合う。

戦場の各所で、閃光が衝撃音と共に瞬き続けた。

 

やがてそこから悲鳴と共にウェポンXIがピンボールの如く、弾き出されて床を転がる。

体を起こして遥か遠くのクロスヴァリンを睨みつけると、ウェポンXIは空間操作を行使。

ローガンがいる場の重力が反転し、彼の足が床から引き剥がされる。

 

走行による移動を封じたウェポンXIは、頭部の翼をはためかせて飛翔。

宙に浮かんで無防備になった標的に猛スピードで接近し、その身を貫こうと右腕の角を突き出す。

 

次の瞬間、青い煙が弾けてローガンの姿が消えた。

攻撃を外して動揺するウェポンXIに衝撃が走り、彼の身体は真下へと墜落する。

ナイトクローラーの力でマルガムの真上にテレポートしたクロスヴァリンが、金属化させた脚を屈伸し、足裏を叩きつけたのだ。

 

ズドォンッ!!という墜落音と共に、全身を床にめり込ませるウェポンXI。

パラパラと破片を零しながら身を起こすと、クロスヴァリンが遠くに見えた。攻撃後、素早く移動したのだろう。

 

「グオオオオオオオオオッ!!」

 

一方的にやられた怒りを吐き出すかの如く、ウェポンXIは天に向けて咆哮。

巨大な魔法陣がローガンの足元に展開されると、そこから何十本もの触手が伸びて四肢を拘束した。

一本一本の手足に喰らいつくようにして巻かれたそれらは、獲物の逃走を許さないという主の執念を感じさせる。

 

「ガアアアアアアアアアアッ!!」

 

ウェポンXIの周りに無数の長剣、地球や暴君竜の頭部を模したエネルギー体が召喚される。さらに彼は自身の右足や両腕、胸の竜の口にパワーを収束させていく。

そして左右の腕を前に突き出した瞬間、マルガムの全身から火炎の奔流や砲弾、カブトムシの角を象ったエネルギー体、雷で形成された獅子の頭がローガンに向かって放たれた。

同時に彼の周囲に浮遊していたもの全ても、それらに追随するかの様に突進していく。

 

迫りくる多種多様な刺客を、ローガンは只黙って見ていた。

やがて攻撃が到達し、彼の身体は轟音と共に爆煙に飲み込まれる。

 

ウェポンXIは勝利を確信していた。

ありったけの拘束で動きを封じ、彼は自身の全力をぶつけた。

そして直撃の瞬間まで、獲物は抵抗もせずに受け入れた。

回避が不可能であることを理解し、自らの敗北を認めたのだろう。

 

くすぶっている煙が徐々に晴れていく。

任務達成の実感を味わうために、ウェポンXIはその向こうに見えるであろう敵の屍を確認するべく目を凝らした。

 

そして彼は目撃した—無数の剣を漂わせて、こちらを見つめる無傷のローガンの姿を。

コロッサスとビショップの能力が付与された全身は、砲弾やあらゆるエネルギー攻撃を無効化して吸収。そしてジーンの念力が、身を切り裂こうとする凶刃の動きを止めた。

 

回避が不可能だったのではない。する必要性すらなかっただけなのだ。

 

呆気にとられるウェポンXI。そこへローガンは容赦なく、浮遊する大剣の群れを飛ばす。

我に返ったウェポンXIは直ぐ様、高速移動を発動。ミサイルの様に降り注がれる刃を突破しようとする。

 

しかし、その動きは前と比較して遅い。残像が辛うじて見えるほどだったその速さは、今や少し心得のある者なら目で追えるほどにまで低下していた。

 

自身の軌跡上で剣先が直撃する音を背に受けながら、彼は戸惑っている。

何故、振り抜ける筈の連撃に自分が追われているのか?どうして足に上手く力が入らないのか?いや、そもそも標的の攻撃を貰う度に、全身の力が抜けている気が—

ローガンの一撃を食らえば食らうほど、ローグの能力によってパワーを吸い取られていくことなど彼は知らない。

 

長い走行による体力の消耗で、ウェポンXIの速度が更に低下した。

その隙を逃さんと、残った剣の群れがマルガムに向けて上空から殺到する。

 

するとウェポンXIは自身の空間にバリアを展開し、抵抗を試みた。

突き破ろうとする刃先を必死に押し返さんと、マルガムは障壁に高位のケミーのパワーを注入して強度を上げていく。

大半のパワーが抜けているにも関わらず、拮抗状態に持ち込めているのは兵器として任務を必ず遂行するという強い意志によるものだろうか。

 

しかし、それは容易に打ち破られる。

 

ローガンは拘束を引き千切ると、自身の両腕を高く上げた。

彼の目が白色に染まり、手掌から生み出された幾筋もの稲妻が複雑に曲折しながら進み、バリアを穿孔していく。

 

ガラスが割れる様な破砕音が響くと同時に、大剣の雨が通される。

 

空気を震え上がらせる爆発が、戦場に轟いた。

 

その頃、ウェイドは自身を囲むジャマトの相手をしていた。

『魔法ジャマト』達が振り降ろす杖を左右に体を振りながら、回避。時には刀で弾き返しながら、迫りくる雑兵達を斬り捨てていく。

 

「そんな使い方したら、オリバンダーさん泣いちゃうでしょ!」

 

拳銃を撃ち込み、倒した個体から杖を奪取。新たに近寄ってきたジャマトにフルスイングして頭部を叩き割ると、こちらに駆けてくる別のジャマトに投げつけた。

凄まじい速度で投擲された杖がジャマトの眉間に直撃し、転ばせる。それによってその後方を走っていたジャマトも、倒れた仲間に躓いて転倒した。

 

前方に気を取られているウェイドの背後には、二体の『ジャマトライダー』。

彼らは腕から茨の生えた太い蔦を無数に生やし、そのまま一直線に伸ばす。

 

ウェイドが殺気を感じて反転させると同時に、ドスドスッという音が響く。

ジャマトライダーが蔦を引き抜くと、彼の胴体のところどころに穴が空いていた。

僅かに前のめりになった胸や腹部の穴はどれも貫通しており、向こうの景色が見えている。

癌に蝕まれた状態でこれほどの傷。常人ならば、死は決定的と言っても良い。

 

最も今の彼が、『常人』であればの話だが。

 

攻撃を受けたウェイドは何事もなかったかの様に姿勢を正すと、ジャマトライダーのもとに駆け出した。

仕留めたと思った敵が、蜂の巣状になった体で突進してくる。

驚愕したジャマトライダー達は、蔦の連撃を浴びせて彼に真新しい穴を開けていく。しかし、ウェイドは止まらない。

 

「効かないねえっ!だって、オレちゃん—」

 

己を穿つ蔦に構うことなく、間合いを詰めたウェイドは二本の刀身をジャマトライダー達に叩きつけて葬る。

その後、斬撃の際に伏せていた顔をゆっくりと上げ、彼は前方で群がる敵達に見せつけた。

 

「ゾンビだから。」

 

破れたマスクから覗く白く濁りきった眼球。肉が抉れて歯頸が剥き出しになった青白い顔。

全身を覆うスーツにも各所が破けており、そこからは肋骨や血で濡れた赤い肉が露わになっている。

 

これぞ、『セイゾンビ』と融合することで生まれたウェイドの新たな姿—『ゾンビプール*1』である。

夢に出てきそうなほど痛々しく無残な有り様だが、これでも強化形態だ。

 

持病による倦怠感や致命傷に悩まされることなく、ウェイドが普段通りに戦えているのはこの姿がもたらす力によるものなのである。

 

「『マーベル・ゾンビーズ』、読者たちはもう見た?ブレイドの声、メッチャ痺れたよね!」

 

痛みを気にすることなく、ウェイドは次々と蹴散らしていく。

殴られても、貫かれても、すぐに身を起こして前に前にと進撃する。

 

勿論、それでジャマトの攻撃の手が止むことはない。

餌を求める虫の様に、彼らは標的に群がっていく。

 

『JYAJYAJYA STRIKE』

 

ジャマトライダーの一体がベルトのバックルを押して、必殺技を発動。

蔦を腕に巻き付けると、ウェイドの頭部がある方向にコークスクリューブローを放つ。

いくら不死身でも、それを動かす頭脳を破壊すれば動きは止められる筈。

 

「ライガー!」

 

『サーベライガー』のカードがウェイドに重なった瞬間、ジャマトライダーの拳が空を切った。

見下ろすと、そこにいたのは赤い全身タイツと覆面を纏った等身の低い二足歩行のネコ*2。リンゴ五個分の高さにまで縮んだ彼—いや彼女?は華奢な足で地面を蹴って、跳躍。そのまま、持っていた小刀をジャマトライダーの顔面に一閃する。

 

子供ぐらいの背丈しか無いネコの戦士に、ジャマト軍団はバタバタと倒されていく。

杖や蔦でジャマトは叩き潰そうとするも、ひょいひょいと避けられてしまう。

リンゴ三個分の体重になったウェイドは軽やかなステップで、ジャマト達を殺戮する。

 

と、ウェイドの頭部に暗い影が落ちる。見ると、そこには細長い黒い棒状のもの。

ジャマトライダーは振り上げた脚を素早く降ろして、ネコに鉄槌を下そうとする。

 

ズガァンッ!という音と共に、踵が地面にめり込んだ。命中した感触が得られなかったジャマトライダーが視界を前に向けると、そこには銃口。

 

「できたてのポップコーンはいかが?♪」

 

破裂音と共にジャマトライダーの意識は途絶えた。

 

スタッと着地するウェイド。そこに前方から迫るもう一人のジャマトライダー。

鎌を武器とするその個体は、婉曲した刃をウェイドにめり込ませようとする。

 

「アッパレ!」

 

ガキィンッ!

 

甲高い金属音が空気を震わせる。赤い袴と三度笠を着たウェイドが、刀で鎌を受け止めていた。

『ロウニンプール』 となった彼は、一振りの刀を両手に握り締めて二度三度斜めに振るう。

血飛沫の様に火花を吹き出しながら、ジャマトライダーは後方へと弾き飛ばされた。斬撃によるダメージで取り零した鎌が、ガシャンッと床に落ちる。

 

「『デップーの呼吸・壱の型』!」

 

ウェイドは天高く跳躍。

たたらを踏みながら立ち上がるジャマトライダーの頭頂部目掛けて、彼が持つ刀身が高距離から接近する。

 

「『天翔龍閃』!!」

 

稲妻染みたジグザグの斬撃が駆け抜け、仮面兵士は真っ二つに両断された。

それはまさしく、罪人が神の雷で天罰を下されるさまを連想させる光景だった。

 

必殺技を決め終わって一息ついたウェイド。

そこに迫る火球。爆発が巻き起こり、彼の姿が見えなくなる。

 

「ゼラストビ!?」

「テルクトトビキョ、バテウバテウルクピファツエインチャ!」

 

魔法ジャマトの集団は、自分達が放った全体攻撃が命中したことで歓喜の声を上げる。

 

「レーックス!」

 

立ち込める爆煙から巨大な『何か』が飛び出し、魔法ジャマトの一体が引きずり込まれた。

突然の事態に固まった仲間は、首だけをぎこちなく上に動かす。

 

見覚えのある覆面を被ったティラノサウルスがそびえ立ち、ジャマト達を見下ろしていた。

口からはみ出した魔法ジャマトの脚がジタバタと藻掻いていたが、ティラノサウルスはお構いなしに咀嚼する。

 

バリボリバリボリと何かが砕ける音とくぐもった悲鳴が聞こえていたが、それもすぐに収まり、ティラノサウルスはゴクンッと嚥下音を鳴らす。

 

「ケチャップチップスより、ちょい上って感じ?」

 

半狂乱になった魔法ジャマトの群れは魔法を放とうとするが、巨大な尻尾で薙ぎ払われた。

逃げ遅れた者を踏み潰しながら、『ダイノプール*3』はバイキングを楽しむ。

 

「これが、『人類未踏の領域』だよ。デヴィット。」

 

所変わって、ドラドの猛攻をいなしていくデイブレイク。

足裏で振り上げられる鎌の軌道を遮ると、ガッチャージガンでドラドの手から撃ち落とす。

得物を失ったドラドのもとへ、ガッチャードとマジェードが畳み掛ける様に剣を振り下ろした。

 

瞬時にバックステップでドラドは後方へ距離を取る。空を切る二人の刃。

大柄な武器では不利だと悟ったドラドは、遠くに転がっている鎌に錬金術を発動。

瞬く間に一本の長剣へと変成された武器は、吸い込まれるようにしてドラドの手に収まった。

 

「頼むぞ、『バグレシア』!」

「バグレッシ~!」

『ケミーライズ!バグレシア』

 

『DBバグレシア』を左腕のケミーライザーにセットしたデイブレイクは、そのまま腕を突き上げる。ライザーから赤い粉状の花粉が吹き出し、二人のガッチャードとマジェードに降りかかる。

その後、三人は剣を構えて再びドラドに突進していく。

 

「無駄なことを!」

『アストロロギア』

 

同じく長剣を構えたドラドは、予知能力を発動。彼の視界にデイブレイク達の攻撃のビジョンが映し出される。

まずデイブレイクが袈裟斬り、続いてガッチャードが逆袈裟、そして最後にマジェードが左薙。

 

意識を戻したドラドは、向かってくる三者を見る。予知通り、真っ先にデイブレイクが向かって左斜め上に剣を振りかぶっていた。

仮面の下で笑みを浮かべたグリオンは、到来するであろう一撃を剣で弾こうと—

 

「ぐぅっ!?」

 

突如として耐え難い異臭が、ドラドの鼻を突く。デイブレイク達がまとっている花粉によるものだ。

僅かに対応が遅れたその一瞬の隙に、三連の剣撃が叩き込まれる。

装甲から火花を散らしたドラドは吹っ飛び、床に全身を強打した。手から抜け落ちた長剣がカランカランと虚しい音を響かせる。

 

「小癪なああああああああっ!!」

『アルケミア』

 

体勢を立て直したドラドは、高度な錬金術を発動。

デイブレイク達の周囲に炎を纏った何十ものの巨岩を出現させると、四方八方から打ち込んで叩き潰そうとする。

 

『ケミーライズ!テレヴィ!』

『ケミースラッシュ!』

『ヨアケルベロスストラッシュ!』

 

デイブレイクの前方にスクリーン状のバリアが展開され、直撃を防ぐ。

ガッチャードは四つに分裂したカマキリの鎌状の斬撃を、マジェードは三つの番犬の頭部を飛ばして岩石を全て破壊した。

 

攻撃を凌いだデイブレイクは、ガッチャージガンに四枚のカードをスキャンしようとする。

それを見たドラドは反撃を防ごうと手をかざして、衝撃波を彼の腕に放った。

デイブレイクの指からカードが離れ、宙に舞う。

 

「マーキュリン!」

「マールス!」

「ヴィーナ!」

「ジュピジュピ!」

 

主の思いに応えるべく、四枚のケミーカードは自力で軌道を変えると三人の武器のスロットに入り込んだ。

 

『DBマーキュリン』はマジェードのエクスガッチャリバーに。『DBファイヤマルス』はガッチャードのガッチャートルネードに。そして、『DBキンキラビーナ』と『DBジュピッタ』はデイブレイクのガッチャージガンに。

 

ケミーが与えてくれたチャンスを活かすべく、三人はそれぞれの武器を構えて技を放つ。

 

『マーキュリンストラッシュ!』

『トルネードアロー!』

『ガガッチャージバスター!!』

「「「はあっ!!!」」」

 

彩り豊かに輝く四つの惑星が、流星さながらの速度でドラドに直進する。

こちらとの距離を縮めてくる奔流に対処すべく、彼はエルドラドライバーのキューブに右手をかけた。

 

『ケミーライズ!セイゾンビ!』

 

突如、キューブを回そうとしたドラドの動きが止まる。

地上から現れた赤い肌のゾンビが、彼の手を掴んでいた。

さらに足元付近に、もう一体。ドラドの脚を両手で握ることで、回避行動を封じる。

必死に振りほどこうとするも、『DBセイゾンビ』の力で現れた眷属達は離れようとしない。

 

はっと目を向けた時には、もはや手遅れ。

強大な宇宙エネルギーを内包した四つの球体がドラドに直撃し、ビッグバンを引き起こした。

 

「グアアアアアアアアアアッ!!グゥッ…!!」

 

装甲から煙を上げながら、床を転がるドラド。

その側に、クロスヴァリンに吹っ飛ばされたウェポンXIが加わった。

 

デイブレイク達のもとに、ローガンとウェイドが合流する。

後者はジャマトの掃討を既に終えていた。

 

「決めるぞ、ホウタロウ!」

「ああ!」

 

顔を見合わせたデイブレイクとローガンは眼前の敵二体に、攻撃の構えを取る。

ローガンはウェポンXIから吸収したエネルギーを両手から放出・融合させ、光球を生成。

デイブレイクは、DBザ・サンのカードをガッチャージガンにセットする。

 

『ザ・サン!』

「ザ・サン…!」

『ガッチャージバスター!』

 

銃口から発射された太陽の如き火球が、同時に放たれたローガンのエネルギー弾と重なり合うことで特大の光球として形成され、一直線に突き進んでいく。

ドラドとウェポンXIは重力操作を発動し、飛来してきた攻撃を押し返そうとする。

禍々しく赤黒い重力エネルギーと暁色の太陽の運動エネルギーがぶつかり合い、均衡を保ったまませめぎ合う。

 

「「はああああああああああっ!!」」

「うおおおおおおおおおおおっ!!」

 

ガッチャードとマジェードが両側から、ウェイドが中央から武器を振りかざして一気に駆け出した。

 

『ケミースラッシュ!』

 

左右のガッチャートルネードとエクスガッチャリバー、さらに中央上からの二刀で押し出すことで、光球に更なる推進力を付与する。

 

「「ハア---------ーッ!!」」

「でやあああああああああああああっ!!」

 

三人全員の声が重なった瞬間、暁色の光球が重力の壁を打ち破った。

光弾が炸裂。ドラドとウェポンXIは全身から青い稲妻を迸らせながら後方によろめく。

 

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

断末魔と共に、両者の身体は爆散。

黒い煙が天井へと一瞬立ち昇り、彼らが立っていた場所は炎の海と化す。

その中から人間態のウェポンXIが姿を見せるも、ウェイドによる弾丸の洗礼を眉間に食らって土塊と化した。

 

「清々したよ!」

「ガッチャ!」

 

一斉に集まり、勝利の余韻に浸る戦士達。

ドラドを倒したことにより、ウェイドとローガンにかけられた錬金術は解かれていた。

普段通りの状態に戻った彼らは、 安堵と喜びを分かち合うかのように顔を見合わせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒したと思ったか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにいる誰のものでもない声が聞こえた。

デイブレイク達は、驚愕して視線を向ける。

炎の海から現れたグリオンが、関節を軋ませる音と共に無表情で姿勢をぎこちなく正す。

 

此奴は遥か昔に我が作りしホムンクルス…つまらぬ操り人形!

 

彼の体からぎょろつく三つの目が並んだ逆三角形の紋章が浮かび上がり、黒い闇が噴き上がる。

その中から声の持ち主が哄笑を轟かせながら身を起こし、悪魔を彷彿とさせる姿を露わにした。

天井を突くほどの体躯を誇る巨人は、二対の角と三つの黄金の眼を持つ白き頭でデイブレイク達を俯瞰する。

 

「そうか…グリオンは冥黒王の力を吸収したつもりが、逆に…!」

 

煩わしい人形から脱皮した冥黒王が、太く巨大な爪を生やした右腕を振りかぶった。

 

「誰か、『スキャット*4』持ってない?」

 

地を掬い抉る様にして二度振るわれた剛腕が、デイブレイク達を吹っ飛ばした。

払われた虫の如く宙を舞った彼らの体は城壁を打ち砕き、遥か彼方の城外の地面へと投げ出される。

 

そこへ冥黒王が、目にも止まらぬラッシュを容赦なく叩きつける。

豪雨の如き連撃によって周囲が土煙を上げながら爆発し、身を起こしたデイブレイク達を再び地に伏せる。

 

これで最後だ…!

 

彼らを押し潰さんと、冥黒王が右腕を振りかぶってトドメの一撃を放とうとした。

 

その瞬間、彼の背後に建つグリオンの牙城が凄まじい爆発を起こした。

突如として襲った衝撃によって、冥黒王は強制的に攻撃を中断させられる。

そのすぐ傍らを、爆炎を突き破って現れたヴァルバラッシャーが、激しく回転しながらデイブレイク達の眼前へと突き刺さった。

 

「一体、何が…?」

 

戸惑うデイブレイクの側で、ガッチャードがヴァルバラッシャーと共に飛来したズキュンパイア、マッハウィール、ダイオーニ、ユーフォーエックスのケミーカードをキャッチして感激の声を上げる。

 

「スパナ達だ!皆がオレ達の時間を守ってくれたんだ!」

 

先程の爆発は、スパナ達によって城に送り返されたへルクレイトとドレットルーパーが、逆流したエネルギーに巻き込まれた結果によるものだった。

 

目障りな仮面ライダー共め…!

 

ハッと見上げると、そこには姿勢を正した冥黒王。

彼は角の間にエネルギーを収束させ、破壊光線を発射した。

 

地面を一直線に抉りながら、ガッチャード達に向かって突き進んでいくビーム。

破壊によって周囲の地表から噴き出したエネルギーが、無数の稲妻と爆発を巻き起こし、四方へと撒き散らした黒煙と瓦礫でガッチャード達の視界は遮られる。

光線は進み続け、とうとう標的に到達するまであと数センチへと縮まった。

 

その時、膨大な量のケミーカードがガッチャード達の前に立ちはだかった。

壁の様に並んだカードは破壊光線を受け止め、前方へと跳ね返す。

反射された一撃は冥黒王を捉え、その身を後方へと打ち倒した。

 

「何が起こっているの…?」

『もしかしたら、冥黒王には有効なのかもしれない。』

 

マジェードの疑問に応えるかの様に、飛来してきたDBスマホーンからアトロポスの声がした。

 

『数多くの思いを束ねた力が。そう…ローガンの様に。』

 

ガッチャード達の視線が、ローガンにへと向けられる。多くの人類とケミーのパワーを宿したことで、冥黒の力で作られた怪物に勝利した彼の姿に。

 

DBザ・サンとDBドラゴナロスが二人のガッチャード達に語りかける。

 

『ケミー達の力を受け取って…宝太郎!』

『更なる高みへと、君達は進化するのだ!』

 

ガッチャードのホッパー1とスチームライナーのケミーカードが、デイブレイクのドライバーに触れる。そこから飛び出した二体の変異体は、導かれる様にして彼らと共に空へと昇っていく。

 

『『ホッパー!』』

『『スチーム!』』

 

四枚のカードはDBザ・サンを中心にして、上下に二枚ずつ並ぶ。青いガッチャードのものは上段、デイブレイクのものは下段。無数に並べられたケミーカードを背に、五枚のカードが『X』の字を描くようにして配置される。

 

上下段のカードから飛び出した四体が、仲間達の力を受けて姿を変える。

 

ホッパー101!

ギガントライナー!

 

ホッパー1は滑らかな白銀と青の鎧に身を包み、スチームライナーは三本の煙突を備えた豪華な金の装飾をまとった姿に。

 

ホッパー1!シャイニング!

スチームライナー!シャイニング!

 

DBホッパー1とDBスチームライナーは体色を鮮やかに輝かせた後、DBザ・サンから与えられた赤い矢印型のゴーグルを装着する。

 

新たな姿へと進化した相棒のケミーカードを手に取る二人のガッチャード。

互いの視線を交わして頷くと、彼らはベルトにカードを装填。

 

ホッパー101!

ギガントライナー!

ホッパー1!シャイニング!

スチームライナー!シャイニング!

 

相棒の名を告げるガッチャードライバーの声が、戦場に響き渡る。

 

貴様らの思い通りにはさせん!!

 

反撃の芽を摘み取るべく、攻撃を仕掛ける冥黒王。

 

「スチィィィィィィィィムゥゥゥゥッ!!!!」

ぐはあっ!?

 

だが、その試みは虚空から現れた一繋ぎの鉄塊によって阻まれる。

冥黒王の頭部に突撃した黄色い蒸気機関車は線路を展開しながら、上空を駆け下りてウェイド達のもとに到着する。

 

「スチームライナー!?」

 

マジェードは思わず、驚きの声を漏らした。爪を伸ばしたカウキャッチャーや黒い羽飾りが伸びた目元という細かな違いはあれど、それは自分が知るスチームライナーに酷似していたのだ。

彼女の傍らにいたウェイドとローガンも同様に驚嘆する。

 

「おい、マジかよ!?コイツは驚きだ!!」

「知り合いか?」

「ああ、アンタより前のアンカー候補。別の世界のアンタだ。」

「……アレが?」

「アレが。」

 

人からかけ離れている自身の変異体を見て困惑するローガンを余所に、ウェイドは蒸気機関車—『スチームヴァリン』とでも呼べばいいのか—に声をかける。

 

「今更、何の用?マ〇ルにリストラされたから、転職しに来た?アンカーのオーディションは、もう締め切っちゃったよ?」

「ホッパー!」

 

スチームヴァリンの中から、赤いフードとタイツを着たバッタ―『ホッパープール』が姿を現した。

それを見たウェイドは歓喜の声を上げて、抱き寄せる。

 

「うおおおおおおっ!!イナゴちゃん!まさか、アンタの方から会いに来てくれるなんて!オレちゃん感激!でも、なんでこんなとこまで?」

「ホーパホーパパー!」

「『友達に会わせてくれたお礼』?え、ダチってこの『きかんしゃヒュー』のことだったの!?」

「ホッパー!」

「スチーム!」

 

赤と黄色の二体のケミーは二枚のカードに変化すると、ウェイドに貼り付いた。

 

デッドプール!

ウルヴァリン!

 

そして鳴り響く三重の音声。

 

『『『ガッャーンコ!』』』

 

ガッチャード、ガッチャードデイブレイク、そしてデッドプール。三人の戦士達がケミーによって姿を変質させていく。

 

天高く跳躍したデイブレイクの背後に、ザ・サンの幻影が出現。

そこから太陽を象ったパーツが出現して胸部に張り付くことで、鋭利な装甲が上半身に装着され、頭部に矢印状のバイザーが被せられる。

派手な爆発と共に、マントが背面に出現。暁色に燃えるエフェクトを吹き出しながら、デイブレイクは着地する。

 

ライジングソウル!

シャイニングデイブレイク!!

 

レインボーガッチャードには、二本の虹がX状に交差して出現。その上を二台のギガントライナーが走行し、脚部前面に到達。

眩い光が全身を包み込むと、現れたのは青と金の装甲を纏い、全身に綺羅びやかなホログラムの意匠を施したガッチャード。

変身完了を告げる汽笛音と共に、両脚に付いた六本の煙突から蒸気が噴き出す。

 

めっちゃ!

ガッチャ!

『『TOGETHER』』

ミラクル!

『『『『ガッチャード!!』』』』

 

そして、デッドプール。赤と黄が混ざり合い、橙へと転じた光に包まれた身体は徐々にシルエットを変えていく。

頭部の眼に相当する箇所は上方へと伸長し、両拳の位置からは三本ずつ鋭角的なラインが展開される。

光が晴れた瞬間、姿を表したのは差し色に黒が入った赤い装甲の戦士。拳から覗く銀色にギラついた三本の爪。顔面まですっぽりと覆われた頭部の目元からは、獣の様な黒い耳を生やしている。

 

マキシマムクロー!

ウルヴァリンプール!!

 

『仮面ライダーミラクルガッチャード』、『仮面ライダーガッチャードシャイニングデイブレイク』、そして『ウルヴァリンプール』。強大な力を秘めた姿となった三人の戦士達が、立ち並んだ。

 

青の戦士は得意げにポーズを決め、暁の戦士は胸に宿る思いを感じ取る様に手を当て、赤い戦士は拳から伸びる爪に感激する。

 

「うおおおおおおおおおおっ!!『ウルヴァリンプール』だ!!『キルズマーベルユニバース』シリーズと『ケーブル&デッドプール』#46にちょっとだけ出てきて、『デッドプール:SAMURAI 2nd season』#20でヴィランとして本格的に参戦して、この作品の原作のコンセプトアートに載ってたヤツ!めっちゃ激レアキャラ!ヤバい…気分はエクスタシー…!もうテクノブレイクしちゃいそう…!オレちゃん天に昇りMath…!」

 

テンションが大気圏を越えて宇宙まで到達したのか、早口で長尺の台詞をまくし立てるウェイド。

スマホーンを経由して、ガッチャード達の変化の様子を目撃した但馬や一香達も同じ様な歓喜の感情が湧き上がっていた。

 

一方、彼らの劇的な変化を目撃し、唖然としていたマジェードのもとに一枚のDBケミーカードが飛来した。

そこに描かれているのは、ザ・サン―もう一人の自分自身。

何かを伝えたそうな雰囲気を察知したのか、マジェードはカードを掴み、自身の耳元に持っていく。

 

「……!」

 

そこから、聞こえてきた言葉に彼女は思わず声を漏らした。

ザ・サンはそのままマジェードの左腕にあるドローホルダーの中へ。

 

ケミー如きの力で、創造主に勝てるものか!!

 

冥黒王は見下した様に吐き捨てると、再び光線をガッチャード達に目掛けて放った。しかし、今度は五人が空へと跳ね上がったことでそれは回避される。

 

巻き起こる爆発。立ち込める土煙。

やがて、その中からガッチャードが一歩一歩前にへと地を踏みしめて現れた。爆煙が晴れると同時に、デイブレイクやマジェード、ローガン、そしてウェイドも姿を現す。

 

いや…勝てる!

俺達にはある!

皆の思いを束ねた力が!

 

そびえ立つ冥黒王を見据える一同。

 

と、ここでウェイドがくるりと首の向きを変え、虚空に向けて話しかけた。

 

「読者諸君、こっからがクライマックスだ!シートベルトを締めとけ。マジドチャクソアガるぞ?」

 

*1
ヘッドプールの元ネタ。ホットトイズでは全身があるバージョンのフィギュアが発売されている

*2
コミックシリーズ『Doomwar』に搭乗した『ハローキティープール』

*3
コミックに登場した変異体。『ダイナソー・デッドプール』とも。Funko Popでデフォルメ人形が発売された

*4
映画『パラサイト』でのエイリアンの特効薬




・『クロスヴァリン』
ローガンがX-MENのメンバーの意志が宿ったレベルナンバーXのケミーのパワーを注ぎ込まれて変化した姿。
オプティックブラスト(サイクロップス)、獣の特質(ビースト)、全身の金属化(コロッサス)、サイコキネシス(ジーン)、テレパス能力(チャールズ)、気象操作(ストーム)、エネルギー攻撃類の吸収(ビショップ)、高速移動(クイックシルバー)、テレポート(ナイトクローラー)、敵のパワー吸収(ローグ)の全てが使える。

見た目はフィギュアシリーズ『VARIANT PLAYARTS改』版を基にしている。

・『ロウニンプールの必殺技』
名前は鬼〇とる〇剣。でも、実際の技はYA〇BAのカミナリ〇り。

・『デイブレイクが使ったケミー』
中の人が、デイブレイク時空で死亡したメンバーと同じ。

マーキュリン―りんね
ジュピッタ―スパナ
キンキラヴィーナ―蓮華
テレヴィ―錆丸
セイゾンビ―ミナト
ファイヤマルス―加治木
バグレシア―ラケシス

・『ウルヴァリンプール』
ウェイドが別の世界のホッパー1/ホッパープールとスチームライナー/スチームヴァリンと合体することで生まれた戦士。『マキシマムクロー』は、彼の口癖である『マキシマムエフォート(デップー、行きます)』とウルヴァリンの『アダマンチウムクロー』の混合。
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