透き通った世界観にElinの民をひとつまみ   作:無名さん

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孕めオラァ!

口から発射された光線をとりあえず受けてみたのだが、これ火属性だ。メテオも隕石を大量に降らせるので見た目だけであれば無属性っぽいがあれも火属性なので、それと同じようなものだろうか。

 

はぁ~……。期待外れだ。あれだけ「今から大技を放ちます!」というような格好をしていたから長いチャージを待っていたというのにいざ受けてみれば属性攻撃をドヤ顔で放っていたのだ。こいつはきっと頭がおかしいのだろう。古代種フィートか元素の傷跡を持ってから出直してこい。しかも今こうして考え事をしている間にもこの光線の攻撃が続いている。いつまで続くんだ。

流石に付き合いきれないので光線の中から普通に歩いて出ていく。するとこちらが無傷である事に気づいたのか光線を放つのをやめ、こちらを見て固まっている。――固まっている?

機械にその辺りの情緒があったのか……?もしかしたらもう少し他の攻撃手段があるかもしれないので待ってみるが依然として動かないのでとりあえず挨拶のメテオを放ってみる。

 

おぉ、巨体だけあってかなりの数の隕石が鉄蛇に当たる。ちょっと気持ち良い。これだけ私のメテオを受けておいてどうやら鉄蛇は耐え切ったようだ。着弾地点は若干ひしゃげているがそれでもまだまだ動けるようで、理解の及ばない攻撃を受けた影響か私から距離を取ろうとしている。

 

「――ははっ!耐えたか!サンドバッグとしては合格だな!」

 

次は何をしてくるだろうか。少し様子を見ると顔の辺りからミサイルを複数こちらに飛ばしてきた。威力を知りたいのでとりあえず受けてみる。

――少しの痛みを感じる。こちらの防御力を突破できる程度の威力はあるようだ。先ほどの光線が大技だったのなら、火属性でなければそれなりのダメージを受けていたかもしれない。少なくともキヴォトスの者が直撃を受ければ即死はしなくとも危ないかもしれないな。

 

その後もずっとミサイルやら口から弾を撃ってくるのだが、聖なる盾を唱えてからは何の意味も無くなってしまっている。そしてずっと気になっているのが――

 

「こいつ体当たりとかしてこないのか?どう考えてもその巨体そのものが大きな武器だろうに」

 

そう。こいつは何故か自分の巨体を利用した質量攻撃を仕掛けてこない。

何のためにこいつはこんなでかく作られたんだ……?それとも最初に放ったメテオが尾を引いてこちらに近付きたくないのか?地面に潜れる能力があるなら地面からその巨体をぶつけてこいよ……!テレポートで逃げるけども。

こいつにもし製作者がいるとするならそいつは底抜けのあほだ。あまりにこの鉄蛇が憐れすぎる。私が救ってやる必要がある。

 

「安心しろよ鉄蛇。私の実験が上手くいけばお前を魔改造してやるからな」

 

さぁ、お前の卵は何色だ。茶色を出せ。乳育の時間だ。

卵の鞭を取り出し鉄蛇を見やる。そして加速を唱え距離を取っていた鉄蛇に一気に近づく。――今から私がお前の救世主となってやる。

 

おら!産めぇ!!!

卵の鞭をしならせ鉄蛇を思いっきり引っぱたく。

 

ぽこん。

聞き慣れた良い音が聞こえ鉄蛇の足元…もとい胴元より卵が産まれる。なんだ白か……。

まぁ鞭だし仕方ない。産卵薬は遺伝子薬の材料となるから何だか勿体なく思ってしまう。

 

引き続き鞭をしならせ連続で打ち付ける。

産め!ぽこん。産めぇ!!ぽこん。産めよ!!!ぽこん。――――産めおらぁ!ぽこん。

五回目にしてようやくお目当ての茶色い卵が産まれる。

第三セフィラ『ビナー』の有精卵ゲットだ!ブラボー!今日は眠れそうにないな。

 

第三セフィラってなんだろうか。第一と第二もいるのか?――この憐れな存在が後最低二体も存在しているというのか……?

救ってやらねばなるまい。出会う事になるかは分からないが、その時が来れば必ず救う事を心の中で誓う。

 

さて、この鉄蛇本体はもう要らんな。死んでいいぞ。

機械だし電撃属性が効くだろう。元素の傷跡をビナーに発動し遠慮なく雷の光線を撃ち込む。

あぁ忘れていた。濡れ状態にしなければ。氷の矢も何度か撃ち込みもう一度雷の光線を放つ。流石にこのコンボは効いたのか身を捩らせ地中へ逃げ込もうとする。

逃がすわけがないので片足を軽く上げ踏みしめるように足を叩き付け地震を発動させる。

地中にいるならこの魔法はかなり効くだろう。実際地中からミシミシと金属が軋むような音が聞こえている。ダメ押しにもう一度地震を発動させると軋む音が更に大きくなり、しばらくして完全に沈黙した。

 

「――死んだか?地中にいるから死亡確認が取れないのが残念だが……。まぁこれを耐えるのなら耐久性は期待していいという事になるから悪い事でもないか」

 

そんな事より手に入れた有精卵について考える。

キヴォトスでの初の有精卵。孵化させればビナーをこちらのペットに出来る。

大きさが大きさだから孵化させる場所は選ぶ必要はあるだろうが、孵化が終われば出来ればゲヘナの拠点の用心棒にしたいが……周りの被害が大きすぎるか?目立つしな。この辺はよく考えよう。最悪このアビドス砂漠に放って警邏させるのもいい。現状この一帯はカイザーの土地のようだし、好きにやっても許されるだろう。

 

「――色々と突っ込みどころはあるけど、とりあえずお疲れ様」

 

「よくあんな大きいのに勝てたね!それに不思議な力も使ってたし、大人の人ってすごいんだなぁ」

 

ヒナとユメがこちらの戦闘を察したのかこちらへ近づいてくる。

 

「二人共、無事なようでなによりだ」

 

「こっちのセリフよ。貴方わざと攻撃受けたでしょ?気が気じゃなかったわ」

 

「そうだよ~。ヒナちゃん最初のビームを受けたところを見た時すっごく心配してたんだからね?」

 

「恥ずかしいからやめて……。平然と出てきたところを見た時に力抜けちゃったけどね」

 

そういえばわざと攻撃を受けてたな。少なくともすくつではそんな愚行は犯したりしないのだが、キヴォトスだとまともなダメージを受けた事がないから新しい攻撃方法を見ると興味が湧いて受けてみたくなるんだよな。せめてヒナの見ていないところでやりたいが、難しいな。死なないように努力すると約束しているし、もう少し自制しよう。

 

「悪かった、少し迂闊すぎた。次から気を付けるよ」

 

「うん。ところで……隕石を降らせたり地震を起こしたり、あれも全部魔法?」

 

「そうだ。興味があるなら今度魔法書を読んでみるか?使いどころはそうそうないと思うけどな。私もここのアビドス砂漠でしかまだ使っていない」

 

「そう、ね。貴方の使う魔法だし、覚えてみたい」

 

そういう事ならメテオと地震の魔法書も用意しておこう。実験も成功したし復活の魔法書も読ませてしまおう。銃器と魔法の両立は大変だと思うが長い目で見れば魔法使いの私より万能になるだろう。しかもペットとなれば遺伝子合成により古代種フィートや衝撃の唄も覚えさせられるかもしれない。

 

「魔法?貴方って魔法使いさんだったの?」

 

「そうだ。君を蘇生させたのも私の魔法によるものだな。私はキヴォトスの外から来たんだがキヴォトスの者でも蘇生が可能か試したかったんだ。それで君が選ばれた」

 

「なるほどぉ……」

 

「今はキヴォトスの外から来た大人がもう一人いてな。これから案内する場所が彼のところだ。先生をやっているんだが、赴任早々アビドスへ来て大きな利子があったアビドスの利子を下げた功績を持つ。これからは借金の返済が楽になるそうだぞ」

 

「そっかぁ。前まではちょっとした反抗期みたいな感じで人に頼れなかったのにホシノちゃんも変わったんだね」

 

ヒナから聞いてはいたが昔は本当に尖っていたようだ。当時の情報部の徹底的なマークぶりから反抗期呼ばわりはちょっと豪胆な気もするが。

先生にモモトークを送るのを忘れていたので送ってみるが返事はすぐに来た。今ならシャーレにいるようなのでこのままさっさと向かってしまおう。

 

「先生も今はシャーレの部室にいるようだ。早速向かおうか」

 

 

 

**********

 

 

 

「――君は一体私をあと何回驚かせれば気が済むの……?」

 

「仕方ないだろう。出来てしまったのだから。というわけでユメは先生に預けて私は退散しようと思うんだが」

 

「だめだよ!?いやユメを預かるのはいいけど、ホシノには説明しないとでしょ!」

 

「黒服の件があったのに私から説明したら良からぬ疑いを掛けられてしまうだろう」

 

「なんでそこまで分かっててやったの……?」

 

ヒナの為に決まっている。が、あえて言う必要はないだろう。

 

「とにかく!今からホシノに連絡してみるから、ちゃんと大人しくここで待ってて」

 

仕方ない、観念するか。

 

「三年生のホシノちゃん、会うのが楽しみだなぁ」

 

「とりあえず、初めましてユメ。彼に生き返らせてもらったって話だけど、とりあえずユメからもお話を聞かせてもらってもいいかな?」

 

「あ、はい!初めまして先生、梔子ユメです!」

 

二人が自己紹介をしてここまでの状況の再確認とアビドスやホシノに関する話を始めた。

私は素知らぬ振りをして適当にソファーに座りながらお茶請けを頂く。

 

「ヒナ、こっちへ来て座ろう。お、このチョコ菓子は前に風紀委員のところでも食べたな」

 

「えぇ。貴方ってお菓子よく食べるわよね」

 

「そうだな。キヴォトスはお菓子に限らないが食文化も進んでいて飽きないからな」

 

ノースティリスにもチョコはあるがチョコを使ったデザートというのは少ない。建材として壁や床にチョコを使う事はあるんだが。

 

「建材にチョコを……?相変わらずノースティリスは不思議ね」

 

「そうか?今度拠点に建ててみようか。空き地はまだまだあるし私も実際にあの建材を使って建物を建てた事はまだなかったんだ」

 

「お菓子の家のような感じになるのかしら?建てる時は私も一緒にいていい?」

 

「もちろんだ。――あぁ、ヒナ用の家か部屋も作るか?これからの事を考えるとあった方が何かと便利な面も多いだろう」

 

「そ、そうね。うん、ほしい」

 

ヒナに帰還の魔法も覚えさせれば拠点に戻ってこれたりするだろうか?色々試さなければならない事が多くて困るな。まぁ充実していると考えれば悪くない。

 

「二人共仲良く話してるところ悪いんだけど良いかい?」

 

雑談に興じていると先生に呼ばれる。何かと思うとユメが先ほど砂漠で出会ったビナーに関する話をしたようで私に話を聞きたいとの事だった。――そんなの居たな。すっかり忘れていた。来る前は先生にも話しておこうとぼんやり考えていた気がするんだが如何せん大して強くもなかったから記憶に残りにくい。

 

「すまない先生。すっかりアレの事を忘れていた。あれは――」

 

一応ビナーとの出会いから話し始め、第三セフィラという肩書きがある事、ビナーの見た目や特徴。攻撃方法等をざっと話した。恐らくあの熱光線にさえ気を付けていれば生徒でも数を嗾ければ何とかなるんじゃなかろうか。

 

「そういえばユメはアビドスだったはずだが、ビナーの事は知らなかったのか?」

 

「うん、初めて見たかな。あんなのが砂漠にいたなんてびっくり」

 

そうか……となるとユメが死んでから出現したのか?あんな巨体見つからない方がおかしい。と思ったがあいつ地中を潜ってたな。

 

「ホシノにも存在を知ってるか確認した方が良さそうだね」

 

「そうだな。しかしキヴォトスにあんなにでかい機械が存在するとは思わなかった」

 

「私も話を聞いて驚いたよ。生徒を傷付けるなら放置も出来ないし」

 

「少なくとも会話は出来なかったしこちらを見るなり攻撃してきたからな。仲良くするのは難しいだろう。――だが手懐ける事は出来るぞ。いや、正確には少し違うんだが」

 

そういってビナーの有精卵を取り出す。

 

「これはビナーと戦った時に得た有精卵でな。孵化させれば私が戦ったビナーが生まれてくる」

 

「「「はい?」」」

 

「しかも私のペットとなるから好きに育てられる。正直本体の方は物足りなかったから色々魔改造してやろうと思ってな」

 

「「「???」」」

 

「有精卵から生まれたペットは特殊な育て方が出来てな。モンスターなどから採った乳を与えて育成出来るんだが、その乳によって能力を強化出来るんだ」

 

「待って。とりあえず待って。――ビナーって機械って言ってなかったっけ?」

 

それがどうしたのだろうか。卵など誰でも何でも産むだろう。

 

「産まないよ!?ノースティリスってどうなってるの!?」

 

「先生も産んでみるか?」

 

「やめとくね……。この際ビナーが君の元で育てられるのはいいけどどうするの?」

 

正直ノースティリスに連れて行ったとしてネフィアや戦争依頼に同行させられるような大きさではないから正直アビドス砂漠で放し飼いがしたい。本体のビナーがアビドス砂漠に居たんだし、私のビナーがいてもいいと思うんだがどうだろうか。

 

「私は良いと思います!きっと楽しくなりそう!アビドスの名物にしちゃうのはどうかな?」

 

「う、うーん……。言う事聞くならそれも、いいのかなぁ?」

 

アビドスの名物か。まぁ悪くないんじゃないか?アビドスの生徒達が許すならアビドス砂漠でなくともアビドス自治区内に置いても構わないだろう。ユメの言う事を聞くように言い含めればなんとかなるかもしれない。

 

「ユメ。ちゃんと面倒を見きれると言うなら君にビナーを任せてもいいぞ。恩を返したいと言っていたしそれで返してもらうというのはどうだ?」

 

ペットの管理をしてくれるというならこちらとしてもありがたい。

 

「やる!やります!ホシノちゃんと一緒にかわいがります!」

 

当然のように巻き込まれるホシノに涙を禁じ得ないがまぁいいだろう。ビナーは図体がでかいからアビドスのような広いところで孵化させたい。ホシノと話して許可を得られたらそこで行いたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこまで話していた所で扉がノックされ、ホシノが入ってくる。

 

「せんせ~きたよ~。一体どしたの――「ホシノちゃーん!」――うへ?」

 

ユメがホシノの姿を確認するなりホシノに抱き着くが当のホシノは今の状況に全く理解が及んでおらず固まっている。ユメにとってはちょっと久しぶりでもホシノにとってはそうではない。手加減してあげてほしい。

 

「髪伸びたねホシノちゃん!身長は変わってないけど雰囲気は柔らかくなった?立派な先輩になったって聞いて私嬉しくなっちゃったよ~!」

 

「は?――え?……ユメ、せんぱ、い」

 

「はい、ユメです。ただいまホシノちゃん!」

 

「いや、なん、で?あの時、あそこで、ユメ先輩は――」

 

「うん、そうみたいだね。そのせいでホシノちゃんには迷惑かけちゃったよね。ごめんね、ホシノちゃん」

 

「ほん、もの――?それとも、夢だったり……」

 

「夢じゃないし現実だよホシノちゃん。あ、私はユメだけど!」

 

「――っ」

 

「どうしたのホシノちゃん。急に抱き着いちゃって」

 

「ごめんなさいユメ先輩。あの時私があんな事しなければ――ユメ先輩はあんな事にならずに済んだのに……!」

 

「ううん。私もちょっと舞い上がりすぎちゃってたから、お互い様だよ。ごめんねホシノちゃん。でもちゃんとここにいるから、安心して?」

 

「うぅ……うぁ…ユメせん、ぱいっ……!ごめんなさいっ…!ごめんなさいユメ先輩……!」

 

「うん、私もごめんね。ホシノちゃん」

 

そこから堰を切ったようにユメに抱き着いて泣き始めるホシノ。ユメはそんなホシノをずっと優しく抱きしめている。

 

――正直、なめていた。いや、理解しきれていなかったというべきか。

キヴォトスにおいて命が一つであるという重みを、私は理解し切れていなかった。

私は私が死のうがペットが死のうが「あちゃー」の一言で済んでしまう。命が一つだとこうして死んだはずの人間と会うとこうも感情が昂ぶるものなのだな。興味深い。

流石にこの状況で話し掛けるのは憚られるのでこのまま落ち着くまでお茶請けを静かに食べていよう。

 

 

 

 

 

 

「え、えーっと、見苦しい所を見せちゃったね先生。私に対する用事ってユメ先輩だったんだ?」

 

「うん、そうだね。びっくりさせちゃってごめんね」

 

「うへ、びっくりはしたけど、嬉しかったよ。ありがとね先生。でもこれって本当にどういう事なの?」

 

「あぁ、それは――あれ!?そこにいるはずなのに何か気配薄くない!?」

 

バレたか。

まぁ隠密スキルで気配を限りなく薄めただけで移動していたわけではないからバレるのは当然なんだが。

 

「貴方はあの時の――それに、風紀委員長ちゃんも?」

 

「久しぶりね小鳥遊ホシノ。こんなに早く再会するとは思わなかったけど。――会いたい人に会えて良かったわね」

 

「え、あ、うん。ありがと」

 

ヒナから受けた言葉が意外だったのか少し驚いているホシノ。

 

「同じく久しいなホシノ。察しているだろうがこの状況を生み出したのは私だ。先に言っておくが黒服のようなあくどい事をしたわけではない。私利私欲の目的の為に行ったことではあるがな。黒服と違う証拠は私がこうして先生とこの場に居る事を証明として欲しい」

 

「そうだね。私も事情を聞いたときは驚いたけど、おかしな事は……ごめんやっぱ私達にとってはおかしいと思う」

 

確かにそっちからしたらおかしいだろうけど……!ここはもう少しがんばって私をサポートしてほしいぞ……!

 

「――とりあえず、ユメが生き返ったのは私の魔法によるものだ」

 

そうして私の実験によってユメを砂漠で生き返らせた経緯を簡潔に話した。

 

「うへ~……なるほどねぇ。死者蘇生とか存在してたんだぁ」

 

「ホシノちゃんもうへ~って笑えるようになったんだね。良かった~」

 

「――ユメ先輩はちょっと黙っててください」

 

「ひぃん」

 

ユメが感慨深そうに言う。ホシノのそれは照れ隠しだろうが確かに今のタイミングでは茶化したように聞こえてしまうのは仕方ない。

 

「――ありがとうございました。おかげでまたユメ先輩と会う事が出来ました」

 

「気にする必要はない。先も言ったが私の目的の為に行ったことだからな」

 

「あ、そうだホシノちゃん!私ペットが飼いたいの!」

 

「………………貴女はどうしていつも唐突に変な事を言い始めるんですか?」

 

 

本当だよ。もうちょっとタイミングがあっただろう。




イルヴァ豆知識
・卵の鞭
その鞭で引っぱたけばどんな生物・無機物だろうと卵を産ませる。
卵に卵を産ませる事もでき、理論上卵の卵の卵の卵の卵の卵の卵も作る事が出来る。


可能かどうかはさておき、アリスに卵を産ませてケイちゃんの素体にしちまうのがいいんでねぇかってオラ思うわけ。
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