透き通った世界観にElinの民をひとつまみ   作:無名さん

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便利屋、ノースティリスで冒険者となる

何でも屋の初依頼を達成し、猫と便利屋を引き連れてノースティリスの拠点へと戻った。

 

「ここが顧問の世界なのね……」

 

「まぁ前にも一回だけ来た事あるけどねぇ。ほんとに一瞬だけだったけど」

 

「お、お邪魔します」

 

「なんだか生活感のある部屋だね。もしかしてここってお兄さんの部屋?」

 

「そうだ。とはいえ私の部屋には特に面白い物は無いから見ても楽しくは無いぞ」

 

私の部屋はそこら辺の民家の内装と大差無い。他と変わっているところと言えば王様ベッドが置かれているのと、テレポーターが大量に置かれているくらいか。利便性を考えると私の部屋に置くのが一番だった。本当はテレポーターを設置する専用の部屋を用意して装飾を飾るべきなのだろうが、私は自分の事になると内装の華美よりも機能性を重視してしまう傾向にある。

 

私が拠点の装飾に目覚める前、大きなワンルームの家を適当に建てて住民をそこに全員ぶち込もうとしていた過去がある。今考えるとまるで牢獄だが、その方が住民の管理も楽だしそれで良いだろと本気で考えていたのだ。ロイテル達から流石にそれはやめろと苦情が来てしまったので仕方なく住民の家を個別に作っていたのだが、これが案外楽しくて今では建築と内装は私の趣味にまでなった。

 

「およ?なんだろこのポスター、なんか書いてる。「……ネコと和解せよ?」――あははっ!なにこれー!おにーさん猫ちゃんの事好きすぎ!」

 

ムツキが楽しそうに見ているのは黒塗りの背景に白い文字でそのまま「ネコと和解せよ」と書かれた張り紙だ。昔家具屋で買い物をしていた時に陳列されていたのを見て衝動的に購入してしまった物だ。ちなみに今なら自作出来る。

 

「こっちには猫の絵画が飾られてる……ふふっ、可愛い」

 

「すごく豪華なベッドね。王様ベッドってやつかしら?……このベッドで優雅に眠る私、なんだかアウトローな感じがしてカッコいいんじゃないかしら!?」

 

「はい!アル様の寝姿もとってもカッコいいです!」

 

面白い物は無いと言ったが、便利屋にとっては未知の物が多いのか物珍しそうに部屋を見て回っている。アルに至っては私の王様ベッドで横になって悦に浸っている。どうやら王様ベッドはアルの中のアウトローに関する琴線に触れたらしい。見た目だけなら成り金感漂うエーテル製王様ベッドよりも黒曜石、あるいはルビナスで作った王子様ベッドの方が様になりそうだ。今度便利屋を頼る事があれば報酬の一つとして用意しておくか?

 

 

 

 

思ったより便利屋が部屋の見物を楽しんでいるのでその間に猫を専用拠点へと案内しておいた。この拠点はリトルガーデンを参考に遊具を豊富に置いてあり、正に猫専用の遊園地と化しているので退屈するような事はないだろう。これからはここで自由気ままに過ごしてもらいたい。

 

「さて、そろそろ良いか?依頼を受けに行くぞ」

 

「え、えぇ!今行くわ!ごめんなさいね、ベッドを勝手に借りてしまったわ。それと相談なのだけど――このベッドってどうやって手に入れたのかしら」

 

入手経路を聞くくらいには気に入ってくれてたか。これは私の自作品なので嬉しいな。

 

「ベッドも手作りなの!?流石は顧問……大人ね」

 

「大人だからっていう問題じゃないと思うけど……」

 

「入手経路だが、王様ベッドに関しては恐らく自作するか街から徴収するしかないな」

 

十分な家具徴収チケットを手に入れられれば街に設置してある王様ベッドを徴収する事が出来る。しかし、その場合は私の自作と比べると品質はかなり落ちてしまう。

 

「ちょ、徴収……?家具徴収チケットって何かしら……?」

 

「それは後のお楽しみというやつだ。とりあえず今は付いてきてくれ。依頼について説明するから」

 

「分かったわ」

 

そうして便利屋を拠点の依頼掲示板の元へ案内する。自拠点の依頼であれば難しいものはそこまで用意される事は無いので初めての依頼としてはうってつけだ。

 

「前にも言ったかもしれないが、ノースティリスではこの掲示板にまとめて依頼が貼られている。街によって掲示板の形はまちまちだが、掲示板自体が存在しないなんて事は無い」

 

万が一無い場合は誰かが盗んだか破壊しているので、大人しく再設置されるのを待とう。

そして掲示板から自分が達成出来そうな依頼を選び、遂行する。無事に依頼を達成する事が出来れば、基本的にはオレンというノースティリスでの通貨とプラチナ硬貨を得られる。

 

「はーい!プラチナ硬貨って何ですかー?」

 

「プラチナ硬貨は基本的にはスキルを覚える為に使う通貨だ」

 

例えば魔法を唱える為の詠唱スキル。これもプラチナ硬貨を使用してトレイナーから教わる事で得られる様になるスキルだ。キヴォトスの生徒に関しては私が教えているので改めて教わりに行く必要は無い。

 

では彼女達にプラチナ硬貨が必要無いのかと問われれば、答えは否だ。

トレイナーにプラチナ硬貨を追加で支払う事で、自分が既に覚えているスキルの極意を教えてもらえるのだ。例えば彼女達がトレイナーから追加で詠唱スキルの教導を受けると、詠唱スキルが少しだけ成長しやすくなる。私はこれを潜在能力の回復と呼称している。

 

「だから自分のスキルを更に成長させたくなったらトレイナーを頼ると良い。私の拠点にもトレイナーが居るからその人達の事も後で紹介する」

 

これは余談だが、教導を受ける者が冒険者か、あるいはペットかによって極意を教えてもらう為の通貨が変わる。ペットであればオレンを必要とするので、ヒナがトレイナーから教導を受ける場合はオレンを支払う必要がある。三十万オレン程ペットに渡しておけば全てのスキルの潜在を著しく回復させられるのでペットはかなり安上がりだ。

 

「とまぁ、これが依頼に関する基本的な話だ。ここまでは大丈夫か?」

 

確認を取ったのはアルが私が話していた内容をメモに一生懸命まとめているからだ。

……本当にマメな子だなぁ。

 

「――もう大丈夫よ。続きを話してちょうだい」

 

「良し。とはいえ一旦話は終わりだ。これ以上講義を続けるとムツキが退屈で死んでしまうかもしれないからな」

 

「くふふっ、おにーさん分かってるね♪」

 

「だから実践といこう。依頼に関してだが……これなんかどうだ?」

 

そして掲示板に貼られた――正確には話をしている最中に私が貼り付けた依頼を指し示す。

 

「どれかしら?えっと、魔法のポーションを一つ用意して欲しい……?」

 

「報酬は一万オレンか……え、一万?」

 

「た、確かこっちの依頼って一つ数百オレンが相場って言ってたような気が……」

 

「ってこれ依頼人おにーさんじゃん!」

 

ノースティリスでは私自身が依頼する事など一度も無かったからな。折角なので依頼人として掲示板を使わせてもらう。

 

「所謂チュートリアルというやつだ。私の拠点にある掲示板はこのような物品を用意する依頼が多い。配達依頼や護衛依頼なんかもあるが、それらはどうしても時間がかかってしまうから今回は後回しだ」

 

配達依頼と護衛依頼はテレポーターや帰還の魔法を使うと何故なのか理由はさっぱり分からないが犯罪となってしまう。いや本当に何でだよ。依頼人を平穏無事に送り届けられるんだから文句言われる筋合い無いだろ。

 

「というわけで、まずはポーションを調合するための素材を採りに行くぞ」

 

「――へっ?」

 

 

 

 

 

 

 

**********

 

 

 

 

 

 

 

便利屋を連れて拠点を出て適当な平原にやってきた。ここならポーションに必要な材料も集まるだろう。ポーションなどネフィアに潜れば二、三歩歩けばそこらに落ちているのだが、今日はネフィア体験は無しだ。

 

「さて、ポーションを作るにはこの薬草が必要になる。サンプルを渡すから、これと同じものを探し出してくれ」

 

そう言って彼女達に人数分の薬草を幾つか渡す。

 

「ただの雑草にしか見えないわね……」

 

分かる。

 

「この広い平原から探すの結構大変じゃなーい?」

 

「ざ、雑草を見分けるのは得意ですので、皆さんはここでお待ちください!私が一人で見つけてきます!」

 

「ダメよハルカ。あなた一人にやらせるなんて社長の名が廃るわ。みんな、手分けして探すわよ!」

 

「はーい♪」

「了解」

「かしこまりましたっ!」

 

……分かれるのか。大丈夫かな。ここは平原なので危険度は低いがモンスターと遭遇する可能性は決してゼロではない。一応伝えておいた方が良いか。

 

「あー、言い忘れていたんだが、ここはノースティリスだ。モンスターに遭遇する可能性があるから、一応気を付けるようにな」

 

「この辺りのモンスターはどの程度の強さなの?」

 

「うーん……先生よりは強い、ぐらいだろうか」

 

一対一であれば先生が死ぬ気で頑張ればゴブリンくらいは倒せるかもしれない。……いや無理か。

 

「先生くらいって、すっごい貧弱じゃない!?むしろ弱すぎて心配になるわね……」

 

「――ふはっ!」

 

ごめんちょっと笑っちゃった。

いくらアルと言えど先生の肉体強度は雑魚って認識なんだな。

 

「予定に変更は無いわ。手分けして探しましょう。モンスターが襲ってきたら返り討ちにしてやりなさい」

 

そう威勢良く言ってアル達は散り散りになっていった。さて、私はどうしようかな。

 

「特にする事も無いんだよな……」

 

折角だしハンモックを立てて日向ぼっこでもしていよう。よっこら「死んでください死んでください死んでください!」――せ?

 

ハルカの必死な声と銃声が届き、何事かと思ってそちらへ目を向ける。すると――

 

「なんだただのヤドカリか」

 

ただヤドカリがハルカに殺されていただけだった。恐らく薬草を探していたハルカにちょっかいでもかけたのだろう。銃声が三発鳴っていたが、どう考えてもオーバーキルだ。恐らく一発目で即死していただろうに。かわいそ。

 

 

さ、改めて横になろう。よっこら「イヤああああああああ!!!!」……次はなんだ?

 

アルの必死な声が届いたのでそちらに目を向ける。すると――

 

「お嬢ちゃん……ワイと大道芸しようや……」

 

「な、なんなのよこいつううう!?ひ、人?人よね!?なんで追いかけてくるのよー!そんな変な恰好で追いかけてくるんじゃないわよぉ!」

 

何故かアルが大道芸人に追いかけられていた。

そういや危険度の低いとこだとこいつが居たな。弱すぎて存在忘れてた。あれでも大道芸人はイエルス、立派な人間だ。大道芸人は殺しても犯罪にはならないが、殺人を禁忌とするキヴォトスの子が相手するには荷が重いだろう。

 

アルと大道芸人では速度差があるようで徐々にアルが距離を離しているが、流石に放置するわけにもいかないかな。でなければ――

 

「アル様に手を出すなんて許せない。許せない許せない許せない……!――殺します」

 

そういうこった。アル過激派が一線を超える前にどうにかしよう。

 

「ぐへへへ……いやお嬢ちゃん足はや「失せろ」――ひょっ?」

 

加速を唱え木刀を装備しながら大道芸人に肉薄し、脇腹目掛けて横薙ぎに木刀を振るう。私の存在に勘付く事の無かった大道芸人はモロに私の攻撃を受けて吹き飛び、勢いが殺されるまで何度も地面に叩きつけられている。ようやく地に這い蹲った頃には全ての手足が変な方向へと捻じ曲がり頭から地面へと突っ伏していた。まぁ木刀で攻撃したし死んではいないだろ。知らんけど。

 

「――無事か?アル」

 

「こ、顧問~!」

 

奇抜な恰好をした人間に追いかけられるという恐怖体験をしてしまったアルはすっかり涙目状態だ。

 

「アルちゃん大丈夫~?こっちまで声が響いてたよ?」

 

「社長、無事?」

 

アルの必死な叫びを聞いたムツキとカヨコが様子を見に来た。二人に事情を説明し、既に解決している事を話す。

 

「なるほど、敵はモンスターだけじゃないんだね」

 

「その大道芸人とかいう不届き者はどこに居るのー?ムツキちゃんからもお仕置きしないと気が済まないよこれ。ぶっ殺すしかないよ」

 

「あぁ、それなら――」

 

大道芸人が吹き飛んだ位置を指し示す。そこには手足が捻じ曲がり頭から地面に突っ伏している大道芸人の姿が見える。

 

「……あれ、生きてるの?」

 

「さぁ?一応木刀で攻撃したから死んではいないと思うが」

 

私としてはどっちであろうとどうでもいいので確かめる気も起きない。

 

「おにーさんおにーさん」

 

ムツキに呼び止められたのでそちらへ視線を向ける。

 

「――グッジョブ!」

 

可愛らしい笑顔とサムズアップと共にお褒めの言葉を頂いた。こちらからもサムズアップを返しておく。

 

「待って、ハルカが大道芸人に近付いてる」

 

あ、ほんとだ。しかも散弾銃を大道芸人に向けながら近づいている。あれはどう考えてもトドメを刺そうとしているな。

 

「殺します殺します殺します殺します殺します……!」

 

きちんとトドメを刺そうとしていて偉い。君が生徒でなければ拍手喝采をしているところだ。

 

「ちょちょちょハルカ!ストップ!ストーーーーーーップ!!!」

 

アルが寸でのところでハルカを止めた事で大道芸人は恐らく一命を取り留めた。

運が良かったな大道芸人。エヘカトル様に感謝しろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから無事にハルカが薬草を見付け、空き瓶の作成に必要な木材と砂を採取して拠点へと戻ってきた。ポーションを調合する為に私のクラフト部屋へ案内し、いよいよポーションの作成へ取り掛かる。

 

採取した木材をかまどに入れて炭の木材にし、砂をかまどに入れて砂の欠片にする。更に欠片をかまどに入れる事で硝子へと変える。そして硝子工の机で炭の木材と硝子を組み合わせて空き瓶を作る。

 

最後に錬金道具で空き瓶と採ってきた青い薬草を調合する事で――

 

「で、出来たわ。軽傷治癒のポーションよ!」

 

うむ、私が鑑定してもしっかりと軽傷治癒のポーションと出ている。素晴らしい成果だ。

 

「よくやったなアル。後はそれを私に納品すれば依頼達成だ」

 

「えぇ!受け取ってちょうだい!」

 

アルから軽傷治癒のポーションを受け取り、そのまま封を開けて飲み干す。美味い!

 

「おめでとう。これで君達も立派なノースティリスの冒険者だ」

 

「ふふん、これも顧問のおかげよ!」

 

「いつの間に冒険者になる話になってたの……?」

 

「まぁまぁ♪アルちゃんもおにーさんも嬉しそうだし良いんじゃない?」

 

 

 

見てるかエイシュランド。私も遂に人に物を教える立場になったぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、何はともあれ報酬を渡さないとな」

 

報酬として一万オレンとプラチナ硬貨を二十枚。そして金塊を四つとパルミアの家具徴収チケットを十枚渡した。しかし私が報酬を渡したところ、便利屋の顔色がなんだか凄い事になっている。特にアルとハルカが。

 

「ま、まままま待ってちょうだい!なんだか予想以上の物を貰ってしまってるわよ!?」

 

「これ……金塊、だよね?」

 

「あわわわわ顧問……!わ、私ごときがこんな物を貰ってしまっていいのでしょうかいえ良くないですよね死んでお詫びします……!」

 

「アルちゃんもハルカちゃんも落ち着いて~。にしてもおにーさん太っ腹だ~♪」

 

なんか想像していたリアクションと違うな?やけに金塊を気にしているが……。

金塊は基本的に拠点関連に使う通貨だ。ノースティリスの拠点を持たない便利屋には無用の長物のはず。それでも彼女達にこれを渡したのは、実際に依頼を受けた時に報酬として貰う事があるからだ。チケットも同じ理由で渡している。

 

確かに金を使って彫像を彫るとそこそこの価値で売れたりもする。しかし所詮はそこそこであってべらぼうに高値で売れるわけでもない。基本的には世界最高の金の彫像であっても一万オレンを超える事は無い。あの封印された神格の彫像であれば話は別なのだが……。

 

私の金銭感覚が狂っている自覚はあるが、それでも金がそこまで驚愕に値するほどの価値が無い事だけは確かだ。金なんかよりも深海藻の方がよっぽど私の懐を潤してくれる。

 

「そっか、キヴォトスとノースティリスではそもそもの価値が違うんだ」

 

カヨコが得心がいったように呟く。カヨコ曰く、どうやらキヴォトスにおいて金はかなり高値で取引されるらしく、この金塊を一つ売るだけでも少なく見積もって数百万の価値があるらしい。

 

 

 

………………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘だろ!!?!?!?!!!?!?!?!??

 

「……なぁ、カヨコ」

 

「どうしたの?待って、なんかすごい嫌な予感が――」

 

「この金塊、万単位で持ってるんだがキヴォトスで売ってもいいだろうか」

 

「えっ」

 

「――コヒュッ」

 

「あ、アル様ー!」

 

金塊を受け取ってから白目を向いていたアルが私の言葉がトドメとなり短く息を吐いて倒れかけたが、ハルカが何とか支えた事で事なきを得た。しかしそうか、キヴォトスでは金塊が高く売れるのか……良い事を知った。キヴォトスのお金が本当に必要になった時はこの金塊を売り捌いてやろう。問題はどこに売るかなのだが、その辺の店で売れるのか?それとも金を専門に扱う店があるのだろうか。それだけ高値なら専門店があってもおかしくはなさそうだ。

 

あるいはナギサかリオ辺りに頼んで代わりに売ってもらうか?その方が良いかもしれん。彼女達の方が金の価値を知っているだろうし、安く買い叩かれる心配もないだろう。

 

「アルちゃーん。そろそろ戻っておいで~」

 

「――ハッ!なんだか金塊を貰う夢を見てしまっていたわ……」

 

「くふふ、夢じゃないよアルちゃん。手元を見てごらん?」

 

「なんだかこのくだり見覚えがあるんだけど」

 

懐かしいな、確か私達が初対面の時に見た覚えがある。

 

「って、夢じゃないじゃないの!?こ、顧問!流石にこれは受け取れないわ!」

 

うーん、確かにカヨコの話を聞かされてしまっては気軽に渡すべき物では無い事は分かる。だが結局これから便利屋がノースティリスで依頼を受けるなら割と手に入る事になるんだよな。

 

「そ、それも困るわ……!確かにお金は欲しいけど、こんなズルみたいなやり方で稼ぐのはやっぱりダメよ!」

 

そうか?

 

「まぁ売らなきゃ大丈夫なんじゃなーい?」

 

それに尽きるな。とはいえ今回に関しては金塊だけは回収しておこう。このまま無理矢理渡してもアルとハルカの心臓がもたなさそうだ。

 

「――くふふっ、ムツキちゃん名案思い付いちゃったかも♪」

 

「あら、どうしたのムツキ?」

 

「ほら、おにーさんって拠点をノースティリスとキヴォトスの色んなところに建ててるって話でしょ?私達もお金を貯めて同じように拠点を建てちゃえばいいんだよ♪」

 

 

 

……ほう?中々面白い事を考えたな?




イルヴァ豆知識
・大道芸人
最序盤で出会うとくそだるいモンスターその1
序盤の中では速度が高く、距離を取って戦うタイプの為魔法をロクに覚えてない序盤だと隣接して攻撃しようにも追い付けなくて倒せない。向こうは距離を取りながら弓を撃ってきたりする。くそだるい。

・ヤドカリ
最序盤で出会うとくそだるいモンスターその2
大道芸人とは違い鈍重なのだが、防御がくそ硬い。序盤は魔法でないとほぼ倒す事は出来ないのだが、その魔法は序盤には揃ってない。クソわよ。本作にはヤドカーンというモンスターが名前だけ登場しているが、それの下位互換。つまり物理耐久がたけぇ。


ちなみに、ゲーム内においては自作ポーションは調達依頼で納入出来ません。なんで?



誠に有難い事に感想の数が500件を超えました。本当にいつもありがとうございます。
感想は執筆の活力の源の一つですのでよろしければ今後も気が向いた時に感想を残して頂けますと幸いです。
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