「くふふっ。夢じゃないよアルちゃん。ほらそこ見て。お姫様抱っこしてた大人の人がいるよ?」
「――へっ?」
何だか便利屋の子達にとんでもない覚えられ方をされている気がする。銀髪の横結びの子に促されるままアルちゃんはこちらを見やる。
「なななな、なっ、なんですってー!?ほ、本当にいるじゃない!え、じゃあなんで私達捕まってないのよ!?」
「ヒナに見逃されたからだよ。色々あってアビドスと和解したから」
「アル様がご無事でなによりです!」
「そ、そうだったのね……。私の見せ場が…」
ゲヘナの生徒というだけあって元気があって大変よろしい。
「初めまして。今はゲヘナの風紀委員会で世話になっている者だ。お互いの立場上よろしくする事はあまり出来ないしれないが、よろしく頼む」
「はーい!ムツキちゃんでーす!よろしくねおにーさん!」
「鬼方カヨコ。まぁ、よろしく」
「い、伊草ハルカ……です」
「そして私が、便利屋68社長の陸八魔アルよ!」
社長、と言うのは異名のようなものだろうか。私にも異名はあるが基本名乗る事はないんだよな。ちなみに私の異名は『妹に貢ぐ乱交』だ。――拠点に待機させている私の妹達は元気にしているだろうか。
「噂には聞いてたけど本当に大人の人が風紀委員会にいたんだね。同じ時期にシャーレの先生に関する噂もあったから、捻じ曲がって伝わったものだと思って信じてなかったけど」
カヨコがそんな事を言うが私の噂も流れていたのか。まぁヘイローの無い大人の男性というだけで目立つし驚く事でもないか。
「へー、そんな噂あったんだー。ていうかおにーさん!さっき先生と話してた時に気になったんだけど、魔法がどうとか言ってたけどあれって何?」
「あぁ、それは私もちょっと気になった」
「わ、私もです」
「えっ魔法?なにそれ?」
そういえばキヴォトスでは魔法が存在していないんだったな。なんだかんだこちらに来て魔法を行使する機会も少ないからどうにもその辺のギャップを感じにくい。彼女達に私の出身を伝え魔法が存在している事を伝える。
「えー?ほんとにー?ムツキちゃんちょっと信じらんなーい」
ムツキがからかうように言うがただ単に魔法が存在するなら見てみたいのだろう。先生との会話の際白目を向いていたアルは会話の流れをよく理解していないが、他の子達もムツキと同じ気持ちのようだ。特に隠すものでもないため適当に披露しようか。召喚魔法は先生にこの前見せたし今度は別のものにしよう。
「それじゃあ少しだけ見せようか。――炎の剣」
魔法を唱えると私の利き手に炎で象られた剣が握られる。それを見たアル達は興味津々にこちらを見る。
「え、なにこれー!火?熱くないの?」
「あぁ、私は問題ない。ただ君たちはあまり近づきすぎると熱を感じるだろうから気を付けてくれ」
「どれどれ……。うわほんとだー!あつーい!」
わざわざ忠告したのに何故か手を近づけるムツキ。怖いものなし過ぎる。
「へー……本当に使えるんだ。それって私達も使えたりしないの?」
意外といったら失礼かもしれないが、便利屋のメンツの中では一番落ち着いていそうなカヨコがそのような事を聞いてくるとは思わなかった。――アルがやたら目を輝かせているのを見るに、彼女の為に聞いてくれているのかもしれない。
「恐らくは、可能――かもしれない」
断言できないのは、キヴォトスの者に魔法書を読ませたことがないからだ。一応治癒系の魔法書はジュアの癒し以外は一通り幾つか持ってきている。本はかさばるからそれ以外の魔法書は後回しにした。
――こちらにも倉庫を置きたいし近いうちにどこかで土地を持つことを考えた方がいいな。これだけ広いゲヘナならどこか敷地が余ってるだろう。それにハンモックがあるとはいえ今の私は基本野宿だ。野営は慣れているがキヴォトスではあまり文化的とは言えないだろう。やはり土地と住居の確保は急務だ。
「え、覚えられるの!?ムツキちゃんも使ってみたい!」
「わ、私も使ってみたいわ!」
「アル様が言うならわ、私も……」
「ふむ……。一応忠告しておく。魔法をキヴォトスの子に教えるのは今回が初めてだ。異世界の技術ゆえにもしかすれば君達には思わぬ被害が出る可能性もある。そして今教えられる魔法は今見せたような魔法ではなく、治癒魔法だけだ。それでも良いか?」
出来れば頷いてくれ。ぜひとも実験がしたい。
「ふふっ、新たな力を得るのにリスクがあるのは当然よ!それを乗り越えてこそ真のアウトローに近づけるのよ!」
「さっすがアルちゃん!かっこいい!」
「流石にもう少し考えた方が……聞かなきゃよかったかな」
「わ、私が先に試します……!アル様のために死ねるなら本望です……!」
縁起でもないことを言わないでほしい。死んだら死んだで復活の魔法の実験が出来て嬉しいけども。永遠の死を与えられるこのキヴォトスにおいて復活の魔法が通用するかどうかはかなり重要度が高い。――そういえばアビドスには既に死んだ生徒が居たな。いずれヒナに死亡地点を聞いて試すだけ試してみよう。死後数年以上経っている場合に復活の魔法が正しく機能するのかも分からないし望み薄かもしれないが試さないよりはいいだろう。
「では今から教える魔法がどういうものかを先に教えておく」
カヨコが渋っているが多数決的に賛成なので話を進める。★ラッキーダガーを取り出して指先を切りつける。
「さっき言った通り治癒魔法だから傷を治す事が出来る魔法だ。よく見ておいてくれ」
そうして軽傷治癒の魔法を唱える。すると出血が治まり切り傷もきれいさっぱり無くなった。
「この通りだ。君たちはそれなりに頑丈らしいからあまりケガをすることはないかもしれないが、まぁあって困る魔法ではないだろう」
一連の流れを見ていた彼女達はやはり感心しきりだ。
「はいはーい!どうしてさっき見せてくれた火の魔法は教えてもらえないんですかー?」
「それは今から教える魔法の覚え方に関わってくる。ノースティリスでの魔法の覚え方は、これを読むことだ」
そう言って軽傷治療の魔法書を取り出す。
「この魔法書を読み内容を理解する事で魔法を使えるようになる。だが今は治癒系の魔法書しか持っていない。それが理由だ」
「まずは私がこれを読んでみせるから見ていてくれ。とはいっても本当にただ読むだけだから何の見栄えもないがな」
そうして私は素早くパラパラとページをめくってすぐに本を閉じる。この程度の魔法書ならさっと目を通す程度で覚えられる程度に読書スキルがある。
「え、もう読み終わったの?」
「あぁ、君たちも読み慣れたらこの程度の魔法書はすぐだ。では――誰が読む?」
「わ、私が読みます。アル様の為に……」
「ダメよハルカ。リスクがあるかもしれないのに貴女に任せるわけにはいかないわ。ここは社長である私が」
「ムツキちゃんも読みたーい」
どうやらかなり仲間想いな子達なようだ。皆が一様に率先して引き受けようとしている。
「……悪いんだけど、この本って複数あったりしない?」
カヨコが他の三人に聞こえない程度の声量でこちらに質問を投げかけてくる。
「あるにはある。しかし三冊しかなくてな。この中の誰か一人は読めない子が出る。軽傷治癒より上位の魔法書もあるが、その分リスクも上がってしまうからな……」
「じゃあ、それでいいよ。私がそれを読むから他の皆には軽傷治癒ってやつを渡してあげて」
正直助かる。私が最も見たいのは読書に失敗した時に起こる反応だ。しかしこうも仲間想いの優しい子達に対して実験するのはさしもの私も心が痛むな……。まぁここまできたら後に引くつもりもないが、もう少し後ろめたさの湧かない奴ら相手に実験したかった。
彼女達に声を掛け魔法書を複数持っている事を話し軽傷治癒の魔法書をアル、ムツキ、ハルカに渡し、グレードが一つ上の致命傷治癒の魔法書をカヨコに渡した。
「さぁみんな!いっせーのせで読むわよ!」
「はーい!」
「は、はい!」
「了解」
そうして便利屋が読書を始める。しばし待つが難しい魔法書を読んでいるカヨコ含め失敗する気配はない。更にもう少し待つとおおよそ皆が同じタイミングで本を読み終えた。通常は上位の魔法書ほど読了する難易度は高くなり、時間も多く掛かるようになる。であるにも拘わらずカヨコは他の子と同じタイミングで読み終えたのを見るに、読書スキルが高いようだ。
「どうだ?」
「なんだか不思議な感じだわ。頭の中にスッと知識が入り込む感覚、っていうのかしら」
「だね。不思議と今使える魔法が頭の中に浮かんでくる」
「でもこれ回数制限ない?二十回くらい使ったら無くなっちゃうよ」
軽傷治癒といえど一度で二十近くのストックを得られているのか。という事は暗記スキルもそこそこ高いな。――キヴォトスは技術力が高く便利屋含め生徒は知識を学ぶ機会に恵まれている。本を読む機会も多いだろうし勉強もしているからそのおかげで読書や暗記スキルが育っているのだろうな。
「皆問題なく覚えられたようだな。ムツキが言っていたが魔法には使用回数が存在する。使い切ったら同じ魔法書を読むまでは使えなくなってしまう。だからノースティリスでは大量の魔法書を用意して読み続けてストックを溜めるのが原則だ」
そして魔法は使えば使うほど魔法の威力も上がっていくので魔法を極めるなら更に大量の魔法書が必要になる。交渉スキルが低いと軽傷治癒の魔法書ですら町に出されている依頼の成功報酬一回分とほぼ同等の金額が掛かるので、普通の庶民にはとてもじゃないが大量に用意するのは難しいだろう。
「へー……ってごめん。そんなにお金かかるものなのに私達が貰っちゃって」
「そ、そうよ!私達今お金なんて…!」
「くふふっ、今ならお金あるでしょアルちゃん?ブラックマーケットで拾ったあれが」
「いや、金は必要ないよ。こちらにも利のある話だった。キヴォトスの者でも魔法を覚えられるかは私も知りたかったからな」
「女の子捕まえて実験しちゃうなんておにーさんも悪い人だね~?」
そこを突かれると痛い。
「くふふっ、じょーだん!使いたいって言ったのはうちらだし!」
「よし、では次は覚えた魔法の実践といこうか。もう一度私が指を切るから……そうだな、アルが実践してみてくれ」
そう言ってもう一度指を切り傷口をアルに近づける。アルは私の指に手をかざすように近付け軽傷治癒を唱える。しかしうんともすんとも言わない。
「あ、あれ!?失敗しちゃったわ!?どうしてよ!?」
「最初は詠唱率が低くてそうなるんだ。詠唱スキルを上げたり魔法を繰り返し使っていけばいずれ成功するはずだ」
もう一度アルに実践させると次は成功して私の傷が癒えた。
「す、すごいわ!本当に治せちゃった!」
「アルちゃんやるねー!これでアルちゃんも立派な魔法使いだね♪」
「さすがアル様ですっ…!!」
「今は分かりやすいように私が傷を付けて治したが、魔法を鍛えるだけなら空撃ちでも出来るからわざわざケガを負う必要はないから安心して練習してくれ」
そう言うと四人は試しにと治癒魔法を自分に向けて何度か放つ。うんうん、見慣れた光景だ。安心すら覚える。――そういえばまだ彼女達に渡した魔法書はまだ残っていたな。塵になるまで読ませよう。
「今持っている魔法書は繰り返し読む事が出来る。読むたびにストックも増えるから読んでいいぞ」
彼女達は素直に本を読み始めるが、やはり全員失敗する事もなく無事に読み終えてしまった。魔法書は塵になって崩れ落ちた。
「え、消えて無くなっちゃったんだけど!?これって弁償が必要かしら!?」
「いや、それが普通だ。役目を果たした魔法書は塵になって崩れ落ちる」
せっかくだ。このまま上位の魔法の魔法書も渡して読ませてしまおう。失敗してくれ。
彼女達に体力回復の魔法を読ませてみるもこれも問題なく読破し、次のエリスの癒しを読ませたところでようやく見たいものが見れた。――魔法書を読みふけっていたアルが忽然と姿を消したのだ。
なるほど、失敗した時のリスクもノースティリスと変わらなさそうか。良かった良かった。
「え、アルちゃん!?消えちゃった?」
「あ、アル様ーーーー!!??」
「これがお兄さんの言ってたリスクってやつ?アルがどこ消えたか分かる?」
「あぁそうだ。恐らくだがそれほど心配する必要はない。じきにこちらに戻ってくるだろうから心配しなくていいぞ」
読書に失敗した時に現れる現象の一つだ。何故かどこかへテレポートしてしまうのだが、遠くに飛んでしまう事はないから安心してほしいと伝える。三人に魔法書を引き続き読ませていると次はムツキに変化が起きた。
「あ、あれ?魔法を使った時のような感覚がするんだけど何かしんどい…」
「あぁ、それは読書に失敗して魔法書にマナを吸い取られたな。しんどさを感じるのは軽傷治癒の消費マナよりも多くの量を一気に失ったからだろうな」
その副作用が一番危険だ。マナが枯渇した状態で無理に魔法を唱えたり吸い取られたりするとマナの代わりに体力を失い、最悪の場合死んでしまう。なのでマナが少ない状態で魔法書を読むのは絶対やめるように忠告しつつムツキはマナが回復するまで休ませる。
「ハルカとカヨコは大丈夫そうだな。普段から勉強をしたりや本を読む機会が多いのか?」
「まぁ、一応学生だからちゃんとしないと」
「あ、アル様のお役に立つ為に色々と……」
「ぶーぶー!それじゃあアルちゃんとムツキちゃんが勉強してないみたいじゃんかー!」
「みんなーーーーーー!!!!!」
ムツキがいじけていたところにアルが戻ってくる。アルにも魔法書の読破に失敗した場合の危険性を伝える。――キリもいいしこの辺にしてそろそろゲヘナへ戻るか。アコの独断専行には困らされたが、結果として私にとってはかなり実りのある成果を得られた。
「さて、そろそろ今回はこの辺りでお開きにしようか。次は攻撃魔法の魔法書なんかも用意しておこう」
「え、いいのー?やったー!」
「あ、あの!あ、あありがとうございました!」
「でも魔法書って高いんでしょ?流石に悪いよ」
「うっ……そ、そうね。このまま施しを受けるっていうのは私達の流儀に反するわ!」
アルが残念そうにしながらもそう言うがなるほど。便利屋には便利屋の理念があるわけか。であるならそれを無視するのは彼女達の侮辱になるな。
「ではこうしよう。私は君たちに魔法の知識を教える。その代わりに君達には私の実験…いや手伝い…そうだな、手伝いをしてほしい」
「実験って言ったね」
「くふふっ、やっぱり悪い人だ」
「アル様のお役に立つなら実験でもなんでもします!!任せてください!」
「そちらが望むなら魔法だけでなく他の戦闘技術やノースティリスの知識を教えても構わない。金銭のやり取りではないがこれもギブアンドテイクと言えるだろう。どうかな、アル」
「ギ、ギブアンドテイク……!いいわね!それでいきましょう!」
なんだかあまり深い事考えてなさそうだがいいのかこれ。
「あぁ、勿論命に危険のある事をやらせるつもりはもちろんない。魔法書は扱いに気を付ければ良いし、生徒を傷つけようものなら先生が黙っていないだろうからな」
「あー確かに。あの人私達にも優しいからねー♪」
「あぁ、私も彼とは良好な関係を続けていきたいと思っているからな」
「そうね……じゃあ……えぇ、これが良いわね」
なにやらアルがぶつぶつと言っているが何か考え事か?
「みんな聞いてちょうだい!彼は今より便利屋68の『戦闘顧問』として任命するわ!」
――なんて?
「わーお♪」
「本気?いや反対ってわけじゃなくて、お兄さんが風紀委員会だって事忘れてない?」
「私はアル様のご意思に従います……!」
「うーん……。とりあえずヒナ、というか風紀委員会には内緒にしておいてくれ」
「えぇもちろん!ふふっ、敵対組織から人材を引き抜く……。これもアウトローってやつね!」
「おにーさんおめでとー!よろしくねー!」
「大変だろうけど、がんばってね。よろしく」
「よ、よろしくお願いします……」
そういう事になった。まぁこちらとしても色々試せるようになったし良い事だな。
便利屋68、名前に偽りなし。便利だ。
**********
便利屋と連絡先を交換して解散したのち風紀委員会の執務室へ戻った。
「ただいま戻った。すまない、少し遅くなってしまった」
周りを見渡すとアコが何やら書類ではない何かを一心不乱に書き続けている。側には山積みの紙が積もっているが、まさかヒナは本当に腱鞘炎になるまで反省文を書かせる気なのか?
イオリとチナツも何か書いている。彼女達も反省文を書いてるのか……。
「おかえりなさい。確かに遅かったわね。そんなに先生と話すことがあったの?」
「いや、先生との話もそうなんだが、そのあと便利屋とも話す機会があってな。そのせいだ」
「…………ふーん」
ヒナの周囲が幾らか冷え込んだ気がする。やはり敵対組織と関わったのはまずかったか……?
「それで?何を話してたの?」
「いや、その、ただの世間話だ。後はノースティリスの魔法を教えたり、だな」
更にヒナの周囲が冷え込んだ。
「へー、そうなんだ。へー。私には教えてくれてないのに、初対面の便利屋には教えるんだ」
言うて私達もまだ知り合って一週間くらいだって言うのは、まずいな、うん。こういう時に理屈は通用しない。
「い、いや聞いて欲しい。魔法はキヴォトスには存在しない技術だ。キヴォトスの者に教えるとなるとどんなリスクがあるか分からない。それをいきなりヒナに教えるのは控えたかったんだ」
これは割と本心だ。リスクがないなら先にヒナの魔改造から始めている。
「――そう、ならいいわ。今度教えてね」
「約束する」
ヒナの周囲の温度が少し戻った。これ戦闘顧問になったって言ったらゲヘナがノイエルの様になってたんじゃないか?
「……私達がこうして反省文を書いている間に随分とお楽しみだったようで。しかもよりによって便利屋とは」
まだ伏兵がいたらしい。アコが凄いジト目でこちらを見ている。アコは便利屋に恨みがあるのか?いや敵対組織だったわ。
「その言い方は悪意がありすぎないか……?」
「ヒナ委員長より便利屋を優先しておいて何を言いますか」
説明したじゃん!なんなら聞いてたでしょうが!
「アコ、黙って手を動かして」
「…………はい」
ヒナの一言でアコが一瞬で撃沈した。
「い、いやもうだいぶ書いているみたいだしそろそろ許してあげてもいいんじゃないか……?」
私がアコのフォローをすべくヒナに進言する。アコは希望を見たかのようにこちらへパっと咲かせたような笑顔を見せるが――。
「…………アコ、五百枚追加ね」
再度ヒナの周囲の温度が冷え込んだかと思ったらあんまりにもあんまりな宣告がくだされてしまった。――なんで?
【速報】便利屋68魔法使いへ転職