【カオ転三次】転生者お悩み相談スレ   作:天狐の面

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ある日、突然作者の脳裏に神の声が響きました。

「お前、クレオパトラ・ダンディのおかげで高評価得たんだから彼が活躍する話を書け」

と。

そんなわけでカオ転はおろか女神転生シリーズやダブルクロス、果てはリアルの設定や法則を無視して頭をからっぽにしたらどんだけ馬鹿な話が書けるかというのに挑戦した実験作です。

どうか無の境地で見てやってください。




なお余談ではありますが、今回は外伝シナリオみたいなものなので主人公はイッチとは呼ばれません。




マカーブル様からFAを頂きました。前話の大後悔ニキ濡れ透け姿です。素晴らしいFAありがとうございます。


【挿絵表示】



クレオパトラ・ダンディ対メシア教 過激派大司教

1:ナ〇ス絶対●すマン

スレのみんな、すまないが頼みがある。悩みじゃないのに書くのはルール違反だが俺の事情を知っているのはこのスレの住人だけだ。

 

 

2:名無しの転生者

なんだ、ダンディニキ。

 

 

3:名無しの転生者

まあ、気にせず言ってくれ。悩み相談じゃなくてもみんな聞くからさ。

 

 

4:ナ〇ス絶対●すマン

すまない。ところで≫2のダンディニキってのは?

 

 

5:名無しの転生者

ダンディニキの呼び名だよ。流石にそのコテハンにニキをつけるのはな。

 

 

6:ナ〇ス絶対●すマン

・・・不本意だがまあいい。こちらが頼みに来ている側だからな。

実は先日、俺はロシアへ遠征に出かけた。ロシアにフューラーがいるらしいからな。

威力偵察も兼ねて変身してな。

 

 

7:名無しの転生者

変身って、クレオパトラ・ダンディの姿で?

 

 

8:ナ〇ス絶対●すマン

ああ。何のかんの言ってあの姿が俺の最強フォームだからな。けど、そうなると仲間との意思疎通ができないから一人で行くことになった。

それで、ロシアに入ってしばらくした頃、雪原にポツンと建つ教会を見つけた。

無視しようとしたが中から強い気配が感じられたからな。こんな場所にいるから過激派の可能性もあると思って中に入った。

 

これはその時の動画だ。中で起きたことを説明するより見てもらったほうが早い。見てくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気のない場所に建つ教会。

その扉が開かれ、優雅な足取りで190cmを超える筋骨逞しい金髪碧眼の白人男性が入ってくる。

髪は幾つもの縦ロールを優雅に揺らし、顔は濃厚な化粧で美しく彩られ、軍服の胸にある薔薇は持ち主のごとく美しい。

世界で最も気高く美しく咲き誇る薔薇、クレオパトラ・ダンディである。

 

 

「この様な辺鄙な教会に訪ねて来る者がいるとは。何用かな。」

 

 

ダンディの来訪に祭壇で祈りを捧げていた神父が立ち上がる。

金髪碧眼の白人で年は50代くらいだろうか。だが、髪に白髪は見当たらない。ダンディに劣らない長身に筋骨たくましい体躯で巌の様な雰囲気を醸し出している。

 

 

「目的地に向かう途中にこの教会を見つけたのよ。無視してもよかったけど、中からあなたの気配がしてね。メシア教の過激派かもしれないから確認しに来たのよ。」

 

 

ダンディの言葉に神父は不快に顔を歪め、吐き捨てるように言う。

 

 

「過激派だと? あのような頭のおかしな連中と一緒にされるとはな。儂は過激派ではない。過激派だ。」

 

 

「は? 超、過激派?」

 

 

聞き覚えのない言葉に困惑するダンディ。神父は構わず話を続ける。

 

 

「儂等超過激派はこの世に理不尽な理をしいた神を憎む者達が集まって出来た宗派よ。」

 

 

「神を、憎むですって!?」

 

 

神父より出てきた言葉は驚きの言葉だった。およそメシア教徒とは思えない言葉。

 

 

「左様。神を憎み、己が力で神を倒すことを誓った者達。儂等は神を憎むが故に神を信仰し、神をこの地上に降臨させる事が目的よ。」

 

 

「驚いたわね。そんな宗派があるなんて。」

 

 

メシア教徒でありながら神と敵対することを選んだ者達。そんな存在など一切聞いたことはなかった。

 

 

「まあ、いいわ。あなた達が神と敵対するのならあたしの敵ではないわね。せっかくの祈りを邪魔してごめんなさい。あたしは失礼するわ。」

 

 

神父の目的が分かり辞去しようとするダンディ。

 

 

「待ちたまえ。君は神と敵対している者かね。」

 

 

「ええ。あたしはガイア連合のブラックカード、世界に咲き誇る最も気高く美しい薔薇、クレオパトラ・ダンディよ。」

 

 

優雅に、そして気高く名乗り上げるダンディ。それを聞き神父は雰囲気を一変させる。

 

 

「そうか。お主があのガイア連合の。ならばこのまま帰すわけにはいかん。」

 

 

「あら、どうして? あなた達は神と敵対しようとしているんでしょ? なら私達は敵対することはないはずよ。」

 

 

「だからよ。儂等は自らの手で神を滅ぼしたいと思っている。故に他の組織の者が神と敵対しているのを許してはおらん。ましてお主らガイア連合はメシア教徒と唯一対抗できる組織。その一員であるお主は倒すべき存在じゃ。」

 

 

そう言い、敵意を顕にする神父。

 

 

「そう。ならあたしも容赦しないわよ。」

 

 

ダンディは戦闘態勢に入る。すると神父は右手で自らの髪をつかんだと思うと宙に放り投げた。

 

 

「は?」

 

 

なんと神父の髪はカツラだった。神父の頭部は後光が出るほど光り輝く禿頭だった。

 

 

「そちらが名乗り上げてくれたのだ。儂も名乗ろう。儂はメシア教超過激派四大司教が一人、『髪は()()()』カミガ・ナ・イーヨである。」

 

 

「カミガ・ナ・イーヨ。なんと完璧なまでに名は体を表す名。それでいて威厳と信念が感じられるダンディな名乗り」

 

 

もしエフェクトを発するスキルがあればドーーーーーーーーーンと盛大な演出がなされるであろう堂々とした名乗りにさしものダンディも感心を顕にする。

 

 

「儂が憎む理はハゲ! 神はなぜこのような理を作ったのだ。頭部以外のいらん所は勝手にボウボウ毛が生えて来るのに髪だけは年々少なくなってくる。この様な理不尽をなぜ神は許すのだ!! 故に儂は長年神へ貴様も禿げろと信仰を捧げ、遂には神を禿げさせることに成功したのだ!!!」

 

 

「なんですって! あの四文字が禿げなのはあなたの仕業だというの!?」

 

 

恐るべき事実に驚愕を顕にするダンディ。カミガは祭壇の十字架を指さす。

 

 

「そうだ。その証拠に見よ、あの救世主の姿を! 髪がふさふさではないか!!」

 

 

「た、確かに。」

 

 

「救世主と神は三位一体の理の元、同一の存在。故にもともとは神の髪はふさふさだったのだ!! なんという理不尽だろうか。この世にハゲという理を作っていながら自分はふさふさ!!! 絶対に許さん!!!!」

 

 

「な、なんという説得力。このあたしが敵の言葉にひきこまれてしまうとは!」

 

 

カミガの演説に思わず同意してしまいそうになるダンディ。美の体現者である彼にとってカミガの怒りは共感するところがある。特に髪が抜けるのに他の部分はボウボウに増えていく理不尽はダンディも何度も感じたものだ。手入れをした時に何度この繁殖力が頭部だけにあったらと思ってしまう。

 

 

「儂等、超過激派は大司教に選ばれる条件として自らの信仰で神に変化をもたらす事とされている。」

 

 

「ま、まさか。」

 

 

「そう、他の大司教もまた信仰の力で神に神自身が作り出した理不尽な理をそのまま与えておる。」

 

 

驚愕の事実。超過激派の四大司教とはそこまで信仰心が強いというのか。

 

 

(強敵ね。けど、勝つのはあたしよ!!)

 

 

かつてない強敵の存在に、けれどダンディは闘志を燃やす。クレオパトラ・ダンディに敗北などという美しくない結末は相応しくないのだ。

 

 

「さあ来るがいい、クレオパトラ・ダンディよ。」

 

 

「いくわよ!!」

 

 

ダンディは自らの拳に雷と重力を宿し殴りかかる。

 

 

「これぞヴリル発勁*1魔闘術! 雷魔法の速さと重力魔法の重さを兼ね備えた新たなヴリル発勁よ!!」

 

 

ダンディの言葉通り、その拳は神速の領域に入る速さと大山の如き重さで繰り出される。カミガはそれを躱しきれず何発か入ってしまう。

しかし、カミガはひるまずダンディに殴り掛かる。一見してなんの変哲もない普通のパンチ。しかし、ダンディの鋭敏な感覚はその拳から発せられるおぞましき気配を感じ取り、ダンディウォークにて華麗に回避する。あらゆるものが見とれるダンディの動きにカミガは見ほれた様子はない。彼の鉄壁の如き信仰心にさしものダンディの魅力も届かなかったのだろう。

 

 

(なんなのかしら、今の。)

 

 

続いてカミガはキックを放つ。先ほどのパンチと同じ一見したところではただの蹴り。しかし、ダンディはそれにまるで悪夢を見るかのような恐怖を感じてしまう。

 

 

(あのパンチにキックは一度でも食らったらやばいわ。)

 

 

ダンディウォークによる華麗な動きで回避をしているがいつまでも回避できるわけではない。

 

 

「ふふふ、貴様には分かるようだな。儂の長年の修練で得た毛根死滅拳と朝、ベッドで目が覚めた際に枕にある抜け毛を見た時の恐怖を具現化した朝枕蹴り(あさまくらげり)の力が。」

 

 

「も、毛根死滅拳に朝枕蹴り。くっ、なんて恐ろしい技。」

 

 

あんなものを食らってしまったのなら、美の体現者であるダンディであれば戦意を喪失してしまう程の衝撃を受けてしまうだろう。

 

 

(あんなもの食らうわけにはいかない。いえ、何を弱気になっている!! あたしはクレオパトラ・ダンディ、美の体現者にして最高のダンディズムを誇る男よ!!!)

 

 

「ダンッ、ディ!!!!!!」

 

 

「む!」

 

 

自らの弱気に克を入れる如く気合の声を上げ、右拳に自分のダンディズムの象徴、ペルソナ『クレオパトラ・ダンディ』を宿す。

 

 

「カミガ・ナ・イーヨ。認めましょう、あなたはあたしが会った中で最強の敵よ。故にあたしの最強の一撃であなたを倒す。」

 

 

ペルソナが宿った拳から繰り出される大量のダンディズムが込められた一撃、クレオパトラ・ダンディの必殺技『ダンディズムスマッシュ』

それが今こそ解き放たれる!

 

 

「ふふふ、いいだろう。ならば儂も長きにわたる信仰によって生み出した奥義をもって迎え撃とう。」

 

 

カミガはそう言うと祈るようなポーズをとる。するとカミガの後光が差していた頭部が太陽の様に光り輝く。

 

一瞬の静寂後、お互いが最大の一撃を相手に与える為、動き出す。

 

 

 

 

「ダンディズムスマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァシュ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

「つるっぱげビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィム!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

ダンディのダンディズムスマッシュ、カミガのつるっぱげビーム、黒きダンディズムの光と白き信仰の光が激突!!

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

 

 

「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

押し、押され、押し返す。

 

 

(くっ、まさかこれほどとは。このあたしが押し返すことができないなんて、つるっぱげビーム恐るべし。)

 

 

膠着状態が続く。

 

 

(ふ、ふふ、おかしなものね。負けるかもしれないというのに笑いが込みあげてくる。まさかこれほどのダンディがメシア教徒なんかにいるなんて。だけど)

 

 

「あたしは、負けない。あたしは、全世界の美の象徴、そして! 俺は!! 至高にして究極のダンディズムを持つダンディオブダンディ!!! クレオパトラ・ダンディだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

極限の状況下の中、ダンディは必殺技を奥義へと昇華させる。

 

 

「ビューティフルダンディズムスマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッシュ!!!!!!!!!」

 

 

均衡していた黒と白の激突が黒へと傾く。されど、この状況でもカミガは笑っていた。

 

 

「見事だ、クレオパトラ・ダンディ。ならば儂も貴様を生涯最高の敵と認め、儂の全身全霊の信仰をもって打ち砕く!!!」

 

 

カミガの頭はさらに輝きを増す。もはや太陽すら凌駕し、何万光年の彼方からでも分かるのではないかと思われる程の太陽神の権能すら超える神々しい光を発す。

 

 

「つるっぱげビーム 最・大・出・力!!!!!!!!!」

 

 

再度均衡する黒と白。

 

やがてそれは片方に傾き、

 

 

「がはっ」

 

 

「とった!」

 

 

勝利したのは黒の拳だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、儂が負けるとはな。クレオパトラ・ダンディよ、見事であった。」

 

 

「あなたもなかなかのダンディだったわ。」

 

 

地に伏せるカミガ。ダンディもまた満身創痍であった。だが、二人の表情はそれを感じさせないほど澄んでいた。

 

 

「この戦いの結果に悔いはない。しかし儂が神を倒せなかったのは残念だ。だが、儂の体が朽ちるとも儂の信仰は不滅。神は未来永劫ハゲのままよ。」

 

 

「ふふ、それは素晴らしいわね。」

 

 

お互いに笑いあう二人。その姿は先ほどまで死闘を演じていたとは思えないほどであった。

 

 

「あたしもだいぶダメージが大きいから今回はこれで去るしかないわね。聞くけど、このロシアの地にあなた以外の大司教っているの?」

 

 

「ふふ、さてな。悪いが教えるわけにはいかん。」

 

 

「そう。まあ、期待していなかったけどね。カミガ・ナ・イーヨ、私はもう失礼するわね。」

 

 

「ああ。クレオパトラ・ダンディ。我が生涯最高の敵よ。貴様が宿願を果たす事を願っているぞ。」

 

 

「ふふ、誰に願うのかしら?」

 

 

「さてな。」

 

 

そう言い、カミガは息を引き取る。激闘の為か、教会は崩れだした為、ダンディはトラポートストーンを使い脱出する。

 

その後、雪原には崩壊した教会跡とカミガの金の鬘が残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9:ナ〇ス絶対●すマン

というような事があった。メシア教徒超過激派。会ったのは一人だけだったが恐るべき力と信仰心の持ち主だ。しかもその信仰故に俺たちと敵対するのは明白。だからこの動画をできるだけ拡散して皆に知らせるようにしてほしい。頼む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい、どうした? なんで誰も返事をよこさない?

 

 

10:名無しの転生者

おれw、ふっきww ほうか、ぐふっwww

 

 

11:名無しの転生者

しっかw、傷ww、あさ、がはっwww

 

 

12:名無しの転生者

カ、ミガ、ナ、イー、ヨw 毛根、死、滅拳ww つ、つるっぱげ、ぎゃははっはははははっはははははっははははははっはは!!!!!!

 

 

13:名無しの転生者

お、おれ、メシア教徒は穏健派も、大っ嫌いだったけど、こ、このカミガとかなら、好きに、なれそう、ぶはははっははははははっはははははっはははははっはははは!!!!

 

 

14:名無しの転生者

み、みんな、笑い死んでる場合じゃないぞ。お、俺たちガイア連合に、頭がおかし、もとい、恐る、べき、敵が現れたんだからww ダンディニキの、言う通り、拡散、しなきゃ。

 

 

15:名無しの転生者

おうw まかせとけww 盛大に拡散してやるwww

 

 

16:名無しの転生者

俺も、こんなおもしろ、もとい恐ろしい敵の情報はみんなに伝えなきゃw

 

 

 

 

その日、ガイア連合は敵となるメシア教の新たな一派の事を知る。天地を揺るがすほどの爆笑と共に。

 

 

 

 

真タイトル:クレオパトラ・ダンディ対メシア教超過激派大司教カミガ・ナ・イーヨ  完

 

*1
原作のクレオパトラ・ダンディが使用していた架空の武術




前書きでも書きましたがこの話はカオ転はおろか女神転生シリーズやダブルクロス、果てはリアルの設定や法則を無視して書いてあります。

ただのおバカ話なので温い目で見てやってください。


なお、作中で書きました残りの3大司教ですが特に設定などを考えていません。なのでこの先永遠に登場しない可能性があります。


クレオパトラ・ダンディらしく書けたかな。ちょっと自信ないですね。やはり田中天様は偉大だ。
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