「まーまー落ち着け弟よ。クールクール。
当然、お前にも信念があったから聖杯戦争なんかに参加しようと思ったんだろ?
いつもみたいに深呼吸をして、このお兄ちゃんに話してみろよ、お前の願いを。」
何言ってんだコイツ。何キャラだよ。
心の声が顔に出ていたのか、顔の引き攣った兄貴が、勝手に俺のベッドに腰掛ける。
「察するに、お前は聖杯戦争が何なのかわかってて参戦した。…合ってるな?
それで、定石通りにサーヴァントを召還。無鉄砲なお前らしく、魔術の心得なんぞ微塵も持っていない癖に、運を頼りに行ったんだろう。
――んで、出てきたのが、俺。こういうことだな?」
こくり、頷く。
あまりにいつも通りの兄貴に、段々と俺にも冷静さが戻ってくる。
ばくばくと叫ぶ心臓が、興奮の名残を残すが、もう理性が体に戻ってきていた。
「まァお前が懸念することも、予想がつかないワケでもない。
俺がサーヴァントなのかどうか。もしサーヴァントなら、何の英霊なのか。」
「あってる。…まず本当に英霊なら兄貴は何なの? 何で俺の兄貴やってんの?」
ここ一番の質問を躊躇いなくぶつける。
無遠慮ではあったが、てっとり早い。兄が本当にサーヴァントなら、最悪令呪で何とかすることができるので、無難な選択肢だ。
「俺の正体を語る前に、お前の夢を教えてくれよ。」
「…? 何で?」
「いーからいーから。」
夢、ねぇ…。
俺が聖杯に託す願い、ってことか。
第一優先事項は、やっぱり災害回避。俺の魔力で何とかなるなら雁夜さんも助けたい。桜ちゃんも、衛宮だって、後押しをしてやればプリヤ世界線のようになるかもしれない。
できるだけ、多くの人を救いたい。それが、俺の願いだ。
「俺は…、できるだけ多くの人を救いたい。
俺にはたくさんの人を掬う知識がある。これと、俺の魔力をつかえば、たくさんの人を幸せに出来る。
だから俺の夢は――たくさんの人を救うこと、だ。」
「んー…。それって世界平和ってこと?
でもそれって
「いや、それとは少し違うんだけ、ど…?」
あれ? 何か今変な単語入ってたよな。
でも、あれ、えぇ? これっておかしい。
原作のことを知ってるのは俺だけなんだろ? 何で兄貴が…。
「ここで俺の正体が明かされまーす。
たたたたーん。俺はね、万の神っつー、神様的英霊ポジなのよ。
おーっと、驚くのはまだ早いぜェ?
俺がどういう神様なのか、気になるだろ? 気になるデショ? 教えちゃいまーす。
分かりやすーいトコでいったら…。
よし、例えばさ、お前が明日高校行きたくないなー、って思うとする。そん時、「誰か」明日休みにしてくんねーかなって思うだろ? これが俺。
つまりー、この世界中の人々の、ぼんやりと、形すら作らずに消えていく、そんな「誰か」への祈り――その集合体が俺ってワケ。」
「…………ファッ?」
頭がうまく回らない。冗談か何かにしか思えない。マジきょとんフェイスだよこっちは。
つまり、自分の信じる神に、形式に沿って確固たる意思をもって祈らない場合…それらの祈りが、全部兄貴への信仰に繋がる、ってことだ。
「ファッ!?」
――コレ、とんでもないことなんじゃね?
いくら熱心なキリシタンも、何も毎回丁寧に十字切って作法通りに教会で祈ったりはしないだろう。
特に日本のような、パソコンのタイピングの第一変換候補が、「紙」になるようなごちゃまぜ宗教国家は、ほとんどの祈りが兄貴へ向かっているはずだ。
ん、で。英霊の強さはその知名度に比例する…、ってことは、だ。
「ステータスってどうやってみるんですかお兄サマ!」
「HAHAHA、そんなに慌てるな、我が弟()よ。
じゃあテイク3いくぞー。
――問おう、お前が俺のマスターか?」
サーヴァント:来栖
クラス:纏plwhもhs
属性:秩序・善善ぜんぜん善ぜんぜぜぜ…
▼パラメーター
筋力:E-
耐久:E-
敏捷:E-
魔力:E-
幸運:C
宝具:EX
▼クラス別能力
隱ュ縺ソ霎シ繧薙□蝣エ:j
繧後ヰ溘j:譁
▼保有スキル
▼宝具
全能の手:EX
�� (�q�:EX
もう、笑うしかない。
あっはっはっはっは(白目)…ハァ…。
正直すまんかった。
このまま兄貴の反則具合がアンストッパボォなので、今話で「あ、無理」と思った人は注意。