強キャラDEATH死   作:iki

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どうもikiです。
わが青春、バディファイトが形式は違えど復活したということで一筆書いてみました。
個人的にディザスターの中ではダビデとてる美が好きです。


《無印》ABCカップ編
不可抗力にも程がある〜いきなりクライマックスDEATH死〜


 

 

 どうしてこうなってしまったんだろうか?

 

 

 頭の中で自問自答しても誰も答えてはくれないしこの現状も変わってはくれない。

 

 

「ふふふ……はあ……」

 

 

 乾いた笑いが無意識に漏れ出る。

 

 

「何かあるのか、祠堂」

 

 

「いえ?なにもありませんよ」

 

 

「……」

 

 

 こちらを懐疑的な目で見てくる白髪の美麗な少女、ソフィア。一応立場的には副会長である彼女より生徒会長である俺のほうが上であるはずなのだが……

 

 

「無駄な所作はとるな、荒神に代わる新たな闇の存在を探さなければならないのだぞ」

 

 

「……善処しますね」

 

 

 こんな高圧的な態度に慣れてしまった自分が恐ろしい。最早何も思わない。

 なぜこんなことになったのだろう?思えばあの時から間違えていたのかもしれない。

 

 


 

 

 自分が転生したことを確信したのはこの世界に生を受けてすぐの事だった。

 

 

「あなた、目を開けましたよ!抱いてあげてください」

 

 

「おお、我が息子であるし!」

 

 

 目を開けて早々騒がしい人たちに囲まれた。恐らくは今世の自分の両親であることは推測できたがどこか違和感があった。普通の人間が「あるし」なんて言うであろうか?こんな奇抜な見た目をしているだろうか?そして……

 

 

「もう名前は決めてあるし!そうこの子の名前は」

 

 

 自分の息子に……

 

 

「孫六であるし!」

 

 

 こんな奇抜な名前を付けるだろうか。

 この日俺はバディファイトの三枚目悪役、『祠堂孫六』に転生した。

 

 


 

 

 転生してからしばらく経ったある日、9歳になった俺は今世の人生設計を考え、三つの決めごとをした。

 

 

 一つ目、ディザスターに入らない。

 悪事に手を染めるなんてことは元一般人の自分には荷が重いし、出来ればやりたくない。ならば悪の組織に入らず、普通に金持ちの息子として生きていけばいい。

 

 二つ目、臥炎キョウヤと関わらない。

 ラスボスに捨て駒として使われる人生なんて真っ平御免である。万が一眼を付けられても素っ気なく対応してディザスター加入を回避する。

 

 三つ目、そもそもバディファイトをやらない。

 前世で遊んでいた思い出のカードゲームだが、世界の存亡がかかわる状況になってまでやるかと言えばそこまでではないし『祠堂孫六』がバディファイトをやらなければならない理由もない。

 

 

 この決めごとを守れば厄介ごとに巻き込まれることもなく悠々自適に人生を送ることが出来る……はずだったのである。決めごとを……そう、守ることが出来れば……

 

 

「僕の野望に協力してくれないか、孫六」

 

 

「……」

 

 

 ごめんあの時の俺、決め事一つも守れんかったよ……

 

 

 決め事を定めた次の日。俺は親父に連れられ、飛行機で海外へと向かった。何をしに行くのかと親父に聞いたところ「仕事の上役に会いに行くであるし」とのこと。

 それにしてもなぜ俺も同伴なのかなど気になることもいろいろあったがとりあえず目的地に着いた。

 

 

「君が祠堂孫六君か」

 

 

「……こちらこそはじめまして臥炎キョウヤ君」

 

 

 そこにはラスボスが居た。フラグ回収が早い今世である。

 

 

 そこからは流れるような人生であった。キョウヤの勧め(ほぼ強制的)でバディファイトをやらされ、成り行きで幼少期の荒神ロウガと出会って、バディファイトしたりする仲になって……

 

 

「孫六、君の相棒(バディ)になるモンスター、『デスルーラーガロウズ』だ」

 

 

「よろしくだゲー」

 

 

「……よろしくお願いしますガロウズ」

 

 

 原作通りの相棒(バディ)と契約してしまい、ディザスター加入に王手がかかっていた。

 確かに自分が迂闊だったという自覚はある。でも不可抗力すぎると思う。海外に連れてかれた矢先にラスボスと対面するなんて思いませんやん……

 ていうかどうやって勧誘を断ればいいんだ……

 

 

「……キョウヤ君、もし断ったらどうなるのか一応聞いてみたいんですが……」

 

 

「っ貴様キョウヤ様に向かって何を……」

 

 

「良いんだソフィア、断ったらどうなるか…か、断られることを考えてなかったからね…」

 

 

「キョウヤ君の誘いを断るなんてあの坊ちゃん見かけ通り腰抜けだべ?」

 

 

「あら~?でも意外といい男よ♡」

 

 

「どうしてキョウヤ様の勧誘を断れるんだわさ…」

 

 

「……」

 

 

「……ちっ」

 

 

 これもう断れんだろ、俺以外のディザスター揃ってますやん……

 

 

「……少し考えさせてもらっても」

 

 

『ドゴォ!!!』

 

 

 急に鳴り響く轟音、見ると荒神ロウガが壁を壊していた。いやなにしてますのん?君が壊したその壁は君の友達の所有物でっせ?

 そんなことを思っていたらこっちのほうに来て俺の胸ぐらを掴みだした。

 

 

「祠堂!貴様何を考えている!?」

 

 

「……別に何も考えてはいませんよロウガ君」

 

 

「ならばなぜキョウヤに協力しない!?お前とキョウヤは友ではないのか!?」

 

 

 それとこれとは話が違うだろうがよ、友達かどうかで言ったらギリ友達だけど犯罪に手を染めるんだぞ?友達以前の問題だろ。

 ああ言ってやりたい、でも言ったら絶対に殺される。ていうかもう断れなくね?もう俺以外のディザスターは揃ってて相棒(バディ)も半ば強制的だが契約させられてる、親も臥炎グループとズブズブで今決断を迫られてる。うん無理や、断る余地ないわ。引きつった笑顔を隠せないまま、俺は勧誘を受け入れた。

 

 

「……喜んで協力しますよ、キョウヤ君」

 

 

「そう言ってくれると思っていたよ孫六……さあ、完成された争いのない平和な世界を構築しよう!」

 

 

 こうして俺はディザスターに加入することになってしまった……、これからどうしよう……

 

 


 

 

 祠堂加入が決定し、ディザスターのメンバーが解散した後、キョウヤとソフィアだけは残り、今後の展望を話し合っていた。

 

 

「では祠堂と私で相棒学園に潜伏し、新たな闇の存在を探します」

 

 

「頼むよソフィア、孫六を補助してやってくれ」

 

 

「……お言葉ですが、なぜあの男をそんなに信用しているのですか?私にはそれほどの者だとは思えないのですが」

 

 

「確かに彼はディザスターの中では目立たない存在かもしれないね、でも」

 

 

「でも?」

 

 

「彼と付き合いが長いから解るんだ……彼はディザスターに、僕の野望に必要な男だってね」

 

 

「……」

 

 

 一体臥炎キョウヤは祠堂孫六に何を見出したのか、それは彼のみぞ知る話である。

 

 

次祠堂が使うデッキは?

  • 祠堂だけに士道!?竜騎士で戦うドラゴン
  • 撃滅ロマン砲×コントロールのマジック
  • 今回と同じ!『水』主導のカタナ
  • 原作通り?帝王竜メインのデンジャー
  • 同じく原作通り?エンシェントワールド
  • 女を捨てて力を得る?レジェンドワールド
  • イロモノなのにモノクロ?ジェネリック
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