『クリープショー 首の家』にいろんなアクションフィギュアを放り込んでみた 作:主(ぬし)
※原作のネタバレになります。でも稚拙な文章の羅列に過ぎないので、この駄文でお目汚しをしたところで大して影響はないかもしれません。
ここはアメリカの地方都市、何の変哲もない家庭───。
この家庭で何不自由なく愛されて育った一人っ子の少女がこの物語の主人公。この少女は、偶然手に入れたドールハウスと、そこに住まわせている人形の家族でいつも楽しく遊んでいた。
そんなある日、小学校から帰ると見覚えのない首だけの人形がドールハウスに侵入していた。髪の毛はなく、皮膚はただれ、いかにも悪霊じみた恐ろしい形相の人形だった。それを怖れるように、一家の人形たちの配置も変わっていた。
「誰がこんなイタズラを?」
少女は不審に思いながらもひとまずそれを見過ごすことにした。
その夜、母と外出していた少女は、家に帰るとすぐに気になっていたドールハウスを確認しに自室に向かった。すると、首の人形は勝手に違う部屋へと移動していた。その首に怯えるようにして一つの部屋に肩を寄せて集まっている一家の人形たち……。
「私がなんとかしなくちゃいけないんだわ」
少女は不審を確信に変えた。このドールハウスのなかには別の世界があり、固有の法則が存在し、そして混乱する内部の状況を改善できるのは外部の自分しかいないのだ。思い立ったが早いか、健気な少女はさっそく行動に移す。
「お巡りさん、私のドールハウスを守って」
翌日、少女はホームセンターにて強面の警察官の人形を買った。幼い子どもにとって警察官とは間違いなく頼れる存在だった。彼が全て解決してくれるはずだ。そう思った少女はドールハウスの中に警察官の人形を配置した。家族の人形たちは心なしか安心したように見えた。しばし間を置いてドールハウスを覗いてみると、警察官の人形の位置が変化していた。彼はライトを片手に首を探している様子に見えた。しかし。
「そんな……!」
少女の父親が部屋に入ってきて少し会話をしてから再びなんの気なしにドールハウスを見やると、なんと警察官の首が捻り取られ、胴体だけが無残に放置されていた。首の人形はドールハウスのリビングの真ん中に居座り、一家の人形たちは身を寄せ合って恐怖に硬直していた。警察官の人形は打ち倒されてしまったのだ。
「それなら……!」
警察官では駄目だと判断した少女は、今度はスピリチュアルによる解決を求め、先住民の人形を買った。雄々しいインディアンの男が
またその夜、少女は両親と下の部屋で映画を見ていた。気づくと両親は寝ていた。ふとドールハウスが気になって自室に様子を見に行くと、インディアンが大きな斧を肩に置いて鼻を利かせるように首を探していた。彼は上手くやっているように見えた。少女はインディアンを助けるように首だけの人形を探した。そしてドールハウスの周りを一周して───次の瞬間、インディアンの首が無くなっていたのだ!
「なんてことなの!」
思わず叫び声を上げる少女。さらに次の瞬間、誘われるようにしてドールハウスのリビングに目を向けると、なんと一家全員の首が無くなっていた。父親の人形も母親の人形も無残な姿で転がっている。しかも、子どもの人形の無くなった首の上に、あの不気味な首だけの人形が肉体を乗っ取るようにしてくっついているではないか。
「いやっ!」
嫌悪感から思わずその首を指先でつまむとドールハウスの外に投げ捨てる。首はベッドの下に転がっていった。不意に嫌な予感に襲われ、首の行方を捜してベッドの下に潜り込むと───そこには、人間の頭ほどの大きさになった、あの不気味な首の人形が横たわっていた。ついに現実世界にまで侵入してきたのだ。
首だけの人形はまるで意志のあるような目で震える少女を見つめ返す。「次はお前たちの家族だ」とでも言うように……。
これが『クリープショー 首の家』の恐怖の顛末である。
次はこちらのターンだ。