TRANSFORMERS Weigh Anchor   作:H2O(hojo)

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イベント最初は恒例の集積地燃やし
何か適当にショックウェーブをラスボスにしたら、ヤツが海洋生物にトランスフォームしだした…


第1作戦海域 グアム基地奪還作戦 Swindle
E1-1 北マリアナ諸島沖 集積地棲姫


太平洋沖海上 艦娘運用母艦「もくば」船内

 

オートボットたちが呉鎮守府に来てから1週間が経ち、出撃の準備を終えた艦娘たちは、ディセプティコンを倒すために日本を出てグアム島へと向かっていた。

 

「ほぉ~これが噂に聞く、JapanのFleet Girls 運用母艦とやらか。Japaneseらしく精巧で複雑そうな作りをしているじゃないか。我が国ではこんな艦作れんだろう」

 

「アンタ何しに来たんだよ?」

 

「輸送艦に乗せろと言っても追い出されたんでね。仕方なくこちらに乗船したというわけだ。まったく、N.E.S.T.の連中め…もう用はないから帰れと私に言いやがって…」

 

「いや帰れよ!!」

 

「ハンッ!!先週までTransformersのことを何も知らなかったお前たちが、どうやってDecepticonsを倒すっていうんだ?私の持っている情報が必要にだろうが!!」

 

N.E.S.T.に海上自衛隊の輸送艦に乗船拒否をされたシモンズは、艦娘運用母艦に潜り込んでいた。何しに来たんだという天龍の問いに対し、彼はトランスフォーマーに関する知識が未熟な艦娘たちのために、情報が必要だと偉そうに述べるのであった。

 

「ここはもう深海棲艦の出現海域です。危ないので席に座っていてください」

 

「あんまり騒いでると舌を噛むわよ?」

 

「おっと、そいつはゴメンだね」

 

「最初からそこにいやがれってんだ…」

 

シモンズは大淀と足柄に危ないから座っているよう注意されると、大人しく席についた。

 

 

 

 

 

「もくば」より後方、海上自衛隊所属護衛艦「かが」

 

「ホントに海の上に来ちまったな、俺たち…」

 

「『何だ?』『怖いのか?』『腰抜け野郎め!!』」

 

「うるせぇぞ!!上官に無礼な口ききやがってこの野郎!!今は俺がオプティマスの代わりだってこと忘れてんのか!?」

 

「フッ、司令官が弱腰だと困るんでね」

 

オートボットたちは「もくば」には搭乗できないため、海上自衛隊の護衛艦に乗って後方から彼女たちを追っていた。この1週間で何とか海上での戦闘に慣れることのできたアイアンハイドであったが、まだ不安が残っている様子である。そんな彼をビーとサイドスワイプはからかうのであった。

 

「まさか…本当に宇宙人を乗せて海に出るとは思わなかったな…」

 

「あ、あぁ…正直今でも信じられねーわ」

 

オートボットがじゃれている姿を「かが」の船員は、ただ呆然と見つめていた。

 

 

 

 

 

「もくば」船内

 

「無人偵察機コンドルより入電。5km先2時の方向に敵影を確認しました」

 

「よし、第一艦隊は出撃準備出来てるな?」

 

『第一艦隊旗艦矢矧以下5名、問題ありません。いつでも出撃できます』

 

「もくば」から飛ばした偵察機が敵影をキャッチすると、大淀がそれを提督に報告する。報告を聞いた提督は、艦娘を射出するカタパルトデッキにいる第一艦隊に無線で連絡を取り、準備が出来ているか確認を行う。第一艦隊旗艦の矢矧は既にスタンバっており、いつでも出撃可能な状態であった。

 

「大淀、「かが」にいるオートボットに繋いでくれ」

 

「承知しました」

 

提督は艦娘たちの様子を伺った後、「かが」にいるオートボットたちに通信を繋ぎ始めた。

 

『出撃か?』

 

「その通りだ、アイアンハイド。そちらも人員をこっちに寄越してくれ」

 

『了解だ。こちらからはバンブルビーを出す』

 

「この作戦の初戦だ。ここは景気付けに一発連中にガツンと決めてやろう」

 

『あぁ。俺たちに任せておけ』

 

大淀はアイアンハイドに繋ぐと、彼にオートボットの誰かを出撃させるよう依頼する。アイアンハイドは初戦を飾る戦士にビーを選んだ。

 

 

 

 

 

「かが」甲板上

 

「聞いたな、ビー?」

 

「『任せろ!!』」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「艦娘たちの足引っ張らないように気を付けるんだぞ」

 

「『誰に言ってんだ!!』」

 

アイアンハイドと提督との通信を聞いたビーは、トランスフォームしてビークルモードになる。そして甲板を走り出し始めた。

 

「あの黄色いの、甲板を突っ走ってるが…何やってんだ?」

 

「さぁ、どれだけギリギリで停まれるかのチキンレースでもやってんじゃねぇか?」

 

ビーが甲板を疾走している姿を見た船員は、彼が何をしようとしているのか疑問を抱いていた。

 

「『Let’s GO!!!』」

 

「「お、落ちたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

「艦内無線繋げ!!あのエイリアンが海に落ちちまったぞ!!」

 

「『Foooo~!!』」

 

「いや…待て。あの野郎…海上にプカプカ浮きながら走ってやがる…」

 

「最近色々な事が起こり過ぎて、遂に変な幻覚が見え始めたのかな…?」

 

そしてビーは甲板を飛び出し、海上へとダイブする。それを見た船員たちは、彼がしくじって船から落ちたと思い、上官へ連絡を試みる。しかし、ビーはその後海上を浮きながら航行し始めたため、彼らはただ呆然とその姿を見送るのであった。

 

 

 

 

 

「もくば」カタパルトデッキ

 

『よし、では第一艦隊出撃だ。お前たちの任務はグアム島に上陸する際に邪魔になる、海上の敵の掃討だ。心してかかれ!』

 

「了解! 軽巡矢矧、出撃します!」

 

「覚悟は完了してる。後は、行くだけ!霞、やるわ!」

 

「天津風、行くわよ。二水戦の名は、伊達ではないわ」

 

「改白露型駆逐艦江風、出るぜ!」

 

「十戦隊、改夕雲型、風雲。出るわ! 艦隊、出撃!」

 

「第二水雷戦隊、照月、出撃します!」

 

ビーの出撃を確認した提督は、カタパルトデッキに待機している第一艦隊に出撃の号令をかける。矢矧以下6名で構成された水雷戦隊は、「もくば」のカタパルトから出撃していった。

 

 

 

 

 

第一作戦海域 北マリアナ諸島沖~グアム島周辺

 

呉鎮守府第一艦隊

旗艦 阿賀野型軽巡洋艦3番艦 矢矧改二乙

朝潮型駆逐艦10番艦 霞改二

陽炎型駆逐艦9番艦 天津風改二

白露型駆逐艦9番艦 江風改二

夕雲型駆逐艦3番艦 風雲改二

秋月型防空駆逐艦2番艦 照月改

 

オートボット戦闘員 バンブルビー

 

 

 

 

 

小笠原諸島周辺 海上

 

「『待たせたな!!』『Show Time!!』」

 

「うぉっ、すっげぇ…本当に海の上を車が走ってるぜ」

 

「この光景、多分一生忘れないわ…」

 

護衛艦「かが」の甲板から飛び出してきたビーは、「もくば」から出撃した矢矧たち第一艦隊と合流した。海の上を走るビーの姿に江風と風雲は驚いていた。

 

「各員、輪形陣を展開」

 

「「「「「了解」」」」」

 

「『Wow』」

 

「敵を警戒しつつ、目的地のグアム島へ進撃する。続け!!」

 

矢矧はビーを中心にした輪形陣の展開を随伴艦に命じ、他の5人はビーを囲み始める。これにより彼らはビーを守りつつ、周囲を警戒しながらグアム島へと向かうことができるのである。

 

 

 

 

 

その後

 

「ソナーに感あり。二時の方向から敵潜水艦らしきものが接近中です」

 

「了解。対潜戦闘用意!!」

 

「敵は大型のようだけど…単騎でこちらに近づいているようです。変なの…」

 

「はぐれか何かでしょ。単騎だからって油断しないでよね」

 

グアム島へ向かう途中、風雲の四式ソナーが敵の接近を察知する。だが本来艦隊を組んで襲って来るはずの敵が、単騎で向かってきていたため風雲は不思議に思っていた。

 

「距離300、270、250…」

 

「こちらとの距離が50mになったら爆雷を投射するぞ」

 

「了解。200、175…」

 

「さぁ、どっからでもかかってらっしゃい…!!」

 

風雲は近づいてくる敵影との距離を仲間に知らせる。矢矧は敵との距離が50mになったら爆雷を投射するよう指示し、彼女たちは爆雷を投射機にセットした。

 

「100、80、50!!」

 

「投射!!」

 

「シャァァァァァァァァァク!!?」

 

そして敵との距離が50mに近づくと、彼女たちは一斉に爆雷を投射する。すると敵から彼女たちが聞いたことのない断末魔が聞こえてきた。

 

「何今の声!?」

 

「こんなの初めて…」

 

「みんな落ち着きなさい。今回の作戦は通常とは違う。予想外の事が起きてもおかしくないわ。敵が浮上するわよ」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

謎の声を聞いた天津風と照月は動揺を隠せない。そんな2人に対し、矢矧はいつもの作戦とは違うので、予想外の事態は起こるものだと言い聞かせ、落ち着かせる。そして彼女たちは浮上してくる敵に主砲を向けた。

 

「シャァァァァァァァァァク!!!」

 

「サメェ!?」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「シャクシャクシャーク!!」

 

「フカの野郎が変形したぞ!!トランスフォーマーだ!!」

 

海上から飛び出してきたのは、鮫の形をした金属生命体であった。そいつは怒りの形相でトランスフォームして、ロボットモードへと姿を変える。これには霞や江風も驚いた様子であった。

 

「一応聞いておくけど。アレ、君のお仲間じゃないわよね?」

 

「『違う』『俺の』『仲間』『不細工なずんぐりむっくり』『じゃない』」

 

「ポ〇モンにいたわね、あんなヤツ」

 

「サ〇ハダー?フ〇マル?」

 

矢矧は戦う前にヤツがビーたちオートボットではないかと確認を取る。それに彼は違うと否定した。風雲と天津風は初めて見るサメのトランスフォーマーを、某ゲームのモンスターみたいだと話していた。

 

『SharkにTransformするTransformerとはな…。よし、コイツのことはSharkticonと名付けよう』

 

「名前なんかどうでもいいわよ!!何か情報ないの?」

 

『知らん。何せ私も初めて見たからな。何だコイツは?』

 

「この役立たず!!」

 

シモンズは現れたサメ型のトランスフォーマーを見て、シャークティコンと名付ける。彼自身シャークティコンを見るのは初めてのため、情報も何もなく、霞に役立たずと罵倒されていた。

 

ギゴガゴゴ!!

 

「『相手してやるぜ!!』」

 

「どうやらコイツには攻撃が通るみたいだし、援護してあげるわ」

 

「『Thanks』」

 

「シャーク…」

 

シャークティコンがトランスフォームしたのを見て、バンブルビーもトランスフォームし戦闘態勢に入る。矢矧は先ほどの爆雷がシャークティコンに効いたのを見て、艦娘の攻撃も有効だと判断し、援護を申し出た。

 

「シャーク!!」

 

「モーニングスター!?」

 

「顔面狙ったぞアイツ!!」

 

「『効かないねぇ』」

 

シャークティコンはモーニングスターを取り出し、ビーの顔面に向かって投擲する。その瞬間、ビーはマスクを降ろしてモーニングスターを弾いた。

 

「『掴んだ!!』『行くぜぇぇぇぇ!!』」

 

「撃てぇぇ!!」

 

「ゴハァ!!シャシャシャシャーク!?」

 

ビーはモーニングスターの鎖を掴み、シャークティコンを引き寄せる。矢矧たちもヤツに発砲し、ボディを蜂の巣にしようとしていた。

 

「シャーク…」

 

「『コイツをぶち込んでやるぜぇ』」

 

艦娘の一斉射撃でボディをズタズタにされたシャークティコンを掴んだビーは、片腕をキャノンに変形させヤツの顔面に銃口を向ける。

 

「シャガガガガァァァ!?」

 

「『さよならだ』」

 

「ゴガァ!!」

 

「うわっ…エグっ…!!」

 

「それを言ったら、寄ってたかって敵を蜂の巣にした私たちも…」

 

ビーはシャークティコンの顔面にキャノンをぶっ放す。ビーの残虐行為を見た天津風は、敵に容赦のない彼に引いていた。なお照月の指摘の通り、たった一体相手に6人で攻撃を行った彼女たちも大概である。

 

「ゴボゴボゴボゴボ…」

 

「先へ進みましょう」

 

「『OK』」

 

シャークティコンは海に沈み、矢矧たちとビーはグアム島へと急ぐのであった。

 

 

 

 

 

北マリアナ諸島・無人島

 

「提督、集積地棲姫を発見しました。どうやらグアム島へ物資を運び込もうとしているようです」

 

『なるほど、北マリアナ諸島のこの島がヤツらの補給の拠点でもあるというわけか』

 

「はい。現状、私たちは対地武装も搭載していますので、ヤツへの攻撃も十分可能です。いかがいたしますか?」

 

『グアムにいる深海棲艦とディセプティコンがこれ以上力を付ける前に叩け』

 

「了解」

 

小笠原諸島沖に出現した敵を倒し、矢矧たちは北マリアナ諸島沖まで足を進める。そこで彼女たちは無人島でせっせと資材を運んでいる集積地棲姫を発見する。矢矧は提督に判断を仰ぐと、撃沈するよう指示を出した。

 

「フフフ…シャークティコンニ、スィンドル…ディセプティコンガイレバ、ヤツラニダッテ負ケハシナイ!!」

 

北マリアナ諸島沖の無人島では、集積地棲姫が物資を集めてグアム島に運び込んでいた。彼女が集めた物資を使用して、スィンドルは深海棲艦やトランスフォーマーを生み出しているのである。

 

「よぉ、久しぶりだなぁ」

 

「オマエタチハ…カンムス!!」

 

「悪いけど、貴方に時間を使っている暇はないの。さっさと沈んでもらうわよ」

 

無人島に近づいた艦娘たちは、集積地棲姫と接触する。彼女たちを見た集積地棲姫は怒りを滲ませ、江風や矢矧に敵意をむき出しにしてきた。

 

「イデヨ、シャークティコン!!」

 

「「「シャァァァァァァァァク!!!」」」

 

「ディセプティコンって人たちとつるんで何かしようとしている話は本当みたいですね」

 

「今マデハ、タダブッシヲ燃ヤサレルノヲ黙ッテ見テイタガ、ディセプティコント手ヲ組ンダ今、ソウハイカナイゾォ!!」

 

集積地棲姫はシャークティコンを海中から呼び出す。照月は彼女がシャークティコンを従えている様を見て、深海棲艦とディセプティコンが手を組んでいるという事実を実感した。

 

「随伴艦がたかだかフカ数匹に代わったくらいでいい気にならないでよね、フンッ!!」

 

「またいつもみたいに燃やしてあげる」

 

「やったるぜ!!」

 

「風雲が目に物を見せてあげるから」

 

シャークティコンを従えて意気揚々としている集積地棲姫に対し、霞、天津風、江風、風雲は対地装備を携えて、こちらも気合十分といった様子である。

 

「『あれが』『深海棲艦』?」

 

「そうよ。船舶を襲い、制空権を奪い、人類の生存を脅かす私たちの敵。私たちは彼女たちを倒すために生まれてきたの」

 

「『破壊の限り』『ディセプティコン』『みたいな』『存在』」

 

「えぇ。私たちも自分の故郷を滅ぼされないために必死なの。だから力を貸してちょうだい」

 

「『協力する』『それが』『地球』『にいる』『俺たち』『義務』」

 

「そう、ありがとう」

 

ビーは初めて深海棲艦を見て、彼女たちをディセプティコンのような存在だと結論付ける。ビーは自分たちの存続が賭けた戦いをしている彼女たちに、改めて協力する姿勢を見せるのであった。

 

「霞、天津風、江風、風雲の4人は集積地棲姫の掃討を。私とバンブルビーで随伴艦を仕留めるわ。照月は航空隊の攻撃を警戒」

 

「「「「了解!!」」」」」

 

「『ぶっ潰す!!』」

 

「アツメタ…ブッシ…ハ……ヤラセハ……シナイ………ッ!」

 

「「「シャァァァァァァァァァク!!!」」」

 

艦娘たちとオートボット、深海棲艦とディセプティコン、互いの存亡を賭けた戦いの初戦が幕を開ける。

 

「フフッ、ヤッテシマエ…カエリウチダ!」

 

「対空戦闘用意!!ガンガン撃って!長10cm砲ちゃん、頑張って!」

 

「「~~~~~!!」」

 

集積地棲姫が配置した基地航空隊から防衛部隊を展開する。照月は矢矧の指示通り、自慢の対空能力を活かして航空機を枯らしていった。長10cm砲ちゃんたちもよく頑張ってます。

 

「シャァァァァァァァァァク!!」

 

「甲標的、発射!!」

 

「ゴバァ!!」

 

「この矢矧、サメ如きにやられるほどヤワじゃないわ」

 

「シャ…シャーク…」

 

矢矧は襲い掛かるシャークティコンに、甲標的を発射し先制攻撃を仕掛ける。甲標的から発射された魚雷は見事シャークティコンに命中し、シャークティコンは海の底へと沈んでいった。

 

「『Hey!Hey!Hey!』」

 

「シャァァァァク!!シャ!!シャ!!シャ!!」

 

「『Yeah!!』『Foo~!!』」

 

「シャーク!!シャア!!シャァァク!!」

 

バンブルビーは2体のシャークティコンを相手しており、1体は三又の槍を、もう1体は銃を使ってビーを攻撃する。だが、ビーは呉鎮守府で練習した華麗な動きで彼らの攻撃を躱していた。

 

「『遊びは終わりだ』」

 

「ジャグググ!!」

 

次の瞬間、ビーは突如シャークティコンに攻撃を始める。彼は拳を握りしめて思いっきりヤツの顔面を殴った。

 

「『失せろ』」

 

「ガバババァ!!ゴバァ!!」

 

「『さよならだ』」

 

ビーはぶん殴られて意識が朦朧とし始めたシャークティコンの頭を掴む。そして掴んだ腕に力を込めると、シャークティコンの頭部はメリメリと音を立ててひしゃげていく。最終的にシャークティコンは頭部を破壊されて、海へと沈んでいった。

 

「シャ…シャーク!!」

 

「『次は貴様だ』」

 

片割れがビーに無残にやられたのを見て、残った方のシャークティコンは彼に恐れおののいていた。

 

「『コイツで沈めてやるぜ!!』」

 

「シャァァァァク!?」

 

「『逃げるんじゃねぇぜ!!』」

 

ビーは両腕をキャノンに変形させ、シャークティコンに向ける。命の危機を感じたシャークティコンは尻尾を巻いて逃げようとしていた。

 

「『コイツで終いだぜ』」

 

「ゴバァァァァァァァァァ!!ゴボゴボゴボゴボ…」

 

「『大した事なかったな』『雑魚が!!』」

 

ビーは逃げるシャークティコンの背中にキャノンを命中させる。スパークを貫かれたシャークティコンは無惨に海に散っていった。

 

「さぁ、随伴艦は矢矧さんとバンブルビーが沈めたわ。私たちもアイツに特二式内火艇を叩き込むわよ!!」

 

「江風はカミ車積めねぇよ!! 対地噴進砲サ!!」

 

「私と江風は内火艇の適正ないのよねぇ…大発は積めるんだけど」

 

「逆に私と矢矧さんは内火艇しか積めないし…」

 

2人がシャークティコンを撃沈させたのを横目に、霞たち対地攻撃部隊も無人島に向かって動き出す。彼女たちが話しているのは、対地攻撃の度に話題になる大発動艇と特二式内火艇の適正問題である。

 

「上陸ナドサセルカ!」

 

「おっと!!」

 

「アンタのへなちょこ攻撃になんか当たらないったら!!」

 

集積地棲姫は特二式内火艇などの上陸艇を上陸させまいと、砲撃を開始する。だが、駆逐艦の彼女たちは、集積地棲姫の攻撃を華麗に回避し、上陸艇の射程距離まで近づいていく。

 

「特二式内火艇、発進!!」

 

「チハたん、やっちゃって!!」

 

「こっちも行くわよ!!」

 

集積地棲姫の射程内に入った霞と天津風と風雲は、各々積んでいる上陸艇を放出した。

 

「基地航空隊!!迎撃シロ!!」

 

「照月、援護します。撃ち方、始め!」

 

集積地棲姫は最後の抵抗とばかりに基地航空隊を発進させる。しかし、それも照月に撃ち落とされ、丸裸の状態になってしまった。

 

「特二式内火艇、上陸艇の上陸を確認したわ」

 

「よっしゃぶっ放せ!!」

 

「!!」 「!!」 「!!」 「!!」

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

その隙に上陸艇は無人島に上陸し、内火艇の武装を展開したり、陸戦隊が集積地棲姫に標準を合わせる。そして集積地棲姫に対する攻撃が開始され、彼女の断末魔が海上に響いた。

 

「コイツもおまけにくれてやンよ!!」

 

「グワーッ!!イタイ…ヤメロ!モエテシマウ…!」

 

「燃えろ!!燃えちまえ!!」

 

「『地獄絵図』」

 

「そう? 集積地棲姫と戦うときはいつもこんなものよ?」

 

さらに江風はトドメとばかりに対地噴進砲を発射し、集積地棲姫と彼女が集めた資材を燃焼させる。燃え盛る無人島を見て、ビーはその様子を地獄絵図と評するが、艦娘たちにはありふれた光景であった。

 

「クソッ…ココハモウダメダ!全テ燃ヤサレテイク…」

 

「終わりよ!!」

 

「ウギャアアアアアアアア!!!」

 

資材を燃やされた集積地棲姫は、身体を脱力し呆然としていた。彼女は最後に霞の砲撃でヘッドショットされ、資材共々炎上し消滅していった。

 

「提督、集積地棲姫の討伐完了しました」

 

『良くやった。一度「もくば」に帰投しなさい。本格的にグアム島奪還に向けて動くぞ』

 

「「「「「了解」」」」」

 

『よぉーし、良くやったビー。お前も戻れ』

 

「『楽勝だったぜ!!』」

 

矢矧は提督に集積地棲姫の掃討を報告する。提督は彼女たちを一度帰投させ、グアム島奪還に向けて準備を始めていた。

 

 

 

 

 

グアム島

 

「ゲッ…あのメガネ、やられちまったのかよ!?」

 

「ソウダ…カンムス共ニ撃破サレタ」

 

「マジかー。アイツの資材がねぇとショックウェーブの野郎にどやされるってのに…」

 

「ドウスル?」

 

「まぁどうせ、俺たちのところに向かって来てるんだ。ここで構えてりゃヤツらをぶっ殺せるだろ。考えても仕方ねーぜ」

 

「ソウダナ」

 

スィンドルと港湾水鬼は集積地棲姫がやられたという報告を聞き、少しだけショックを受けていた。だが彼らの作戦に変更はなく、グアム島で艦娘とオートボットたちが来るのを待ち構える方針であった。

 

 

 

 

 

グアム島での決戦の日が近づいていた。




ゲームでも狙った相手に攻撃を当ててくれればなぁ...。

Tips
海上自衛隊
日本海軍とは別に人間と艦船で構成された組織。図鑑説明で色々な艦娘が言及してるわけだから、艦これの世界にも多分あるんでしょう。

艦娘運用母艦「もくば」
正式名称は「てんま級艦娘運用母艦2番艦もくば」。海上で艦隊運営をできるように建造された、日本海軍の艦艇である。某木馬同様、艦娘をカタパルトで射出する。

シャークティコン
今作の所謂雑魚キャラ。その名の通りサメにトランスフォームする。武装は銃、モーニングスター、三又の槍。ショックウェーブが深海棲艦とトランスフォーマーを掛け合わせて作ったので、艦娘とトランスフォーマーのどちらの攻撃も通る。

集積地棲姫
イベントではお馴染みのメガネ。今日も今日とて4桁ダメージを喰らって燃やされる。
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