「亮?一体どこへ連れて行こうっていうんだい?」
「紹介したい人たちが居る。」
セブンスターズとの戦いが終わり、学期末に向けて学園があわただしくなった頃。
カイザーは吹雪を連れ出した。
「…ここだ。ブラック寮。」
「ぶ、ブラック?たしか、万丈目君は黒い制服を着ていたけど。」
「あれはレッド寮の制服を着たくないからだ。」
見知らぬ顔ばかり揃っており、吹雪は驚く。
「ん、デュエル中だったか。」
「あれ?女子も居るのかい?女子はオベリスクブルーのはずだけど。」
「そうはいかない理由がある。」
デュエルは始まったばかりのようだが…。どうやら、手札抹殺を発動したらしく、手札を交換している。
「モンスターをセットして、魔法カード発動!太陽の書!ニードルワームを表側表示にする!さぁ腕切!デッキの上からカードを5枚、墓地へ送りなさい!」
「ガトリング・オーガ、魔導師の力、団結の力、ガトリング・オーガ、黒いペンダント…。」
「これでガトリング・オーガは全て墓地!」
使用しているカードから、吹雪は女子生徒の戦術を見抜く。
「もしかして、デッキ破壊か?!」
「そうだ。様々な理由で既存の寮へ振り分け出来なかった生徒たち。腕が立つのもそうだが、何より」
「何より?」
「味がある。」
その発言に、ブラック寮生の面々が殺気立つ。
「それが本音か。」
「もうすぐ卒業で勝ち逃げできるから、調子に乗ってるなぁ…。」
「いや、このまま調子に乗らせよう。そうすれば足元を掬える。」
「俺達は音の出る玩具か何かか?」
「こんな事なら、セブンスターズとの戦いに備えて、ダークチューナーとダークシンクロを貸すんじゃなかった。」
改めて、カイザーはロサーナに一礼する。
「ロサーナ、改めて礼を言わせてくれ。君が貸してくれたカードが無ければ、俺はカミューラの幻魔の扉に敗れていただろう。」
「地底のアラクネーは役に立ったみたいね。」
「ああ。奪われたサイバー・エンド・ドラゴンを装備カードとして取り戻せた。」
洗脳され、セブンスターズの一番手として戦った吹雪は話についていけない。
「ところで、セブンスターズとの戦いの間、そっちでは何があったんだ?」
「お世話になっている人と対立している組織が大攻勢に出たわ。あんな小心者がこんな大それたことを仕掛けた以上、黒幕が居るのは分かり切っていたけどね。」
「十中八九、影丸理事長が手を回したのだろうな。お前が居ると計画に支障をきたすから。」
黒幕の名前に、吹雪は反応する。
「ちょっと待って!もしかして、影丸理事長はセブンスターズだけでなく、他の人たちも動かして妨害工作をしていたのかい!」
「知らなかったのか?ああ、そうか。ダークネスの思念に支配されていたんだったな。」
「それ以前に、影丸理事長は別地域での妨害工作をわざわざセブンスターズの面々に話したりしないだろう?」
「…それもそうだな。」
「それで、要件が済んだなら帰ったら?」
「もう一つある。卒業模範デュエルだ。卒業生代表は俺になったが、在校生代表は君達から選ばない。」
「…へぇ。わざわざ嫌味を言いに来たの?」
「違う。卒業模範デュエルの相手には選ばないが、その後、デュエルをしに行く。だから待っていてくれ。」
「という事は、カイザーにリベンジできるラストチャンスか?」
「プロリーグに行って再戦するのもあるけど。」
「それまで一年も待たされるのは癪に障るな。」
盛り上がるブラック寮の面々に対し、口元に笑みを浮かべて楽しそうなカイザーを見た吹雪は理解する。
この友人は、自分が居ない間に友人を作っていたのだと。
その輪に自分が居ないのは寂しい反面、これから輪に入っていけばいい。
「悪いけど、僕とデュエルしてくれないかな?」
「なら、俺が相手になる。俺は虫壁。」
この後、ブランクもあって吹雪は全敗を喫してしまい、気を引き締めてリベンジに励むようになる。
2年生になった吹雪は、自分が知らないカイザーの足跡を調べるべく、交流を深めていく。
「…それで、何を聞きたい?」
「五大院君は、あ、いや…先輩になるのか。」
「年長さんに先輩とつけられるのは違和感が凄い。」
「なら、普通に話させてもらうけど…。死者の魂を呼び出せるの?」
「最近だと、コブラさんと義理の息子であるリック君を再開させた。その前は…大きなミスをした。」
「ミス?」
「海難事故で家族を失ったラフェールさんに、弟のジュリアン君と妹のソニアさん、どちらと出会いたいか?と聞いてしまった。」
「でも、君が呼び出せるのは一人だけなんだろう?」
「そう。俺は事務的な手続きとして聞いた。けれどそれは、ラフェールさんに「片方を選ばなかった」という責任を負わせることになる。結局、ソニアさんからジュリアンを優先してほしいと言われた。」
死者への敬意が薄れていた事を突き付けられた瞬間であり、ショックを受けて呆然自失としたラフェールの顔は心の傷として一生残るだろう。
「…一度死んだ人に会えるなら、断る人は居ないよね。」
「そんな事は無い。梶木さんとマリクさんは断った。梶木さんは、親父さんは自分の中で生きていると言って断った。マリクさんは…エジプト人だから死生観的に降霊術による再会は嫌がった」
実際はもう少し複雑な事情があるのだが、そこまでは探れない。
「一番印象に残っているのは、誰だい?」
「生涯忘れられないのは、ペガサス会長とシンディアさんだな。会長さんは海馬オーナーにデュエルで直談判した。」
「二大巨頭の激突か。デュエリスト・キングダムでのリベンジであり、亡き恋人との再会を掛けたデュエルか…。」
「あの時のペガサス会長は、殺し屋みたいな目をしていた。この一戦で勝てないなら、再会を諦めると。」
「どうしてそんな事を?!再戦すれば」
「俺もそう言った。だけど、『何度も挑めばいつか勝てる、というマインドでは今のミスター海馬には勝てまセン。この一戦に、瞬間に全て賭して、ようやく勝機が見えてキマス』と。」
「…強い人だね。」
交流を深めていったある日。吹雪はクロノス臨時校長とナポレオン教頭からスター発掘計画と、アイドル養成コースの設立について話を持ち掛けられる。
「という訳で、ムッシュ吹雪。最近、ブラック寮なる所に出入りしているようでアルが、スター発掘候補はいるでアール?」
「ナポレオン教頭!ブラック寮の生徒はスターには出来ないノーネ!」
「何故でアール?」
「バーンデッキで相手のライフを0にする、蓮壇と腕切!相手の攻撃を封じるロックデッキの虫壁!ネタデッキの影堂!そして、シニョール五大院は表舞台に立つのは拒否しているノーネ、残るはブラック・マジシャン使いのシニョール黒魔だけど」
「ブラック・マジシャン使い?!そ、それこそスターにふさわしい」
「そのブラック・マジシャンをアンティデュエルで奪おうとブルーとイエロー寮生が事件を何度も起こしているノーネ!金庫を破ろうとするナンーテ、もはや強盗ナノーネ!」
返す返す、学園の闇を改めて突き付けられ、吹雪は苦笑いする。
「ムム、ではアイドル養成コースを進めるのでアール!」
それなら、吹雪にはイチオシの人物が居る。自慢の妹である明日香。
今は、ブルー寮からレッド寮へ避難しているようだ。まずは連れ戻すところから始めよう。
レッド寮へ押しかける事にしたのだが…。
「アイドル養成コースは、そもそも破綻している。」
騒ぎを聞きつけ、ブラック寮生の如月とロサーナが現れ、開口一番、如月が放った言葉に一同の眼が集中する。
「な、何故なノーネ?」
「アイドルデュエリストというのは、ただデュエルするだけでは無い。アイドルである以上、歌唱力、ダンス、番組に出るならトークスキル。ドラマに出るなら演技力も求められる。デュエルはともかく、それ以外はどうやって教えるつもりですか?」
「ナパ?!」
「随分詳しいのね。」
やや引いた声色でロサーナが聞くと。
「中学の頃。アイドルにスカウトされた事があった。それで色々と話を聞いた。」
「そうだったのか?しかし、どうしてアカデミアに?如月ならアイドルをやっていけると思うが?」
同性だが、見た目も体格も良い如月ならば無問題だろうとロサーナは言うが。
「事務所のプロデューサーに言われた事だが…。相手のデッキを破壊して勝つ方法に、プライドは無いのか?自分のカードを活躍させる事も出来ず、墓地へむざむざ送られて苦しむ姿を見て、何も感じないのか?我々が用意したデッキを使ってアイドルデュエリストになれと言われてな。断った。」
「呆れた。アイドルを見抜く眼はあっても、デュエリストとしては失格だな。それで、一体どんなデッキを紹介された?」
「ヴァルキリアデッキだ。」
「マジシャンズ・ヴァルキリア、魔法使い族デッキか?」
「いや、魔法使い族と天使族の混合デッキだ。デュナミス・ヴァルキリアも入っていたのを覚えている。そのデッキで、ヴァルキリアと名のつくモンスターのコスプレをしろと言われた。」
せめて種族は統一するべきでは?と思うロサーナ。一方でその発言にナポレオン教頭が騒ぎ出す。
「なるほど、それは名案でアール!」
「ナポレオン教頭?」
「ブラック寮生の問題は、風変わりなデッキを使う事が主な理由。ならば我々が別のデッキを用意し、それを使わせればよいのでアール!さっそく、その提案されたデッキについて詳しく。」
ナポレオン教頭の発言に、クロノス臨時校長は即座に数歩後ずさる。
十代達も、数歩後ずさる。
その場に残ったのは、凄まじい怒りのオーラを滾らせた如月とロサーナ、そして逃げ遅れた吹雪と当事者のナポレオン教頭のみ。
デッキ破壊を使う事で、批判された事は一度や二度では無い如月。そしてダーク・シンクロという異質な召喚法から忌み嫌われたにも関わらず、自分の戦術に誇りをもって戦い続けた決闘者に対し、余りにも地雷。
「手を貸そうか、如月。」
「不要。覚悟は出来ているな、ナポレオン教頭?出来てなくても関係ないが。」
「ひょぇえええっ!む、ムッシュ吹雪!我輩を助けてほしいのでアール!」
泣きつかれた事もあり、吹雪は覚悟を決める。
「邪魔をするか。ならば先に倒す!」
「アスリンの前だ、カッコつけさせて貰うよ!」
『『決闘!』』
吹雪 デッキ35
手5 フィールド
魔法・罠
如月 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
「先攻は私か。ドロー!モンスターをセット、永続魔法、戦場の惨劇!カードを2枚伏せてターンエンド!」
吹雪 デッキ35
手5 フィールド
魔法・罠
如月 ライフ4000
手2 フィールド セットモンスター
魔法・罠 伏せ2 戦場の惨劇
「僕のターン、ドロー!スピア・ドラゴンを召喚!バトルだ、セットモンスターを攻撃!ドラゴンスクリュー!」
「ニードルワームは守備力600、1300のダメージを受ける。ここでニードルワームのリバース効果発動!」ライフ4000から2700
吹雪のデッキから、サイクロン、軍隊竜、死者蘇生、スタンピング・クラッシュ、サファイアドラゴンが墓地へ送られる。
「バトル終了、スピア・ドラゴンは守備表示になる。カードを2枚伏せてターンエンド!」
「このエンドフェイズに、リバースカードオープン!終焉の焔!黒焔トークン2体を特殊召喚!そして戦場の惨劇により、5枚のカードを墓地へ送ってもらう。」
吹雪はデッキから、強欲な壺、飛竜天舞、軍隊竜、バーストブレス、リビングデッドの呼び声を墓地へ送りながら問いかける。
「闇属性モンスターを召喚出来る生け贄用のトークンを特殊召喚するとは、何か狙いがあるみたいだね。デッキ破壊で最上級の闇属性モンスターか…。」
吹雪 デッキ24
手3 フィールド スピア・ドラゴン
魔法・罠 伏せ2
如月 ライフ2700
手2 フィールド 黒焔トークン 黒焔トークン
魔法・罠 伏せ1 戦場の惨劇
「私のターン、ドロー!手札からDTカオス・ローグの効果発動!二体の黒焔トークンを生け贄に、DTモンスターを召喚する!」
「何?!」
DTカオス・ローグ
チューナー・効果モンスター(未OCGアニメオリカ)
星8/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。「DT」モンスター1体の召喚を行う。
(2):1ターンに1度、このカードが通常召喚されている場合に発動できる。
自分フィールドの表側表示の、このカードより低いレベルを持つチューナー以外のモンスター1体とこのカードをリリースし、
そのレベルの差と同じレベルのSモンスター1体をS召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
その後、相手のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。
「ば、馬鹿な!ダーク・チューナーは、ロサーナのカードのはずでアール!」
「ナポレオン教頭。以前、こうおっしゃっていましたね。戦に必要な物は、1に戦略、2に機動力そして最も必要なのは決断力と。」
「そ、その通りでアール。」
「情報も重要では?吹雪さんの意表を付いたように。私はシールドワームを召喚!このカードは召喚成功時、守備表示になり、場の昆虫族の数だけ相手のデッキの上からカードを墓地へ送る。」
「君の場の昆虫族は1体、1枚墓地へ送る。」
吹雪のデッキから、神竜ラグナロクが墓地へ送られる。
「私は、レベル8のDTカオス・ローグに、レベル4のシールドワームをダーク・チューニング!ダーク・シンクロ!漆黒のズムウォルト!」
友人がダーク・シンクロを決めたことに、ロサーナは満足げに頷く。
「まさか、デッキ破壊の君がダーク・シンクロをするとはね。」
「DTカオス・ローグの特殊能力発動!相手のデッキからカードを5枚、墓地へ送る!」
「っつ、デッキ破壊の効果もあるのか。」
吹雪は、スタンピング・クラッシュ、ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-、思い出のブランコ、エメラルドドラゴン、攻撃の無力化を墓地へ送りながら、次の行動に注力する。
「バトル、漆黒のズムウォルトで守備表示のスピア・ドラゴンを攻撃!」
スピア・ドラゴンは成すすべなく破壊される!
「相手モンスターを破壊して墓地へ送った事で効果発動!カードを3枚、墓地へ送ってもらう!」
「くっ…」
吹雪のデッキから墓地へ送られるのは。大嵐、メタル化魔法反射装甲、ダークブレイズドラゴン。
「エンドフェイズ、戦場の惨劇で私はデッキからカードを5枚墓地へ送る。」
ニードルワーム、ADチェンジャー、浅すぎた墓穴、メタモルポット、ADチェンジャーを墓地へ送りながら、如月はエンドフェイズを宣言する。
「ならこのエンドフェイズに罠発動!奇跡の残照!墓地からスピア・ドラゴンを特殊召喚!そしてリバースカードオープン!金剛剣の復活!スピア・ドラゴンを生け贄に、デッキからダイヤモンド・ヘッド・ドラゴンを特殊召喚!」
金剛剣の復活
速攻魔法(アニメオリカ)
自分フィールド上にドラゴン族モンスターが墓地から特殊召喚に成功した時に発動できる。
そのモンスター1体をリリースし、自分のデッキ・手札・墓地から「ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン」1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。
ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン
効果モンスター(アニメオリカ)
レベル8/光属性/ドラゴン族/攻撃力?/守備力2800
このカードは通常召喚できない。
「金剛剣の復活」の効果でのみ特殊召喚できる。①:このカードの攻撃力は、「金剛剣の復活」の効果でリリースしたモンスターの攻撃力+1000になる。
「攻撃力2900…。エースモンスターは真紅眼の黒竜では?」
「言っておくけど、これも僕にとっては友から貰った大事なカードさ。」
「なるほど。」
如月は、吹雪にこのカードをプレゼントした人物をカイザーと思い込む。
一方、吹雪はふと違和感を感じる。これをプレゼントしてくれたのは、亮では無かった。別の、誰かだったような…。
吹雪 デッキ14
手3 フィールド ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン
魔法・罠
如月 ライフ2700
手1 フィールド 漆黒のズムウォルト
魔法・罠 伏せ1 戦場の惨劇
「僕のターン、ドロー!魔法カード、龍の鏡!」
「墓地融合?!」
「墓地から神竜ラグナロクと、ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-を除外!竜魔人キングドラグーンを融合召喚!キングドラグーンの効果発動、手札のドラゴン族を特殊召喚!グランド・ドラゴンを特殊召喚!このグランド・ドラゴンを生け贄に、ストロング・ウィンド・ドラゴンを召喚!」
「わざわざ、生け贄召喚を挟んだ?」
「このカードは生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げたドラゴン族の元々の攻撃力の半分、攻撃力がアップする!よって攻撃力は3400!」
「いいのでアール!これでムッシュ吹雪の勝ちなのでアール!」
「バトル、ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴンで漆黒のズムウォルトを攻撃!」
「罠発動!和睦の使者!これにより、私は戦闘ダメージを受けず、漆黒のズムウォルトも戦闘では破壊されない!」
「防がれた…。ターンエンド。戦場の惨劇でカードを5枚、墓地へ送る。」
ストロング・ウィンド・ドラゴン、超再生能力、天使の施し、竜の逆鱗、ストロング・ウィンド・ドラゴンが墓地へ送られる。
吹雪 デッキ8
手1 フィールド ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン ストロング・ウィンド・ドラゴン 竜魔人キングドラグーン
魔法・罠
如月 ライフ2700
手1 フィールド 漆黒のズムウォルト
魔法・罠 伏せ1 戦場の惨劇
「私のターン、ドロー!永続罠、リミットリバース!墓地からニードルワームを特殊召喚!速攻魔法、地獄の暴走召喚を発動!デッキと墓地からニードルワームを特殊召喚!さぁ、そちらもモンスターを特殊召喚出来る。」
「ならば僕は、墓地からストロング・ウィンド・ドラゴンを2体特殊召喚!」
「速攻魔法発動、皆既日蝕の書!場のモンスターを全て裏側守備表示にする!」
「うっ、ニードルワームが3体裏側守備表示に…」
「私は墓地のADチェンジャーの効果発動、墓地から除外する事で、ニードルワーム二体を攻撃表示に!これでデッキから10枚を墓地へ送ってもらう。」
これにより、吹雪のデッキからは巨竜の羽ばたき、スピリット・ドラゴン、仮面竜、ミラージュドラゴン、ブリザード・ドラゴン、聖なるバリア-ミラーフォース-、軍隊竜、デコイドラゴンが墓地へ送られる!
「ま、まずい!デッキが残り0枚に…」
「バトル、漆黒のズムウォルトでセット状態のストロング・ウィンド・ドラゴンを攻撃!」
「うっ、ストロング・ウィンド・ドラゴンが破壊され、墓地へ…」
「ズムウォルトの効果発動、デッキからカードを3枚墓地へ送ってもらう!最も、もう墓地に送るカードは残っていないが。私はこのままターンエンド。戦場の惨劇で5枚のカードを墓地へ送る。そして皆既日蝕の書の効果を処理!」
太陽の書、メタモルポット、シールドワーム、戦場の惨劇、和睦の使者を墓地へ送る如月。
「僕の場のモンスターは表側表示になり、その枚数だけドローする。でも、ドロー出来ないから僕の負け、だ」
悔しいが、負けは負け。吹雪は潔く敗北を受け入れる。
「な、何という事ナノーネ…シニョール吹雪が負けてしまったノーネ」
「…まずいな、とうとう、ロサーナ先輩以外にもダーク・シンクロを使う人が出てしまった。」
「やはり、デッキ破壊相手なら、墓地を活用する戦術を組み込むべきだな…」
「でも、万丈目には早すぎた埋葬と巨大化のコンボがあるじゃないか?」
「あれはそうそう通用しない。見ての通り、フリーチェーンの防御札を使われてしまうからな。」
外野が騒ぐ中、ナポレオン教頭は逃げ出す。
その後ろを、今だ怒りが収まらない如月が真顔で追う!
「クロノス…校長先生。アイドル養成コースの設立は諦めた方が良いかと。やるなら、体制を整えてからでないと話にならない。」
「まぁ、準備も出来ていないのに生徒だけ集めても意味が無いノーネ。」
ちなみにこの後の展開ですが。破滅の光は、カイザーが順当にレベリングしているので処理。コブラの心の闇が解決してしまった以上、ユベルはカプセルから動けず異世界漂流が無くなり、GX3期の鬱展開が丸ごと消滅。それに伴い、ダークネス侵攻も無くなるので十代達は順当に卒業、プロリーグ入りで終わります。
ユベルと藤原は救われませんがコブラと佐藤先生が生存するから、犠牲者の差し引き0、ヨシ!