舞台はドス~くらいかな、というふんわりしたイメージでお読みください
ギルド長を村長に変更、一部改稿
俺は──いや、私は、気がつくとそこに立っていた。
ここは何処?
薄暗い岩窟の中だった。
視界がぼやける。
頭がガンガンする。
記憶が混濁している。
確か私は……?
モンスターハンターサンブレイクでオンラインマルチを楽しんでいたはずだった。
ゲームのフレンドと大型モンスターを狩る約束をして、ログインしたはずなのに……
「お、来たかシェヘラザード、いつも助かるぜ」
「やっぱ笛いるとだいぶ楽になるよな」
「今日も○○なん匹かやって、あとはクエ回そうぜ」
そうやって笑い合いながら戦っている最中だった。
突然、画面が激しく明滅し、次の瞬間──
……この岩窟にいたのだ。
外に出てみると空の蒼が目に染みた……
そして崖の上だった。
ここはどこ?
まさか、モンハンの世界?
崖下を見おろせば緩やかな斜面と、遠目に建物と人の姿が見えた。
ひょっとしてアレはカムラの里か?
いや違う……何か違和感がある。
里の雰囲気はカムラと似ているが建物が和風ではない。
そこで気がつく──私の体が信じられないほど軽いのだ。
恐る恐る手を目の前に広げ見てみる。
細い指。
水をはじきそうな艶やかな褐色の肌。
長い黒髪が肩にサラサラと流れ落ちる感覚。
そして胸元に感じる豊かすぎるオッ……これはまさか!?
崖をすべり落ちるように降りると、直ぐ近くに見えた湖に急いで向かう。
水辺に駆け寄って自分の姿を映した。
そこには……美しい女の姿があった。
「シェヘラザード……?」
自分の口から漏れた声も高い。
それはまさに動画などで観たFate/Grand Orderのシェヘラザードそのものだった。
いや、正確にはそう似せてキャラクタークリエイトをした私のモンハン内のアバターであるはずだが、どうみても服装ふくめてシェヘラザードにしか見えなかった。
メニュー画面……
もしや、と考えダメもとでそう呟くと、驚くことに私の脳内でゲーム内で表示されるユーザーインターフェース……UIが浮かび上がる。
ビンゴ!と喜びの声を心の中であげながら、なんとか操作してみることにした。
武器、そして防具自体はゲーム内で作った最強のものだった。
なので今の姿はそれに違う防具の見た目を重ねて変更する『重ね着』というモノになるはずだが……サンブレイクではシェヘラザード風のコーデは作ることができなかったので断念していたはずだ
というか防具そのものの形状がシェヘラザードの扇情的といえるコスチュームに変わっていた。
困惑しながらも自分の状況をさらに確認する。
UIを操作してインベントリーを確認すると……驚いたことに、ゲーム内で使っていた武器防具アイテムといった装備品が全て揃っていた。
ただひとつだけ違うのは……ここが、おそらく現実であるということだけ。
私はシェヘラザードとしてこのモンスターハンターの世界に来てしまったのだろうか?
理解不能な状況。
しかし、ここでぐたぐたしていても仕方がない。
とりあえず、崖上で観た里まで行ってみることにした。
モンハンというゲームはライズ/サンブレイクしかしたことがないけど、あの世界で出てくるキャラクターは善人ばかりだった。
きっとあの里でも人々は優しく接してくれるだろう。
……そう、そこから私の受難は始まったのである。
しばらくはゲームの中に入り込んでしまったかも、という状況を確認するために採取をメインとした生活をしていた。
流石に命がけの狩猟とか、そんなことをおいそれとできるほどの勇気はなかったから。
問題があるとすれば、シェヘラザードのドスケベな体を包むドスケベ衣装のままでそれをしていたことだ……
あの里でのトラブルの原因は、女の姿になってしまった(しかも絶世の美女)という自覚が私に足りてなかったからだと思う。
結果、里の男たちに熱烈に求愛されてしまった。
「君みたいな綺麗な子は初めて見るよ!」
「俺と一緒に一狩りに行こうぜ!」
「よかったらこの後、二人っきりでどう?」
などなど、拒否しても聞かない者までいる。
元男であるという事実を話そうとするが、こんな女女した体では当然、信じてくれるわけもなく。
というか喋り方までが強制的に女(シェヘラザード?)らしくなっていた。
そしてさらに厄介だったのが他の女たちだ。
私に対して嫉妬とも憎悪ともつかぬ視線を向けてくる。
「ちょっとあんた、男あさりもいい加減にしなさいよ!」
「そんなイヤらしい恰好で、私の旦那に色目を使わないでくれない?」
「私の彼を奪ったわね!汚らわしい!死ね、この泥棒猫!!」
言い訳させてもらうなら、私は断じて関係ない。
私のあずかり知らぬところで見知らぬ(?)男女の痴話げんかがおき、そして最終的に私が悪者にされるのだ。
ついにはナイフを取り出されて襲いかかられる刃傷沙汰にもなった。
逃げるしかない。
このままでは危険すぎる。
身の安全を守るために私は別の場所へ行くことを決意した。
そして辿り着いたのが……ドンドルマという街である。
しかし、ドンドルマでも私の運命は変わらなかった。
むしろより悲惨で惨めな状況となってしまったのだ。
ドンドルマではハンターズギルドに登録することで仕事が受けられるようになる。
私の装備は腐ってもサンブレイクの最強防具。
低ランクの依頼でもなんとか生活になるんじゃないかと考えたのだが……そこでも問題が起こってしまった。
まず女がハンターであること自体が珍しいらしい。
ゲームでは女キャラを選ぶものが私ふくめて多かったのだが、この現実のモンハン世界……ドンドルマではそうでない。
男尊女卑の風潮があるわけではなく単純に女ハンターのなり手が少ないのだという。
それでも誠実にクエストをこなしていけば認めてもらえるだろうと思っていたのだが現実は甘くなかった。
女性ハンターに対する偏見。
陰口。
嘲笑。
挙句の果てにはセクハラまがいの行為まであった。
私が大型モンスターの討伐を恐れて、採取や小型モンスターの討伐クエしかしなかったのも舐められる原因の一つだったと思う。
そして、特に酷かったのは男性からのアプローチである。
彼らにとってシェヘラザードのような(オッパイ大きい)見た目の、たおやかな女性がハンターをするなんてあり得ないことだったようだ。
結局私は誰とも組めず孤立していった。
それでも細々とした依頼などをこなしてなんとか生きてきた。
だがそれも限界である。
前にいた里と似たような、私が関与しない所で、私を巻き込んでおきる男と女がらみのトラブルがつきまとってきたのだ。
私は再び耐え切れなくなった。
このドンドルマも出ていくしかない。
次の街……あるいは里か村に行くときはこのシェヘラザードの姿は隠して生きようと決心した。
私はピンク色のベア……潜砂用という設定のリノプロ♀装備の重ね着で全身を覆い隠すことにしたのである。
そして辺境の村……
ドンドルマからかなり離れた森の奥深く。
木々が鬱蒼と茂り昼なお暗いその地の先に、開けた大地と、そこそこの規模の集落があった。
ナイ村──そこが私の次の拠点となる場所だった。
ハンターズギルドの支部もあり、所属しているハンターもそれなりにいて活気があるようで安心した。
しかし……やはりというべきかここでも私は、好奇の目にさらされることとなった。
「おい見ろよ!桃色の熊みたいなのが歩いて来たぜ?」
「あれって新米ハンターか?今の子は随分と個性的なんだなぁ」
「あんなドスケベなピンクで本当に戦えるのか?」
桃色の熊……あれ、リノプロ♀装備って一般的じゃないのかな?
ざわつく声に思わず首をすくめる。
……だがこれでいい。
今はとにかく目立たずひっそりと暮らしたいのだ。
いや無理か、このピンクの淫乱ベアな見た目じゃ……
なんで私はこの重ね着を選んでしまったのだろうか……
全身を隠す見た目の重ね着ならほかにもっとあったというのに……
後悔先に立たずであった。
私が自分のアホさ加減に懊悩としていると、村長と思われる人物が近づいてきた。
恰幅の良い男だった。
禿げ上がった頭に満面の笑みを浮かべて話しかけてきた。
第一印象は人柄が良さそうな人だなと思う。
だが油断できない。
この人はシェヘラザードとしての私の事を、ドンドルマでの意図せずに被ってしまった悪名を知っているかもしれないからだ。
緊張しながらも挨拶をする。
「はじめまして……私はシェヘラザードといいます……よろしくお願いします……」
「うん?シェヘラザード?……どっかで聞いた名前だな?」
彼は少し考えてから。
「……まぁいいか。俺はここの村長をしているゾウラってんだ。よろしくな!」
「はい……こちらこそ……」
やはり村長だったか……そして、怪しまれているがとりあえずは納得してくれたようだ。
その後に受付嬢からいくつかの注意事項を受けた後、私は解放されたのである。
◇
こうして始まったナイ村での狩猟生活。
当初予想していた通り苦労はあったが意外と順調に進んでもいた。
やはり依頼は、ドンドルマにいたときと同じ、採取と小型モンスターの討伐ばかりを受けていたのだが、それに文句を言う人は誰もいなかった。
というかこのナイ村の人たちは本当に良い人ばかりだ。
最初の里のような田舎の因習的なモノがない。
ドンドルマのような都会のギスギス感もない。
ナイ村人はみんな素朴で優しくて、こちらの過去を無遠慮に詮索しない思いやりのある人々だった。
もうリアル(?)に戻れなくていいや、ここでスローライフを送ろう……と思ってしまうくらいには居心地がよかった。
しかし、しばらくして、世の中まあそんなに甘くはないと思い知らされる。
それは大型モンスターの討伐依頼であった。
この世界に来て初めての参加である。
参加人数は私ふくめて12人。
モンハンのゲーム内での討伐参加人数は最大で4人。
ある意味でゲームだったころの枠組みを逸脱する状況である。
なので、一体どんな強敵モンスターが相手かと思ったら……なんと、モンハンライズでも中盤に討伐する轟竜ティガレックスであった。
12人ものハンターが必要って、そんなに強いティガレックスなのかな、ひょっとして傀異討究クラスのやつなのかしら?
怖いな、嫌だな、お腹痛くなってきたなと思いながら集合場所に向かった。
そこで私は驚愕を覚えた。
何故なら、私以外のハンターたちの装備が種類こそばらばらだが、いわゆる初期に作成できる装備であったからだ。
いや、村でほかのハンターを見かけたときみんな装備が弱そうだけど、初心を忘れないために普段着的な感じで着ているのかな、と思っていた。
しかし、実際にはそうではなく、彼らの討伐用の本気装備だと判明してしまったのだ。
ドンドルマのハンターは中堅くらいだとリオレウスクラスの装備だったので、この世界ではそういうものかと勘違いしてた。
辺境のナイ村だと、一撃死しそうなティガレックス相手でもこれが普通なんですね……?
焦る私をよそに、リーダーらしき人が「行くぞみんな~!」「お~!」とあっさりとした感じで狩場に移動。
そして探索ののちティガレックスを発見し「よ~し乗り込めー!!」「おー!」といった軽い、本当に軽い感じで特攻していきやがりました。
こいつらイカレてやがる!?
そんな紙装甲で、気合入りすぎですよ!?
もしくは頭カムラ人ですか!?
そのような悲鳴を心の中であげ気がついてみれば……
ティガレックスの顔の前で一人で戦っていた。
いえ、正確には他の人も、もちろん戦っていた。
ランス使いの二人が盾を構え、私の左右に分かれて後ろにティガレックスが抜けていかないように牽制してくれている。
大剣や片手剣がその中間で
残りは全て弓、ライトボウ、ヘビィボウといった遠隔武器のハンター。
後から聞いた話ですがランスや片手剣といったガードできる武器種のハンターがモンスターの注意をひいて動きを止め、そして遠隔攻撃できる武器種でダメージを与え続けて、最後に大剣のような一撃の重い武器でとどめを刺すそうだ。
それを聞いたときは、なるほど確かにそのほうが合理的だよねと思った。
わざわざ近寄って危険な目にあいながら武器振り回すより、遠くから無傷で倒したほうが怪我もないよね。
むろんその時はそんなこと考えもしなかった……
初めて生で見たティガレックスの姿に驚き、大型ダンプ車よりもデカいその巨体に畏怖を覚え……
あかん、このままだと確実にだれか乙る(死ぬ)という焦りで変な奇声……いえ、雄たけびを上げながら
そしてティガレックスの頭部に張り付いて笛でがっつんがっつんと、ひたすら殴りつけていたような気がする。
ええ、いつのまにか狩りが終わっていたというか、仲間のハンター数人に羽交い絞めにされ「もう、いい!もう十分だ!おわったぞシェヘラザード!!」とリーダーに泣きながら叫ばれた。
え、そんなに泣くほど怖かったんですか私?
見ると目の前には舌をだらんと垂らして顔面がグチャグチャ(!?)になったティガレックスさんが横たわっていて、私は狩りの間、記憶を飛ばすほどの無意識で戦っていたらしい。
ひいいぃぃいいいいい、私ちょう怖い!?
実はFGO自体はプレイしたことなく、シェヘラザードってキャラクターはたまたま動画を見てから知ったんだけど、キャスターのサーヴァントであってバーサーカーではなかったはずですよね?
まあ、こうして私の初めての大型モンスターの狩猟は終了したのである。
〜ナイ村のハンターたちの視点〜
討伐隊はナイ村の広場で歓声に包まれていた。
村の周辺にたびたび出現していた危険な大型種。
轟竜ティガレックス討伐成功!
達成感と安堵が一同を包む。
「やったぞー!」「ティガレックス討伐だー!」
「よくやったぞ!飲み代は俺が持つ!今夜は好きなだけ飲んでくれ!」
「ひゃはー!村長、太っ腹!最高だぜ!!」
興奮冷めやらぬ中、一人の若手ハンターのバルトがふと気づいた。
「シェヘラザードさん……? あの桃色の熊の人……どこ行った?」
周りを見渡すと、桃色のリノプロ装備の人物が中央で大の字になって倒れていた。
まるで死んだようにピクリとも動かない。
「うわあっ! しっかりしろシェヘラザードさん!」
慌てて駆け寄る片手剣使いのバルト。
しかしシェヘラザードはぐったりしているものの、呼吸は安定している。
どうやら疲労困憊で寝ているいるだけのようだ。
「よかった……無事だ……脅かさないでよ」
シェヘラザードを抱き起こそうとしたバルトは、熊の被り物の隙間から、首筋が見えていることに気がつく。
そこから見える肌は、艶やかな褐色がかっていて……
そして、不思議な甘い花の香り……
バルトはなぜか頬が熱くなっていくのを感じた。
「あ、あれ、この人……ただの熊さんじゃない……?」
*
ナイ村にある酒場「牙喰亭」では、ハンターも村人もティガレックス討伐の話題で大いに盛り上がっていた。
そしてその話の中心は、討伐で活躍した桃色の珍獣であった。
「シェヘラザードさん……本当にすごかったな」
「ああ……特にあの突撃。誰も止められない勢いだったよ」
酔いに任せて語るのは討伐隊リーダーのゴードンだ。
彼の脳裏には未だ鮮明に焼き付いている光景がある。
ティガレックスが咆哮と共に突進を開始しようとする──
「チキショー!ヤッテヤル!キエンバンジョー!」
それよりも早く、甲高い
周囲のハンターたちが息を呑んだ。
「お、おい!?」
桃色の熊……シェヘラザードは信じられない速さでティガレックスの顔面に接近し、握った笛を高速で叩きつけ始めた。
しかもその動きは尋常ではない。
蟲を、光る「糸」を操り、宙を舞うように自在に飛び回る。
同時にティガレックスの行動を押さえながら笛の旋律を響かせて周りのハンターたちの強化まで行っているのだ。
「あれは……なにがおきているんだ!?」
「嘘だろ……なんて動きをしてやがる!?」
大剣を握っていたゴードンの額に冷や汗が滲む。
その時に浮かんだのは、あの動きはかつて文献で読んだ東の果てにあるという秘境の狩り技のようだった、ということだ。
だがそれも……
「やつのモンスターに対しての執拗な攻撃ぶりは……あれは復讐心だよ」
「復讐?」
ハンターの一人が聞き返す。
ゴードンは杯を傾けながら、思い出しているかのように重々しく語った。
「遠い噂だよ。はるか東の国には特殊な狩り技を使う一族があったという。しかしモンスターたちの
「でもシェヘラザードさんってドンドルマの出身ですよね?」
「いや、最近この地に来たばかりだろ? 村の祭りにも顔を出さないし、防具は頑なに脱がない。何より……あの戦いぶりは普通じゃない」
そこに若手のバルトが勢い込んで割って入る。
「そういえば僕、さっきシェヘラザードさんの肌を見たんですけど褐色でした。もしかして……」
「東の大陸の血筋か……?」
場に静寂が訪れた。
やがて誰ともなく呟く。
「悲劇の生き残り……復讐者のシェヘラザードか」
誤解は加速する
***
数日後、ゾウラ村長の一人娘で村専属ハンターでもあるリリアナが広場で桃色の熊を見かける。
(あの戦いぶり……あんな小柄な体で……)
(でも……)
シェヘラザードは広場の端で子供たちに囲まれていた。
背中に「キエンバンジョー!」と書かれた紙を貼られ、「熊さん討伐ごっこ」と称して子供たち背中に乗っかられたり、関節技をかけられたりしている。
本人は戸惑い、恥ずかしそうに背を丸めているが、子供たちには大人気だ。
(モンスターに復讐を誓う悲劇のハンターなのに……子供たちと遊んであげているなんて)
本当はとても純粋で優しい人なのかもしれない……リリアナの胸が締め付けられる。
(もっと村に馴染めるように……私たちが気を配らなきゃ!)
***
一方のシェヘラザードは全く別の悩みを抱えていた。
(なんで子供たちにこんなに好かれるんだろ……)
(キエンバンジョーって叫ぶのが面白いのかな……?)
(なんでかな、からだカムラ民のせいか、たまに口癖みたいに無意識で叫んでしまうんだよね……)
怯えるどころか、子供たちには逆に「桃熊ちゃん」と懐かれる日々。
こんなピンクの淫乱ベアのどこがいいのかしらと思う。
懐いてくれるのは嬉しいけど、容赦のないプロレス技(結構痛い)をかけてくるのは勘弁してほしい。
それと最近の村人たちの妙な優しさにも戸惑う。
「シェヘラザードさん、薬草持って行きなさいよ!」
「防具着たままだと暑いだろ? 氷菓子を差し入れだ!」
(みんな前にもまして優しくなったのなぜですか……?)
その優しさの理由を知らぬまま、リノプロ重ね着の中でシェヘラザードはため息をつく。
(大型モンスター討伐の依頼がまたあるってさ……)
(翔蟲の操作練習をもっとしなきゃ……怖いけど……)
(ああ、死にたくない……死にたくない……)
こうして誤解に彩られたナイの村での生活は続くのであった