CINDERELLA BRE@KER~Yell For GUNPLA Battle   作:wataru012

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第1章~未知なる世界に飛び込んで
智香、はじめてのガンプラ作り~ダイブに向けての下準備


「ガンプラもガンプラバトルも名前を聞いただけですけど…

こうして見込まれたからには全力で頑張りますねっ!」

 

「そう言って貰えるとこちらとしても心強いよ。

それじゃあまずは依頼先から提供されたガンプラの

組み立てから始めよう、簡単に組み立てられる

キットだと聞いているけど智香は初めての身だし…

工具の使い方の教師役のアイドルを呼んだ、来てくれ」

 

プロデューサーから「GBBBB体験プレイ」という

仕事の内容を聞かされ、やる気満々といった様子で

全力で取り組むと宣言する智香。その姿を見た

プロデューサーは満足気な表情で感謝の言葉を返すと、

続けてGBBBB運営から送られたガンプラである

「ガンバレルストライクガンダム Ver.GBBBB」を

テーブルの上に置きながらプラモ組み立てに使う工具の

使い方を教えるアイドルに触れ…その当人を呼び寄せる。

 

「やあやあ智香殿、本日は教官として参加させて頂きますぞ!」

 

「あ、亜季さん! よろしくお願いします!」

 

そうして呼ばれた「教師役のアイドル」は「大和亜希」―

サバイバルゲームを趣味とするミリタリー好きであり、

その影響で実在する銃や兵器のプラモデルにも触れている事で

「プラモ用工具の使い方」を智香に教授するには打って付けと

見込まれ智香のプロデューサーに頼まれてやって来たのであった。

 

「とはいえ機体の本体部分とほとんどの武器と盾のパーツは

手でもいでも綺麗に取れるという話だし…まずは本体から

組み立てて、背中の背負い物部分の組み立てには工具が必要だから

そこに取り掛かる時に工具の使い方を教えてやってくれないか?」

 

「了解であります、しかしながら手もぎでパーツが綺麗に取れるとは

俄かには信じ難いですな…私が普段触れている『スケールモデル』とは

別物かつ凄まじいレベルの技術が用いられているという話は聞いておりますが」

 

「『スケールモデル』って、どんなプラモデルなんですか?」

 

「簡単に説明しますと、『スケールモデル』は実在する乗り物や兵器等を

縮尺したプラモデルであり…こうしたガンプラのような創作作品内の乗物や

兵器等を縮尺したプラモデルは『キャラクターモデル』と呼ばれておりますな」

 

「なるほどー…と、まずは頭の組み立て用のパーツ一通りもぎ終わりましたよ」

 

「智香殿、そのパーツ類を組み立てる前に私に触れさせて貰えますかな?」

 

「はい、どうぞっ」

 

そうしてやって来た亜季が智香の隣に座った所を見計らって、

プロデューサーが「本体部分と大部分の武器及び盾のパーツは

手もぎで綺麗に取れる」という事を話すと亜季は返答しながらも

若干ながら抱いている疑問を率直に口に出す。その中で出て来た

プラモデルの種類について智香が問い掛けると、亜季は簡単ながら

説明をし…その合間に智香は説明書に書かれている頭部組み立ての為の

パーツをランナーからもぎ取り終え、それを聞いた亜季がそれらのパーツを

触ってみたいと伝えると智香は快く了承し…もぎ取ったパーツ1つ1つに

触れて行き、その手触りを確かめるように指を動かしていく。すると…

 

「…て、手もぎでここまでの目立つバリ及びえぐれのないパーツとは…

ガンプラに用いられている技術の凄まじさ、この身を持って体感しましたぞ」

 

「アタシは初めてなのでピンと来ませんけど…プラモを組み立てた

経験のある亜季さんにとっては、本当に凄い事なんですね」

 

触れたパーツの手触りに戦慄した様子で感想を口にする亜季に、

智香も感心と驚きが混じった率直な感想を返事代わりに口にする。

そのまま機体本体部及び武装であるライフル1丁とナイフ2振りに

盾まで組み立て…バックパックの「ガンバレルストライカー」の

組み立てに移り、いよいよ工具の使い方を教えてもらう事になる。

 

「さて…智香殿のプロデューサー殿が用意致しましたニッパー及び

デザインナイフの使い方、同時に用意されました初心者向けの

ガンプラ工作教授本を私も確認しながら教授致しましょう」

 

「はいっ!」

 

亜季が言った言葉通りにプロデューサーが用意した初心者向け

ガンプラ工作教授本を手に取り、ページを捲りながらの

発言に対し元気よく返事をする智香。そしてそこから

ニッパーを用いたパーツの切り出し方から始まる

プラモ作成の為の工具の使い方の教授が開始された。

 

「まずは若干ゲートが残るように切り離した後に、

ニッパーの刃の平らな方をパーツ側に向けた状態で

パーツがえぐれないギリギリの位置でゲートを切断し…

切断面に残ったゲートをデザインナイフで削って下され。

デザインナイフの使用時にはナイフの刃先周辺や

動きの延長線上に指先等を出さないよう注意ですぞ」

 

「は、はいっ」

 

そうして亜季からのコーチングを受けつつ、

ぎこちなくも着実にパーツの切り離しと

切断面の整えを智香は少しづつこなして行き

時間を掛けて各パーツを無事組み立て終える。

 

「うーん、この背中って色々な形に組み替えられる

みたいですけど…どう組み立てるのが良いんでしょう」

 

バックパックを構成するパーツを一通り組み立て終えた所で、

様々な組み換えパターンが示されていた為に智香は果たして

どのように組むのが良いのかという悩みを口にする。

 

「ゲーム上で登録されている構成は、バックパックが3つに

腕が左右それぞれ2つづつという事になってるようだけど…

俺としては『ガンバレル4つでバックパックを構成』した上で

『両肩左右に銃を装備』するという組み合わせが

攻撃の手数が1番多くなるようだしお薦めかな」

 

「なるほど…」

 

「プロデューサー殿の意見も一理ありますが、

初心者の身に余り多くの武装を持たせるというのも

操作が複雑化して扱い切れなくなるリスクはありますな」

 

「確かにそれも言えるな…」

 

それに対してプロデューサーが「GBBBBに登録されている

パーツ構成パターン」を説明し、その中から攻撃手段が

一番多くなる取り合わせを薦めると…亜季がそれに対して

「初心者が武装を多く持つ事のリスク」を返す。

そうして2人の言葉を聞いた上で智香が選んだものは…

 

「…確かに難しくなるのかもしれませんけど、アイドルも

表現の引き出しが沢山ある方がファンに喜ばれるって事は

身に染みてますし…ここはプロデューサーお薦めの、

手数が一番多くなる組み合わせで行ってみます!」

 

「…ありがとう、智香」

 

「智香殿自らがそう決めたと言うのであれば、

私から言う事はありませんな…その意気で、

見事に使いこなせるよう祈っておりますぞ」

 

操作難易度の上昇を承知の上で、智香自身がこれまでの

アイドル活動で学んだ事からプロデューサーが薦めた

「攻撃手段が一番多くなる組み合わせ」を選ぶその姿に

プロデューサーは感謝の気持ちが篭った一言を返し…

亜季は智香のチャレンジ精神への激励を口にする。

 

そこからバックパックの組み立てと両肩左右への

銃の取り付け、最後に両手にバックパックと共に組み立てた

ガトリングと本体と共に組み立てたライフルを持たせ…

 

「…出来ましたっ!」

 

「お疲れ様、智香。亜季もありがとうな」

 

「おおー…これは見事な立ち姿でありますな」

 

智香にとって始めて組み立てたガンプラである

「ガンバレルストライクガンダム Ver.GBBBB」が

智香の満足気な声と共にテーブルに立てられ、

プロデューサーのねぎらいの言葉に続き

亜季はそのガンプラの立ち姿に称賛の声を上げた。

 

「…と、ここから立て続けになってしまうけど

次はGBBBBのアカウント作成とアバター設定を頼む」

 

「わかりました!」

 

そこから続けてのプロデューサーの言葉に従い、

智香はGBBBBアカウントの作成に取り掛かり

その一環としてアバター設定に差し掛かると…

 

「『写真データを選択して下さい』ってありますけど…

これって、アタシの写真を元にアバターを作るんですか?」

 

「そうだな、とはいえ写真そのままとは限らずに

写真をベースに髪型や服装を変えたりアクセサリーを

追加するという加工も出来る…というより、

クライアントからの要望として『髪型変更等の

手を加える事で、パッと見でアイドル当人だと

悟られないようにして欲しい』というのがあるから

何らかの手を加える事が必須条件になってるな」

 

「何故わざわざそのような要求を…?」

 

アバター作成の工程の中の一言を見ての疑問を

智香がプロデューサーにぶつけた事で、返答から

続く形でクライアントであるGBBBB運営からの

要求が告げられ…それに亜季が疑問を投げ掛ける。

 

「『アイドルが参加している』という事は公表しつつも、

大量のプレイヤーが集まったりそれがきっかけとなって

プレイヤー同士での口論等が起こらないようにする為に

『誰がアイドルかがパッと見ではわからないように』という

お達しをクライアントから受けたからというのが理由だな」

 

「あくまでゲーム上故にその場で負傷する事はないにせよ、

トラブルのリスク自体はある為に宣伝の為一定の情報は

公開するが個人の特定を避ける為…でありますか」

 

「わかりました、そうなると見た目で分かり易いアタシらしさは…

やっぱりこのポニーテールでしょうし、まずは髪型を変えてみますね」

 

その疑問に対するプロデューサーの返答を受けて、

智香はまずは自分のトレードマークである

ポニーテールから髪型を変更しようと用意されている

ヘアスタイルを一通り確認し始める。そしてその最中…

 

「あ! この編み込みヘアー、あの時のと細かな違いはあるけど

これにアクセサリーを付け足したら近いものになりそう!」

 

かつて学校の級友に髪型を弄られた際のヘアスタイルに

近いものを見つけた事で、上機嫌な様子でその髪型に変更し

アクセサリーを色々付ける事であの時の姿に近づけていった。

 

その後のアバター用服装としてのパイロットスーツは

智香のガンダム知識のなさ故に迷ってしまったが、

作成ガンプラのベースである「ストライクガンダム」を

作り上げた軍と教えられた「地球連合軍」のものを選び…

ガンプラスキャナーを接続し、そこに智香が作り上げた

「ガンバレルストライクガンダム Ver.GBBBB」の本体と

射撃武器2種・格闘武器2種・盾をそれぞれセットして

スキャンを行い登録し…全ての準備が整った智香は、

ついにGBBBBの世界へとダイブしていく事となった。




比奈:
今回が本編の始まりという事で、本格的にアイドルが
登場し始めましたけど…ゲーム開始前の準備完了、
といった場面で次回への引きとなりましたか

P:
まぁ、文章量は少な目だがキリが良いと思ってな

比奈;
簡易的とは言えガンプラ作りの作業工程を描きつつ、
アバター作成の場面でモバ時代のあのRの髪型に触れて
智香ちゃんらしさも描いてく…といった流れっスね

P:
だな…さて、ゲーム開始直前という場面で2か月待たせて
しまいますが次からはゲームでの描写に色々と付け足して
物語のボリュームを増していこうと考えてますので
気長にお待ち頂ければと思ってます…それでは、また再来月
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