CINDERELLA BRE@KER~Yell For GUNPLA Battle 作:wataru012
智香達3人によるクランの名前を決めた上での新たなミッション挑戦から数日後、
タオとリンからそれぞれ都合の良い日付と時間がメッセージで智香に届けられ…
それらを考慮して決定した日付と時間に合わせ、智香は再びGBBBBにログインした。
「2人とも早いねー、まだ時間には余裕あるのに」
「こんちわトモカちゃん、お先に入っとったわ」
「待ち遠しかったからねー、って今日はどんなミッションなの?」
「ああ、今回は…」
先んじてログインしていたタオとリンに挨拶して会話を交わし、
その中でリンが今回出撃するミッションについて尋ね
タオがそれへの返答をしようとしたその矢先…
「私から説明させてもらおう!」
智香達3人とは異なる男性の、陽気さを感じさせる声色の発言が
3人の耳に届いたのち…ロビー下層から「ジョニー・ライデン」カラーの
ゲルググの、バックパックを「ガンダム試作1号機フルバーニアン」のものを
黒一色に塗装したものに変更したガンプラが智香達の傍に移動して来た。
「ちょっ、何このアフロ!?」
「髪型もそうだけど、服装も派手だねー…」
突然の来訪者と、そのプレイヤーアバターの髪型や服装の派手さに
率直な驚きの反応を見せる智香とリン。その直後に2人が発した
言葉への返答という形でタオがこの人物に対する説明が行われる。
「ああ、この人は『ミスターガンプラ』って言うてな…
世界初のプロガンプラファイターになった人で、現役時代は
それはもうエラい凄まじい戦績を叩き出しとってな…
15年程前にファイターとしては引退したけど、そこから今にかけても
ガンプラバトルイベントの解説やMCとして活動を続けとるんや」
「ええっ!? そんな有名人が何でここに来てるの!?」
タオからのミスターに関する説明を聞いて、
率直な驚きを返すリン。それに続く形でタオは
若干の申し訳なさを感じさせる声で説明を続ける。
「あー、いや…あくまで『見た目だけ』なんよ。
ミスターの再現アバターは以前のバージョンから売られてて、
それを使ってなりきってるファイターもようさんおるし」
「なるほどー、SNSでたまに見る有名人とかの
なりきりアカウントみたいな感じなのかな?」
「せやね」
「なーんだ、そういうことかぁ」
その説明を聞いて、智香は自分が見た事のあるものに
例えてタオに確認を取り…リンはあからさまに
ガッカリした様子を隠さずに反応を示す。
「ははは…確かに私は本人ではないしファイター歴も腕前も
到底及ばないが、それなりの知識は持ち合わせているよ。
私の事は『ミスター』と呼んでくれたまえ。初心者へのティーチングが
趣味な身でね、君達の声が届いたものでこうして来させてもらったが
これも1つの縁だ…困ったときは遠慮なく訪ねてくれたまえ」
「じゃあ早速…ボク達、今回はこのミッションに挑もうかなぁって
思ってますけど難易度とかの面でちょうどええでしょうか?」
「ふむ…」
そこからそのミスター姿のファイターの自己紹介に続き、
タオが彼の言葉に甘える形で挑戦しようとしているミッションについて尋ねる。
それを受けて彼はミッション内容を確認し、しばらくすると…
「うむ、良いチョイスだと言えるな! 難易度面でもビギナーが
このルールに慣れるには適切なミッションだと思うよ」
「ホンマですか!? いやー、例えなりきりでもミスターに
こうやって褒められるってのは嬉しいもんやなぁ」
「舞い上がっちゃってるわねー…」
「まぁ、それなら早速行っちゃおうか☆」
ミスターからの言葉に喜ぶタオと、そんな様子を見て
若干の呆れ混じりの感想を口にするリン。そんな2人に
智香が改めて出撃を呼びかけ、3人はミッションに移って行った。
~~~~~
ミッションが始まり、所々に大岩が見受けられる砂漠の中の
オアシスに大きな緑色の物体が鎮座するといった風景の
ステージに降り立つ3人のガンプラ。
「あの緑色の卵みたいな形をしているのがHLVなのかな?」
「せや、画面の上に耐久力ゲージが表示されとるから
それが0にならないように敵機を全滅させるってのが
このエリアのルールやね。こっちの攻撃がHLVに当たっても
ダメージにはならんから、敵機への攻撃に集中して問題ないで」
「言われなくてもそのつもりっ! 行くわよ、2人とも!」
智香がその緑色の物体についてタオに確認を取ると、
返事としてこのマップでのルールの説明がされる。
その説明が終わると同時にリンが勢いよく飛び出すと、
智香とタオもその後を追う形でHLVに向かって進む。
「ダメージを抑えるには、攻撃を止めるのが良いだろうし…
意図してなかったけど、この武器を選んで良かった☆」
そう言いながら自分のガンプラが両手に持つメインの射撃武器である、
ギラ・ドーガの「ビーム・マシンガン」の単発射撃モードのグレネード弾を
敵CPU機の「ザクⅡ」の量産機カラーの通常版とミサイルポッド装備版に
シャア専用機カラー・「グフ」・「ザクⅡ改」・「ドム・トローペン」の
通常カラー版とサンドブラウンカラー版といった面々に当てて転倒させた後に
追い打ちを叩き込んでの撃破を繰り返す智香。実際その言葉通りに敵機を
転倒させる事で幾度となく攻撃を止めた為にHLVは無傷とまでは
行かなかったものの最小限のダメージに抑えて敵機を全滅させ、
HLVが打ち上げられると共にリザルトが出て3人は次のエリアに移動した。
~~~~~
そうして高い岩山の谷間の荒野が広がるエリアに降り立った直後、
一瞬映像にノイズが走るがすぐに収まり敵機が湧いて来る。
「あれ、今の何だろ?」
「何か映像が乱れて雑音も入っとったけど…バグか不具合やろか?」
「まぁまだβテストだし、こういう事もあるでしょ。
そんな事より敵機も湧いて来たし片っ端から落としてくわよ!」
智香とタオがそのノイズに反応する中、リンはそれに対してあまり深刻には
受け止めず目の前に現れた敵機の集団目がけて突撃していく。
その後を追う形で、智香とタオもフィールドに現れて来た敵機の
「グレイズ」の一般機と指揮官機・「ガンダムバルバトス」の第4形態・
「ガンダムキマリス」・「ガンダムグシオン」・「ガンダムグシオンリベイク」・
「ガンダムバルバトスルプス」といった面々を手分けして撃破していくその最中…
「せいっ! やあっ! ほらほら、どうしたのっ!」
「リンちゃん、今日は調子良いねー☆」
「ホンマやね…って、ああっ!?」
リンが調子よく敵機を連続撃破していく姿を見て感心する2人だったが、
そんなリン機の側面から新たに湧いて来た「ガンダムバルバトス」の第4形態が
攻撃を仕掛けようとしている光景を目の当たりにしてタオが焦った様子の声を上げる。
「リンちゃん、危ないっ!」
「えっ…きゃあっ!?」
それに続く形で智香がとっさに警告を口にし、そこから間髪入れずに
EXアクションの「エクスカリバー」を発動してまずはビームブーメランを
リン機に襲い掛かろうとしていた「ガンダムバルバトス」の第4形態目掛けて投擲する。
それが命中してスタンした直後、智香機は対艦刀を前方に突き出した姿勢を
取るとそのまま全速力で突撃しその勢いを載せて突き刺して撃破する。
「ふぅ…良かった、間に合って」
「た、助かったぁ…って、余計な事しないでよっ!」
「全く、素直やないなぁ…ま、一先ずはこのエリアもクリアみたいやし先行こか」
リンの危機を救えたことに満足な様子の智香の声に続いて、
リンからの安堵の声の直後に意地を張っての一言が漏れる。
そんな姿に苦笑い気味の反応をタオが返した直後に、
リザルトが表示され3人は次のエリアに移動して行った。
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前2つのエリアとは異なる、基地内部エリアに移動した3人のガンプラ。
その直後に画面に赤文字で「BOSS APPROACHING」と表示された後に
今回のミッションのボスであるリーダー機仕様の「ガンダムAGE-3 ノーマル」と
「ガンダムレギルス」、それと僚機としてのノーマル仕様の「ガフラン」が現れた。
「今までのミッションの最後の敵機はデカブツ続きだったから、
こうして通常サイズの機体が最後の相手になるってのは初めてね」
「確かにねー」
「それでもなかなか厄介な取り合わせやね、レギルスは自己強化EXに複数の射撃系EXと
足止め効果のあるオプション持ちやし…AGE-3ノーマルとガフランは照射タイプの
射撃EXに接近戦用の格闘EXを兼ね備えとって距離を問わずに戦えるし」
「そうなると、まずはどれから撃破した方が良いのかな?」
「うーん…攻撃の手数の少ないAGE-3ノーマルからやろか?」
「オッケー! じゃあ行くわよ!」
その光景に、自分達がGBBBBを始めてからのミッションの最後の敵機を
振り返っての言葉が智香とリンの間で交わされる中…タオは今回のミッションの
ボスとして現れた機体それぞれの攻撃手段についての概要を口にする。
それを受けて智香が最初のターゲットをどの機体にするかを尋ねると…
タオは自身の知識からこの3機の中で一番手数が少ないAGE-3ノーマルを
最初に狙おうと提案し、リンは了承の返事と同時に突撃しながら攻撃を開始する。
続けて智香とタオも攻撃に移り、AGE-3ノーマルからの反撃や
ガフランとレギルスからの攻撃によってダメージを受けるものの
的確なタイミングでの回復EXの使用によりダウンを避けた上で
攻撃を続け全機撃破し無事に今回のミッションのクリアを成し遂げた。
~~~~~
「3人とも、見事な戦いぶりだったよ!」
ミッションクリア後にロビーに戻って来た智香達に、
待っていたミスターがねぎらいの言葉をかける。
「ありがとうございます☆」
「ありがとさん、ミスター!」
「アタシ、活躍してたでしょ?」
その言葉に智香とタオは感謝の意を込めて返答し、
リンは自らの活躍をアピールした言葉を返す。
「ああ、思い切りの良い攻めっぷりだったよ」
「当然っ!」
「ただ、もう少し周囲を見渡す視野の広さも欲しい所だね。
トモカ君がとっさに行動した事で助かってはいたが、
危うく撃破され兼ねなかった場面もあった事だし」
「う…わかってるわよ!」
「ハハハ、最後に厳しい事も言ってしまったが
皆初心者であるという事は伸び代が非常に多いとも言える。
これから経験を積み重ねて行けば皆強くなれるよ」
それに対してミスターはリンの攻めの思い切りの良さを褒めた上で道中に
陥った危機にも触れ、それを聞いたリンは悔しさを滲ませた声で反応を返す。
そこからミスターは3人の成長への期待を口にすると…
「…だが、個人が強くなる事だけが成長という訳ではない。
クラン全体で成長していくという事が大事なんだ。
…これから君達が出会うかもしれない、新たな仲間の為にもね」
「はいっ!」
「肝に命じときますわ!」
「うむ、良い返事だ。それでは今回はここで失礼するよ」
続けて「クランとしての成長」の大切さを説き、それに対する
智香とタオの返事に満足げな様子を見せてミスターは去って行った。
「…見た目によらず、結構真面目な事言ってたわね」
「まぁ、ミスター本人もガンプラバトルに関しては
ファイターを引退した今でも真剣に考えとるし
その辺りも意識した上でなりきっとるんやろな」
「なるほどねぇ…ってトモカ? 何か気になる事でもあったの?」
リンとタオがミスターについて話している中、ふとリンが
智香に視線を向けると考え事をしている様子だったので尋ねてみる。
「あー、やっぱりあそこでのノイズが気になっちゃって」
「そう? 結構細かい事気にする所もあるのね、トモカって」
「ボクも気になっとったし、親近感を感じるわ。…それにしても
あのミスターのなりきりファイターさん、何でまたボク達に
声掛けして来たんやろ? 初心者は他にもようさんおるのに」
「ま、あの時はオープンチャットで話してたから偶々通りすがった
あの人のログにもアタシ達の会話が届いて…プロフィールを見たら
ランクが低かった事で初心者だって判断したからじゃない?」
「なるほどー」
そのリンの質問に対して智香がミッション内のノイズが気がかりだと返し、
そこから続く形でミスターが自分達に声を掛けた理由の推測に続く。
「…また話は変わるけど、明日から少しの間ボクの方が忙しくなるから
次の3人揃ってのプレイは間が開いてまうけど…その代わりって事で、
次集まった時には対人戦に挑戦してみようかなって考えてるけど、どうやろか?」
「対人戦!? いいじゃない、アタシは大賛成よ!」
「リンちゃん乗り気だね…アタシはちょっと心配だなぁ」
「まぁ、トモカちゃんの不安はボクもわかるけど
その心配に対する策もキチンと用意しとるよ」
「そうなんだ」
「その『策』ってどんなものなの?」
そこから話題をさらに変え、タオが当面のリアルでの忙しさ故に
次に3人でのプレイが出来る日が若干間が開く事を詫びると共に
その「次の3人でのプレイ時」に対人戦に挑戦しようと2人に告げる。
それに対してリンはノリノリな様子で二つ返事で了承の意を示すが、
智香は率直に不安を零す。だがタオは智香のその不安に理解を示した上で
それを避ける為の策も用意済みだと返し、2人がその「策」について尋ねる。
「対人戦の設定には、自クランのメンバーそれぞれのランクを考慮して
実力が近いと思われるクランだけをマッチング対象にするものと
ランクを問わず全てのクランからランダムにマッチングするっていう
2つのモードが用意されてるんや。次のボク達3人でのプレイの時には、
前者のマッチングルールを使うから一方的にやられるのは避けられると思うで」
「なるほどねぇ」
「そっか…じゃあ、アタシも頑張ってみるよ☆」
「2人ともありがとな、それじゃ次の集まれる日までに
今日までの3つに加えて色々とミッションが開放されてるはずやから…
それぞれでプレイして色々なパーツデータを集めて、新しい機体を
組み上げるなり今の機体を強化するなりして対人戦に備えといてな」
「わかったよ☆」
「任せといて!」
タオから説明された「対人戦のマッチング仕様」を聞き…不安が解消された
智香の返事に感謝すると共に次の機会までの間のそれぞれの自機強化を頼む
タオの言葉に力強い返事を返した所で、この日はお開きとなった。
P:
…まずは智香誕生日である8/30の投稿予告をしていたにも関わらず、
夏風邪と仕事の忙しさが重なって約1週間の遅れとなった事をお詫びします
比奈:
…Pとしても悔しいでしょうが、病気とリアル都合が重なったのは
不幸としか言えませんし…まずはこうして投稿出来た事を良しとしましょうか。
…で、話の内容に写りまスけど…今回のステージの内容やムービーと、
智香ちゃんの機体の武装やEXアクションと結び付けた描写は良かったっスよ。
そして最後に追加した会話シーン…ゲーム内での次ステージを考慮した良いものでした
P:
どうもな。さて…次話は2度目のインターミッション回として、
「対人戦に備えての改修」をメインとした幕間劇を投稿する予定です。
ここまでのストーリーミッション3つとチャプター1のクエストミッション5つで
得られるパーツを元にした智香の新しいガンプラを披露しますので楽しみにしていて下さい