IS〜転生者は楽しみたい〜   作:聖命蓮

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新旧家族会議

 

 

〜side蓮矢〜

 

 

 

 

「姉さん・・・あ、楯無の方ね。

先に聞いておきたいんだけど、ISを起動したってなればこの先どうなると思う?」

 

 

楯無に話を振ると、楯無は顎に手を当て少し考えてから

 

 

「そうね・・・。

まず、間違いなく蓮矢の希望進路は却下される可能性が高いわ。その上で、今すぐ思いついたパターンは2つ。

1つは、貴重な【サンプル】として監視下の元、保護するって名目で何かしらの研究機関や施設に軟禁されるパターン。

2つ目は・・・貴方を危険分子として始末━━━暗殺しようとしてくるパターンね。」

 

「だよねぇ・・・はぁ・・・。」

 

 

楯無のにべも着せぬ言葉にため息を交えながら答える。

周りも「だよね。」と言わんばかりの反応を示す中、違う反応をした者が1人━━━。

 

 

「━━━ねぇ、なんでれーくんが殺される、なんて話になるの?」

 

 

声の主は言うまでもなく、束である。

その目は既にすわっており、嘘偽りは絶対に許さないと言外に滲み出ていた。

 

その視線を真正面から向けられた楯無の表情か少しだけ強ばり、どう説明したものか、とでも考えているかのように思案しているようだった。

 

・・・助け舟出すか。

 

 

「束姉ちゃん。何も全地球人が一斉に殺しに来るってワケじゃないよ。

極々一部の━━━女性権利団体って言う名前の頭お花畑の連中だけさ」

 

「はぁ?なんなのそいつら?」

 

「う〜ん。超簡単に説明すると・・・。

 

【ISに乗れるのは女性だけ!つまり我々女性は男性よりも優れた存在である。よって、女性は何をしても許される】って思考をした、大っっっっっっ変度し難いレベルで頭パープリンな連中の総称」

 

「「「「ブフォwww」」」」

 

 

これでもかと言わんばかりにバカにした単語を並べ立てながら説明すると、束、クロエを覗いた4人が思わずと言わんばかりに吹き出した。

 

束姉とクロエは宇宙猫みたいに呆けた顔をしている。

でも、事実だしねぇ?

 

 

「あ、因みにね?

件の女性権利団体━━━長ったらしいから略称で女権団って言うけど、そいつらが信仰・・・いや、神格化してるものが、IS、初代ブリュンヒルデ、篠ノ之束の3つなんだよね。」

 

「何それきっしょ」

 

「せめてオブラートに包む素振り位はしようよ。」

 

 

予想だにしなかった角度から自分の名前が出てきて束姉の表情が心底嫌そうに歪む。

 

天下の篠ノ之束の顔をここまで歪ませてるなんて、かなりレアな光景じゃない?

 

 

「で?その能無し共がなんでれーくんを殺すなんて輪をかけてアホくさい事するのさ?

そんな事しても大したメリットも無いでしょ?」

 

「メリットならあるよ」

 

「へ?」

 

「気に入らないから排斥する、目障りだから消す、邪魔だから殺す。

連中の考えてるのはそんなところだよ」

 

「はぁ!?何それ!?

もうテロリストって言っても過言じゃないでしょ!?」

 

「あっはっはっはっ。

束姉ちゃん、それはテロリストに失礼だよ。

テロリストは良くも悪くも目的がハッキリしてる。でも、女権団の連中は女性の権利だなんだって大義名分を振りかざして好き放題やってるだけ。

悪い意味でいい見本じゃないか。クソガキの思考を持ったまま大人になり、無能に余計な権力(チカラ)持たせるとこうなるよってさ」

 

「ボロくそに言うわね・・・。同感だけど。」

 

 

オレの言葉に同意する楯無。

私情が入ってないとは言えないけど、この評価は妥当だと思うよ?

 

現に、更識暗部のメンツからも女権団(あの連中)に対する評価は散々極まるものでしかなかったからね。

 

楯無が再び話し出す。

 

 

「・・・2パターン出したけど、一応政府側の意見としては、最初の軟禁パターンの方が可能性としては高いわね。

女権団の連中は政府としても目の上のたんこぶ状態なの。・・・極力蓮矢を政治利用させないように手を打つつもりだけど、現在の狂った情勢に一石を投じる考えを持つものが居てもおかしくはないわ。」

 

「その為の軟禁であると?」

 

「もちろんそんなことさせるつもりは毛頭ないけどね?」

 

 

公私の公の立場からの意見を交えながらの説明にクロエが確認を取り、楯無が肩を竦めながら答える。

 

 

「━━━それならいっそのこと、束さんについて来る?

四六時中ISを弄り放題。世界中のありとあらゆる場所に行くから退屈しないと思うよ?」

 

 

束からも案が出てくるが、個人としてはあまり取りたくない手段だ。IS弄り放題の環境と様々な場所を見ることが出来るのは大変魅力的だが、文字通り最後の手段とさせてもらいたいな・・・。

 

 

「でも、そうしたら・・・。」

 

「・・・れんれん何処か行っちゃうの〜?」

 

 

束の案に何も言わないでいたら、迷っているとでも考えたのか、布仏姉妹が心配そうな声を上げる。

参ったな・・・。本音の泣きそうな顔(この表情)に弱いんだよなぁ・・・。

 

━━━ってかさ?

オレはあくまで、何にも対策らしい対策をしなかったらどうなるかを楯無に聞いただけであって、これから先の人生を誰かの案に委ねるつもりは毛頭ないぞ?

 

━━━と、考えていると、今の今まで黙っていた簪が口を開く。

 

 

「・・・というよりも、1番重要なのは蓮矢がどうしたいか、じゃない?」

 

「「「「「あっ━━━━━」」」」」

 

 

さっすが簪さん!拗れに拗れた話を一気に軌道修正した!

その見事な手腕に痺れる、憧れるぅ〜〜!!

 

・・・ネタはここまでにしとこうか。

みんなの視線がザックザク刺さってることだし。

 

 

「オレの他に男が動かした〜、ってなれば出ていかざるを得ないとは思うけど、現時点で公表する気はサラサラ無いね。

めんどくさい奴らに絡まれる(余計な混乱)を招きかねないワケだし。

今のところ公表する気が無いわけだから、このままの進路で行って問題はないハズだよね?

・・・更識としても、余計な仕事は増やさない方がいいでしょ?(楯無の方を見ながら)」

 

「まぁ、そうね。

男性操縦者が見つかったとなれば、女権団はおろか、マスコミ連中も黙ってるはずが無いわ。

・・・普通そういう対応は表がやるハズなんだけど、その表が女権団に類する連中(アレ)だからねぇ・・・。」

 

「あはは・・・。

まぁ、そういうワケだから、他に男性操縦者が出てくるまでは普段通りの生活をしていくつもりだよ。」

 

「えぇ〜

れーくん束さんのところ来てくれないの〜?周りを気にすることなく思いっきり実験できるよ〜?」

 

「くっ・・・。悪魔のような誘惑がッ・・・。」

 

 

━━━ピキーン!!(唐突なフレクサトーンの音)

 

 

 

束による悪魔の囁きに似たような提案がされた後、急に脳内に閃が走った。

 

圧倒的閃き━━━!(CV立木文彦)

 

某博打打ちのナレーターじみた音声が流れた気がする。

それくらいの考えが浮かんだ

 

 

「・・・・・・ねぇ、束姉ちゃん」

 

「ん?な〜に〜?」

 

「すっげぇ唐突なんだけどさ。お願いというか、頼み事が1つあるんだけど」

 

「れーくんからの頼み事!?

もしかして、束さん頼られてる!?

うっはァ〜〜♡初めての事すぎてアドレナリンどっばどば出てきてるよ〜〜♡

それでそれで!?何かな!?何かな!?」

 

 

なんか知らんけどメッチャテンション上がってる・・・。

瞬間移動でもしたかのように急に目の前に来るし・・・あっ、ちょっ、手をニギニギしないで下さい。その「どたぷん♡」って擬音が付きそうな豊満な胸で腕をホールドするのを止めてください。

視線が━━━!

主に本音と簪から絶対零度の様な冷たい視線が━━━!

 

興奮する束を何とかひっぺがし、ゴホン!と1つ咳払いを入れてから━━━

 

 

 

 

「━━━━━━━起業・・・してくれない?」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・へ?」

 

「「「「・・・はぁっ!!!?」」」」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・

・・

 

 

アレから1年が経過したある日の事

 

 

 

『━━━━━━臨時ニュースです。

本日、世界初の男性IS操縦者が見つかったとの事です。

ISを起動した男性は、かのブリュンヒルデと名高い織斑千冬の弟との情報が━━━━』

 

 

「・・・漸く原作スタートか」

 

 

コタツに入ってミカンを頬張りながら、流れていたニュースを見て、一人呟くのだった。

 

 

 

〜side蓮矢out〜

 

 

 

 





作者です。
いや、会議らしい会議してねぇ!!
なんて言うセルフツッコミは置いといて。

次から漸く・・・漸く!
原作スタートとなる予定です。
多少今はなき前作のエッセンスを取り入れつつぼちぼち書いていく予定ですので、応援の程よろしくお願いします。

以上作者でした。

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