IS〜転生者は楽しみたい〜   作:聖命蓮

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ちょっと短め。




模擬戦①〜気になる相手は〜

 

 

 

〜sideエドワース〜

 

 

 

━━━━━━ピコーン!

 

 

エドワース「━━━終わったみたいね。

 

どう?更識クン?気分悪くなったりしてない?」

 

 

初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)の作業の終了を知らせる電子音が鳴ると、更識クンに声をかけた。

 

 

蓮矢「悪くはないですよ。調子は━━━まぁ、普段通りと言っておきましょうか。」

 

エドワース「・・・クールねぇ。(その『普段通り』がどれだけ大変なのか・・・分からないワケじゃないでしょうに・・・それに━━━この()()は・・・。)」

 

 

私の確認に更識クンは接続された機体の手のひらを握ったり開いたり、腕を上げたりしながら、調子を答える。

更識クンの答えに対し、私が呟くように言った後、暫しの沈黙が流れたのだが

 

 

エドワース「それじゃあ、そのままアリーナの方に行きましょ。

そろそろ『向こう』も準備出来てるとおもうから」

 

蓮矢「・・・『向こう』?『準備』?って一体・・・あ、ちょっとエドワース先生?」

 

 

私が背を向けて着いてくるように言うと、慌てながら、更識クンがその後ろを追いかけて来る。

 

 

エドワース(━━━スゴいわね。急にISに乗ったのに、動きに全然違和感を感じさせないなんて・・・。並の子なら急に視点が上がったことに腰が引けちゃって動くどころじゃないのだけど・・・)

 

 

振り返る事なく、後ろから一定のリズムで聞こえてくる機械の音を聴きながら思考を巡らせながら歩いて行き━━━アリーナへ向かう。

 

ゲートが開くと━━━━

 

 

 

真耶「待ってましたよ!更識君!」

 

 

中央でISを纏った山田先生が傍目にも分かるほど、やる気を漲らせながら出迎えたのである。

 

 

 

〜sideエドワースout〜

 

 

 

〜side蓮矢〜

 

 

 

 

蓮矢「・・・え、山田先生?」

 

 

・・・いや、山田先生がいないのにはモチロン気づいていたよ?

てっきり、管制室的なところで指示出しとかするのかと思ってたんだけど・・・。

 

だが事実として、オレの視線の先にはラファールを纏った山田先生が(`・ω・´)フンスッ!と言わんばかりに気合いを入れている。

 

 

 

 

にしても━━━━━

 

 

 

 

 

 

山田先生のISスーツ姿えっっっっっっっっっど!!!!!

 

 

なんだあの┣”スヶ∧”な格好は!!?

スク水とほぼ変わんねえじゃねぇか!?

いや、スク水よりもボディラインがくっきり出てる分こっちの方がエロい!!

胸部装甲なんて爆発してるって言っても過言じゃねえだろ!

更にだ!その豊満極まる胸部装甲を更に強調するかの如くほっそりとしたウエスト!!

読んで字のごとく、『出るとこ出て引っ込むところは引っ込んでいる』正に男の理想とするボディラインの体現者!

 

身内の規格外(束姉)を見慣れていなければ、間違いなくオレも脳を焼かれていたに違いない・・・。

 

・・・あ、言っておくけど束姉のは見たくて見たわけじゃないから。部屋の掃除に行くとあられもない姿で爆睡してる束姉が悪い。不可抗力だ不可抗力。

いくらめっちゃエロいボディラインを持った人が目の前にいたとしても、ガーガーいびきをかきながら、パンツの中に手を突っ込んでケツをボリボリ掻いている、とても『女性』とは思えないような場面に何度も出くわしていたら・・・ねぇ?

 

そりゃ、ユメも崩れさるってもんよ。

『人の夢』と書いて『儚い』とはよく言ったもんだ・・・。

 

 

 

真耶「━━━━━君?━━━更識君?どうしました?」

 

蓮矢「━━━━━━ッ!・・・どうかしましたか?山田先生?」

 

 

急に黙り込んだオレを心配したのか山田先生が声をかけてくる。

明後日の方向に飛んで行っていた意識を早急に戻し、何事も無かったかのように答える。

 

 

真耶「いえ、呼びかけても何も反応が無かったので・・・。大丈夫ですか?具合悪かったりしませんか?」

 

蓮矢「山田先生がいた事に驚いていただけで、特段調子が悪いわけじゃないですよ。」

 

真耶「そうですか?━━━それならいいのですけど・・・。具合が悪くなったらスグに言って下さいね?」

 

 

我ながら苦しい言い訳かと思ったが、山田先生は全く疑う様子もなく━━━寧ろ、コチラを心配してきてくれた。

 

・・・ウッ、良心の呵責が・・・っ!

 

・・・横からエドワース先生の突き刺さるような冷たい視線を感じるが、気のせいだと思いたい。そうであってくれ、後生だから。

 

 

蓮矢「そ、それより、どうして山田先生がISを?

 

━━━━━まさか」

 

エドワース「そのまさかよ」

 

 

聞きながらも思考を巡らせ、1つの考えが脳裏をよぎると、その考えを察知したかのようにエドワース先生が肯定を示し━━━

 

 

エドワース「更識クンにはこれから山田先生と軽く模擬戦をやってもらうわ。

あくまで、現状どれくらい動けるのか見るだけだから、特段勝敗については気にしなくていいわよ。気楽にね?」

 

真耶「そういうワケです。お手柔らかにお願いしますね、更識君?」

 

蓮矢「・・・フツー逆じゃありません?オレがお手柔らかにしてもらいたいんですけど?元代表候補生で『銃央矛塵(キリングシールド)』の二つ名持ちの人が相手とか・・・中々に詰んでません?」

 

真耶「うぐっ・・・。な、なんで昔の渾名を知って!?」

 

 

ヒント━人生2周目

ま、ヒントも答えも言う気はサラサラないけどね

 

何も言わずにニコッと笑うと、山田先生はコチラが話す気は無いコトを悟ったのかガックリと肩を落とした。

 

 

エドワース「それじゃあ、ブザーを鳴らしたら早速始めてもらうわよ。

ほら、山田先生何時までも気を落としてないで、開始位置に移動して。━━━頑張ってね、更識クン」

 

 

パンパンと手を叩きながらそう言うと足早にフィールドを後にするエドワース先生。

山田先生が中央の円形サークルから少し離れた開始位置と思われるラインの少し後ろまで下がる。

それを見てオレも慌ててラインまで下がり、何時ブザーが鳴っても動けるように構える。

 

 

 

━━━━━ビィィィィィィ!!!

 

 

真耶「━━━いきますよ!更識君!」

 

 

ブザーが鳴ると共に山田先生が前に飛び出す。

その手に握られているのは━━━

 

 

蓮矢「げぇ!?サブマシンガン!?しかも、2丁持ちで突っ込んでくる!?」

 

 

2丁のサブマシンガンの銃口をこちらに向け突っ込んでくる山田先生。

コチラが接近されるコトを嫌い、距離を取ろうとすれば即座に2つの銃口からの掃射を喰らうだろう。

かといって、接近を許せば高速切替(ラピッドスイッチ)で近接武器に切り替えて来ることが予想できてしまった。

 

 

━━━こういう時は・・・!

 

 

蓮矢「逃げるんだよォォォ!!」

 

 

山田先生に背を向けるように身体をクルリと反転、そのままジョジョさながらのダッシュで一気に距離を取る。

 

━━━え?普通はバックステップだったりブースト使って、相対したまま下がって、絶対に背中は見せないようにするだろって?

 

そりゃそうだわな?銃口向けられているのに態々背中を向けて逃げるなんて自殺行為でしかない。

 

 

 

 

━━━でもな?

 

コッチが『定石』なんてモンを守ってやる義理ねぇんだわ。

寧ろ、そう動くように誘導されているのだとしたら尚更だ。

 

 

 

真耶「・・・( ゚д゚)」

 

 

現に、山田先生はまさかオレが背中を向けて、全力ダッシュするなんて微塵も思って無かったのか、呆気にとられたように口を開け呆然としていた。

 

そのままダッシュでアリーナの外壁まで下がり、壁を背にして漸く振り向く。

 

 

え?今振り向いたのに、なんで山田先生が止まってるのがわかってるのかって?

 

ハイパーセンサーがあるじゃない。

某大尉が言っていた、「後ろに目をつけるんだ」をNT能力がなくても出来るヤベェ機能。ソレがデフォルトで着いてるんだぜ?

慣れるまで時間はかかるケド、スゴく便利だと思う。特に多対一の時なんかスゴい重宝する。

 

以前工房にあるシュミレーターでにサイレントゼフィルスを使ったマドカとバトった時にビットを『背面撃ち』したら、普通にドン引かれた。解せなかった。

できそうだったからやった、それだけなのに・・・。

 

 

蓮矢(山田先生は・・・まだ動いてない━━━なら今のうちに体勢を立て直さないと・・・。)

 

 

依然、呆然とする山田先生を警戒しつつ、オレも対抗すべく、拡張領域に仕舞われている武器一覧のリストを表示させる━━━

 

 

 

 

日本刀型近接ブレード 時雨

 

ダガーナイフ 小雨 ×3

 

 

蓮矢(お、いいね。刀剣があるのはだいぶ有難い。更識家(家)の道場で使ったこともあるし扱いには問題ないな・・・。

ダガーナイフは・・・牽制用か?投げナイフ的な感じで使うタイプか?いや、でも銃火器があるなら、それの方が使い勝手がいいんじゃ━━━━━━)

 

 

そのまま一覧を下へスクロールしていくが、表示されたのはこの2種類だけで、一向に他の武器が出てこない・・・。

 

 

蓮矢(マジかよ・・・。銃火器の類が一切ないのか・・・。いや、ブレオンの『白式』に比べたら予備の武器があるだけ温情なのか?)「━━━来い、『時雨』っ!」

 

 

武器の名を叫んで呼び出す。

右の掌に粒子が集まり、刀剣の形へと変化していき━━━1本の刀が現れた。

 

 

 

━━━ヒュンッ

 

 

その刀を掴むと、そのまま横薙ぎに振り感触を確かめる。

 

 

うん、綺麗な刃紋の入った良い剣だ。

 

その切っ先を山田先生の方へと向け、構える。

 

 

真耶「━━━ハッ!

 

ど、どうやら準備は出来たみたいですね!

でもいいんですか?そんなに距離を空けて取り出したのが刀1本だけなんて」

 

 

コチラを挑発してくる山田先生━━━だが、直前までボーっとしていたのを隠そうとでもしたのか微妙に演技臭かった。

 

ダメですねぇ?人を煽る時はもっと相手の神経を逆撫でるような感じを出さないと。

タダでさえ、山田先生はベビーフェイス(童顔)なんだから、ポーカーフェイスくらい身につけとかないと。

 

 

蓮矢「心配しなくても大丈夫ですよ。ちゃ〜んと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

『斬り』に行きますから。」

 

 

 

宣戦布告とも取れる言葉を口にしながら、山田先生に向かって一歩・・・大きく踏み出した。

 

 

 

〜side蓮矢out〜

 





作者です。
今回の話はバトルの序章、みたいなものです。
ガチめな戦闘描写は次回になります。

いや〜、主人公の武器どうするか悩みました・・・。
基本武器盛り盛りか、逆にスッカラカンの徒手空拳オンリーか。
今回は中間を取らせてもらいましたが、実は最初は徒手空拳で行こうとしたんですよね・・・。ただ、話が上手く作れなかったんですよね・・・。

結果、武器種限定の形をとったワケですが。

さて、次回は山田先生とのガチバトル。主人公の使う剣技とは?
乞うご期待!

以上作者でした!

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