IS〜転生者は楽しみたい〜   作:聖命蓮

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本格的な準備

 

〜side蓮矢〜

 

 

 

蓮矢「だぁぁぁぁぁあッ!疲れたぁぁぁ!!」

 

 

━━━ぼふっ!

 

 

本音「お疲れぇ〜ズズッ」

 

 

寮の自室に戻ってくるなり、デカい声を出しながら、ベッドに倒れ込む。

本音は労い?の言葉を口にして、自分のベッドに腰を掛けココアを啜っている。

 

 

本音「でも良かったねぇ?機体貸してもらえて〜」

 

蓮矢「あぁ、マジで良かったわ。最悪ぶっつけ本番も覚悟してたからな、やっぱ確認って大事だわ・・・。」

 

 

ベッドにうつ伏せで倒れ込み、顔だけ本音の方を向けて喋る。

 

 

本音「でもぉ〜そぉなると、織斑一夏(もう1人)も訓練機使って練習してるのかなぁ?」

 

 

首をコテっと傾げながら本音が言う。

カワイイ・・・。じゃなくて・・・。

 

 

蓮矢「いや、昨日と変わらず篠ノ之箒(暴力女)とチャンバラやってるみたいだな。」

 

本音「ほぇ?」

 

 

本音が言った事にオレが答えると、今度は先程とは逆の方にコテっと首を傾げる本音。なんで見てもないのに知っているのか?と言わんばかりの表情である。

 

なんで知ってるかって?

それは━━━

 

 

蓮矢「姉さんの友達を抱き込んだ(買収した)からな。誇張抜きのガチ情報がじゃんじゃか入って来るぜ。」

 

 

刀奈の友人、IS学園の新聞部の黛薫子。

休み時間に「取材させて!!」と突撃をかまされたことをきっかけに知り合った貴重な情報収集要員。

独占インタビューを条件に一夏だけじゃなく、セシリアについてもある程度調べてもらうことを確約させた。

 

流石はジャーナリスト志望というべきか、情報は細かく正確に記録されており、非常に有益な情報と言えるものだった。

 

 

本音「あぁ〜かいちょーの・・・。でも大丈夫なの?ガセとか掴まされたり・・・。」

 

蓮矢「その辺はキッチリしてるから大丈夫だ。変にガセを混ぜたりしたら、生徒会の権限使って全力で潰しにかかるって脅してあるから。」

 

本音「う〜ん。職権乱用〜」

 

蓮矢「ノンノン。人聞きが悪いねぇ?当然のリスクマネジメントってヤツさ。」

 

 

そもそも情報の全てを鵜呑みにしたりなんかしないから。

まして、学園内の新聞一応読んだけどさ?アレはもう新聞じゃねえよ。FR○DAYとか、週刊○春と同じ部類のゴシップ記事と化してたよ。

しかも、超がアタマに付くくらい身内ネタ(学園内)が満載のものやウワサばかり。

 

よくこんなんで部費の申請が通るもんだと感心したレベルだった。

 

 

蓮矢「━━━まぁ、織斑は放っといても勝てるか、勝手に自滅するとして、問題はオルコットだよなぁ・・・。」

 

 

仰向けになりながら呟く。

 

原作で一夏がセシリアとの初戦でそこそこいい所まで行けたのは、

セシリアの油断、慢心

ビット操作の練度不足が主な要因だと思っているんだが、この世界においても同じかと言われると、正直分からない。

更識蓮矢(オレ)というイレギュラーの存在がどこまで影響しているのか全くの未知数だから。

思い上がっていると言われればそれまでだが、セシリアはオレと戦うコトを楽しみにしているといった発言をしていた。

そんな相手に対して、油断なんてするだろうか?

 

 

本音「でも、れんれんシュミレーターでビット使うまどっちに勝ってたよね〜?だったらセッシーにも勝てるんじゃないの〜?」

 

蓮矢「・・・勝てるか否かと言われたら、『勝てる』とは思うけど、決め手にかけるんだよなぁ・・・。」

 

本音「決め手?」

 

蓮矢「まず武装の問題だな。まどかとやった時は束姉が開発したビーム系の武器を使っていたけどそれが無い。使おうにも学園にあるのは全部実弾系ばかりだし、会社から取り寄せるにしても時間がかかるからな、万が一にもセシリア(向こう)が対物理仕様みたいな増加装甲なんかを持ち出してきたら詰む可能性がある」

 

本音「なるほど〜?

じゃあ、『決め手になるような武器か装備』があれば何とかなりそうなの〜?」

 

蓮矢「・・・まあ、そうなるか?」

 

 

本音の言葉に少し言葉を濁しながら同意する。すると本音は持っていたマグカップをテーブルに置き、勢い良く立ち上がる。

 

 

本音「ならさぁ!明日整備室に行ってなにか無いか探してみよ〜?

整備が必要なら手伝うからさぁ〜」

 

蓮矢「いいのか?いや、オレとしては助かるけど・・・。」

 

本音「うん!任せるのだ〜バリバリ。」

 

 

にぱー☆っと満面の笑みを向けてくる本音。すんごい嬉しそうである。なんでだ?

まぁ元々整備室に行く予定ではあったし、ピンとくるモノがなければ銃火器テキトーに積み込めばいいや。

 

そう考えをまとめたところで立ち上がる

 

 

蓮矢「んじゃ、オレはシャワー浴びてから寝るから、先に寝てていいぞ〜」

 

 

本音にそう言い残し、そのままスタスタと部屋のバスルームに向かって歩いて行った。

 

 

部屋に1人残された本音は━━━

 

 

本音(れんれんと放課後2人きり・・・。まるでデートみたいなのだ〜♪)

 

 

・・・・・・分かりやすすぎる程に浮かれていた。

 

 

 

 

◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇

 

 

次の日の放課後

 

 

◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈◇◈

 

 

 

さぁ、やって来ました整備室。

早速本音と二人で得物を物色━━━

 

 

・・・え?急に時間が飛びすぎだって?

もうちょっと日常風景を見たいって?

そんなこと言われても特段面白いことなんか早々起こらないって。普通の日常だよ。

 

 

え?それでも構わないから教えろって?

 

じゃあ、箇条書きで今日あったコトまとめると━━━

 

 

 

・織斑一夏が突っかかって来る→華麗にスルー

・↑のことに腹を立てた箒が木刀振り回す→木刀へし折り制圧、生徒指導室に連行

・また織斑が突っかかって来るもスルー

・箒がいない為睨みつけてくるだけなのでスルー継続

・織斑、一部始終を見ていたクラスメイト達にドン引きされるも持ち前の鈍感力でスルー

 

 

こんな感じ。

昨日とほぼ同じコトしてやがる。アイツらも懲りないねぇ?いや、懲りてるような様子が皆無だったから全く考えてないのかも。

都合のいいコトだけ覚えて悪いコトは忘れるなんて・・・。

 

 

なんて羨ましいアタマしてるんでしょうね?

あぁはなりたくないが。

 

 

それじゃあ、改めて今現在に話を戻すとしよう。

 

 

 

本音「れんれ〜ん、コレは〜?」

 

蓮矢「ん〜?なになに、えーっと?・・・なんだコレ?」

 

 

本音が指を指す方を見るとそこにあったのは、一言で表すなら【筒】。トリガーが着いているため、ロケットランチャーのようにも見えるが明らかに短いうえに細い。

砲口もソフトボールの玉くらいのサイズしかない。

パッと見、小さいロケットランチャーに見える武器だった。

 

 

蓮矢「・・・なんだコレ?」

 

 

はい、大事なコトなので2回いいました。

 

 

本音「【ポポポンはくげきほー】だって〜」

 

蓮矢「はぁ?」

 

 

筒に貼り付けられていたらしいメモ用紙を見た本音そう言うが、全くと言っていい程言ってる意味が分からなかった。

 

なんだ、ポポポンはくげきほーって━━━

 

 

・・・迫撃砲?

 

 

本音からメモ用紙をひったくり書かれてあるコトを確認する。

 

 

ポポポン迫撃砲(3連射式迫撃砲)

 

本来単発でしか撃てない迫撃砲を改造し最大3連射出来るよう改造したもの。

バズーカより威力は落ちるが、取り回しに優れている。

 

 

 

・・・いや、ネーミングのクセ強すぎんだろ!!?

 

これ使うんだったら、ロケランで大ダメージを狙うかグレネードランチャー使うわ!!そっちなら6~8発は連続で撃てるぞ!?

 

 

━━━総評。

『ないない。コレは無い。』

 

 

蓮矢「・・・元あったところに返してきなさい。」

 

本音「え〜?名前可愛いじゃ〜ん。」

 

 

本音さんや・・・。そんな理由でコレを積めというのは中々のチャレンジャーと言わざるを得ないぞ?

 

 

蓮矢「・・・いいから戻してきなさい。」

 

本音「む〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

重ねて戻してくるように言うと、本音はふくれっ面になりながらも迫撃砲を戻しにいった。

 

 

蓮矢「・・・しかし、中々コレだってのがねぇな・・・。」

 

 

一般の装備から、整備課が面白半分で作った(改造した)モノまで、多種多様なモノがそこかしこに乱雑に置かれているモノを見渡しながら呟く。

 

 

蓮矢「インパクト重視なら【コイツ】なんだよなぁ・・・」

 

 

そんな中、ある一点に視線が集中する。

先日、簪の機体に積まされそうになった一品。

 

規格外武装(オーバードウェポン)

 

かの有名なフロム作品に登場するアレだ。

目の前にあるのはその中の1つである【ヒュージキャノン】に酷似したものらしく、1発ぶちかました後壊れて使い物にならなくなるところまで忠実に再現したものらしい。しかもぶっぱなした後は取り外し不可ときたもんだ。完璧なデッドウェイトである。

 

 

1度でいいからぶっぱなして見たいという男のロマンを求める感情と、いやアカンという理性がバッチバチにぶつかり合っている。今のところは理性が優勢である。

 

 

本音「スゴいよねぇ・・・コレ〜。」

 

 

片付け終わったのかいつの間にか隣に来ていた本音がキャノン擬きを見上げながら感想を漏らす。

 

 

本音「昨日コレの設計図見せてもらったけど、凄かったよぉ〜。

撃てるのは【1発】だけなのに()()()()()()()()()()()()()()()()()()の〜」

 

蓮矢「へぇー

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・はぇ?」

 

 

本音がヒュージキャノン擬きの特徴を・・・かなり端折ったのが分かるレベルでざっくりと説明したのだが、言葉の意味を脳が理解するのに数秒要し、お陰で間抜けた声が口から漏れ出てしまった。

 

 

蓮矢「━━━あれ、なんだ?オレの耳イカれたか?

今とんでもない事を言われた気がするんだが気の所為か?

口径以内ならどんな弾でも撃てるって言ったか?」

 

本音「うん。そー言ったよ〜?いちおー理論上ではあるけど、45口径主砲(戦艦大和)の弾から裁縫針まで撃てるらしいよ〜?

流石に裁縫針は強度的な問題で撃ったことはないらしいけどね〜?」

 

 

聞き間違いでも空耳でもなかったわ・・・。

つまりだ。ヒュージキャノン擬き(コイツ)は【1発しか撃てない】の縛りさえなければ、現存するほぼ全ての弾丸を使用できるヤベぇ代物だと言うことだ。

 

 

 

・・・縛りさえなければ、様々な弾丸を使える━━━?

 

 

その時、1つの案がまるで天啓の如く舞い降りた

 

 

 

蓮矢「━━━そうだよ・・・。何をあれこれ悩んでたんだオレは・・・」

 

本音「れんれん?」

 

蓮矢「気に入った得物が見つからない?ならよぉ・・・

 

 

 

 

 

 

造っちまえばイイよなぁ!?

 

 

ブツブツと呟き始めたオレを心配した本音が覗き込むように見てくる中、急に大声を出したことで、本音は目を見開いて驚いた表情をする。

 

 

蓮矢「行くぞ本音!決定戦に間に合わせるには残った時間が少ねぇ!キビキビ動け!」

 

本音「━━━━━━うん!」

 

 

オレの急かす言葉に負けないくらい本音が元気よく返事をする。

 

 

蓮矢「オレは整備室の使用許可とヒュージキャノン擬き(アレ)の改造許可を貰いに行く!本音は虚さんを引っ張って来てくれ!人員確保だ!」

 

本音「はぁ〜い!」

 

 

本音の間延びした返事が尾を引くなか、2人は動き出した。

 

 

 

 

クラス代表決定戦まで━━あと3日。

 

 

 

 

〜side蓮矢out〜

 





作者です。

主人公達が何やら作るようですね?ここまで散々引っ張ったのだから余程良いものができるんでしょうね。(他人事)

そしてざっくりとしか説明されない原作主人公クン。まぁ、アンチ対象だから仕方ないね。

さて、次の話でいよいよ代表決定戦に突入予定です。
主人公はどんな武器を持ち出してくるのか。乞うご期待!

以上作者でした!
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