IS〜転生者は楽しみたい〜   作:聖命蓮

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コメントで、この主人公某カテキョー漫画の野球少年と指輪の取り合いしてそう。
と来てましたが、この主人公別に剣士一辺倒ってワケじゃないんですよ。
水場が限られている以上、主人公よりも更識姉の方が使えそうですしね。
ちなみに、今後剣術を使うかどうかは未定。理由は・・・まぁ、使う場面が凄く限られてるから、ってことで

ではでは本編の方へドゾー



代表決定戦開始

 

・・・・・・そんなこんなで迎えた”クラス代表決定戦”当日━━━

 

 

 

〜side蓮矢〜

 

 

厳正なる抽選━━━という名の、織斑千冬の一言で(勝手に)決められた試合順が発表された。

 

 

第1試合 織斑一夏VSセシリア・オルコット

第2試合 織斑一夏VS更識蓮矢

第3試合 更識蓮矢VSセシリア・オルコット

 

 

・・・なんとまあ、狡いことか。

これだけであの織斑千冬(ブリュンヒルデ)の思惑が透けて見えた。

 

どうやっても織斑千冬(この女)は何としてでも織斑一夏(自慢の弟)を勝たせたいらしい。

 

第1試合ではセシリア相手に苦戦するかもしれないが、セシリアの慢心等で隙をつけばワンチャン勝てると踏んでだろう。負けたとしても、そもそもとして代表候補生相手に素人が勝てる見込みは少ない。専用機の慣らし運転も考えれば重畳というヤツだろう。

第2試合、1度試合を経験させたことによる経験値の差でオレ相手なら勝てるハズというアンタ本当に教職員か?と疑いたくなるレベルで私情を挟みまくった結果、生まれてしまった順番だった。

コレを”くじ引き”の結果だと言えて、更に周りに一切の異論を挟ませない辺り、流石世界最強と言われるだけある。

 

 

━━━で、だ。

今、オレの近くでは━━━

 

 

 

 

一夏「なぁ箒」

 

箒「・・・なんだ一夏」

 

一夏「俺さ、ISについて教えてくれって言ったよな?」

 

箒「そうだな」

 

一夏「俺、今日まで剣道しかやってなかった気がするんだが?」

 

箒「・・・・・・(フイッ)」

 

一夏「目・を・逸・ら・す・な!」

 

 

・・・はい。呆れてしまう程馬鹿全開の夫婦漫才を繰り広げております。

見てはないよ?背後から聞こえてくる音声だけだ。

 

こっちはこっちでやることあるからアホ共に関わってる時間がもったいない。

 

 

━━━やることってなんだって?

 

そりゃ・・・

 

 

蓮矢「・・・うし。異常なしだ。本音、そっちは?」

 

本音「あとちょっと〜」

 

 

機体の最終チェックに決まってるでしょ。短期間に色々詰め込んだから確認はいくらしてもし足りないんだよ。確認不足で試合中に不具合が発生して事故ったなんてシャレにならん。

後ろで行われてるツッコミどころしかない漫才なんざ雑音(ノイズ)雑音(ノイズ)

 

オレはタブレットを片手にシステム面を本音は機体の方をそれぞれ担当し、手を止めることなく各部の最終チェックを行っていく。

そして本音の作業が終わったタイミングで━━━

 

 

真耶「織斑君!織斑君!届きましたよ!織斑君の専用機!」

 

千冬「織斑、大至急初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)を行う、こっちに来い。」

 

 

山田先生が慌ただしく部屋に入って来て、その後ろから織斑センセーが静かに近づいて行く。

センセーに促されるまま、一夏、箒、山田先生の4人はオレたちから離れたところで今さっき来たばかりの織斑の専用機━━━【白式】の設定をし始めた。

 

チラッとそちらを見る。

 

 

蓮矢「・・・アレが織斑の専用機か。」

 

???『そのようですねマスター』

 

 

オレのつぶやきに対して反応したのは本音ではない。

その声が発せられたのはオレが手に持つタブレットからで━━━

 

 

蓮矢「・・・おい『鞠亜(マリア)』。もうちょい声小さくしろ。連中にとやかく言われたら面倒だろ」

 

マリア『失礼しましたマスター。』

 

本音「お〜♪まりあん〜♪そっちはどお〜?」

 

マリア『システムオールグリーン。バッチ来いです。』

 

 

 

━━━紹介しよう。

オレ、本音と会話しているのは、オレが開発したサポートAI『マリア』だ。

タブレット画面には腰まで届くアッシュブロンドの髪に、十字を象ったような白基調のシスター服のようなものを着ている。パッチリと開かれた青い瞳、透き通るような白い肌を持つその姿はまるで一つの精巧に造られた愛らしい人形(ドール)の様であった。

 

・・・はっきり言ってしまおう。その容姿はどこをどう見ても、【デート・ア・ライブ】にて登場する【或守鞠亜】に瓜二つだった。

 

 

見た目━━━もとい、デザインについてはオレは一切関与していない。

あくまで、オレが手掛けたのは思考し会話出来るようなプログラムを組んだだけだ。

 

で、つい先日完成したそのプログラムが入ったタブレットをISコアに繋ぎ、試しに基礎フレームだけである本当(マジモン)のオレの専用機にぶち込んでみたのだ。

そしたら━━━━━

 

 

こともあろうに、そのプログラムを文字通り【喰って】しまったのだ。

徐々に消えていく(取り込まれていく)プログラムを前に為す術もなく、ただただ呆然としていた時だった。

 

 

マリア『・・・データの取り込み(ロード)完了。次はいかが致しますか?マスター指示を』

 

蓮矢「喋ったァァァァァァァ!!?」

 

 

取り込んでわずか1分足らずで流暢に話し始めたのだ。そりゃあこんな反応にもなろうというものだろう。

 

その時は音声だけだったのが、一晩経つと、タブレットの画面には先述した或守鞠亜に大変酷似した存在が映し出されていた。本人曰く、ISのコア人格はそれぞれ異なる容姿を既に持っているらしく、本来なら乗り手にしかその姿を見せないらしい。姿を見せるか否かはコア人格(個人)の自由だそうで、自由に話せるようにしてもらったお礼として、姿を見せたのだと。

━━━で、その時に言われたのだ。

「名前を付けてください」と━━━

反射的にマリアと言ってしまったところ、いたく気に入られてしまい、そのまま決まってしまった。

 

・・・余談だが、このマリアと簪が揃うと、どっちが喋ったのか分からなくなる。そっくりなのだ。声のトーンも、喋り方も・・・。あの刀奈が間違う程にそっくりである。

簪が口パクして、マリアが刀奈に対し罵詈雑言をぶつけたところ、刀奈簪に言われたと錯覚し、凹む程だった。

 

 

とまあ、マリア(コイツ)に関してはこんなところだろう。

 

なお、本来マリアはオレの専用機のコア人格なのだが、コアネットワークを介することで、他のISコアに入ることができるらしく。今は学園から貸し出されている『オラージュ』の中に入っている。『オラージュ』に元々居たコア人格と入れ替わることにしたらしい。入れ替わる際に色々と交渉したのだとか。

どんな交渉をしたのか聞いても教えてくれなかった。曰く『乙女のヒミツです』だってさ。本音がしつこく聞こうとしたらしいが、今度は『プライバシーがありますので』と、取り付く島もなかったのだとか。

 

 

こいつ、やりおるッ!

 

 

マリア『━━━マスター。コチラに織斑女史が接近してきます。』

 

蓮矢「分かった。マリアは先に乗っててくれ。」

 

 

マリアが警戒を顕に注意を促してきたのに反応し、こちらに向かってくる織斑センセーに今気づいたと言わんばかりの体勢を装い━━━

 

 

蓮矢「━━━おや?そちらの準備は出来たんです?」

 

 

ワザとらしくそう言ってのける。

おちょくっているともとれる言葉に織斑センセーの眉がピクッと動くが、ポーカーフェイスを保ったままで

 

 

千冬「まだだ。専用機なんだぞ、訓練機とは掛かる時間が違う。5分10分で済むわけがなかろう。

貴様の方は・・・終わっているようだな。」

 

蓮矢「えぇ。前日から調整はしていたものですから。いつでもいけますよ」

 

 

訓練機と一緒にするなと言わんばかりの織斑センセーの言葉に、オレも何も準備していないアンタの弟なんぞと一緒にするなと皮肉をたっぷり含んだ言葉を返す。

おや、どうしました?織斑センセー?目元が引きつってますよ?

 

 

千冬「・・・なら話が早い。織斑と貴様の試合順を入れ替える。織斑の準備が終わるまで時間を稼げ。」

 

 

怒りの言葉が出そうになるのをどうにか飲み込んだ織斑センセーが命令口調で言ってくる。

ふむ、織斑の機体・・・恐らく原作通り、初期移行(ファーストシフト)がまだ終わってないのだろう。その状態で試合に出て万が一の事態になってはマズいと考えたんだろう。

 

 

━━━━━━だけどさぁ?

 

 

人にものを頼む態度じゃあねェよなぁ?

 

そもそも、この話オレにメリット全然ないじゃん?

交渉って知ってる?互いの意見を交えて初めて交渉になるんだぞ?

それなのに拒否権は無いと言わんばかりの命令口調?━━━カーッ(゚Д゚)≡゚︎д゚)、ペッ

 

 

そっちがその気ならこっちにも考えがあるんだぞ?

 

 

蓮矢「・・・分かりました。但し、2つ条件があります。」

 

千冬「・・・言ってみろ」

 

蓮矢「1つ、仮に時間が稼げなかったとしても、コチラは一切の責任は無い。試合後に変ないちゃもんを付けるのは止めて頂きたい。」

 

千冬「・・・チッ。━━━いいだろう。2つ目は?」

 

 

舌打ちしたってコトは何かしらいちゃもん付ける気満々だったな?このクソ女。

━━━まぁいい、次だ。

 

 

蓮矢「アンタんとこの弟には今日まで散々迷惑かけられてきたんだ。ちょっとボコるくらいしてもいいでしょ?その許可を下さい。」

 

千冬「貴様・・・ッ!」

 

蓮矢「この2つの条件を飲んでくれるなら先に行ってもいいですよ?

まぁ、初期移行も碌に出来ていない機体に乗せて試合に出して、大事な大事な弟さんが不幸な事故にあっても構わないと言うなら、コチラとしては別に拒否してくれても構いませんがね?」

 

箒「━━━フンッ!ISには絶対防御があるんだぞ。乗っててそのようなこと起こるわけないだろ」

 

 

織斑センセーがコチラを睨みつけてくるが、オレは涼しい顔で受け流し、有り得なくは無い最悪の可能性を示唆するが、タイミング悪く(丁度)居合わせた箒が横からしゃしゃり出てくる。

オレは呆れたと言わんばかりに小さくため息を吐いて

 

 

蓮矢「それは完璧に整備されて且つ初期移行の済んだ機体であればの話だ。

下手すりゃ絶対防御が働かない可能性だってあるのにそんな状態の機体で試合に出ろ?

オレは御免こうむるね。

・・・ってかさぁ、何時までお前ココにいるわけ?ココ部外者立ち入り禁止のはずなんだけど?」

 

箒「私は一夏の幼なじみだ!いて何が悪い!」

 

蓮矢「悪いに決まってんだろ。この場における関係者ってのは個人の関わりに関するコトじゃない。山田先生みたいに機体設定を手伝ってくれてる人のコトを指すんだよ。」

 

箒「なら、そこにいるソイツはどうなんだ!!」

 

 

箒がビッと指を指す先には━━━

 

 

本音「ほぇ?」

 

 

急に指を指され、何事かと首を傾げていた本音がいた。箒は続けて喚き続ける。

 

 

箒「私が部外者だと言うのなら、そいつだって部外者だろう!私に文句を付けるなら先にコイツを追い出してからするんだな!」

 

 

・・・聞いてて頭痛くなってきた。

 

あまりにも頭の弱いコトを吐かす箒に軽く頭痛を覚え、額を抑える。

 

 

蓮矢「・・・やっぱりお前バカだろ?」

 

箒「何だとっ!?」

 

蓮矢「本音(こいつ)は学園の整備課に在籍してる言わば専門家だ。ひとりじゃ色々と手が足りないから、手伝ってもらってんだよ。

立派な関係者だろうが。

 

何より━━━そこで顰めっ面してる人(織斑センセー)が注意してない時点で違反行為でもなんでもないって分かんだろ」

 

 

そう言ってクイっと顎で織斑センセーの方を指すと、箒はバッと勢いよく指し示した方に振り返る。

 

 

千冬「・・・・・・」

 

 

そこには何も言えないと言わんばかりに苦々しい表情を浮かべた織斑センセーの姿があった。

 

 

箒「・・・千冬さん。」

 

蓮矢「━━━で、さっきから黙ったままの織斑センセ?どうするんです?条件を飲むのか、否か。」

 

千冬「・・・・・・いいだろう。元はといえば、こちらの手配が遅れたことが原因だからな」

 

 

・・・あれま、まさか条件を飲むとは思ってなかったから、ちょっと驚いた。

てっきり反故にするかああだこうだゴネて条件の緩和をしてくるかだと思ってたから。

 

まぁ、いいや。あれこれ言われる前にチャッチャと行っちゃいましょ。

 

 

蓮矢「それじゃ、サッサと行きますかね。本音、機体をカタパルトの方に移すぞ〜」

 

本音「りょ〜か〜い」

 

 

間延びした返事とは裏腹に操作パネルを素早く叩いていく本音。

 

 

オラージュを量子化し、待機形態であるドックタグに変えると、それをオレに手渡してきた。

ドックタグを受け取り首に下げた後、カタパルトに向かって歩き始めると本音が隣に並んでついて来る。

 

 

蓮矢「本音は試合やってる間はどうする?クラスのヤツらと一緒に観客席で見てるか?」

 

本音「ココで見てるつもりだよ〜?」

 

蓮矢「マジかぁ・・・。出来れば観客席の方にいてほしかったんだけどなぁ。」

 

本音「なんでぇ〜?」

 

 

手を後ろで組み、体をくの字に曲げてしたから覗き込むようにして見てくる本音。

やめなさい。そのポーズは選ばれしギャルゲーくらいでしか見たことないぞ。

 

 

蓮矢「・・・セシリアとの時は別にいいんだが、織斑とのバトルが終わった後に試合結果に難癖つけて暴れる可能性がありそうでな・・・」

 

 

さっきから後ろからうざったい視線が飛んで来てるからなぁ。

 

出処?決まりきってるでしょ。

なんちゃって女サムライと暴力教師に決まってんじゃん。

織斑は山田先生の胸部装甲に釘付けだし。

 

 

マリア『━━━でしたら、セシリアの使っている反対デッキに移るのはどうでしょう?』

 

 

本音はう〜んと少し考えてるような仕草をしていたのだが、タブレットからマリアが1つ案をだした。

 

 

本音「セッシーの〜?」

 

マリア『はい。セシリア・オルコットとの試合が終われば、続けて織斑一夏との試合になります。ピットに戻ってから態々反対のピットに移動していては時間のロスになります。それなら、試合後にそのままセシリア・オルコットと同じピットに向かった方が良いと判断します。』

 

蓮矢「・・・うん。オレもそれがいいと思うが、本音はどうする?」

 

 

オレがマリアの言い分に賛成すると、先程まで聞こえていた本音の唸り声がピタッと止まり━━━

 

 

本音「━━━分かったぁ〜。れんれんが出たら、セッシーの方で見てるね〜」

 

 

本音の了承の言葉にホッと胸を撫で下ろす。

最悪なのは織斑とバトっている時に織斑が負けそうになったら本音を人質にして━━━なんてコトをあのバカ()はやりかねない。

 

理性ではなく感情で、本能だけで動くケダモノ。

今の箒はその様になっていると見ていた。

 

 

蓮矢「━━━━━っと、いけないいけない。先ずは目の前の試合に集中しないとな。」

 

 

パンッと頬を張り、雑念を頭の片隅に追いやると、目の前━━━セシリアとの勝負に向けて集中していく。

 

 

カタパルトへと到着すると、持っていたタブレットを本音に手渡した後、発射台に立ち━━━

 

 

蓮矢「━━━行くぞ、マリア。」

 

マリア『了解です、マイマスター』

 

 

マリアの返事と共にオラージュを身に纏い、そのまま足をランディングギアに固定し、入場するまで待機する。

 

 

そして━━━

 

 

 

【ゲートオープン、発進権限を譲渡します】

 

 

準備完了を伝えるアナウンスが流れた。

 

 

本音「れんれん!頑張ってね!」

 

蓮矢「おう。それじゃ━━━━行ってくる!」

 

 

本音に短く返し、発進時のGに負けないように腰を落とす。

 

 

蓮矢「さて記念すべき初陣だ。サポートは頼むぞマリア。」

 

マリア『了解です。タイタニック号に乗ったつもりで安心してください。』

 

蓮矢「いや、それ沈没確定じゃねぇか。せめて不沈艦の雪風か信濃持ってこいよ」

 

マリア『緊張を解す小粋なジョークです。任せてください。』

 

蓮矢「ならいいけどよ・・・。先方を待たせるのも悪いから行くとするか。

 

 

 

━━━━更識蓮矢、【オラージュ】・・・出るぞ!」

 

 

 

━━━ガコン!

 

キィィィィィィィィン!!

 

 

固定されていた足場のロックが外れ、前方のレールに沿って加速していき、勢い良くアリーナへと飛び立って行った。

 

 

 

 

〜side蓮矢out〜

 

 

 

〜sideセシリア〜

 

 

 

 

アリーナのフィールド中心で精神統一をして織斑一夏(相手)が出てくる時を瞠目し静かに待っていた。

 

 

セシリア(第1試合の相手は織斑一夏・・・。今日までにISを使った訓練を一切していないみたいですが、余程自信があるのでしょうか?

それと事前に専用機の情報を入手出来なかった所が不安要素ですわね。)

 

 

頭の中で簡易的なスペックを思い浮かべ、試合でどう動くのか戦略を練っていく。

 

 

セシリア(先ずは初撃・・・この対処の仕方でどれくらいやれるのかを測るしかないですわね。当たればそのままゴリ押しでもいけるでしょうし、避けるようであれば、ティアーズで物量戦に切り替える。とりあえずは、この2パターンで・・・)

 

 

━━━━ビーッ!ビーッ!

 

 

突如としてアラートが鳴り、こちらに向かって何者かが接近して来ることを伝えてくる。

 

 

セシリア「・・・漸く来ましたか。」

 

 

今の今まで瞠目していた目を開き、相手が出てくるであろう開かれたゲートを見やる。

 

そこから出てきたのは━━━━

 

 

セシリア「━━━━━えっ?」

 

 

思わず声が漏れ出る。

そこにいる相手との勝負はまだ先のハズなのだから。

 

 

蓮矢「待たせたようで悪かったな。セシリア」

 

セシリア「れ、蓮矢しゃん!?」

 

 

驚きすぎて噛んでしまいましたわ?!

何とか!何とか誤魔化しませんと━━━!

 

 

セシリア「ど、どうして蓮矢さんが?今は織斑一夏の番では?」

 

蓮矢「織斑の専用機が今さっき届いてな。初期移行もしてない機体で試合をして万が一の事態になったら大変だからってことで、急遽順番を入れ替えたんだと。」

 

セシリア「あら、スケジュールの管理がなっていないですわね?」

 

蓮矢「いや、全くその通りだ。」

 

 

な、何とか誤魔化せたようですわね。

平静を装いながら、胸を撫で下ろしていると、蓮矢さん側からプライベート・チャンネルで通信が入る。

 

 

蓮矢『━━━でだ。セシリア、織斑の機体の準備がある程度出来るまで時間稼ぎをしろとの織斑センセー(ブリュンヒルデ)からお達しだ。

申し訳ないが、ある程度の時間稼ぎに付き合ってもらうぞ?』

 

 

と、申し出が来た。

 

その問いに対し考える素振りをしながら蓮矢さんの機体を細かく見る。

 

 

セシリア(彼が乗っている機体・・・ラファールのようですが、他の訓練機とは違う箇所が多いですわね。背中のカスタムウィングも多少大型化しているみたいですし、何よりあの左腕・・・そこだけ【ファング】のパーツを付けたかのように肥大化してますわ。そんなことをすれば機体のバランスが悪くなって操作に支障をきたすハズなのに、そんな気配が微塵も感じられない。

アレはもう学園の訓練機の括りに入れていいのか分かりませんわね。ほぼ間違いなく、蓮矢さんの専用機と化しているとみてまちがいないですわね。

蓮矢さんのデータに関しては、織斑一夏以上に手に入りませんでしたわ。事前に入手できたのは、ラファールを使うらしいという事だけ。・・・恐らく織斑一夏と違って意図的に隠されたのでしょうね。情報統制くらい彼なら平然とやりそうですし。

 

何にせよ、今は少しでもデータが欲しいところですわね。)

 

 

そう考え、この話にノることにする。

 

 

セシリア『・・・そういうことでしたら、お付き合いさせていただきますわ。ですが、一体何をするんですの?ただ話しているだけでは客席にいる方々は納得致しませんわよ?』

 

蓮矢『分かってるさ。だからココは皆に【魅せる闘い】ってのをやってみないか?』

 

セシリア『・・・【魅せる闘い】ですの?』

 

 

どういうことかと思わずオウム返しのようになってしまったが、蓮矢さん(彼)はフッと笑い

 

 

蓮矢『━━━なぁセシリア。輪舞曲(ロンド)は踊れるか?』

 

セシリア『━━!ええ、得意分野でしてよ』

 

 

彼の言うソレが何を指し示しているかを理解し、不敵な笑みを以て返す。

そりゃ良かったと蓮矢さんは小さく呟いた後、プライベートチャンネルから、客席にも聞こえるようにオープンチャンネルに切り替え

 

 

蓮矢「さぁさぁ皆さんお立ち会い!

これより見せますのは、英国代表候補生と、2番目の男性操縦者が織り成す輪舞曲となります!

世界初となるこの貴重な演目を生で!目の前で!かぶり付きで見れるこの貴重な機会を!しっかりとその目に焼き付けてくれ!!」

 

 

【これより、『更識蓮矢』対『セシリア・オルコット』の試合を開始します。両者は規定の位置について下さい。】

 

 

蓮矢さんの観客を引きつけるような煽りが終わると、間髪入れずに開始前を告げるアナウンスが流れる。

 

互いに踵を返し、スタートラインに並び━━━

 

 

 

【Battle start】

 

 

試合の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

〜sideセシリアoutー

 

 





作者です

漸く今作のAIキャラを出せました。【デート・ア・ライブ】から【或守鞠亜】ちゃんです。最新アニメで漸く出てきたみたいですが、作者は地味にその前、【或守インストール】というゲームで認知してました。

・・・え?なんでノゲノラキャラじゃないのかって?それこそシロでもいいじゃないかって?
ほら、シロはソラと組ませてなんぼみたいな所があるので、今回は辞退してもらいました。

さて、ついに始まるバトル。どんなビックリドッキリメカが飛び出すのか乞うご期待!

以上作者でした!
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