ひょ、評価ゼロだと!?
み、皆の者〜!でやえでやえ!!
アンチじゃ!!アンチがでおったぞぉ!!
しかもご丁寧にコメントまで残している貴重なアンチじゃあ!!
もしかしたら作品を作るネタになってくれるかもしれん・・・!
囲め囲め!!絶対に逃がすなぁ!!
〜side蓮矢〜
スタートの合図と共に互いの得物を拡張領域から取り出す。セシリアはスナイパーライフルを、オレは━━━
セシリア「な、なんですの!?それは!?」
セシリアがギョッと目をひん剥いて驚愕の表情を浮かべる。
視線が注がれているのはオレの左腕━━━に装着された全長5mに迫る大きめの砲塔
蓮矢「コレか?コイツはなぁ━━━オレによるオレの為のオレが使う為だけに制作した得物・・・その名も━━━【
セシリア「随分と仰々しい名前ですわね。」
蓮矢「だが、名前に負けず劣らずの性能だぜ?
まあ、どんなモンかは自分で確かめてくれや!」
セシリア「そうすることにしますわ!」
蓮矢が啖呵を切り、セシリアがそれに応える。
・・・・・・・・・
両者が睨み合い、静かな緊張感のある空気が辺りを包む。
先に動いたのは━━━
蓮矢・セシリア「━━━━━ッ!」
同時だった。
━━━━キィィィィィィィィン!
2人がまるで示し合わせたかのように時計回りにぐるぐると円を描きながら回り始める。2人の描く円は徐々にスピードと高度を上げながら大きく広がって行く━━━
━━━
互いに円軌道を行いながら射撃を行い、不定期に加減速を加えることで回避するテクニック。
蓮矢が言った【輪舞曲】とは、コレのことであった。セシリアもコレにすぐ気がついた辺り、頭の回転が早いというかなんというか、地頭の良さが出ている気もしなくもない。
セシリア「━━━行きますわよッ!」
━━━バシュゥゥゥン!
一定の高さまで上昇した時、セシリアが引き金を引く。
蓮矢は焦ることなく、ほんの少しだけ速度を落とすことで攻撃をスカし、再び元の速度に戻す。
セシリア「まだまだっ!」
━━━バシュン!バシュゥゥゥン!
続けざまに、2発、3発とセシリアが引き金を引くが、今度は速度を上げることで回避していく。
いずれも速度を変えていなければ装甲外への直撃コース。セシリアの狙いの正確性が如実に現れていた。
蓮矢「なら━━━今度はこっちの番だよな!」
吠えつつ拡張領域から取り出したのは、大型対物ライフル━━━のマガジン。
それを━━━━
━━━ガチャン!
【砲】の側面に取り付け、セシリアに砲身を向けて
蓮矢「先ずは挨拶代わりだ・・・いっけぇぇ!!」
━━━━━ズドン!!
アリーナ全体に響き渡る程の轟音と共に発射された弾丸だったが、先程蓮矢がやって見せたように今度はセシリアが減速を行い弾をよける。
━━━ドン!!ドン!!ドン!!
セシリア「くっ・・・。」
セシリアの進行予測地点に向けて1発、その前後に1発ずつ放つもセシリアは高度を上げることで回避する。
しかし、水平に移動しつつ高度の変化をさせられた為にほんの僅かだが、体制を崩した。蓮矢はその隙を逃さない。
蓮矢「そこォ━━━!!」
━━━ズドン!!
放った弾丸は真っ直ぐに体制を崩したセシリアの装甲外目掛けて飛んで行く。
━━━コレは当たる。直感的にそう感じた蓮矢だったが━━━
セシリア「━━━━っああぁぁぁ!!」
蓮「マジかよ!?」
セシリアは、強引に身体を捻ることで装甲外へ着弾するハズだったものを肩部装甲に当てることでダメージを最小限に抑えたのだ。まさかセシリアがこんな動きが出来るとは考えていなかった蓮矢は驚愕の一言だった。
セシリア「そこですわ!!」
今度はセシリアが呆気にとられ隙を見せた蓮矢に向けて反撃と言わんばかりに攻撃を放つ。
マリア『マスター!』
蓮矢「━━━ヤベッ!?」
マリアが警戒を飛ばすも、回避も防御も間に合わず━━━
━━ジィィィィィン!!
装甲外に当たる寸前で絶対防御が作動し、生身への攻撃を妨げる・・・が、代わりにSEが大きく消費する結果になった。
この試合初のクリーンヒットはセシリアが飾った瞬間だった。
ワァァァァァ━━━━━!!
両者の卓越した技量を【魅せられた】観客達が、割れんばかりの歓声を上げ始める。
会場のボルテージが上がっていくのをひしひしと感じる。
僅か数分のうちに会場の雰囲気を完全に自分たちの色に染め上げた2人は━━━
蓮矢「やるじゃねぇの!セシリア!」
セシリア「蓮矢さんこそ!全く油断なりませんわ!」
地面に着地し言葉を交わす。
両者の目には闘志が漲っており、勝負はまだまだこれからであると、予感させるのに十分だった。
セシリア「━━━ですが、まだまだこれからでしょう?」
蓮矢「そうだな
それじゃあ━━━━リズムを変えるとするぜ!!」
先程まで使っていたライフル弾の入っていたマガジンを砲身から外し、拡張領域にしまい込む。
そして新たに━━━━直方体の箱を取り出して
━━━ジャコン!
砲身に取り付け、スラスターに火を入れた。
〜side蓮矢out〜
〜side真弥〜
━━━━ワァァァァァ!!
真弥(━━━盛り上がってますねぇ・・・)
アリーナからの歓声がこちらに伝わってくる。
一応、試合状況は設置されたモニターで確認できているが、映像のみで音声までは流れてこない為、イマイチ臨場感に欠けていた。
ココが管制室であれば、音声も聞こえていたとは思うが━━━今は作業中故に持ち場を離れられなかった。
真弥(・・・あと、1割━━━5分もあれば終わりそうですね。)
手元のディスプレイに表示されているのは織斑君の専用機━━━白式の初期移行の進行度数だ。
チラッと画面と時間を確認し、再び試合を映しているモニターに目を向ける。
自分の他にも、その試合光景を見ているのが3人━━━
一夏「・・・なんだよ。さっきからぐるぐる回ってるだけじゃないか。」
箒「まったくだ。ああもちまちまやっているのを見ているとイライラしてくる」
千冬「・・・・・・」
私以外の3人はモニターで観戦をして、三者三葉の感想を口にしている。まあ織斑先生は黙ってますが・・・
真弥(━━━それにしても、【回っているだけ】に【ちまちましている】ですか・・・。この2人はあれがどれだけの高等テクニックなのか分かっていないようですね)
あまりにも稚拙な感想を述べていた2人に対し残念なものを見るような目で見ていた。
確かに傍から見れば、唯の水平移動を交えた銃撃戦にしか見えないが、やる方となれば話は別だ。
動きの中で姿勢を乱さない高度な姿勢制御技術。その動きをしながら加減速を行い、尚且つ銃撃戦を行う。
レギュレーションで行うこともある為、授業でもやることはあるが、あくまで、ある程度操作に慣れた2学年からだ。
真弥(更識君もよくこの短い期間で出来るようになりましたねぇ・・・。やっぱり
蓮矢が積み重ねた研鑽についてのアタリを考えていた時━━━
千冬「山田君、アイツ━━━更識の実技を見たハズだな?
君から見て更識の技量はどうだ?」
不意に千冬から質問を投げられた。
傍から見ればその表情は鉄仮面でも被っているのかと考えてしまう程無表情に見え、表情からは何も察せられないが、その心中は長年交友があれば、ある程度の想像がついてしまうものだ。
少しだけ考える。
恐らく千冬が本当に聞きたいこととしては、一夏が蓮矢に勝てるかどうか、という所だろう。だが、考えても見てほしい。
事実として、真弥は蓮矢の技量は身をもって知っている。
しかし、しかしだ。
肝心要の一夏がどれだけの技量を持っているのか、が不明なのだ。一夏が1度でも訓練機を使って訓練している所を見ることができていれば、大凡の予想を立てれたのだが━━━
仮に、一夏の技量レベルをIS乗りたての初心者レベルだと仮定して━━━
真弥(・・・無理ですね。)
正直に言えば、勝率の割合で9:1━━━甘く見積もっても8:2が関の山だと思う。
勿論、蓮矢が9ないし8の方だ。
セシリアと互角に戦っている以上、蓮矢の技量は最低でも代表候補生と遜色ないレベルであるハズ。
そんな相手に初心者に毛が生えた・・・産毛すらあるか怪しいレベルの人が勝つ?
よっぽどの事がない限り無理だ。
真弥「・・・技量だけで言えば、代表候補生と遜色ないレベルですね。私が見た時は基本的な動きしかしてませんでしたから。
やっぱり、生徒会長さんが鍛えたんでしょうか?」
千冬「・・・・・・そうか」
千冬が真に聞きたいであろうことには一切気付かないふりをして、聞かれたことだけを返す。
その答えに千冬はやや不満そうな気配を漂わせながらも、追求する事はしなかった。
ただただジッとモニターに映る蓮矢を睨みつけていた。
真弥(━━━━━更識君・・・。)
そんな様子の千冬を横目に、心配そうに試合の成り行きを見守るのだった。
〜side真弥out〜
〜sideセシリア〜
━━━━バラララララララララッ!
セシリア「━━━くっ!」
もう何度目になるか分からない蓮矢さんの攻撃。左腕に付けられた砲口からおびただしい量の弾がばら撒かれる。
その様相は最早弾幕と言ってもいいレベルで、回避するのも一苦労だった。
現に、彼がガトリングガンの様な弾幕を張り始めてから一度も反撃できていない。
回避するのが精一杯でとてもじゃないが、反撃出来る隙なんて見つからなかった。
というか━━━━━
セシリア「なんでサイズも用途も違う弾が普通に撃ててるんですの!?」
そう、それなのだ。
蓮矢が開幕当初に使っていた弾と、今使っている弾は全くの別物だった。
それこそ開幕当初に彼が撃っていた弾は狙撃銃のそれだった。先端が細く尖り、空気抵抗を極力受けないような流線型の弾。
自身が射撃訓練で、狙撃銃の実弾を使うこともあって、見間違えるはずがなかった。
だが、今は違う。
自身に迫り来る弾丸は狙撃弾とは形状が全く異なる。
長さが違う、弾丸の大きさが違う。
ひとつの銃でも複数の弾が使えるものは確かに存在する。・・・が、それはあくまで互換性があるもの限定であって、形状も、用途も全く違う弾を一つの銃だけで使用出来る物など━━━━━
セシリア「まさか━━━っ!?」
ありえない。
だが、もしそれが可能であったとしたら━━━
蓮矢「━━━おっ?まさかとは思うが、その表情・・・気づいたか?」
そんな私の反応を、待ってましたと言わんばかりに彼がニヤッと嗤う。
撃ち方を止め、答え合わせでもするかのように話し始めた。
蓮矢「コイツはな・・・マシンガンの弾に狙撃弾、散弾に徹甲弾と何でもござれのシロモノでなぁ?
コイツ一つ担いでいけば嵩張る銃身を持たずに弾だけを拡張領域に入れておける。空いたスペースにはまた別の得物を・・・ってなもんだ。中々便利だろ?」
セシリア「━━━━━━━━」
絶句。としか言いようがない。
反対に彼はまるで新しいオモチャを与えられた子供のように自慢げに話す。
一瞬呆けてしまうも、すぐに気を持ち直し、思考を巡らせる。
セシリア(━━━学園入学前に一通り案内された時には、あんなものは無かったハズですわ・・・。だとすれば・・・
━━━━━っ!?)
蓮矢「ハッハァ!!またまた大当たりだ!
お前さんが今考えたので正解だぜ!
コイツはオレが作ったのさァ!!学園にある材料を使ってなァ!!
・・・ってか、今更だがポーカーフェイスのひとつでもしておけよ?
またしても当然の様に、セシリアの思考を読んだ蓮矢が声高らかにカミングアウトする。
・・・その後に飽きれられた様にため息をつきながら悪態をつかれたが、その悪態が耳に入ることはなかった。
何故なら━━━━━━━
セシリア(つまり━━━蓮矢さんは・・・私と戦う為だけにあの武装を作ったということですの!?
それほどまでに思って下さるなんて━━━!!
なんて━━━なんて幸せなんでしょう!!)
━━━━身体をくねくねさせて見事なまでにトリップしていたからだ。
あくまで蓮矢が武器を自作したのは実戦不足という穴を埋める為。未知の武器を所持していると相手に思わせ、余計な手出しをしてこないよう牽制する為でもあった。
その事を知らないセシリアは、盛大な勘違いを起こしたのである。
実にチョロ━━━━━ゲフンゲフン。
お可愛いことで。
蓮矢「━━━━━む?」
セシリアがトリップしている間に、蓮矢が何かに小さく反応する。
通信でも入ったのか、耳に手を当てるような仕草をしようとして━━━ISを纏っていることを思い出したのか、ほんの少し気恥ずかしそうに、手を下ろす。
そして数秒黙っていた蓮矢が口を開いた。
蓮矢『・・・セシリア。今さっき織斑の準備が終わったらしい。
時間稼ぎはもうしなくていいとの事だ。
・・・って、何身体くねくねさせてるんだ?』
プライベートチャンネルを使いセシリアに呼びかける蓮矢だったが、つい先程までハイテンションで語っていた時、セシリアの様子には気づいていなかったらしく、たった今、セシリアの様子がおかしい事に気づいたらしい。
少々冷めたような━━呆れているような反応を返す。
トリップしていたセシリアだったが、蓮矢に声をかけられたことで「ハッ!」と現実に帰ってくる。
蓮矢『おーい、セシリアさーん?話聞いてましたぁ〜?』
セシリア『は、はい!?な、なんでしょう!?』
蓮矢『いや、織斑の準備が終わった連絡がきたって話』
セシリア『・・・・・・まさか、ココで止める、なんて仰りませんわよね?』
蓮矢『それこそまさかだぜ。観客があれだけ盛り上がってるんだ。
ココで止めたら興醒めもいいところだろ?
それに━━━━』
蓮矢は少しの間を空けてからニヤッと笑い
蓮矢『せっかく対策を3つも準備してきたのにひとつも使わない━━━だなんて、不完全燃焼もいいとこだろ?』
セシリア『それもそうですわね・・・!』
仕切り直しの為にバックステップで距離を取るセシリアと、蓮矢も砲からマガジンを取り外し、拡張領域から新たに今まで使っていた2つとは形状の異なるマガジンを取り出し、セットする。
セシリア「では━━━お互い、遊びはここまでと致しましょうか」
蓮矢「あぁ・・・。出しな。
セシリア「行きますわよッ!!
━━━【ブルーティアーズ】!!」
セシリアの声と共に、自らの機体の名を冠する武装であるBT兵装を展開、4基のビットが蓮矢を中心に囲むように配置される。
そして自身もレーザーライフルを構え、銃口を蓮矢に向ける。
セシリア「さぁ、踊って下さいな!
私━セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる
蓮矢「行くぜ、ブルーティアーズ・・・攻略開始だ!」
仕切り直しにより第2幕とも呼べる両者の戦いが開幕する━━━━━!
〜sideセシリアout〜
作者です。
ついに始まりましたVSセシリア戦
次で一気に決着までもっていく予定です。
・・・長すぎると判断したら分割しますが。
コメント等々お待ちしております!
以上作者でした!