IS〜転生者は楽しみたい〜   作:聖命蓮

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さて、アンケートの途中経過は・・・。

え、み、皆さん?
そんなに一夏クズルートがいいんです?

一夏・・・お前・・・。
嫌われすぎだろ・・・。



失意の中の暴露

 

 

 

〜side蓮夜〜

 

 

 

 

「・・・・・・・・束姉ちゃんの論文発表ってそろそろだったかなぁ?」

 

 

自室であるものを制作をしていたオレは、ふと目に入った卓上時計の時間を見て呟く。

 

 

原作ではどんな感じの発表をしたのかは描かれていなかったが、少なくとも、原作よりは多少マシにはなったハズ・・・と信じたい。

 

 

「・・・・・・っと、束姉ちゃんの心配もあるけど、こっちはこっちで考えとかないとね」

 

 

一つ、大きく伸びをしてから再び机に━━━PCモニターに向かう。

 

 

画面に写っているのは、機械でできた四肢に背部のカスタムウィング━━━

 

 

そう、ISの設計図である。

・・・まぁ、現段階では設計図とは名ばかりのただの落書きに過ぎないのだが・・・。

 

 

「白騎士が出来たばかりで、いきなり武装マシマシの機体設計したらマズイよな・・・。

 

なら━━━━━先ずはコイツだろ。」

 

 

先程まで開いていたタブを閉じ、とあるフォルダを開く。

新たに画面に表示されるデータ━━━その名も・・・。

 

 

 

「━━━コイツなら、()()ISのコンセプト的にもぴったりなハズだ。

 

なぁ・・・・・・『スターゲイザー』」

 

 

 

『星を見る者』の名を冠する機体

 

束の『宇宙に行きたい』という夢を後押しする為の機体である。

 

 

「・・・武装は最小限で良いから、拡張領域にだいぶ余裕がありそうだな。

食料とか色々積んだとしても・・・まだ7割近く空きがあるのか。

う〜ん・・・。作業用に『カレトヴルッフ』でも積んどくか?」

 

 

某ジャンク屋のようなセリフを呟きつつも作業に没頭していく。

 

 

「・・・そういえば、束姉ちゃんって『宇宙に行きたいっ!』って言って、IS作ったけど・・・。具体的に『宇宙に行って何をするのか』は言って無かった気がするな・・・。」

 

 

頭を捻るが、一向にそれらしい事を言っていた記憶が出てこない。

単純に覚えていないだけだと、マジごめんな案件だけど・・・。

 

でも束のコトだから、宇宙に行って、ハイ終わり、じゃない気がする。

なにすんだろ?

宇宙空間に秘密基地作ってみた!とか?

 

 

「・・・・・・ダメだ分からん。ここまでにしとこう。」

 

 

天災様の考えるコトは凡人にゃ分からん。

・・・ってか、部屋暗いな?

 

 

考え事をしていると時間の経過が早いもので、昼前だったハズなのに、気がつけば既にとっぷりと日が暮れていた。

 

そりゃ部屋も暗くなるはずだ。

 

 

「束姉ちゃん、そろそろ帰ってきてるかな?」

 

 

束の部屋からは特に物音はしなかったはずだから、帰ってきてるとすればラボの方だろう。

 

そう考え、束が居るであろうラボに向かうのだった。

 

 

 

 

〜side蓮夜out〜

 

 

 

 

 

 

〜side束〜

 

 

 

 

━━━━━ガシャァァァン!!

 

 

机の上にある物を薙ぎ倒し、机を勢いよく叩く。ガラスが割れ、派手な音が鳴るが全くもって気分が晴れることは無かった。

 

 

「━━━クソっ!クソっ!クソぉぉっ!!」

 

 

発表に合わせて必死に準備を進めてきた。

夢の為に、何より応援してくれているれーくんの為に・・・。

 

募る苛立ちを抑え、作り笑いを浮かべて、少しでも印象を良くしようとした。

れーくんが準備してくれた論文も途中でとちらないように、箒ちゃんにも分かるようにこと細かく説明もした。

 

 

━━━━━━なのにっっっっっっ!!!

 

 

あの愚図共は「子供の戯言」と言って一切取り合わなかった。

詳細なデータを出しても捏造だなんだと難癖つけやがって!!

何より癇に障ったのが「()()()()()より、私の研究チームに入らないか」と、下卑た視線を送りながら宣ったヤツらがいた事だ。

 

 

「何がっ!!【子供の戯言】だ!!

捏造!?巫山戯んなよっ!!私の夢をバカにしておいて、自分の下らない研究を手伝え!!?

アイツらのアタマかち割ってその使いもしない汚ねぇ脳ミソなんざ、その辺のハトにでも食わせてしまえっ!!!」

 

 

理解できないじゃなく、理解しようともしないなら最初から来るんじゃないっ!!

 

 

テーブルをひっくり返す。

資料がファイリングされている棚を引き倒す。

 

 

それでも一向に苛立ちが収まることはなかった。

手当たり次第に近くのモノを壊す━━壊す━━━━壊す。

 

 

部屋がどんどん荒れていく。ひとしきり暴れたところで、まるで天啓にも等しいあることが思い浮かんだ。

 

 

 

 

「・・・・・・そうだ。そうだよ。

言って理解できないのなら、実際に見せてやれば良いんだ・・・!ISの凄さを━━━━━!」

 

 

 

かろうじて壊れていなかったPCに飛びつき、カタカタとキーボードを叩いていく。

 

そこへ━━━━━

 

 

「━━━━━た、束姉ちゃん!?どうしたの、この部屋!?」

 

 

部屋の入口かられーくんの声がした。

 

 

「・・・れーくんか、今ちょ〜〜っと手が離せなくてね。」

 

 

れーくんがモニター画面に反射で映り込むが、振り返ることなく、モニターに向かい続ける。

 

ガチャガチャと背後から音が近づいてくる。

れーくんがこっちに寄って来てるのだろう。

 

 

「・・・論文発表は?どうなったの?」

 

「━━━━━━━━━━。」

 

 

いきなり核心を突いてくるなぁ?

でも、れーくんなら私の気持ち分かってくれるでしょ!

 

 

「━━━あの愚図共言っても伝わらないみたいだから、実際に見せてやることにしたんだよ━━━━━━ISの凄さってヤツを・・・!」

 

「・・・・・・な、何をするつもりなの?」

 

「世界各国の軍事施設をハッキング、日本の首都目掛けてミサイルをぶっぱなす。

それを白騎士(この子)が迎撃するんだよ!」

 

「なっ━━━━━━━━!」

 

 

ふふっ、驚いただろう?

現行の兵器風情じゃISは壊れたりしない。

圧倒的な防御力と機動力を衆人観衆に見せつけてやるのさ!

事実として見せつけてやれば否定したヤツらも認めるしかないだろう!!

 

 

「だ、ダメだよ!束姉ちゃん!そんな事しちゃ!」

 

「━━━━━━━()()()()?」

 

 

蓮夜の言葉に反応する束。

ピタッと、キーボードを叩く手を止め、ギギギっと首だけで蓮夜の方に振り向き、詰め寄る。

 

 

「ねぇ、れーくん?そんな事って何のコトかな?

お姉ちゃんは真剣なんだよ?」

 

「束姉ちゃんなら、そんな馬鹿げたことしなくても他の人達を認めさせることくらい出来るでしょ!?

 

それに、そんな事したらISは━━━━」

 

「馬鹿げてるだって!?あの愚図共は理解しようとすらしなかったんだよ!!

 

アイツらはISを!私の夢を!否定したんだ!!」

 

「束姉ちゃん━━━━!!」

 

 

苛立ちが更に募っていく。

そして、束の怒りは━━━臨界点を越えた。

 

 

「あああぁぁぁ!!もう、うるさいうるさい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()!束さんに偉そうなコト言うなぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「━━━━━━━━━━━え」

 

 

思わず口から出てしまったが、怒り心頭の束はそれに気付かない。

それどころか━━━━━

 

 

「お前は!捨て子なんだよ!

私達家族とは血の繋がりなんて無い、赤の他人なんだ!

そんなお前が、私の夢の邪魔をするなッ!!」

 

 

 

ドン!と蓮夜を突き飛ばす束。

突き飛ばされ、尻もちを着いた蓮夜は、信じられないと言わんばかりの目で束を見ている。

その視線が指す意味が今の束には分からない。

 

 

「出てけ!もう二度とココに近づくな!!」

 

 

束はそういうと、再びPCの前に移動し、カタカタとキーボードを叩き始めた。

 

蓮夜はフラフラと立ち上がり、虚ろな目で部屋から出ていこうとする。

 

 

━━━が、出ていく寸前で立ち止まり、チラッと束を見た後、何も言わずに静かに部屋から出て行った。

 

 

 

 

〜side束out〜

 

 

 

 

それから数日後、世界を揺るがす事件が起きる。世界各国の軍事施設がハッキングを受け、日本の首都目掛けミサイルが一斉に放たれた。

 

ミサイルは全て日本の領海内で全て堕とされ被害はほぼゼロ。

 

そこには、白い人型の姿があった━━━。

 

その姿から後に【白騎士事件】と呼ばれるようになる。

 

 

 

 

「・・・・・やっぱり、こうなったか・・・。

 

ままならないモンだなぁ・・・。」

 

 






作者です。

最初に言っておきますが、『スターゲイザー』は専用機にはなりません。
アンケートのペースですと、完全新機体になりそうですね。
新機体か・・・。どうするかな・・・。

今の所、色んな要素のミキシングになる可能性が高いですね。

まぁ、お楽しみということで、登場までお待ち下さい。
以上作者でした!

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