ふむ、今のところ『ゲーム容認派』が多いな・・・。
クラス対抗戦以降はノゲノラ×ISでやれなかった事をどしどしやっていこうと考える作者であった。
まず、そこまで話を進めるのにどれだけ時間が掛かるか分からないけど・・・。
〜side蓮矢〜
更に時は流れ、俺は中学2年となった。
学校からの帰り道━━俺、簪、本音の3人で並んで帰っている途中だ。
雨が降っている為、傘を差して歩いているのだが、本音が「れんれんの傘の方が大きいから」という、訳の分からん理由で、一つの傘に2人で入っている。
俗に言う《相合傘》というヤツだ。
同学年の奴らからはめっちゃ茶化された。
女子の数人からは睨まれたが・・・。
睨んでくるだけで特になにかしてくる気配は無い。
多分だけど、《更識》の姓が入っているからだと思われる。
何せ、楯無や簪と同じ姓だからね。
加えて、楯無の方はIS学園への進学が決まっている。
いくら俺が男とはいえ、そんな有名人の弟には手を出しづらいのだろう。
う〜ん、なんと言う小物感たっぷりのムーブ・・・。ま、向こうから手を出さないなら、こっちはノータッチだ。触らぬ神に祟りなし。
いや、今のご時世だと、触らなくても神を自称する頭お花畑がキレ散らかして来るからなぁ・・・。
いい感じの言葉が見つからない・・・。
「ねぇねぇ、2人は進路どーするの〜?」
本音が俺のフリーになっている腕に抱きつきながら聞いてきた。
HA☆NA☆SE!歳不相応にデカいその胸器(誤字では無い)で腕を挟むんじゃない!
俺のエクスカリバーが真名解放しちゃうから!
「・・・私は、お姉ちゃんと同じIS学園かなぁ・・・。適性検査も通ったし。」
「私は〜、かんちゃんのメカニックとして〜学園についてくのだぁ〜♪」
簪が答えたあと、本音がそう答える。
まぁ、そうだよなぁ・・・。
簪はともかく、本音も地味に地頭は良いから、筆記だろうが楽に突破出来るだろうしなぁ。
「俺はそうだなぁ・・・。工業系の学校に進学かな・・・?
最終的には本音と一緒にメカニック目指す感じで・・・。」
「・・・でも、蓮・・・ISは・・・。」
「分かってる。
・・・それでも諦めきれないんだよ。ISが
━━━あの人の夢を。」
「・・・そっか」「・・・れんれん」
俺の独白に近いものを聞いた2人は若干暗い雰囲気になってしまう。
「いやいや、何暗くなってんだ?
あくまで目標だから、そんなに暗くなんなって!
今は、明るく未来の話を━━━━━━━」
しようぜ、と言おうとして止まってしまった。セリフも、歩みもだ。
止まった理由?俺の視線の先にある。
「・・・?」「れんれん?」
その様子に、2人も俺の視線の先を追いかけるように見る。
俺の視線の先には━━━━
「・・・・・・・・れーくん。」
雨が振る中、傘も刺さずにずぶ濡れになった菫色の髪色の女性━━━束さんがいた。
「・・・本音、先に簪と一緒に帰っててくれ。ちょっとこの人と話してから帰るから。」
「れんれん?・・・・・・うん、分かったぁ」
真顔で本音にそう言うと、本音は少し考えるような素振りを見せた後、素直に簪の傍に移動し、先に歩いて行った。
2人を見送った後、束の方へとゆっくり近づいて行き━━━一言
「・・・久しぶりだね、束さん。」
「・・・・・・・・・・・うん」
束はコチラに短く返答するだけで、それ以上何かを言おうとしない。
2人の間に気まずい空気が流れる。
互いに全く話出そうとしない空気に耐えかねて、俺は頭をガリガリとかいた後
「はぁ・・・とりあえず、歩こっか」
そう言って束を傘の内側へ入れると、何処へ行くでも無く、歩き始めた。
束も、隣に並んで歩き始める。
「・・・元気だった?」
「・・・・・・まぁ、ね。」
「柳韻さん達には会った?」
「・・・(フルフル)」
「・・・そっか」
「・・・れーくんは?」
「まぁ、色々あったけど、元気にしてたよ。」
「・・・そっか、なら良かった。」
再び沈黙が流れる。
パラパラと雨が傘に当たる音と、ぴちゃぴちゃと歩く音だけが聞こえる。
この沈黙を先に破ったのは━━━━束だった。
「━━━━━━見たよ。
れーくんが残したメッセージ。」
「━━!・・・・見たんだ。」
「最初はショックだったよ・・・。ISは兵器だ、なんて言われて。━━━確かめるために、色々な所を見て回ったんだ・・・。そしたらね・・・ッ」
その時の事を思い出したのか、束はポロポロと涙を流し始める。
「れーくんの言った通りだったッ・・・!
私に擦り寄って来たヤツらは皆ISを兵器としか見てなかった。
━━━ううん、違う。
私が自分の手で変えてしまったんだ・・・。
れーくんが言ってた通り━━━ホントに・・・バカな事したよ・・・。」
「束さん・・・。」
自らの手で引鉄を引いてしまった事を、取り返しの付かない事をした事に、大きな後悔を感じているのか、最後に天を仰ぐ束。
「『この世の全ての不利益は当の本人の能力不足』・・・れーくんに言われた言葉・・・いくら考えても、何が足りないのか全く分からないの・・・。
ねぇ、れーくん・・・私は、どうすれば良かったのかな・・・?」
泣き腫らしていたのか、赤くなった目でコチラを見てくる。
「・・・・・・漸く、話してくれたね。
束姉ちゃん。」
「えっ━━━━━━━」
俺は嬉しかった。
何でもかんでも、独りで決めていたあの束が━━━後悔から来ているとはいえ、他人に意見を求めてきたのだ。
白騎士事件の時もそうだ。
今まで束から言われたのは『相談』ではなく『報告』
「〜しようと考えてるんだけど、どうかな?」ではなく「〜やるよ、見ててね」というものだった。
全て束が誰に相談するも無く、1人で考え、行動してきた。
それが今変わったのだ。
初めてコチラに意見を求め、聞いてくれたことがとてつもなく嬉しかった。
故に━━━━━『束さん』呼びを止め、以前呼んでいた『束姉ちゃん』呼びに戻す。
「丸4年もよく抱え込んだモンだよ。
正直、束姉ちゃんのコトだから問題そっちのけで、IS組んでてもおかしくないって考えてたくらいだからさ。」
「流石に酷くないかな?!
細胞レベルでオーバースペックな束さんだって一応『人間』なんだよ!?
落ち込む事くらいあるよ!!」
「じゃあ、直近での些細な悩みは?」
「・・・・・・ちょっと寝不足で、お肌が荒れてカサカサする」
「乙女か?」
「失敬な!?」
先程までのシリアスな空気は何処へやら。
傍から見れば、掛け合いをしている2人の様子はまるで仲の良い姉弟そのものであった。
暫くの間、わちゃわちゃとしていた2人だったが、急に束が俺を抱き寄せて、動かなくなった。
今では互いの身長差は逆転し、俺の方が身長が高くなっている為、昔のように、頭を豊満な胸に埋められることはない。
形としては、俺が胸を貸しているような感じになっている。
「━━━━━束姉ちゃ「ゴメン・・・もう少しだけ、このままで・・・」・・・分かった。」
束は胸板に顔を埋めると、少ししてから静かに泣き始めた。
それに伴い、雨も少しずつ勢いを増していく。
まるで、束が抱え込んでいたモノを洗い流す様に━━━。
蓮矢はそんな束をそっと抱きしめるように、腕を回し、幼子をあやすようにポンポンと一定のリズムで背中を叩くのだった。
〜side蓮矢out〜
作者です。
期間が空いた割にはあまり長くならなかった・・・。
ネタが・・・ネタが降って来ないんや・・・。
仕事の疲れも相まってどうにも書く気力が湧かなかったんや。
・・・コレが・・・スランプ・・・なのか?
束が白くなりつつありますね。
どこまで漂白できるかな?
次回をお楽しみに
以上作者でした。
ゲーム要素入れるか否か
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