男の娘シスターに憑依転生した俺が神を殺すまで〜クソ難易度の死にゲー世界の男の娘シスターに憑依転生した俺はクソッタレの神に復讐をする〜   作:ミタケ

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今回は短め


第十話 治療

 猫耳の少女に言われるままついて行く事、数分。宿屋を出て暗闇の街を歩いていく……。

 

 この視界の中、よく歩けるな。

 

 時刻はもう夜中の9時過ぎ。この世界には現代の街にあるような街灯はない。

 

 その為この世界の夜は、街の中であろうと魔法や明かりを頼りにしないと足元は碌に見えないだろう……。

 

 だがそんな中、明かりも魔法も使わずにすいすいと街の中を歩く少女に感嘆する。

 

 こんな事が出来るのも、彼女の種族特性柄だろう。

 

 目の前を歩く少女の外見を見ての予測だが、おそらくこの少女は猫……またはネコ科に関する獣人だろう。

 

 そう……この世界には魔族、神族、人族……そして獣人族がいる。

 

 ここで今言った、種族の事を知らない……と言う者がいるかもしれないので、一応説明しておこう。

 

 魔族は、魔界に住んでいる魔王とその側近達……魔族の特徴はその種族名の通りに魔法に精通している者が殆である事。

 

 そして、魔界の力を取り込んで適合した生物……魔獣等も厳密には違うが魔族に含まれる。

 

 神族は、時空神クロノスを始めとした神の眷属である天使たち……神族の特徴は時空神クロノス以外は、クロノスによって生み出された存在である事。

 

 これにより天使達は()()を除いて、自身を作り出したクロノスに絶対的な忠誠を誓っている。

 

 天使達は全てクロノスに生み出された……そのため天使達の中の最上位、順位付きの奴らはクロノスの権能を一部使えるという設定がある。

 

 獣人族は、人間の体に動物の身体的特徴を持った種族。

 

 そして、身体能力が人よりも圧倒的に高いという特徴を持っている。

 

 例えば目の前にいる少女を例として考えれば、頭部についている猫耳だ。

 

 この猫耳は見せかけのおしゃれではなくちゃんと機能している物で、人間の数倍の聴力を持っているだろう。

 

 人族は、他の種族と違いその特徴は限りなく無い種族……魔力も魔族ほどなく、団結力も神族よりもなく、身体能力も獣人族よりも低い……他の種族に殆どの物で劣っている種族だ。

 

 だが……他の種族よりも多方面で劣っている人族だが、他種族に唯一勝っている所がある。

 

 それは固有能力と言う存在。俺が持っている巻き戻りの力のように、人族の中では固有能力を持った存在が稀に生まれるのだ。

 

 まぁ、固有能力を持った存在は人族の総数……その3%しか生まれないのだが。

 

 

 長い間、色々と説明したのでわからない人も居るだろう。

 

 そんな人たちは、魔族は魔法に優れている。神族は高度な連携力がある。獣人族は身体能力が高い。

 

 人族は他種族よりも全体的な能力は劣っているが、偶に固有能力を持っている者が生まれる……と考えておけばいいだろう。

 

 そんなことを長々と考えているうちに、目の前を歩いている少女は足を止めていた。

 

 目を凝らして少女の前方を見てみると、先程までいた宿屋よりも酷く壊れている家がある。

 おそらくここが彼女の家なのだろう。

 

「ここがお母さんと私の家です……」

 

「よし……行こうか」

 

「はい。ついてきてください」

 

 そのまま彼女について行くと、一つの部屋の前に着いた。

 

 この部屋……! 何だ、この違和感?

 

「ちょっと聞きたいんだけど、本当にこの部屋にお母さんはいるのか?」

 

「……? はいそうですが、何か変ですか?」

 

「いや。何でもない……」

 

 目の前のある扉。少しだけ壊れている普通の扉……その筈だ。

 

 その筈なのに、何か違和感があった。

 

「じゃあ。開けますね……」

 

「ああ」

 

 猫耳の少女が扉を開けていく……壊れかけているのだろう。扉がギイイイ……! と言う音を、立てながら少しづつ開く。

 

 扉が開いた先。そこには一つのベットと、それに寝ている一人の女性がいた。

 

 パッと見た感じその女性は、何かの病気にかかった感じは無さそうに見えた。そこにいる女性は、ただ静かに寝ているようにしか見えない。

 

 女性も獣人族なのだろう。娘とよく似ている猫耳を力なく倒れさせて寝ている。

 

「お母さん帰ってきたよ……」

 

「お邪魔します」

 

 部屋の中に入った少女に続き、自分も一歩部屋の中へ踏み出した。

 

 ……違和感。一体なんなんだ。これは……

 

 扉の前にいた時から感じた違和感。部屋に入るとそれを更に強く感じる……

 

 この感じ……まるで──

 

「お願いします……」

 

 声をかけられたので、一度思考をシャットアウトして猫耳の親子の方へ歩く。

 

 目の前には未だ眠っている女性……。彼女を前にしても違和感の正体は判らなかった。

 

 取り合えず今は猫耳少女の母親を治すことだな。

 

 手持ちに、聖水や聖水の素材は無い。

 

 そして、俺には治癒の魔法の素質は皆無。

 

 そんな状態でどうやって病を治療するんだ? と言われるだろうが……。

 

 ……病を治癒すること程度なら問題はない。

 

 現在の俺には一般的に治療に使われる魔法も聖水も無い……だが逆に俺にしか持っていない物ならある。

 

 ……巻き戻りの力だ。

 

 原作のシリカは例外を除き、シスターとしてケガ人や病人の治療を行っていた。

 

 巻き戻りの力の本質にも気づいていない彼にできるのなら、本質を知っている俺にできない筈はないだろう。

 

 未だ眠っている女性に向かって、手を翳して自身の力へ意識を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では……治療を始めようか。

平和な日常

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  • そんな事どうでもいいから本編書け
  • 両方書くんだよ!投稿あくしろや!!
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