男の娘シスターに憑依転生した俺が神を殺すまで〜クソ難易度の死にゲー世界の男の娘シスターに憑依転生した俺はクソッタレの神に復讐をする〜   作:ミタケ

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第二十二話 再戦

「お? ……やっと来たか」

 

 教会の扉を開ける俺を待ち構えていたのは、やはりおっさんだった。

 

「ああ。……俺を嬢ちゃん呼ばわりした事を後悔させてやるために、もう一回来てやったよ……」

 

「ほぉ? ……あんな無様に負けといて後悔させてやるだぁ? 何もできずに負けるだけだろうよ」

「……なぁ?」

 

 

 

 

 

 

「……嬢ちゃん……」

 

 二階から俺を見下すおっさんがその言葉を言い切った瞬間、途轍も無い威圧感が俺を襲った。

 

「……っ」

 

 相変わらず唯の人間が出せる域を越えた殺気に、身体が震える。

 

 恐怖を意思の力で無理やり抑え込めて、俺を見下しているおっさんを睨みつけた。

 

「生憎だが、負けるわけには行かないんだよ。シャルを助けなきゃいけないからな」

「それに……そのムカつく顔面に一撃いれないと気が済まない」

 

「……はっ。口だけなら達者な事で……」

「だが、それも何時まで続くか……な!」

 

 おっさんが、その言葉と同時に俺に突進した。

 

「やってやる……さッ!」

 

 それに俺も身体強化の魔法使って、同じ様に突進。

 

「早いな……だが、それも昨日に比べての話だけだ。まだ……」

 

 

 

「遅い」

 

 おっさんに近づいて次々に連撃を入れる……が、全て避けられた。

 

 ……この程度の強化じゃ、まだ対応されるか……

 

 そんな事を内心で呟きながら、攻撃を続ける。

 

「安心しろよおっさん。最初っから全力出す馬鹿が何処に居る? ……まだ余力は残してある……!」

 

「さて……それが噓じゃねぇ事を祈るが。……そろそろ、俺からも攻撃させてもらうぞ」

 

 おっさんが掌を広げて俺を見据える。

 

 ……どうする。一番の脅威は重力……あいつは俺を殺すつもりは無いだろう、だから圧死で巻き戻れないまま拘束される可能性が高い。

 

 ……之なら、殺す気で来られた方がやり易いんだがな……

 

 そんな事を考えても、相手に伝わるわけも無い。もし伝わったとしても、俺が有利になる事なんて、してくれはしないだろう。

 

 正直言って、相性が悪い……

 

 ……だが……

 

「……まぁ、いけるだろ……」

 

 相性不利に嫌な考えが出るが、それを振り払うように呟く。

 

「行くぞ……嬢ちゃん」

 

「……っ!」

 

 眼前に迫る掌をやっとの思いで躱したのだが、おっさんも避けられる事を見越してか、さらなる攻撃を仕掛を続ける。

 

 それを、やっとの思いで避けた。

 

「……中々やるじゃねぇか、嬢ちゃん。だが、この程度をぎりぎりで避ける程度じゃこの戦い……勝てねぇよ」

 

「言って……ろッ!」

 

 おっさんの周囲を回るように接近する。

 

 そうして、おっさんとすれ違いざまに攻撃を仕掛ける。

 

「そんなちょこまかと走り回っても、有効打には程遠いいぞ? そんなんで、俺に勝つつもりか?」

 

 おっさんの言う通り、攻撃は当たってはいる物の殆どはかすり傷程度のだ。

 

 ……まだ掛かるか……

 

 そんな事を考えながら、身体強化のギアを上げておっさんに回し蹴りを入れる。

 

 入ったか……?

 

 まともに決まった感触があるのだが、どうだ……

 

 周囲には俺の攻撃の影響で砂塵が舞っており、おっさんの姿を視認する事は出来なかった。

 

「……ぐ!?」

 

 そうして、俺がその場から距離を取ろうと背後へ跳ぼうとした時……途轍もない圧力が俺を襲った。

 

 ……触れられた!

 

「さて……期待外れだな。案外すぐに終わっちまった……て。……マジかよ……」

 

 体中に魔力を巡らせてやっとの思いで立ち上がった俺を見て、目を見開くおっさん。

 

「なに、……はぁ。勝手に終わった気に……はぁ。なってるんだよ……おっさん……!」

 

「嬢ちゃん。今お前の体には、軽く自身の20倍を超える重力が襲っている筈なんだが」

「それだけやれば、たとえ魔法を使ったとしても簡単には起き上がれないレベルの筈なんだがな……」

「そんな中、立ち上がるお前はバケモンか何かか?」

 

「お前程度にやられているんじゃ……神殺しなんて出来ないんだよ……!」

 

 おっさんは俺が立ち上がった事が余程衝撃だったのか、口元を引き攣らせていた。

 

「ハッ……! 。お前マジであのクソ野郎を殺す気なのか? ……あいつに何をされたかは知らねぇが、正気とは思えねぇな」

 

 

 

 

「……ま、俺が言えたことじゃないか……」

 

 おっさんは小さく何かを呟いて、魔法陣を背後に形成した。

 

「まぁ、そんな事しでかそうとしてるんなら死ぬ覚悟はできてんだろ?」

「なら、これ以上の地獄を見る前に死んどきな」

 

「固有能力に魔力の適正まであるなんて、随分羨ましい性能だな……!」

 

 愚痴を漏らしながら、いつの間にか軽くなった体で横に回避する。

 

 さて、どうする……準備までもう少し時間が掛かる。それまでおっさんが待ってくれるとも思えない。

 

 それに、魔法まで使ってくるんだったらこれまで以上におっさんに攻撃するのが難しくなるぞ……

 

 そんな事を考えながら魔弾を避ける。

 

 俺が遠距離攻撃の手段を持っていない以上、どうしても避けの一辺倒になってしまう。

 

 それに、死んどきな……と言う割にはその攻撃の全て、俺が死にかける程度で出力が止まっているのも難点だ。

 

 相手の手札は触れた物の重力を操ることが出来る固有能力と魔法。加えて近接戦もかなりの手練……攻撃手段が豊富で羨ましく思うが、そんな事思っても意味がない。

 

 今はただこのおっさんの顔面に、一撃入れてシャルを助け出すだけ。

 

 それに、今気がかりなのはカルナと呼ばれた少女の事。そいつの姿が見えないあたり、戦闘に向かないのか、何かを企んでいるのか……それが分からない以上、警戒するしかないのも動きづらい要因だ。

 

 俺に向かってくる攻撃を全て掻い潜り、おっさんの懐へ潜り込む。

 

「ここならバカスカ魔法の連発なんて出来ないだろ!」

 

 そんな事を言いながらおっさんの顎に拳を突き上げる。

 

「その通りだな……だが、俺がそこら辺の魔法使い共と同じに思うなよ」

 

 アッパーを入れようとした拳は首を傾ける事で躱される。

 

「そんな事、最初っから分かってる!」

 

 アッパーが躱される事を見越して、放った蹴りがおっさんに向かう。

 

「そんな浅知恵、俺に通じると思ったか?」

 

 アッパー同様……蹴りも躱された。

 

「まだだ……!」

 

 俺とおっさんの戦闘経験の差から、この蹴りも躱されるのは分かっていた。

 

 だから、この一瞬だけ身体強化のギアを一気に上げる……!

 

 そうして、俺は蹴りを放っていない方の足へ魔力を集中して地を蹴る。

 

 今まで以上の速度でおっさんに突撃……そして、集中して強化した左拳でおっさんを殴りつける。

 

 そうして、身体強化の魔法を存分に使用された一撃はおっさんの顔面目掛けて──

 

 

 

 

 

 

 

「……今のは結構良かったぞ嬢ちゃん。最初は戦闘なんてした事もないよう素人の動きだったが、随分と成長したな」

 

 

 

 

 

「……だが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それも、受け止めちまえば意味ねぇがな」

 

 

 ──に当たる事なく、その寸前で掌で受け止められた。

 

「……ッ!」

 

 今考えられる最大の攻撃すらも受け止められる。

 

 それも掌で……

 

 そして、おっさんに触れられた……それ即ち、おっさんの固有能力の発動条件が整ったということで……!

 

「それじゃ……もう1回負けときな」

 

 おっさんがそう言い切った瞬間、空気が一気に重くなっていき──

 

 




戦闘描写むずかしい!!!

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