「あ……助けていただいたお礼がまだでした。申し訳ございません。その、宜しければなにかご馳走させていただきます」
ルークが店主の男を追い払ったあと。
目を隠した少女は、袖口の広い服をはためかせながらあわあわと言った。こう言う提案は少なからず罠の可能性があるけれども、ルークは今回の件については違うと判断した。アスナヴァを見れば彼女も頷いている。
三人は少女の後を追い、裏路地を進んでいった。
◆
「ここ、です。あの、わたしの面倒を見て下さっている方がやっている料理屋なんです」
数回路地を曲がり、人気のない場所を挟み、進み、そうして一本の道に出た。30メートルほど直線がある道の、ルークから見て左手側にその店はあった。
「ふしぎなにおい」
すんすん、とカランコエが鼻を鳴らして言う。
確かに、あたりには嗅ぎ慣れない香辛料のような、油のような、そんな匂いが漂ってきていた。
「異人さまがた。どうぞ、お上がりください」
目隠しをした少女は、勝手知ったるとばかりに横にスライドする扉を引いて、店の中へ入っていった。扉のレールがガタついているのか、引く時に随分と削れるような音がしていた。
「お婆ちゃん。シュンカ、ただいま戻りました。無事で御座います」
少女の名前はシュンカ、と言うらしい。異国風の名前だ。実際に異国なのだからそうなのだが。
ルーク達もならって店の入り口に足を進める。入り口の前で見上げれば、薄汚れた木造の建物で、入り口の上にはどうやら看板が掛けられていた。だがこちらもひどく汚れている。よく言えば年月を感じさせ、悪く言えば人の気配を感じさせなかった。
「読めない……」
看板を見ながらルークは呟く。どうやら書いてあるのは中央大陸の共通言語ではなく、この国独自のものらしい。角ばった線がいくつも組み合わさり、四角い文字を成している。
まぁ、良いかとルークが店内に入ろうとすると、横からぽつりと小さな声が聞こえた。
「みょ、……妙、ラン、らい……かん?」
うーん、と首を捻るのはカランコエ。
赤い瞳を細めて、どこか遠いところを見つめて、傾げた首に髪の毛がさらさらと流れた。
「驚いた、読めるのか」
アスナヴァが珍しく目を開き言えば、カランコエは『ちょっとだけ』と答えて、それから興味を他に移したように店の中に入ってしまった。
カランコエは思った。
知識を授けてくれた、三番目の姉。その声は、段々と思い出せなくなってきているなぁ、と。
◆
ルーク達が店内に入ると、中は意外なほどに広いことに驚く。
椅子やテーブルが10は入りそうな広さの店内、表通りにない日当たりの悪さだ。奥には厨房が腰ほどの高さのカウンターの向こうにあり、腰の曲がった老婆が1人、食材を手に取ってまじまじと眺めていた。
床は板材ではなく、土を固めたもので踏むと岩のような感触だ。
ああ、やけに広いと思ったのは、客が誰も居ないからか、と。
心なしか店内はすこし寒かった。
「どうぞ、腰掛けてお待ちください」
シュンカが手で、丁寧に一つのテーブルを指し示す。よくよく見ればそれは他のものより若干新しく、客人を少しでも良いところに座らせようという彼女の気遣いらしかった。ルークが礼を言って椅子に座ると、木製の座面は軋み、床に細かな凸凹があるからかガタついた。
アスナヴァはさりげなく周囲を伺い、カランコエは机のざらつきを撫でる。
厨房で何やら会話をする声が聞こえてくる。
訛りの強い発音で、何を言っているのか正確に聞き取るのは困難だった。やがて、ふわりと香ばしいものと、不思議な香辛料の痺れるような香りが漂ってきた。料理が始まったらしい。
「気になるか? 蒼燕帝国の料理は五味調和、病にすら効くと言う」
「料理が薬の代わりになるんですか?」
アスナヴァの説明にルークは驚いた風にすこし顔を逸らした。そして、視界に建物の梁が目に入ったことで、施されている複雑な彫刻に気がつく。
「蛇の彫刻だ」
「あれらは龍で御座います、異人さま」
すっと横に現れたのはシュンカ。彼女は手に持った腕を机に置き『どうぞ、
机の中央で存在を主張する“餃子”というものが入った椀は、陶器のようで使用感はあるがつるりとした表面をしていた。中には塩っけのある香りのスープが入っており、白い木の実のようなものが浮かんでいた。
「りゅう、ですか」
「ええ、はい。この国では神聖不可侵の存在として崇められる象徴に御座います。詳しい話をお望みでしたら、食後に僭越ながらお話しさせていただきます」
シュンカはそう言って、腰をおり、挨拶をして一歩下がる。彼女は常に、嫋やかな笑みを常に浮かべ、優雅で丁寧な所作をしてくれる。だが。それがどこか壁を感じさせた。
これ以上は踏み込ませない。そういう雰囲気だ。
「では、残りの料理をお持ちしますね」
少し大きめのスプーンを手に取って、ルークは大したことでもないという風に、ふと、尋ねた。
「あ、ちょっとだけいい?」
「はい、なんでしょう」
「食前の祈りは、この国では何て言うのかな」
思ってもない事を聞かれたのだろう。
目隠しの少女は初めて、虚を突かれたように固まって、表情を無くした。いや、無くしたというよりも、いままで出していた“笑み”という表情を付けるのを忘れた、と表現する方が正確だった。
「……食前には、御座いません。あるのは、食後だけです」
「教えて貰っても?」
にこ、とルークは笑いかける。
シュンカは戸惑っているようだ。その感情が声になったように、先ほどとは違ってすこし逡巡するように言った。
「ただ、天と祖龍に向かって、
戸惑い、自信満々でないその声の方が、幾分かシュンカの心に近いような響きだ。ルークは“ありがとう”と礼を言って一口、スープを口に運んだ。
シュンカはその様子を当惑したように見つめ、自身のその様子に気がつくとはっとして厨房の方へと戻っていった。
◆
少しして、ルーク達のテーブルには様々な料理が湯気を立てて並んでいた。
「妙来軒、特製料理です。お婆ちゃんの料理は絶品で御座いますよ」
シュンカが嫋やかに手を広げて机の上の料理を示す。
春巻き、野菜炒め、家鴨の卵、炒飯、そして雑穀茶。
どれも帝国特有の香辛料を使い、酸味やぴりりとした香りが漂っていた。暖かな湯気が鼻腔を刺激する。思わず腹が鳴った。
「どうぞ、召し上がってください。お代は結構ですので」
彼女の声を合図に、ルーク達は簡易的な祈りをして食事に手をつけた。春巻きという料理は外側が鹿色にこんがりと焼けていて、口に運び噛みちぎると中から肉や野菜の香りが広がる。薬味のような香辛料も味に独特のアクセントを追加して異国情緒に溢れた逸品であった。
「これは……! こんな複雑な味が」
目を見開くルーク、無言で食べ進めるカランコエ。彼女は稲から取れた米を熱と油で炒めた炒飯を気に入り、口いっぱいに頬張っていた。料理は出来立てで熱いのか、少し涙目になっているが食べることを優先している。
アスナヴァは素焼きの杯に注がれた渋色の茶を喉に運び、その草木を感じさせるような奥行きのある液体に満足げに目を細めた。
五味調和。
全ての要素が複雑な味わいを一つの料理に表現している。
食べなれない味も、香りも、独特の爽やかさも。全てが身体に染み渡っていくような感覚。
数十分ののち。
三人の前には空になった皿と、満たされた表情が並んでいた。
ルークは頭を下げ、ひとこと、ぎこちない発音ながらもしっかりと覚えていた言葉を口にした。
「しぇ、
ぱっとシュンカに笑いかけると彼女は、鷹揚にでも頷くかと思われたが、意外なことに一歩後退りをする。しかし、すぐにハッとして『良かったです』と笑みを浮かべた。
◆
食後の茶が並ぶ机にて。
新たに椅子を一脚、奥から持ち出してきたシュンカは、皿の片付けが終わった後に一言断ると、ルーク達の対面に来るように座った。前掛けが少し濡れている。皿洗いをした際に水が飛んだか、手を拭いたのだろう。ルークは頷いた。
「お願いしたく思っている遺品についてですが、その前に」
切り出すのは先ほど、彼女から出された提案について。
今まで彼女に感じていた印象とは裏腹に、余計な前置きはなく、要件を素早く改めて口に出した。
「わたしを助けてくださるような、優しい方は、きっと目の前で命が一つ消えることを許容できないでしょう」
さらりとルークの対面に座る少女の霞色の髪が流れた。よく、手入れされていた髪だ。
ルークは何も言わない。
ただ、目だけでその言葉を強く肯定した。
シュンカはその反応を想定していたように、まるで物語を語る口調で朗々と続ける。
誰かの椅子がガタリと揺れて鳴った。
「ですから、納得のいく理由を奏上いたします。わたしがいきているならば、大勢が死にます。わたしが死ぬのならば人の命が助かるのです」
──だから、死んだ方が人の命が助かるのです。
妙来軒の中に人はルーク達を置いて他にいない。
広々とした店内に三人とシュンカが固まると、それだけで他の場所の侘しさが際立った。アスナヴァが腰に佩いた細剣にそっと触れた。シュンカは気が付かない。ルークを見ている。彼に集中を注いでいる。泰然とした態度のようで、よく見れば微かに汗をかいていた。
「あなた様は、勇士……勇者なのですよね? 他を助け、理不尽を拒む弱きものの守り手。そして、忘れたくても忘れられない、罪の意識に苦しむお人」
最後の言葉を連ねると、勇者の纏う雰囲気が変わった。
具体的な変化を伴ったわけではない。ただ、目つきが少し細くなり、相手を見定める視線に圧がこもった。ルークとて戦場で生きてきた猛者の一人。綺羅星のような英雄には比肩しないが、実力はある。そんなものの視線が一段、濃くなった。場の雰囲気が深い海に潜るように沈殿した。
「……」
眠たげな目をしていたカランコエも真顔になり、ジッとシュンカを見つめる。赤い瞳が、目隠しをした少女を見透かすように。
そんな視線を向けられながらも、彼女の注意はただ、勇者ルークに注がれる。目を逸らせていない。ルークに圧せられている。だが、彼女はあらかじめ用意してあったであろう言葉を紡ぎ続けた。
「そんなあなた様なら理解をしてくださると、そう思うのです。わたしと同じく、命を擲つことを良しとしたあなたになら、この気持ちが」
茸の魔王の、自殺遠征のことを言っているのだろう。それとも他のことか。心当たりはあった。だが、ルークは表情には出さず、眼球も動かさず、思考だけを働かせた。
彼女は『お前も
「申し訳ございません。あなた様の秘密を詳らかにするような真似、大変無礼と承知しております。お気に障りましたら、わたしの首を刎ねていただいても結構です……あぁ、そうはしないお方でしたね」
だから、ただただ謝罪を、と頭を下げた。
そして目隠しの布にそっ、と触れ語った。藍染の上に入った金の刺繍が微かに動いたように見えた。
「わたしの眼は少し事情があり……、見えざる物が見えるのです。仮に、人を見れば、その方が辿ってきた道行が分かります」
あたりの空気は重量が増したように人を捕らえる。目隠しの少女による秘密の告白が続く。ひとつ事実が明らかになるたびに、時間の進みが遅くなるような錯覚を覚える。
「運んでいただきたいものは、他でもなくこの瞳です。唐木材の箱に入れてお渡ししますので、嵩張りはいたしません」
これくらい、とシュンカが手で大きさを作る。
大人であれば両手で包みこめてしまいそうなくらいの大きさだ。そこに両目を収める。悲しくなるくらいに、コンパクトだった。
やけに、目の前の解像度だけが高くなっていく感覚。その他のものがぼやけていく。
「飛龍艇は14日後にでます。その時にお渡しするのでお返事をお願いしたく存じます」
彼女はそう、締めくくり。
相手の返事を待った。ルークはすこし目を閉じると、聞き取りやすい声でひとこと言った。
「分かった」
瞬間、シュンカは顔を上げ、側から見ても喜色満面な様相を呈する。
先ほどまでの悠然とした態度も忘れ、服の裾がはためいた。
「君の瞳は僕が責任を持って運ぼう」
「本当でございますか……!」
「──ただ」
低く。
ルークが目を彼女に合わせる。麦色に揺れる王国の勇者の瞳が凪のまま、目の前を写している。
「
「
ルークの言葉に被せるように。
ぴしゃりと切り捨てる声で、彼女は淑やかに笑った。
手伝いがございますので、失礼致します、とシュンカは席を外した。
◆
誰いなくなった座席を前に、はぁー、とルークは息を吐き出し、力を抜くように両手で顔を覆った。そこには先ほどまでの無意識の威圧感や存在感はなく、ただの青年がおつかれの状態で脱力をしていた。
「まったく、僕の言葉が届かなかったね」
ここまで自分の言葉に力がないと、やになっちゃうよ、とルークは苦笑いした。アスナヴァは何も言わず、ただ勇者の背中をぽんぽんと叩いた。青年はちょっと照れたように力の抜けた顔で“ありがとう”と言った。
その中で、くすくす、とカランコエが笑った。なんだ、と青年が魔女を見ると、彼女は可笑しそうに勇者ルークを見上げて、問うのだ。
どうするの? あなたは、どうするの? と。
まるで、ルークが今回の件に首を突っ込むのが当たり前のように。
悩む暇などなく、ルークが彼女に手を伸ばす事が分かりきっているように。彼女はルークを面白いものを見るように目を合わせるのだ。
だって──
「あなたは誰かのためにまた、うごくんでしょう? そういうひとだもの」
わたしは理解できないし、しないけれど。
「ついていってあげる。仕方ないから」
カランコエはお茶の入っていた湯呑みをぶらぶらと弄びながら言った。
「……魔王に関係なくてもかい?」
ルークが、すこし力をなくした声で問いかける。
魔女は動きを止めて、目を丸くして驚いた。
「あら、そうね」
口許に手を当てて、驚きを表現するのは上品な令嬢のようだ。だが、彼女がその仕草をすると、どこか雰囲気がおかしくなる。
口調のせいか、その赤い瞳のせいか。それとも全てが複合的に絡み合った結果か、浮世離れした妖しい動きに様変わりする。
ここまでカランコエの雰囲気が変われば、知識がなくても、本能でわかる。彼女は、決して手をとってはいけない化生のものだ、と。
寝物語に聞かされていた、人を唆し、人を破滅に導き、人を惑わす。魔女。人の理を外れた破滅に導く存在。カランコエはどうあっても魔女であった。今の彼女がまとう雰囲気はまさしくそれであった。
「ふふ」
彼女は笑う。
少女のように。妙齢の女性のように。
見れば見るほど重なって見える。印象が恐ろしく見えてくる。魔女は、勇者ルークに呆れの入った柔らかな言葉を投げかけた。
「あなたが無茶をして、目のとどかないところで死ぬのはいやだもの」
血のような瞳を輝かせて宣う。
楽しそうに。どこまでも愉快だというふうに。勇者ルークの悩む姿に。面白おかしく、くすくすと。
「死ぬのなら、世界がこわれるのをみながら、わたしのそばで、ね?」
アスナヴァはかつて見たことのなかったカランコエの魔女としての一面を目の当たりにして、面食らうような心地だった。ドゥシアー島で聞いた時は、魔女とは言ってもただの少女だと考えていた。実際、ここまでの旅では、彼女は単にすこし表情に乏しいだけの少女であった。
「どうするのかしら、あなたは、どうするの? どんなふうに、運命にかかわっていくの?」
だが、その認識は大きく違った。彼女は本人の意図するかしないかは関係なく、在り方として破滅に繋がる存在だ。魔女とは、存在が世界にダメだと規定されたから魔女になったのだ。恐れられる理由があって恐れられていたのだ。その、意味がよく分かった。
ごくりと唾を飲み込む。
討伐のランクとして
「……いや、僕は世界が壊れることを望んでないし、阻止したいんだけど……」
そんな中、響いたのは、あまりに変わらない声。勇者ルークはカランコエの魔女としての姿を見ても、力の抜けた声で苦笑した。あまりに自然体だった。
そして、彼は自分でパチンと頬を一つ叩くと、表情は疲れた青年から、揺るぎない静かなものとなった。
「うん、そうだね。考えよう」
ルークは言う。
シュンカの言葉を信じるならば、彼女は犠牲になるべき人間なのだろう。小を切り捨て、大を助ける理論でいうところの、小に属する人だ。そもそも事情を聞かなくては。詳しいことの経緯を。なぜ彼女が犠牲になる方が良いのかを。
「犠牲なく全てがうまくいくなんて、そんなの世間知らずの理想だ」
だから戦に立つ人間は、時にある程度の犠牲を許容した作戦を立てる。ルークはその考えを悪いとは思わない。むしろ、多少の犠牲が出ると分かってでも、それに向き合い、他の人を助けようとする選択は尊いものだと思っている。
少しの犠牲を強いて、大勢が助かるならその方がいい。
綺麗事だけでは世界は回らないし、子供の理想論だけで人は生きていけない。それが現実。当たり前。誰もが幸せになる世界などあり得るはずもなく、小さな声しか上げられないものは瓦礫の下で苦しみ続ける。
それが当たり前。現実とは不公平で理不尽なものなのだから。
だから──
「──だから、僕がいる」
勇者とは女神の威光の代弁者。
そしてルークは、大勢からこぼれてしまった誰かの道しるべ。
世界の全てがごく少数の“誰か”を取りこぼそうと、彼は、彼だけは誰一人として、手を離しはしない。
物語の幕の裏で、縁の下で、限りある手の届く範囲を助くと決めたから。ルークには輝かしい英雄のように大勢を救う力はない。だからこそ、取りこぼされてしまった少ない誰かだけでも手を伸ばす。
「よし──ひとつ、思い知らせてやろう」
ルークは膝を打ち、方針を口にした。
彼女は、たまたま目の前に現れた、助けてくれた人に遺品の運搬を依頼したつもりかもしれないけれど。
「
誰に声をかけたのか。
通りかかったのが、誰なのかを。
思い知らせてやる。
勇者は顔を引き締めた。事態の全容は未だつかめず、やろうとしている事も魔王討伐という本来の目的とは離れたわき道だ。だが、全力で臨まなければ現実は簡単に悪い方向へ転がる。引き締めろ。
銀の麗人は眩しいものを見るかのように目を細めた。彼女の瞳の奥には、いまだ、あの絶望の島で、倒れた仲間たちを率いて突撃する勇者の姿が焼き付いていた。本人だってただの青年で、傷つき痛い思いをしているのに、そうやって進もうとするから。だから、彼女は彼について行こうと決めたのだ。
魔女は笑った。
彼女の気に入った存在が、また面倒ごとに首を突っ込もうというのだから。魔女の知る勇者とは、どうしようもないくらいに、愚直な男だから。
三者三様のパーティは、三者三様の思いを抱えて。
シュンカという、犠牲になる覚悟を決めた少女の運命に食い込み始めていた。
【目的更新!】
▶︎遺品なんぞ、うけとるな!