【未完・更新終了】ポケットモンスター 新たなる旅路   作:よっしい

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第十七話 メガ特訓会開催!メガシンカの館‼︎

《ホムラ視点》

AM 7:34 2番道路のホテルの客室

 

「っつーことなんだけど…なにかいい特訓場所はないかな?」

 

『う〜んとねぇ…ちょっと待ってね?今調べるから…』

 

僕と、コウメイというグレン団幹部との勝負が終わった後、チェックアウトの前に、よっしいにユウリから提案された特訓場所について尋ねていた。

 

『…う〜んと、これで…うん。近場のいい特訓場所があるよ。』

 

「あるの⁉︎」

 

『うん。あるよ〜。えーとね…スマホロトムにデータ送ったからそれ見て。』

 

数秒経って、ピコンとスマホロトムから通知音が鳴り、データが送られてくる。それをタップしてダウンロードし、隣にいるユウリと一緒に見る。

 

「ダウンロードできたぞ。…なるほど、メガシンカの館 3番道路支店か。名前からして、今回の特訓内容にピッタリだね。」

 

『ああ。資料を見てくれたら分かると思うが、メガシンカトレーナーや、暴走メガシンカポケモンとバトルができる。』

 

「「暴走メガシンカ⁉︎」」

 

暴走メガシンカと言えば、先日のメガリザードンXの件が代表的な例だろうか。

 

『君らの例で言えば、メガリザードンXの件とかで経験があったっけ。…そう、暴走メガシンカ戦のシミュレーションが体験できるんだよ!しかも、別地方でチャンピオン経験があるなら、全サービスが無料!君らにはピッタリだろう?』

 

資料を見て、かなり値段が高いと感じたが、そんな制度があるなら安心だ。

 

「サンキュー。じゃあ、特訓場所はそこにするよ。」

 

(おう)よ。役に立ててよかったぜ。そこから歩いて2日ぐらいで2番道路をでて、3番道路を道なりに進んでいけば着くはずだぞ。』

 

2番道路は少し長めの道路らしく、横断に結構な時間を要するようだ。

 

「情報ありがとう、よっしい。」

 

『構わないさ。…あ、そうそう。ホームページに書いてあるけど、10月10日にメガシンカ特訓イベントがあって、そこに俺も行くことになってるんだよな。』

 

「…つまり、10/10以外に行けと。へ〜。有益な情報ありがとう。」

 

「あたし達だけで楽しんでくるね〜!」

 

『…俺の扱い酷くね?まぁいいや。でも、その日に来ることをお勧めするぜ。なんてったって、メガシンカするポケモンを()()()()()()()()1匹貰えるからな。』

 

「…へぇ?」

 

「じゃあ行く価値ある……かも?」

 

『2人とも、俺にだけ失礼すぎないか?』

 

「「旅の最初の頃の煽りのせいだと思う!」」

 

『元気に言うなよそれを…。しかも、地味にハモってるし…。まぁいいや。それじゃ、そろそろ切るな。』

 

「うん。じゃあ、また10/10に会おうね。」

「バイバーイ!」

 

『はいよ。さいなら〜。』

 

プツン……

 


《ユウリ視点》

3日後 AM 10:00JST メガシンカの館 3番道路支店

 

「…はいっ!と、いうことで、時間になったので始めましょう!皆さんこんにちは!現デルタチャンピオンのよっしいです!今回は、メガシンカ特訓イベントデーとのことで、僕とあと2人が、皆さんのメガシンカの上達をサポートします!それでは、2人共〜!」

 

よっしいに手招きの合図を出され、そちらの方へ走るあたし達。

 

「そう、今回のゲストは、このお2人!パルデアチャンピオンランクの称号を持つ、ホムラさんと、現ガラルチャンピオンのユウリ選手にお越しいただきました〜‼︎」

 

各場所から歓声や、拍手が巻き起こる。…ってか、なんであたしらが主催者側(こっち側)なの⁉︎特訓するんじゃなかったの⁉︎

 

「…おいおいよっしい。どういうつもりさ?」

 

「ちょっと人手が足りなくてね…。ってのもあるし、こっちの方が色んな人とバトルできるでしょ?チャンピオンだからこその特権さ。」

 

「…なんだろう、なんかちゃんとした理由になってんのがムカつく…。本当は脳内すっからかんなのに…

 

 

「聞 こ え て る ぞ ? 俺 が バ カ だ っ て 言 い て ぇ の か ?」

 

 

「ア、ア〜。チョットコトバマチガエチャッタナ…。微生物以下の間ちg    

「リザードン、メガシンカ。」

 

さすがのよっしいもキレたようで、本当にリザードンを出し、メガリザードンXにメガシンカ。

 

「オー…へロー、ミスターブラックドラg    

「やっちまえ。『フレアドライブ』。」

 

 

ズギャァン‼︎

 

 

刹那、ホムラが軽く吹っ飛ばされ、ステージの端でボスッ、と音を立てる。彼の体は、真っ黒に焦げていた。因みにホムラは一時気絶中だ。

 

「…なんて、くだらない使い方*1をしたけど、コレがメガシンカ。進化を超えた進化で、ポケモンの限界を超えた力を、トレーナーとのキズナで発揮するんだ。トレーナーとポケモンが互いに信頼し合わないとできないぞ。」

 

よっしいが説明し終わると、ホムラは黒い焦げを払いながら、こちらに近づいてくる。

 

「…さて、メガシンカは見せれたかな?」

 

「お前のせいで変な見せ方になったけど、一応な。」

 

「さいですか。…ごめん、ちょっとふざけすぎたや。」

 

「以後注意なすってくださいね〜。」

 

そろそろ話もキリがいいところまで行ったかな。参加者の人たちを置き去りにしてるし、始めなければ。

 

「じゃあ、そろそろ始める?」

 

「その前に、メガシンカのデモバトルをするんだ。どうする?誰がやる?」

 

「あたしやってみたいなぁ…。」

 

まだメガシンカできるポケモンを持っていないが、やってみたいんだよなぁ…。

 

「オッケー。たしかユウリは、メガシンカできるポケモンを持ってなかったよね。いずれ渡す予定だったけど、今渡すよ。ハイ、この子をあげるね。」

 

そう言い、あたしにモンスターボールを渡すよっしい。

 

ボールから出してみると、6匹の黄色い球のようなポケモンが。そう、タイレーツだ。

 

「あたしはユウリ。まだあたしのこと、あまり知らないと思うけど、これからよろしくね!」

 

「レツッ!」

 

どうやらこの子達は、かなりあたしに友好的で、興味津々なようだ。

 

「お、互いに気に入ってるみたいだね。よかったよかった!それじゃあ、デモバトルを始めようか!所定位置について。みんな!俺らの動きや、指示の出し方をよ〜く観察して、自分の戦法に取り入れるんだぞ。」

 

そう言ったよっしいは、ホムラに審判をお願いし、所定位置まで下がる。

 

「それじゃあデモバトルなんで、軽〜く勝負といきましょうや!」

 

メガシンカ使いのよっしいが勝負を仕掛けてきた!*2

 

「リザードン、『つばめがえし』!」

「タイレーツ、『はいすいのじん』を撃って、耐えて‼︎」

 

「グオオオオオ‼︎」

「レツッ!」

 

「「「「「レーーッ!レッ‼︎」」」」」

 

ヘイチョーが指示を出し、一斉に陣形を組むヘイ達。すると、彼らの体から、淡い赤色の光が発生する。そう、能力変化の合図だ。

 

タイレーツの攻撃と特攻と防御と特防と素早さが上がった!

 

『つばめがえし』が直撃するも、耐えるタイレーツ。ただ、防御1ランク上昇では足りず、少しヘイチョーが後退(あとずさ)る。

 

「あたしはやり方を知ってるから、やるね!特攻を代償に、『はいすいのじん』‼︎」

 

「「「「「「レーーーツッ‼︎」」」」」」

 

タイレーツの特攻が最低まで下がった!

タイレーツのこうげきと防御と特防と素早さが上がった!*3

 

「…ああ、()()か。」

 

このテクニックは、マサルとタイレーツが生み出したテクニックで、なにかの代償を払えば、『はいすいのじん』を何度でも撃つことができるテクニック。かなり強力だが、ハイリスクハイリターンな行動だ。

 

「タイレーツ、積んで積んで積みまくるよ‼︎『はいすいのじん』4連‼︎」

 

「「「「「「レエエエエエエエッ‼︎」」」」」」

 

タイレーツは体力を半分犠牲にした!

タイレーツは特殊ワザを犠牲にした!

タイレーツは盾を犠牲にした!

タイレーツは変化ワザを犠牲にした!

タイレーツは覚悟を決めて、攻撃と防御と特防と素早さが最大まで上がった!

 

「…よし。コレでマックス。」

 

今あたしの目の前にいるのは、体力の半分や盾、変化ワザに特殊ワザの全てを捨て、完全な攻撃特化になったタイレーツだ。…にしても、マサルはいつこんなのを思いついたのだろうか?あとで聞いてみようかな。

 

「…そろそろいいかな?リザードン、『つばめがえし』!」

「タイレーツ、『ボディプレス』で躱しつつ攻撃!」

 

「「「「「「レェェェェッ‼︎」」」」」」

 

「グオオッ⁉︎」

 

速くも重く、鋭い攻撃に、一瞬怯むリザードン。しかし、よっしいはというと…

 

「…速いねぇ。それじゃあ…『フレアドライブ・(インフィニティ)』で蹂躙してくれ!」

 

そんなことは構わず、応用ワザを指示。リザードンは、その指示で我に帰り、その流れで攻撃体勢に。…流石は一地方のチャンピオン。しっかりと指示の一つに様々な効果を持たせている。同じチャンピオン(同業者)として、あたしも負けていられない!

 

「タイレーツ、そろそろ行くよ!」

 

「「「「「「レツッ‼︎」」」」」」

 

あたし達の心を通わせて、メガシンカのカーソルに合わせたゼンブイリングを輝かせるあたし。

そして、それに共鳴して、タイレーツの持つ『タイレーツナイト』も光り輝く。

 

 

「最高の輝ける力を、一緒に楽しもう‼︎メガシンカッ‼︎」

 

 

「「「「「「レッツウウウウウウ‼︎」」」」」」

 

 

雄叫びを上げ、体を岩のような球体に身を包み、眠っていた覚醒させる。

そして、岩が崩れて、虹色に光るメガの紋章を頭上に発現させ、やがて消滅する。

 

そこには、剣一本でどっしりと構える、まるで某ロボット戦隊*4のような見た目のタイレーツ…いや、メガタイレーツ

 

「タイレーツ、行くよ!『ボディプレス』で避けつつ攻撃‼︎」

 

指示を受け、リザードンが突っ込んでくるのを待つメガタイレーツ。タイミングがいいところでヘイチョーが合図をし、陣形を崩さずに一斉にジャンプする。

 

「「「「「「レェェェェッ!レッ‼︎」」」」」」

「グオッ⁉︎」

 

ゴシャァン‼︎

 

『ボディプレス』が直撃し、リザードンが軽い悲鳴を上げる。『フレアドライブ』の炎のエネルギーのおかげでダメージは軽減したようだが、あのよっしいのリザードンが悲鳴を上げるレベル。…流石は攻撃防御6段階上昇済みの『ボディプレス』だ。

 

「『つばめがえし』!」

「『インファイト』で応戦!」

 

「グオオオオオ‼︎」

「「「「「「レェェェェッ!」」」」」」

 

ズギャァン!

 

「グオッ…!」

 

かなりのダメージが入ったようで、膝をつきかけるリザードン。そこをすかさず…

 

「今だ!『インファイト』‼︎」

「…なんてね。まさかこの作戦がハマるとは思わなかったよ。『カウンター』。」

 

「⁉︎」

 

(あたしが隙をつくことを予測しての『カウンター』の指示…!)

 

加えて、万が一のために『カウンター』を用意しているとは、なんて周到なのだろうか。積みワザによる全抜き警戒…。本当に抜かり無い人物だ。

 

「「「「「「レツッ‼︎」」」」」」

 

「グオ……ッオオオオ‼︎」

 

「「「「「「レツ〜ッ‼︎」」」」」」

 

そして、綺麗に『カウンター』を喰らい、宙を舞うタイレーツ。やはり物理ワザに絞ったのがいけなかったか…。

 

最終的には地面に倒れ、タイレーツのメガシンカが解除される。戦闘不能の合図だ。

 

「タイレーツ戦闘不能、リザードンの勝ち!…さぁ、デモバトルは以上だ!これで大体はメガシンカの動き方が分かったかな?今回のイベントは、俺たち3人がコーチとなって指導するから、たくさん学んで、力をつけていくんだぞ!」

 

この言葉で締めくくり、全員に開会式の終了を言い渡すよっしい。

その後、あたしたちは裏舞台に戻る。

 

「それにしても、良い勝負だったね。あの戦術には正直俺もビックリしたよ。いや〜。積みワザ対策の『カウンター』入れてなかったら負けてたかもな〜。」

 

「おめぇはどーせなんやかんやどんな状況でも勝つだろ…。まぁそれは置いておいて、この後は?」

 

すると、ああそうだったと言わんばかりに、コホンと一息おくよっしい。

 

「今日キミたちには、メガシンカ講習という名のメガシンカ使いとの連続バトルに挑んでもらいます!」

 

「…講習はホログラムを使ってやるんだっけ。そこ本人指導じゃないのかよって思ったら、午前中と午後で講習とバトルの2プランに別れてたんだっけな…。」

 

「そう。その代わり、ホロは、俺らのバトルの記憶や考え方をフル活用した設定になってるから大丈夫だ。…とは言ったものの、それじゃ午後はどうすんねんって話にもなるから、午前中の上級組10人づつとの手合わせを君たちにお願い。ってな訳で、午前中はバトル、午後はバトル後指南をキミらにはお願いするよ。」

 

「「了解!」」

 


AM 10:20 メガシンカの館 3番道路支店 屋内バトルコートA

 

「…さて、そろそろかな。どうぞ、入ってきていいよ〜。」

 

ギギィ……

 

そして入ってきたのは、メガネをかけて本を片手に持った少年だった。

 

「…どうも。ボクはリュウスケと言います。導入は長々とはいらないので、はやく勝負を始めましょう。」

 

そう淡々と喋り、ハイパーボールをサッと構えてくるリュウスケ君。それに応えるべく、あたしもタイレーツを新しいNN(ニックネーム)で呼ぶ。

 

「それじゃあいくよ!ヘイヘイ‼︎」

 

「「「「「「レツッ!」」」」」」

 

「ズルズキン、お願いします。」

 

『お互いのポケモンが確認できましたので、勝負を開始します。1v1、メガシンカポケモン及びメガシンカのみ使用可能の特別ルールで行います。3…2…1…GO!』

 

「ヘイヘイ、『かわらわり』!」

「ズルズキン、『グロウパンチ』。」

 

「「「「「「ヘイヘイ!」」」」」」

「ズキャッ!」

 

ズギャァン!

 

快い音が響いたが、こちらの攻撃が一方的に届いた訳ではなく、互いの攻撃が互いに届いていた。

それを示すかのように、ズルズキンの体が赤く発光する。

 

相手のズルズキンの攻撃が上がった!*5

 

「ズルズキン、『れいとうパンチ』!」

「躱して『はいすいのじん』!」

 

「ズキャッ!」

 

「「「「「「レッ!レツツーッ!」」」」」」

 

ヘイヘイはあたしの指示通りに攻撃を躱して、その流れで『はいすいのじん』の陣形を組む。陣形を組み、タイレーツが淡い赤色の光を纏う。

 

タイレーツの全能力が上がった!

 

「ズルズキン、『かわらわり』!」

「ヘイヘイ、『インファイト』ッ‼︎」

 

「ズル…ズギャァ⁉︎」

「「「「「「ヘイヘヘーイ‼︎」」」」」」

 

『かわらわり』を撃たれる前に『インファイト』で一気に接近し、猛攻を浴びせるヘイヘイ。それを喰らったズルズキンは、膝をつきかけるも耐え、定位置に戻る。

 

「まだ僕らは終わりではないです!ズルズキン、アレをやりますよ!」

 

「ズギャッ!」

 

相手は、予めメガシンカのマークにカーソルを合わせていたゼンブイリングを取り出し、ズルズキンのメガシンカの準備をする。

 

「プランが多少ズレようが、僕らの勝利はズレやしない!ズルズキン、メガシンカ!」

 

「ズキキイイイ‼︎」

 

先程のタイレーツと同じく、岩の中に身を包むズルズキン。やがて変化し終わり、岩を砕き、その身を外に晒す。

白いパーカーのようなものを着たズルズキンは吠え、虹色に輝くメガの紋章を頭上に出現させる。

 

「ズルズキン、『グロウパンチ』!」

「躱しながら全方向から一気に『インファイト』で決めて!」

 

「ズルルゥゥッ!」

「「「「「「レツツーッ‼︎」」」」」」

 

ヘイチョー目掛けて襲いかかるズルズキンを見てバラけ、全方向から『インファイト』を撃ち込む準備をするヘイヘイ。一斉に全方向からかかり、ズルズキンに大きなダメージを与え続ける。高火力の攻撃を連続でぶつけられたズルズキンは、やがて目を回して倒れてしまった。

 

『ズルズキン、戦闘不能!タイレーツの勝ち!よって勝者、ガラルチャンピオンユウリ!』

 

「やった〜!」

 

さて、これでまずは一勝だ。あと9戦…。これは骨が折れるなぁ…。

 

「流石はチャンピオン…。戦略でねじ伏せられました…。完敗です。対戦、ありがとうございました!」

 

本当に礼儀正しい子だなぁ。負けて悔しいだろうに、最後まで挨拶もきっちりやって、相手への敬意も忘れない。本当に素晴らしい子だ。

 

「…フフ。礼儀正しい子だね。対戦、ありがとうございました!またね!」

 

あたしがそう言い切ると、少年はくるりと踵を返して、分析をしながら足早に去っていった。

 


あれから8戦行い、あたしは多くのメガシンカポケモンを倒していった。メガライボルトに、メガジュカイン。メガヤドランや、メガヤミラミ、メガルカリオ、メガチルタリス、メガライチュウXにメガカメックス。そして今が…

 

「ヘイヘイ、『きしかいせい』‼︎」

「ヘルガー、『かえんほうしゃ・(ごく)』!」

 

「「「「「「ヘエエエエイッ‼︎」」」」」」

「ルガアアアアッ‼︎」

 

メガシンカ同士の迫力満点の勝負は、『はいすいのじん』で盾を捨てたヘイヘイの一本の(つるぎ)によって炎が掻き分けられ、決着する。

 

ズドガァン‼︎

 

「グオオオ‼︎」

 

剣がヘルガーに突き刺さり、ヘルガーの大きな叫び声が響く。

そして、やがてそれは沈黙し、少し静寂の時を過ごすと、呻き声と共にヘルガーは地に伏せる。

 

「ルグ…グ…ウゥ…。」

 

「…勝負あったようね。おめでとう。あなたの勝ちよ。流石はチャンピオン、四天王ぐらいどうってことないわね。本当にお見事だったわ。」

 

そう言い、元カロス四天王及び元フレア団幹部を名乗るパキラさんは、ヘルガーを少し撫でてボールに戻し、こちらに近づいてくる。

 

「いえいえ。本当に、危なかったですよ…。ただでさえ今日初めて会ったあたしとヘイヘイ…タイレーツと、パキラさんとヘルガーとでメガシンカ歴も明らかに違うのに…。」

 

「あら、そう?まぁいいわ。…流石は未来の輝ける英才、今日初めて会ったポケモンと心を通わせて、ベテランのわたしにですら勝ってしまうなんてね…。本当、子供って恐ろしいわ。ともかく、楽しい勝負だったわ。またやりましょう。」

 

「はい!対戦、ありがとうございました!」

 

そう言い残し、パキラさんは去っていく。…今、ホムラはどんな強敵と戦ってるんだろうなぁ。あとで聞いてみよっと!

 

『ピーンポーンパーンポーン。ハロハロだぜお二人さん。そろそろメガシンカの勝負には慣れただろうっつーことで、特別な対戦相手呼んでおいたから、この次は2人でダブルバトルだ。ホムラには悪いけど、ユウリのいるAコートまで来てくれ。ほいじゃ、あと2戦も楽しんでな〜。』

 

ブツッ…

 

特別な対戦相手か。一体誰だろう?特別って言うぐらいなんだから、よっぽど強いトレーナー…、それこそチャンピオンレベルなんだろうけど…?

 

「おーい、ユウリ〜!そっちはどうだった〜?」

 

「あっ、ホムラ!元だけど、四天王のパキラさんのヘルガーがめっちゃ強かった!」

 

「そっちはヘルガーだったのか。僕は、ドラセナさんのメガドラミドロの『どくどく』に大苦戦して、ギリッギリで倒せたよ…。しかもその後にさらにもう一人、四天王のシキミさんがユキメノコメガシンカさせてきてさ…。しかもその『ふぶき』のこおり確率を引きに引きまくって、シキミさんも苦笑いしてたし…。ホント、どういう難易度設定してくれてんだあいつ…。まぁ勝ったからいいけど!本当にギリッギリとかそういう次元じゃなかったぞ…。最早限界超えてたし。」

 

「あ、あはは…。」

 

猛烈な勢いで語られるホムラの熱弁を聞きながら、ホムラのバトルのダイジェストを見るあたし。…う〜ん。やはり彼の言うとおり、最終戦は酷いことになっていた。こおりを一瞬で溶かしたと思えば、今度は『れいとうビーム』で凍らされて、またすぐ再生して…。うん、こりゃあ文句のつけどころしかないな!そりゃ対戦相手も、ワザ使ってるポケモンも苦笑いだよ!…というかよく勝てたな…?

 

 

『は〜い、注目!』

 

 

すると、上から放送がかかる。どうやら、よっしいから説明が入るようだ。

 

『さっきも説明したが、こっからはエクストラバトルだ。キミら2人で、超エリートのメガシンカ使いペアを2組破ったら、キミたちの特訓は終わり&大成功!張り切ってやってくれよ?』

 

「「了解‼︎」」

 

『…おっ、いい返事じゃねぇか!それじゃ、1組目に来てもらうかな。それじゃ、カントーの精鋭たち〜、カモ〜ン‼︎』

 

そうよっしいが言い切ると、スポットライトが相手側の入場口へ向く。

 

「…こ、こんにちは〜…。」

「ど、どうも…。は、初めまして…。」

 

すると、10歳程度の少年と少女がこちらに歩いてくる。

 

「ぼく、お二人にとっては別世界のマサラタウン出身の、カケルっていいます!よ、よろしくお願いします!」

 

「わたしは、アユミといいます!わたしもカケルと同じく、別世界のマサラタウン出身です!対戦、よろしくお願いします!」

 

へぇ、可愛い子たちだなぁ…。… …ん?別世界?チョットナニイッテルノカヨクワカラナイナ?

 

『驚くかもしれない…というか今絶賛驚き中だろうけど、彼らは別世界から来たトレーナー達だ。デルタ一番の大都市であるライジングシティにあるいじげんドアを通って来た。』

 

うん、しれっとあいつここの名所の紹介してやがるな?…まあいいや。そんなことより今は勝負に集中!

 

「…やはりか。どこかで見たことあると思ったら。」

 

「え?どっかで見たっけ?」

 

「3日前の朝のニュースだよ。めっちゃ強いトレーナー2人がデルタに上陸したって、(ちまた)で話題になってた。」

 

「へぇ…。」

 

そんなことになってただなんて。…でも、思い返してみれば、そんなことを言っていたような、いなかったような…?

 

『さて、そろそろ始めるぞ。審判はAIダンペイさんでいくぜ!』

 

なんかAIおばあちゃんみたいなノリの名前の人出てきたな…。…って、ダンペイさん⁉︎あのギルガルドの上に乗ってる審判の人⁉︎あの人ってAIだったんだ(?)

 

「ルールは、メガシンカポケモン及びメガシンカのみ使用可能なダブルバトルです。使用可能なポケモンの数は、1人1匹づつとなっています。それでは、勝負を開始します!両陣営、ポケモンを!」

 

「リューくん、出番だ!」

「ヘイヘイ、今回もお願い!」

「サウラ、一緒に頑張ろう!」

「ガルちゃん、よろしくね!」

 

一斉にポケモンを出し、全ポケモンが臨戦態勢へ。

それを視認したと同時に、AIダンペイさんは、審判としてのスタートコールを行おうとする。

 

「それでは両者、始めます!3、2、1、GO‼︎」

 

「全身全霊で勝負を楽しもう!」

 

「最高の勝負を始めよう!」

 

 

ポケモントレーナーのカケルとアユミが勝負を仕掛けてきた!

 

 

To be continued…

*1
危険ですので、絶対に真似をしないでください。友達が全員消えます

*2
ここでは、チャンピオンとしてではなくメガシンカ使いとして戦うので、このような肩書きです

*3
代償にした能力変化は、バトル場から戻るまで最低のままになる

*4
ロボットがビームをぶち撒けるエから始まる例の作品か、某5人ジャーかはみなさんの想像にお任せします

*5
グロウパンチの追加効果。100%の確率で攻撃が上がるため、6世代(XY、ORAS)ではメガガルーラとのコンボで大暴れした。




道路

今更の説明ですが、ひとつひとつが長めです。ゲームだと、全年齢対象ゲームということもあってか、ストレスフリーのために道路は長くないことが多いですが、ここでは結構長めな設定です。以後お見知りおきを!

ヘイヘイ

ユウリのタイレーツのNN(ニックネーム)。ユウリの手持ちの中で、現在唯一メガシンカできる個体です。

パキラ

しれっと出てきました。ゲームではなくアニメ版に近い設定で、現在は、トレーナーとしていろいろなところを巡っているようです。組織を半壊滅状態にしたセレナとカルムには、フラダリのやり過ぎた行動を止めたことに感謝を述べたそうです。手持ちは、メガシンカ可能なヘルガー、ファイアロー、メガシンカ可能なカエンジシ、メガシンカ可能なシャンデラ。え、XYの四天王の時の手持ちにいたコータス?ああ、あんなやつリストラですよリストラ(薄情)。よって、四天王時の手持ちは、コータスとヘルガーが交代した状態になっています。

カケル&アユミ

今回は、綺麗に纏めるためにもダブルバトル形式です。それぞれ、メガリザードンYとメガガルーラを使ってきます。()()()()()、メガガルーラは全盛期仕様です。さらに、メガリザードンYも、特攻全振りのサンパワー超火力型…。ガチ勢じゃねぇか!

リューくん

ついに、カイリューにもNNがつきました!…残念ですが、それだけです。

サウラ

カケルのポケモンで、♀のリザードン。ちなみにですが、NNの語源はギリシャ語のトカゲを意味する『サヴラ』です。ワザ構成は、フレアドライブ、はらだいこ、エアスラッシュ、ソーラービーム。この子の特筆すべき点は、自慢のパワーを強化するために使われる、特性サンパワーや『はらだいこ』で減ったHPは応用ワザなどで回復可能なところ。頭の回転も良く、カケルとのコンビネーションは、彼の相棒の次に抜群。普通に無難に強い。

ガルちゃん

アユミの所持するガルーラ。その鍛え上げられた体から繰り出される、自慢の『グロウパンチ』は強力で、多くの敵を葬ってきた。ワザ構成は、グロウパンチ、れいとうパンチ、いわなだれ、ギガインパクト。かつて、四天王のシバ戦で大活躍したらしい。

あとがき

今回も見ていただき、ありがとうございました!本当はカケルアユミ戦の中盤まで描き切る予定でしたが…ちょっと尺が足りなかったので、次回以降に回します。それでは、次回予告をどうぞ!

《次回予告》

ホムラ 「あいつ…許すまじ…!」

ユウリ 「まぁまぁ、落ち着いてホムラ!今は前の敵を倒さなくちゃ!」

ホムラ 「い〜や!よっしいは許さない!いや、許されない!」

ユウリ 「あの人の罪ってひとつだけだよね…?」

ホムラ 「そんなこたぁねーぞ⁉︎あの野郎な、一緒に旅してたときなぁ…!」

ユウリ 「わ、わかったわかった!わかったからやめて!」

ホムラ 「…次回、ポケットモンスター新たなる旅路。『メガシンカラッシュ!カントーの強豪達を破れ‼︎』…ってな感じでセルフ回復で11連戦だぞ?」

ユウリ 「…前言撤回。一緒に後で叩き潰しに行こっか。」

よっしい『イチャイチャすんな〜』

ホムラ 「…あ゛?」

よっしい『…すみませんでした。』

ホムラ&ユウリ「「よろしい!」」

ってな感じで、次回もお楽しみに!それではまた次回にてお会いしましょう!

次回 十八話 メガシンカラッシュ!カントーの強豪達を破れ‼︎

ホムラの最初の1匹は誰だと思う?

  • 伝説のポケモン
  • 御三家(最初の3匹)
  • 色違いの伝説のポケモン
  • 幻のポケモン
  • 色違い御三家
  • 色違い幻のポケモン
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