【未完・更新終了】ポケットモンスター 新たなる旅路   作:よっしい

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あの人が…ついにこの世界に足を踏み入れたぞ…!ということで、まさかのパルデア組がこの段階で登場する今回!…暴走メガシンカより暴走しているネモ…またの名を『ヒソカ=ネモロウ』と、ホムラ関連で謎の対抗心を燃やすユウリ!勝負に勝つのは一体どっちでしょうか⁉︎
それでは本編へ、どうぞ‼︎


第十九話 ネモカ・ヒソカ

《ユウリ視点》

10/14 AM 10:13 メイプルタウン

 

「…着いた〜!」

 

「ここがメープルシロップで有名な町、メイプルタウンか…。カレーの隠し味にピッタリらしいからな…。どんな味になるか、楽しみだ!」

 

「ホムラのメープルカレーか〜!さっき朝ごはん食べたばっかりだけど、もうお腹空いちゃったや!」

 

「さっきとはいえ結構前だけどな?」

 

ここは、3番道路を抜けた先にある、メイプルタウン。メープルシロップの産地で有名な町だ。加えて、秋は(かえで)の秋の紅葉(こうよう)フェスタがあるらしく、みな紅葉(こうよう)の下でバトルなどを楽しんでいる。そして、今はそのフェスタの開催期間!ということで…

 

「いや〜、まさかポケモンバトルの昼時のバトルにあたしがお呼ばれするなんてね〜!誰と戦えるんだろう⁉︎」

 

「…お呼ばれはされてないぞ…?」

 

ホムラが何か言っているが、チャンピオン権限で予約したという事実は置いておくとしよう。

 

「さぁて!そうと決まれば腹ごしらえ、だね!ホムラならカレー作るのなんて朝飯前でしょ⁉︎早く食べたいな〜!」

 

「…いろいろとツッコミどころ満載だけどひとつだけ言わせてくれ。今は朝飯前じゃなくて昼飯前───」

 

「…え、わざわざツッコむところそこ?」

 

なんて、他愛のない会話をしながら、主にメープルシロップのお店を探して、そこら辺を歩いていると…

 

「ルガルガン、『アクセルロック』!」

 

「ルガゥ‼︎」

「ヘラァァ‼︎」

 

「あぁっ、ヘラクロス!」

 

ズギャァンと快い音が響いた後、ドサッ、と倒れる音がバトルコートから聞こえる。

あたしが音がした方向をじっと見つめているのをみて、今のバトルに興味があると察したのか、ホムラはあたしに提案を持ちかけてくる。

 

「…ちょっと見に行ってみるか?」

 

「うん!誰と誰が戦っているのかなぁ?」

 

そうして、少し小走りで見に行くと…

 

「パーモット、『でんこうそうげき』!」

「ビークイン、『ぼうぎょしれい』!」

 

「パモットォ!」

「クイイッ!」

 

パーモットの渾身の『でんこうそうげき』が『ぼうぎょしれい』によって出現したエネルギーの幕に激突し、やがて爆発が起こる。

その中に紅葉(もみじ)の葉が落ちると、爆煙が薄くなり、結果が見えてくる。

 

「ビークイン、戦闘不能!パーモットの勝ち!よって勝者、()()()()()()()()()()()()()()()さん‼︎」

 

「ネモ…⁉︎もうここまで来てたのか…。」

 

ネモと呼ばれたその褐色の少女は、パーモットと共に勝利を喜んでいる。

 

「いやぁ、強いね、キミ!ボク、シンオウで四天王やってるけど…挑んでくるチャレンジャーの中でもキミはトップクラスに強かったよ!良い勝負をありがとう!それじゃ、バーイ!」

 

「アハハ、ありがとうございました!」

 

そして、2人はコートから姿を消し、次の組が入場して来た。

 

「…へぇ、さっきのは四天王のリョウさんか…。やっぱり、この地方は沢山人が来てるんだなぁ…。」

 

「…あ、やっぱり?さっきの人って四天王のリョウさんだったよね?」

 

「あの緑の髪の毛に、特徴的な喋り方…あれは間違いないと見て良さそうだよ。…あ〜あ、バトルしたかったなぁ…。」

 

そっちも気になるが、あたしが気になるのはもう1人の方だ。

 

「…ところで。ネモって女、誰?」

 

「…え〜と…友達を悪女みたいに言うのやめてもらって…」

 

「質問に答えて?」

 

「えっ、いや、だから友達って────」

 

「答 え ろ や ?」

 

「ヒエッ⁉︎こ、怖いぞユウリ…?」

 

「質問に答えろっつってんの…わっかんないかなぁ⁉︎」

 

「…怖いよ…?」

 

怖いかな?う〜ん…でも仕方ないよね!*1だって、パルデアで冒険してきた友達といえどその子にホムラが盗られちゃうかもだし!*2

 

「あ、ホムラだ〜!お〜い‼︎」

 

刹那、あたしは溜めていた殺気を一気に解き放ち、背後を振り向く。

 

「あいつがネモかな?ホムラくん?」

 

そう言い、背後にいるホムラに尋ねる。

 

「ウ、ウン、ソウダヨ!アハハ!」

 

「久しぶり、ホムラ〜!どうして片言なの?」

 

「ネモ、フンイキヲサッシテホシイナ⭐︎」(震え声)

 

「うん?なんかよくわかんないけど、隣の子は?」

 

「あなたがネモさんですか〜!あたしはユウリです〜!ホムラの、()()()()()友達です〜!」

 

しれっと『一番大切な』の部分を強調することで、あたしの方が親密度は高いことを感じさせる。よし、これであたしの勝ちだ!

 

「へぇ、友達か〜!いいじゃんいいじゃん!わたしも、ホムラとは大切な友達、そして最高のライバルだよっ‼︎…ってことで、バトルしようよ♢」

 

この言葉を聞いた時、あたしは安心した。セリフからして間違いなく、彼女はホムラを自分のものにする気はないのだろう。よかった〜…。

 

…その意思と、あともうひとつ、別の狂気のようなものを感じた気がするけど…気のせいかな?

 

「…うん、やっぱりあたしとあなたは良い友達になれそうだよ!いいね、そのバトルのっ───」

 

「2人共ストップストップ!ユウリ、今から僕らは買い物だよ。僕の特性カレー、いらないのかい?」

 

…あっ、忘れてた⭐︎

 

「…いや。欲しい…!」

 

「でしょ?あと、ネモは手持ちの子達が疲れてるから、連戦はダメ!ましてや、相手は仮にもガラルチャンピオンだからね。」

 

「…ううっ、そうは言われても、チャンピオン級と戦れることなんてなかなかないからね♧……はいはーい!それなら、わたしも買い物ついていっていい?道具とかが不足してるからさ!」

 

すると、ホムラは様子を窺うようにあたしを見て、こう言った。

 

「それはユウリに聞いた方が…」

「いいよ!」

 

「いいのかよ!」

 

こうしてあたしは、ホムラのパルデアでのお友達と短い時間ではあるが、交流することになった。

 


《ホムラ視点》

 

「ユウリ、そっちのやつで一番良さそうだって自分の勘が言ってるやつを持ってきて〜。」

 

「うん、わかったよ〜!」

 

「ねぇねぇホムラ…バトルしようよ…♤」

 

「言っておくけど、今日は僕は戦らないからね?今日君と戦り合うのは僕じゃないから。」

 

「え〜。そんなぁ〜。バトルバトルバトルバトルバトル〜〜〜!バトルしよ♢」

 

「マジで相変わらず怖いなアンタは!いつもの調子で安心するけどもさぁ!」

 

そうして買い物をすること約2時間。ついにランチタイムになった!

 

「さぁて、野菜ヨシ、ルーヨシ、お米は炊き立て、そして隠し味のメープルシロップ準備完了!さぁて、作るぞ〜!」

 

「お〜♪」

 

「ホムラの料理、久しぶりだな〜!宝探しの最後の方はペパーが作ってたし。」

 

確かに、言われてみればそうかもしれない。…というか…

 

「ネモは、一緒に行動してた時間ほぼ無かった気がするけど…?」

 

「いや、最初の方は3人で行動してたじゃん!ハルトとわたしとホムラで!」

 

あ〜、確かにそうだったな。そこでは、僕が母直伝のカレーをよく振る舞っていたっけ。あれ、メインの料理には本当に適任なんだよなぁ〜。

 

「確かに、そういえばそうだったね。さて、鍋の仕込みは終わったから、次は野菜を切るぞ。2人共手伝ってくれ!」

 

「「わかった!」」

 


《ユウリ視点》

 

「「「いただきま〜す!」」」

 

そうして野菜を切ったり、真心こめたりすること約20分、ようやくカレーができ、食べ始める。

 

ポケモン達にもポケモンフーズを用意して、きのみやセレナ直伝の、ホムラの特製ポフレも添えて、僕ら3人のポケモン達に振る舞う。

 

「いや〜、ホムラのカレー、ホントにいつでもおいしいね!」

 

「真心は込めた分だけおいしくなるって言われてるからね。いつか、大人数でのカレーイベントとかやってみたいなぁ。」

 

「確かに!それも良いかもね。ガラル文化をみんなに知ってもらうきっかけにもなるし。」

 

聞いてこなかったが、なぜホムラはカレーの作り方を彼の母から伝授してもらったのだろうか?

 

「ねぇねぇホムラ。なんでホムラってカレーの作り方をお母さんから教えてもらったの?」

 

「あ、それそれ!わたしも気になってたんだ!そこからあなたの強さの秘訣も…♤

 

今しれっとおっそろしい文言が聞こえた気がするけど、きっと気のせいだろう。ネモはそんなこと言う人間じゃないと信じてるからね!…いやぁ、にしても今日はヒソカっぽい幻聴がよく聞こえる気がするなぁ〜!多分あたし疲れてるんだろうな〜。

 

「え〜とね。大した理由じゃないんだけど、僕の父さんはガラル出身の人で、カレーが大好きだったんだ。父さんが忙しくなって帰って来なくなっても、母さんが父さんにいつも振る舞っていた名残(なごり)か、晩御飯にはよくカレーがでてきてたんだよね。で、その味がおいしかったから教えてもらったんだ。」

 

「「へ〜…。」」

 

この件は初耳だ。父がガラル人って…なぜあの時*3言わなかったのか…。

 

そして、他にも色々話をしてごちそうさまをして片付けていると…

 

「ホムラ、そろそろ行かなきゃだね。」

 

「キミはそうだね。準備したら行っておいで。頑張ってね〜。」

 

「…はっ⁉︎そうだ、わたしも行かなきゃだ!ごめんね、ホムラもユウリも!折角仲良くなれたところだけど、もうそろそろ行かなきゃだから!」

 

「「それは仕方ないよ。」」

 

うん、あたし達息ピッタリだね⁉︎すごいな⁉︎

 

「やっぱり仲良いね、2人共!2人共どんどん実っていってる♢」

 

…よし、今のもきっと幻聴だ!う〜ん、今日はよく幻聴が聴こえるな〜。

 

「んじゃ、またね〜!」

 

「バイバーイ。」

 

実って…?まさか…ヒソカ…⁉︎

 

「…ねぇホムラ…?」

 

「ん?どした?早く行かないと間に合わなくなるぞ?」

 

「ネモさんって…まさかヒソカの生まれ変わり…?それとも某ハンター漫画の影響受けてる…?」

 

「…()でアレだ。もう多分手遅れだ。」

 

「…なるほど。大変だったんだね…。」

 

「…うん、最初言われた時は寒気がしたな。恐怖心でいっぱいになったよ。」

 

「あはは…。それじゃ、行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい。…なーんてね。楽しんで。」

 

そして、なにやら彼は()()()()()()()()スマホロトムを起動して、ポケチューブを開いていた。…何故だろう?まぁいいや、行こうっと!

 


 

「それでは、只今より、オータムバトルスペシャルマッチを開催します!ルールは3対3のシングルバトル!木に損傷が与えられる可能性が高くなりますので、ダイマックスは使用禁止で、メガシンカ、Zワザ、テラスタルのうちどれか一つを使用可能です!それでは、1stマッチ‼︎」

 

待機用のベンチで座っていると、呼び出しがかかり、バトルコートへと足を運ぶ。

 

「公式戦戦績は、まさかの21戦中20勝1敗!2年前のガラルリーグにて優勝を収めて以来、それまで常勝無敗だったダンデ選手に5回も土を付けるという脅威の偉業を成し遂げた、ガラルのハイパースター‼︎ガラルチャンピオン、ユウリ‼︎」

 

ワアアア!と、スタジアムの中でもないのに、大きく反響して聞こえる歓声。…さて、相手は誰だろうか?

 

(ホムラ、あたしの分を予約だけして、結局相手を教えてくれなかったからな〜…。)

 

一体誰なのだろうと思っていると…

 

「対するは!パルデアトップチャンピオンに君臨する、オモダカさんを余力を残して完封!」

 

…あれ?この肩書き、どっかで…?

 

「同じくパルデアチャンピオンランクのホムラ選手*4や、ハルトさんには敗北を経験しているものの、その悔しさを(かて)にまだまだグングン成長中!」

 

……それにしても、肩書きの紹介あたしのより長くない?

 

「狙った獲物(ショタ)にはジムへ先回り!神出鬼没のヒソカ風バトル狂!パルデアチャンピオンランク、ネモ‼︎」

 

ヒソカって言っちゃってるじゃん⁉︎あと、やっぱりネモか‼︎どおりでホムラがあたしを見送る時終始ニヤニヤしてたわけだよ‼︎しかも、発言を一切しなかったってことは、やっぱりあの人達グルだったんだ‼︎騙された〜‼︎

 

「…黙っててごめんね、ユウリ?ホムラとサプライズを計画してたからさ!」

 

「むぅ…まぁそれならいいけど…。というかなんとなく察してたし。」

 

少し雑談をしたところで、審判らしき人が現れて、あたし達に指示を出す。

 

「…それでは、勝負を始めます!両者、トレーナーボックスの中へ行ってください!」

 

そして、トレーナーボックスまで行く前に、最後に少し言葉を交わす。

 

「…さぁ、それじゃあ、実りある勝負をしよう!」

 

「楽しい勝負を一緒にしよう!ネモ‼︎」

 

もう、これ以上の言葉はいらない。あとは真剣勝負で全てをぶつけるだけだ。そして、あたしもネモもトレーナーボックスに入って向かい合ったところで、審判が開始の合図をする。

 

「それでは、バトル……スタート‼︎」

 

パルデアチャンピオンの ネモが 勝負を 仕掛けてきた!

 

「さぁ行こう、ルガルガン!」

「出番だよ、インテレオン!」

 

「ガルゥ!」

「インテッ!」

 

「…ルガルガン、さっそく『アクセルロック』で果実をひとつまみ…♢」

「インテレオン、『ねらいうち』連射で防いで!」

 

「ガルゥッ‼︎」

「イッ⁉︎」

 

「う…ッ‼︎」

 

『初手から両者共強力な一手!しかし、やはり先制ワザ、速い!『ねらいうち』をキャンセルさせることに成功しました!』

 

流石は先制ワザの一種、やはり速い。そして流れるようなヒソカ発言もポイントのひとつだ。もう最早隠す気がない。…いや、元から隠す気なんかさらさらないのだろうけど。

 

「怯んでる暇はないよ♤『ステルス』───」

「『ねらいうち』連打‼︎」

 

ズギャギャギャァッ‼︎

 

「ガウウ…ッ‼︎」

 

「アハハ!いいワザのチョイスだねぇ…!どんどん実っていく♡」

 

『ヒソカ発言の連射攻撃!午前中のリョウさんとの勝負同様、狂気発言で揺さぶりをかけ、ユウリ選手に少なからずの動揺を与える‼︎』

 

うん、絶対本人揺さぶりかける気0だよね‼︎というかリョウさんにも同じことしてたんだ…。もしかしなくても、こういう人なのかもしれないね…。

バトルの方だが、なんとか『ステルスロック』は阻止できたもののまだ油断できない状況が続く。

 

「そこで壊しちゃえ♢ルガルガン、『ストーンエッジ』♧」

 

「躱して『ねらいうち』!」

 

「ガルゥ!」

「レオッ⁉︎」

 

『『ストーンエッジ』がインテレオンに直撃!しかし、不意打ちでなかったからか、『ねらいうち』は失敗に終わったわけではない!』

 

「大丈夫、落ち着いて『ねらいうち』!」

 

「レオッ!」

 

ズバシュッ!

 

「ガルッ⁉︎ガァァ…ッ!」

 

「ルガルガン…⁉︎」

「インテレオン、ナイス!」

 

ルガルガンの急所に当たった!

 

『おおっと、これは急所か⁉︎しかし、素晴らしい狙い(エイム)ですね!しかも、データによると、ユウリ選手のインテレオンの特性は、急所時に威力が上がる『スナイパー』!これは…ルガルガン、大丈夫でしょうか⁉︎』

 

少しづつ歩いて持ち場に戻ろうとするが、耐えられず、体勢を崩してしまった。

 

ドサッ…

 

「ルガルガン、戦闘不能!」

 

「…うん、ご苦労様、ルガルガン。ゆっくり休んでね。」

 

『先に白星を手にしたのは、ガラルのハイパースター、ユウリ選手〜!しかし、いつも以上に調子が良いように見えます!やはり、共に旅をする友、ホムラ選手の特訓が効いているようです‼︎』

 

確かに、それもあるだろうな。ホムラと一緒に行動を始めてから、明らかにあたしのトレーナーとしてのレベルが数段上がった気がするし。

 

「パーモット!」

 

「モット〜!」

 

そして、控えから出てきたのはパーモットだった。

さらに、ネモの目が変わる。

 

 

 

「そろそろ狩るか…♤」

 

 

 

そう、まるで獰猛な肉食動物かのような目に。

 

「⁉︎」

 

『またも出た出たァ!ヒソカ発言‼︎次はどうなるのでしょうか⁉︎』

 

「『でんこうそうげき・(じん)』♤」

 

「インテレオ────」

 

バギャァァァッ‼︎

ドサッ…

 

刹那、閃光と眩い光があたしの視界を覆い、次に目を開けると…

 

「レオ…オ…」

 

「インテレオン、戦闘不能!」

 

インテレオンが近くで倒れていた。

 

「…インテレオン、ありがとう、そしてご苦労様。ゆっくり休んでてね。」

 

『善戦していたユウリ選手のインテレオン、パーモットによる必殺級の一撃に、残っていた体力を根こそぎ削り取られました!しかも、このワザの追加効果で…』

 

足元に電気が駆け巡る!

いかずちの力があたりに充満した!

 

『エレキフィールドと、いかずちゾーンを同時展開!さぁ、ユウリ選手はどう対応するのか⁉︎』

 

これはかなりマズいな…。エレキフィールドだけでもかなり強力な効果なのに、そこにゾーンまで加わってしまえば、かなりキツくなってくる。でんきワザの合計倍率は、1.8倍…。そこにタイプ一致の1.2倍が加わり、合計でダメージが2倍だ。…恐ろしいな、戦闘狂の力…。

 

それなら、タイプ有利のこの子を出した方がよさそうかな。

 

「じゃあ…ザシアン、お願い!」

 

「ウオールド!」

 

ザシアンの特性『ふとうのけん』でザシアンの攻撃が上がった!

 

「へぇ、ガラルの伝説のポケモン、ねぇ… … …フフッ…!」

 

 

 

「本気で壊したい…♡」

 

 

 

なにその感想⁉︎さっきまで我慢してきたけど、もう耐えらんない!ホントに怖いよ、さっきから⁉︎というかなんでパーモットはこれで無反応なの⁉︎あなたの主人、おかしいよ⁉︎…ちなみにだが、ザシアンはいきなりのことすぎて、めっちゃドン引いてる。

 

『出たーーーーーッ‼︎正真正銘のヒソカ(戦闘狂)発言だーーーーーッ‼︎これは最早もう言い逃れできないレベルです!彼女はやはり現代版ヒソカなのか⁉︎』

 

「ちょ、ちょっと調子狂うけど、頑張ろう、ザシアン!『つるぎのまい』!」

 

「ウオールド!」

 

ザシアンの攻撃がぐーんと上がった!

 

「アッハハ!伝説こそ壊しがいがあるよ…♡パーモット、『あなをほる』!」

 

「今の内にバフを────」

 

ズギャァン!

 

「ウルッ⁉︎」

 

「え⁉︎攻撃まで速い…!」

 

『ネモ選手のパーモット、攻撃までのスピードが段違いです!これはもしや、ネモ選手がなにか指示を出しているからでしょうか⁉︎』

 

実況さんのお陰でヒントをもらいはしたものの、どう指示しているかは全く分からない…。なるほど、初見の勝負を楽しんでほしかったからホムラはネモとの勝負を秘密にしてたんだ。少し失礼だが、比較的口が軽いネモの口を封じれるのは『楽しい勝負』というフレーズしかない。だからネモは黙っていられたのか…。

 

「…初見殺しじみた戦法…ネモとの勝負は楽しいね‼︎」

 

「アッハハ!そういってくれて嬉しいよ♢」

 

まぁ、そのヒソカ風発言はやめてほしいけどねっ!調子狂うし!

 

「ザシアン、『じゃれつく』!」

「パーモット、『れいとうパンチ』!」

 

「ウオールド!」

「モットォ⁉︎」

 

「…すごい…!どんどん動きが洗練されていく…!どんどん実っていく…♡」

 

ん?なんかセリフからして嫌な予感が…

 

 

 

「美味しい…♡」

 

 

 

お巡りさん、この人です!マジで!やばい人ですこの人!なんでこの世界ではこれでも許されるんですか⁉︎変態以外のなんでもないですよ⁉︎あと、観客もめっちゃ盛り上がるのやめて⁉︎なんかあたしが非常識みたいじゃん⁉︎まぁ、チャンピオン同士のバトルが観れて興奮するのもわかるけどね⁉︎

 

「ザシアン、『きょじゅうざん・豪剣』でフィニッシュ!」

「パーモット、『でんこうそうげき・迅』で壊してしまっちゃおう…♡」

 

相変わらずめっちゃ興奮してるんですけどこの人⁉︎

 

「ウオールドッ‼︎」

「モ゛ットォ‼︎」

 

ズドガァン‼︎

 

物凄い衝撃波が伝わると同時に、2匹の動きが固まる。

 

そのまま少しすると、ザシアンが…

 

 

 

「ウオールド‼︎」

 

 

 

 

勝利の雄叫びを上げた。

 

「パーモット、戦闘不能‼︎」

 

「パーモット、ありがとう。……ウフフ…アハッ…ハハッ…アッハハハハハハハ‼︎もう最後のポケモン…♡」

 

マジでこの人の最後のマーク、いらなくない?あるのとないのとでは全然違うんですけど⁉︎

 

「あはは…う、うん、そうだね〜…。」

 

「最後のはとびきり強いのでいくからね…♢」

 

………この人ってもう救えないのかな?

 

「それじゃあ…マスカーニャ…♡」

 

「マーニャッ!」

 

すると、彼女は(おもむろ)にテラスタルオーブを構え、発動する。

 

 

「輝け、わたしの宝物‼︎テラスタル‼︎」

 

 

テラスタルオーブにエネルギーがチャージされ、開花する。

 

マスカーニャが結晶を砕き、テラスタルした状態で出てくる。くさテラスタルだ。

 

「実った果実は美味しくいただくよ…♡マスカーニャ、『トリックフラワー』♧」

 

「ザシアン!避け───」

 

「ウオッ⁉︎ウオールド…‼︎」

 

ドンドンドンドォォンッ‼︎

 

連続で花粉の詰まった花がザシアンの頭上に落ちてきて、そのまま花粉の爆煙がザシアンを包む。

 

そして、爆煙が引くと、ザシアンの容態が確認できた。結果は、戦闘不能だった。

 

「ザシアン、戦闘不能‼︎」

 

やはり、速攻系や確定命中系の攻撃は本気で気をつけた方がいいな…。

 

「ありがとう、ザシアン。後はエースバーンに任せて!ってことで、エースバーン、いくよ‼︎」

 

「エバアアアス!」

 

そして、あたしのラスト一匹が投入され、一騎打ちとなった。

 

『さぁ、勝負も最終盤!果たして勝つのは、どっちでしょうか⁉︎』

 

「エースバーン、早速いくよ!」

 

「最高に、煌めこう!エースバーン‼︎テラスタルだよ‼︎」

 

そう言い、テラスタルのカーソルに合わせたゼンブイリングを前に突き出し、エネルギーをチャージするあたし。そして、エースバーンはテラスタルの結晶に包まれて、やがて姿を現す。

 

 

「エバアアアス‼︎」

 

 

そう、エースバーンのいわテラスタルだ。

 

「…アッハハハハハハハ‼︎いいじゃん、いいじゃん、あなた、本当にいいよ…♤美味しそうな実が実ってる…♡さぁ、お互いのありったけをぶつけよう…♢」

 

「う、うん、いくよ‼︎」

 

「『テラバースト』‼︎」

「『テラバースト・金紅』‼︎」

 

瞬間、辺りが(まばゆ)い光に包まれた。

 


 

「いやぁ〜、なんやかんや楽しい勝負だったね!」

 

「うん、そうだね!やっぱりあなた、いい…♤」

 

そして、最早定期へと化しつつあるヒソカ発言の後に、ネモはこう告げた。

 

「今回は負けたけど…次は勝つからね…♢ってなわけで、勝負しよう‼︎」

 

「…騙されないからね?2連続はやらないよ?あたしもいろんな意味で疲れたし…。」

 

あと、もうこの町での用事は済んだので、次の目的地へ歩き出さねばならない。

 

「…あと、次の目的地に出発しないとだから。」

 

「…そっかぁ。でも、また今度会った時も、勝負しよう…♡」

 

それはもちろん…

 

「うん、またやろう!ポケモン勝負‼︎」

 

こうして、あたし達はホムラと合流し、少し立ち話をした後、次の目的地へ出発するべく、もう少しこのイベントを楽しむネモと別れを告げた。

 

「いやぁ、ネモって癖はかなり強いけどホントにいい人だったね!勝負も楽しかったし!」

 

「そう言えば、みんなネモのことをヒソカヒソカ言ってるけど、実はもう一つ異名があるんだよね。」

 

「…ん?なんか嫌な予感がするけど…その異名は?」

 

「ズバリ…」

 

「ゴクリ…」

 

「感情の赴くままにモブ達を狩ることから、一部界隈からは…」

 

それってまさか…

 

「『鷹の目のジャンキー』とも呼ばれてるらしい。」

 

「へぇ〜…ミホークじゃん、それ…。すごい二つ名だね…。」

 

案外軽い反応で流したが、あたしはその後、遅れて森の中で叫んだ。

 

 

 

「ミホークじゃねぇか‼︎」

 

 

 

To be continued…

*1
彼女はご乱心です

*2
杞憂ですお嬢さん

*3
本編十四話参照

*4
ホムラは現在デルタリーグに出ているため、選手として扱われる




メープルシロップ

今回のお話のメインになる予定だった食材です。全部ヤツ(ネモ)のせいです。
今後のお話でもたまにちょこっと出てきます。

ヤンデレユウリ

うん、こうなると思った⭐︎
これは本気で重症ですね…。このまま放っておくとマジでホムラくん無しじゃ生きられない体に…いや、もうなってるか。じゃあ手遅れじゃな⭐︎って感じです。手遅れ感が半端ねぇな、本作のヒロインさん(一応)よぉ…。とか言っておきながらまだ本人は友達認識だそうです。…マジでどういう神経してるんや?ちなみにですが、ホムラくんは少し束縛が強い友達くらいの認識だそう。…大丈夫か、君たち?予告ですが、2章のうちにアニメXY &Zで伝説の羞恥(?)回となった風邪引き回をやる予定ですので、今の内にブラックコーヒーの下準備をして待っておいてください。その話だけこの小説がR-15小説へと化しますので。

ヒソカ風ネモ

うん、こうなると思ったパート2⭐︎
今作では、こういうキャラです。濃すぎねぇか?ちなみにですが、この世界線での彼女は、過去にハンターハンターを読み漁っていたそう。だからあんな悲惨なことに…。ちなみにですが、本人にはヒソカっぽいという自覚は全くと言っていいほど無いです。はい、マジで無いです。…嘘だろお前?やはり、(ヤバいやつ)(ホムラ、ユウリ)は(ヤバいやつ)(バトルジャンキー(ネモ))を呼ぶとはこのこと…?
大体察しがつくとは思いますが、今話の彼女の戦闘狂セリフは、ほとんどがヒソカのセリフです。…どっちも言ってそうなのなんなんマジで?

でんこうそうげき・(じん)

『でんこうそうげき』の威力が上昇した真ワザです!ただ単に威力が上昇したわけではなく、使用後もでんきタイプを失わず、一度しか使用できない代わりに、100%の確率でエレキフィールドといかずちゾーンを生成するという脅威の追加効果を持っています!加えて、このワザで相手を倒した場合はこのワザをもう一度使うことができます!

ミホークじゃねぇか‼︎

みなさんご存知、「プレートじゃねぇか‼︎」ネタです。本編見たら分かったと思いますが、今回のネモの暴走はユウリさんがこう叫ぶレベルの暴れっぷりでした。きっと彼女も、ネモさんは一生忘れませんね⭐︎

あとがき

なんか、ほぼネタ回になりましたね。ちょっとネモのキャラを濃くしすぎたかかも?次回の登場時には修正されてるかもです。くさりもちイベントで若干クセが治るかも?
それでは、次回予告です!

次回予告

ホムラ 「いい勝負だったな、2人共!」

ユウリ 「むぅ〜っ!ホムラめ〜!」

ホムラ 「まぁまぁ、そんな怒るなって。…ん?マクロコスモス?…なんか俺に用があるみたいだな?」

ユウリ 「…なんか、いやな予感が…。まぁ、ホムラのお父さんが率いてるし、今は大丈夫だと思うけど…。」

ホムラ 「…えっ?父さんとポケモン勝負⁉︎なんで⁉︎…まぁ、いいけど…。」

ユウリ 「というわけで、次回、ポケットモンスター 新たなる旅路!」

ホムラ 「『2つの炎』!何がしたいのかは知らないけど、全力で戦うぜ!」

次回 第二十話 2つの(ほのお)


ということで、次回はホムラとフレイム親子が、マクロコスモスデルタ支部にて、まさかのポケモン勝負⁉︎かつて伝説のトレーナーとしてガラルに名を馳せたフレイムさんの、その実力やいかに⁉︎次回もお楽しみに!
これに加えて、来週は初見さん必見の全話一覧も公開しますので、是非チェックしていただけると嬉しいです!
では、今回はこれで〆とさせていただきますので、また来週もお会いしましょう‼︎
それでは、I wish you a merry Christmas!いいクリスマスをお過ごしください*1‼︎

*1
クリぼっち勢にはすまん!…え?筆者はどうなんだって?…フフフ、クリぼっちだ⭐︎

ホムラの最初の1匹は誰だと思う?

  • 伝説のポケモン
  • 御三家(最初の3匹)
  • 色違いの伝説のポケモン
  • 幻のポケモン
  • 色違い御三家
  • 色違い幻のポケモン
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