百合に挟まる訳ないだろ。(挟みに来た!?) 作:究極の闇に焼かれた男
追記.ラストの文章が少し可笑しかったので修正しました。
「うぅ〜ー……」
れな子と真唯に告白されてから時は流れ昼休み、奏汰は教室内の机に突っ伏しながら悶々としていた。
(まさか、着いて早々にれな子と真唯の2人から告白されるなんて……展開がいきなり過ぎて頭が混乱する)
「奏汰くん。 唸り声なんて挙げて、どうしたの?」
登校して直ぐの出来事に奏汰が頭を抱えていると、そこに紫陽花が心配そうにしながら声をかけてくる。
「ああ、紫陽花か。 別に……いや、(本当は大問題だけど)大した事では無いんだ。 ただ色々とあり過ぎて頭が少し混乱してるだけだ」
「もしかして悩み事? 何か悩んでるなら相談に乗るよ」
「本当に大した事じゃないから大丈夫。 心配してくれて、ありがとな」
「奏汰くんがそう言うなら良いのけど…………ところで話しは変わるけど、奏汰くんに問題です!」
「本当にいきなりだな……それで、問題の内容は?」
「うん。 お金持ちだけど顔がイマイチな人と、貧乏だけどイケメン若しくは可愛い人、付き合うならどちらがいいでしょーか?」
「問題の意図が分からないけど、そうだな〜……正直に言うと、俺個人としてはお金を持ってるか持ってないかより互いに一緒に居て安心する人、或いは一緒に居て欲しいと想い合う事の出来る人の方が良いかな」
「どうして?」
「顔も大事だと言う意見には多少は賛成するけどお金の有るか無いかだけで付き合うってのは流石に不誠実だと思うし、付き合ったとしても関係が長続きするとは思えないかな。 それだったら俺は互いに思い合える人と付き合いたい。 今時こんな事を言うなんて可笑しいって思われるだろうけど、だとしても俺はそんな関係を築ける人の方が良い」
「そう、なんだ……(私って奏汰くんが一緒に居て安心する人になれてるのかな?)」
「どうかしたか?」
「っ!? う、ううん! 何でもないよ!!」
奏汰の語った内容を聞いて紫陽花は考え出すと、そんな紫陽花の様子が気になったのか奏汰は声を掛けると若干頬を赤らめながらそう返される。
「そうか? それなら良いんだけど……そういう紫陽花は結婚するとしたら、どんな人が良いんだ?」
「わ、わたし!?」
「ああ」
奏汰からの問いに暫らく視線を彷徨わせると、頬をほんのりと赤く染めながら答えはじめる。
「わたしは…わたしは、優しくて思いやりのある人が良いかな。 それでいて、子どもっぽい人よりは、落ち着いた人がいいかな?」
「なるほど。 弟が2人も居て、尚且つ悪ガキだから苦労してるって前に言ってたな」
「うん。 だからかな」
そう返しつつも紫陽花の表情は優しく柔らかいものだった。
「紫陽花と付き合う人は、きっと幸せだろうな……」
「えっ?」
「いや、紫陽花と一緒に居ると不思議と穏やかな気持ちになるからそう思えるんだ」
「っ/// 急に褒められても笑顔ぐらいしか出せないよ?」
「それは何だか御利益が貰えそうだな」
「もう、からかわないでよ///」
奏汰の言葉に紫陽花は頬を赤く染めつつ、満面の笑みと共にダブルピースをした。
(嗚呼、これが俗に言う癒しか。 悪くないな)
奏汰は心の中でそう呟きながら紫陽花との談笑を続けていると、不意に教室の扉が開かれる音が聞こえ振り返る。
そこにはれな子と真唯を含む4人の少女の姿があった。
本来はもう少し長めにする予定でしたが、活動報告にあった通り体調が回復して間もないので今回はここまでとさせて頂きます。 感想などが御座いましたらコメントを頂けると嬉しい限りです。 では、次回も皆様に楽しんで貰えるよう頑張ります!