百合に挟まる訳ないだろ。(挟みに来た!?)   作:究極の闇に焼かれた男

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お待たせしました!
今回はれな子との話がメインとなります。

追記:前語りの話と矛盾していた部分を修正しました。


第4話/女子と2人きりで帰ってるってマジ!?

 

 

 

真唯との話し合いの後、奏汰たちはれな子と合流すると急いで教室へと戻っていた。

 

 

「あっ、奏汰くん、れなちゃん、お帰り。 遅かったね?」

 

3人が扉を開けると1人の少女が出迎えた。

 

 

「紫陽花か。 いや〜、実は途中でれな子の体調が悪くなってな少し保健室に寄って休んでたんだ」

 

「えっ!? そうなの!? れなちゃん、大丈夫?」

 

「え? いや、あの……」

 

 

心配の声をあげる紫陽花にれな子が困惑していると、不意に奏汰と視線が合う。

 

 

(か、奏汰!? これどうするの!)

 

(流石に屋上でMPの回復に専念していたなんて言える訳が無いだろ?)

 

(うっ、それはそうだけど……)

 

(はぁ〜……仕方ないな)

 

 

奏汰は「やれやれ」と言った様子を見せると口を開いた。

 

 

「少し疲れてただけみたいだから、今日は家に帰って安静にしてれば大丈夫らしいから心配するな。 それに、俺とれな子は途中まで帰り道が一緒だから送って行くつもりだ」

 

「そう? それならいいんだけど」

 

 

奏汰の言葉に紫陽花は納得した様子を見せるのだった。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

時は流れて放課後、奏汰とれな子の2人は共に帰路に就いていた。

 

 

「奏汰、今日も助けてくれてありがとう」

 

「これくらい、いつもの事だから気にするな」

 

「それにしても、奏汰と王塚さんが屋上から落ちた時は心臓が止まるかと思ったよ」

 

「俺もまさか屋上から命綱無しのバンジーをするとは思わなかった。 まぁ、何とか無事だったから良かったけど……」

 

「うっ…本当にごめん」

 

「別に責めてる訳じゃないからな? あれは言わば不幸が重なった結果なんだから、れな子は何にも悪くないぞ」

 

「それでも……」

 

「そのネガティブ過ぎる思考はやめろと大分前にも言った筈だろ? せっかく高校デビューを果たしたんだ。 もう少し肩の力を抜け」

 

「うん」

 

 

奏汰の言葉にれな子は小さく頷き返すと、2人の間に沈黙が流れる。

 

 

「……ねぇ、奏汰」

 

「ん?」

 

「どうして、奏汰はわたしなんかを助けてくれるの?」

 

 

少しの沈黙の後、れな子は恐る恐ると言った様子で口を開いた。

 

 

「どういう意味だ?」

 

「別に、深い意味は無いんだけど……その、本当は陰キャなわたしなんかの為に、どうして奏汰はいつも助けてくれるのかなって…」

 

「ん〜? 改めて聞かれると難しいけど、確かなのは俺の最初の友達だったからかな?」

 

「最初の友達?」

 

「ああ。 れな子と出会う前までの俺って友達が居なくてずっと1人だったんだ。 当時の俺自身も友達を求めて無かったのも有るけど、本当は少しだけ寂しかったんだと思う。 そんな時、先生から不登校になったクラスメイトにプリントを届けてくれと頼まれたのが切っ掛けで俺はれな子と関わる事が出来たし、お陰様で友達にもなれたんだ。 だからかな、"初めての友達"は大切にしたいって思ったんだ」

 

「奏汰…」

 

「まぁ、それに昔の俺はお前以上に根暗だったから、陰キャだったれな子の気持ちを少しは理解出来たから……」

 

 

奏汰は少し恥ずかしそうにすると「と、とりあえず、昼にも言ったように家まで送るから」と慌てた様子で言うと、早足で歩き出すのだった。

 

そんな奏汰の様子にれな子はクスッと小さく笑みを零すと、奏汰の後を追い掛けるのだった。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

暫くして、奏汰はれな子の家の前へと着いた。

 

 

「それじゃあ俺はこの辺で、れな子、また明日な」

 

「あっ、待って奏汰」

 

 

そう言って奏汰が帰ろうとした時、不意にれな子が声を上げた。

 

 

「どうかしたか?」

 

「その……奏汰が良ければなんだけど、今日はわたしの家に泊まっていかない……っ///」

 

「……へ?」

 

 

れな子からの予想外の提案に奏汰は間の抜けた声を上げるのだった。

 




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