百合に挟まる訳ないだろ。(挟みに来た!?) 作:究極の闇に焼かれた男
それと今回は上手く出来ているか不安ですが、他キャラ視点の過去回想を含むオリジナル回となります。
奏汰side
(誘われた時は驚いたが、改めて女子の家に泊まりに来たと考えると緊張するな)
現在、俺はれな子の家のリビングの椅子に座っていた。
辺りを軽く見回してみるとキッチンではれな子の母親が料理をしている姿があり、自分の直ぐ近くでは家に泊まらないかと提案してきた筈のれな子が耳元まで赤くして頭から湯気を出しながら机に突っ伏しており、そんなれな子の隣には彼女の実の妹--【甘織 遥奈】が、こちらをジッと見つめては視線を向けると眩いくらいの満面の笑みを返してくる。
「まさかお姉ちゃんが奏汰さんをお泊まりに誘った時は流石に驚いたけど、奏汰さんが快く了承してくれて良かったね、お姉ちゃん♪ それと奏汰さん、ごゆっくりしてください」
そう言ってくる遥奈の横ではれな子が自分の取った行動を改めて振り返って恥ずかしがっていた。
「俺もいきなりの事で驚いたけど、断る理由も特に無かったからな。 今日はよろしくな、遥奈(まぁ、何よりれな子の方から上目遣いで言ってきたから断るに断れなかっただけでもあるがな……俺とれな子の家が本当に近くて良かった)」
因みにだが俺とれな子の家は意外にも近所で、甘織家から数えて5軒隣に俺の暮らす2階建ての家がある。(因みにお泊まりに必要な寝巻きや歯ブラシ、夕飯を貰うに辺り支払う代金は取りに行った後であると付け加えておく)
「それより、れな子。 いつまでも机に突っ伏するなよ。 そんなんだと俺もいたたまれなくて仕方ないんだが……」
「うっ、それはそうなんだけど……っ///」
声を掛けるも、れな子は今更になって自分の発言を振り返って羞恥に身悶えており、普通ならテンパるべき俺が帰って冷静になる可笑しな状況が出来ていた。
「はぁー(*´Д`*)…お姉ちゃん。 せっかく奏汰さんを誘ったんだから、しっかりおもてなししないとダメだよ?」
「う〜っ/// わかってるよ……」
「余り無理にもてさなくてもいいから、少しはリラックスしろ。 そんなんじゃ最後までもたないぞ」
そんな風に3人で話していると、丁度夕飯が出来たのかキッチンかられな子の母親が料理を器に盛りはじめている姿が見えたので、俺は手伝うべく席を立つのだった。
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れな子side
わたし、甘織れな子には中学の頃からの付き合いがある異性の友達が1人だけいる。
彼の名前は立宮奏汰と呼び、彼は覚えていないだろうが中学の頃のわたしと奏汰は3年連続で同じクラスだった。
彼と初めて言葉を交わしたのは、ある出来事によって不登校となり引きこもりと化したわたしの家に彼がプリントを届けに来てくれたのが切っ掛けだった。
当初のわたしは誰とも会いたくない一心で部屋の中に籠っており、直接顔を合わせる事すら出来なかったけど奏汰は毎日のように家に来てはプリントを届けに来て、時にはお土産と称してお菓子を持って来ることもあった。
正直に言うと、少し前までのわたしは男の子に対して何故か苦手意識を抱いていたが、ほぼ毎日のようにプリントを届けに来てくれる奏汰にお礼の一つもしないのはマズいと感じ、思い切って部屋の外に出て彼が来るのをリビングで待って直接お礼をすることにした。
その選択がわたしの抱える男の子への苦手意識を無くし、後の人生を大きく変える事になるとも知らずに。
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