百合に挟まる訳ないだろ。(挟みに来た!?) 作:究極の闇に焼かれた男
(昨日は全然眠れなかった…)
翌日の朝、奏汰は1人通学路を歩いていた。
れな子と入浴を共にした後も諸々あり、一睡も出来なかった奏汰は午前4時になると荷物を纏めると急いで自宅へと帰宅したのだった。
そんな事も相まって、奏汰は若干の寝不足気味のまま通学路を1人歩いている状態である。
(お風呂の後に寝る場所をどうするかで揉めて必死の説得も虚しくれな子の部屋の床に毛布を敷く形で寝ようとしたが、初めて異性の部屋で寝ようとしたせいか全然眠れなかった。 それに加えて途中、寝惚けてたであろれな子に抱き枕にされそうになったのを防ぐ羽目になって大変だったな……)
ゲッソリとした表情を浮かべながら心の中で呟く奏汰が溜息を零していると、不意に奏汰のスマホのバイブ音が鳴った。
「ん? 何だ……れな子と、真唯から? えっと、『朝のHRが始まる前に屋上に来てくれ』だって? 2人揃って同じ内容だなんて、一体どうしたんだ?」
れな子と真唯の2人から送られてきた同じ内容のメールを目にした奏汰は疑問符を浮かべつつも、学校に着いたら急いで教室に荷物を置いてから屋上に向かう事にした。
そして物語は冒頭へと至るのである。
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奏汰side
(おいおいおい!? この状況、本気でどうすれば良い?)
色々あって甘織家に泊まった翌日の朝、呼び出される形で学向かった学校の屋上でれな子と真唯の2人から告白されると言う予想外の事態に陥った事で思考がぐるぐると回る。
(2人が俺のことを異性として好き? 一体全体どういう状況なんだこれは!? ダメだ、余りにも予想外過ぎて思考が全くもって追い付かない)
回らない思考と突然の出来事、そして視線の先で耳まで赤く染まっている顔を俯かせるれな子と、それとは対照的にどこか吹っ切れたようにも嬉々としているようにも見える表情を浮かべた真唯の姿にますます訳が分からなくなる。
(とりあえず落ち着くんだ俺。 こういう時は事の発端を思い出せば自ずと答えが分かるはず。 まず最初に学校に向かっている最中に2人から屋上に来てくれとメールを受け取って、そして教室に荷物を置いてから急いで向かって待っていたら少し遅れて2人が来て、それから2人からいきなり告白されたんだよな……ダメだ、余計に混乱してきた!?)
「奏汰、その…大丈夫?」
「ッ!? いや! だ、大丈夫だが!!」
必死に思考し続ける俺だったが余計に混乱するばかりでいると、不意にれな子に呼ばれ慌てて答えつつ一先ず思考を切り上げる事にした。
「その、だな。 いきなり告白されて少し驚いたけど、出来ることなら返事は少しの間だけ待ってくれないか」
「ふむ、どういう事か聞いてもいいかな?」
俺の言葉に真唯が聞き返してくると、俺は出来るだけ平静を心掛けながら答え始める。
「流石に突然の事だったから考える時間が欲しいんだ。 仮に今ここで返事を返したとしても曖昧な状態で返事を返すのは2人に失礼だと思う。 だから一旦、気持ちの整理をさせてくれると助かる」
「ふむ、そういう事なら仕方ないか。 わかった。 少しの間だけ待つことにするよ」
「そう…だよね。 いきなり告白されたら、奏汰も困るよね。 わたしも少しの間だけ待ってるね」
「助かる」
そうして俺は2人からの告白の返事を一時保留し、どうするかを考える事にするのだった。
しかし、その日の放課後に俺は真唯の行動力の高さとれな子からの"ある提案"により告白とは別の新たな問題を抱える事になるのを知らずにいた。
場合によってはラストの各キャラの台詞を書き直すかもしれません。
コメントお待ちしております。
追記.誤字脱字が御座いましたら報告お願いします。