皆さんおまたせしました!稲荷神様の戦闘シーンを多少ですが載せてみました!ホントに多少ですので余り物足りないかもしれませんが許してください。
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今回は区切りの為、いつもより短めです
―フェン王国首都アマノキ王城―
フェン王国王城に日本国の最高統治者の稲荷神は剣王シハンと面会していた。
「今回は所属不明のワイバーンによる被害が出なくて良かったです」
稲荷神は嘘…つまり腹芸が苦手なため本音を直にぶち撒けた。それに対して剣王シハンは訂正する。
「いや、日本の凄さを再認識した私こそ礼を言う。しかし、所属不明のワイバーンではないよ。あれはパーパルディア皇国のワイバーン…それもワイバーンロードだろう」
「ワイバーン…ロード?どう違うのですか?」
「ワイバーンよりも素早く動くワイバーンの上位の種だ」
その言葉に稲荷神はへぇ〜と感心した。防衛大臣から聞いていたがそんな詳しく見極められないからだ。そんな会話をしていると日本国外務省の一団のうちの一人が話に入る。
「失礼、今回我々が掴んでいる情報によると今回の攻撃を行ったのはパーパルディア皇国との情報がありますが当事国として何か思い当たることは…」
その言葉に騎士団長マグレブが返した。
「彼の国は我が国が領有する森林地帯を要求してきました。しかし、あの国は剣王が森林地帯要求を断ると攻撃をしてきました。あの国はプライドが非常に高いことをお忘れ無き様に…」
各国から聞いていたパーパルディア皇国の覇権主義が此処まで露骨で拙い事に稲荷神や日本使節団の面々は溜息が出そうになった。そもそも領土を拡張するにしても国力に見合ったものでなければ腐敗の温床となりかねない。それに、別班の報告ではパーパルディア皇国の植民地統治は見るに堪えないものであり大英帝国の統治のほうがよっぽどマシとのことだ。
これには稲荷神も一言
『ブリカスの方がマシって一体…』
と呟いたとか呟いてないとか…
フェン王国とパーパルディア皇国との紛争は問題だが稲荷神は空母出雲に戻る一方使節団は王城に残ってフェン王国側が希望する条約の締結における会談を行う事になる。
◆
―フェン王国水軍―
フェン王国王宮直轄水軍13隻はパーパルディア皇国との戦争の可能性があるから王国西側約150キロ付近を警戒していた。警戒にあたるのはフェン王国の水軍中では精鋭であり練度の浅い者は今回の警戒任務にはつかずに軍祭警備に参加している。水軍は木製の船に帆を張り進む。
しかし、文明圏の国や文明圏外国がこの水軍を見ればその異質さに目を見張っただろう。何故なら文明圏外国のフェン王国が大砲を持っているのだ。これは日本国から輸入した大砲だ。流石に軍艦を購入するにはフェン王国は貧しく、九七式戦闘機を数機購入すると軍艦購入資金が尽きてしまったのだ。なので仕方なく大砲で妥協したのだ。しかし、この大砲はライフリングされた物であり球体の弾では無く流線型の玉だ。その艦砲を3隻に搭載した。しかし、武装はパーパルディア皇国に勝っている部分もあるがそれ以外は劣っている。
13隻の水軍を束ねる旗艦は大きな船でありその船に乗る水軍長クシラは西の海を睨んでいた。
彼は水軍長と言う立場から列強には砲艦と呼ばれる船ごと破壊出来る超兵器が存在することを知っていた。この情報はフェン王国のトップシークレットだった。しかし、現在は日本国から輸入した砲艦がある。日本によるとこの砲艦は重く帆船には2から3門しか設置できないとの事だったが射程は2キロだ。艦砲の射程は1キロが平均的であり十分戦えると思えた。
水軍長クシラの頭の中は、来るべき列強パーパルディア皇国との戦いに思いを馳せる…
◆
結果を言えばフェン王国水軍の敗北だった。
しかし、善戦はしたと言えるだろう。パーパルディア皇国の軍艦は戦列艦であり最大50門もの砲を搭載している艦船もある。これは数撃ちゃ当たるを体現した艦船だ。
これによりパーパルディア皇国はフェン王国艦船に対して何門もの砲が牙を剥いた。しかし、フェン王国水軍も負けじと日本国から輸入した砲をパーパルディア皇国に放った。
それはパーパルディア皇国艦船に命中する。3隻から放たれる砲弾はパーパルディア皇国の船に少なからず損傷を与えた。しかし、他の艦から放たれる火矢等は2キロも離れた位置に届く訳もなく歯痒い思いをしていた。
だが、パーパルディア皇国に軍配は上がった。敵艦から放たれる艦砲を回避しようにも輸入艦砲を設置した船は木造船に載せるには重いため帆船とは思えぬ程に遅かった。故に回避することが出来ず艦砲射撃の餌食となった。
結果として輸入艦砲を設置した船は全て撃沈され、その他帆船も全て撃沈された。だが、フェン王国の奮闘により敵艦を6隻撃沈する事に成功した。
◆
『何?!パーパルディア皇国の軍隊がこちらに来てるだと!?』
フェン王国にて使節団が国交樹立の交渉をしているのを自衛隊の空母出雲に滞在していた稲荷神の下に防衛省から話が来たのはまだ夕方に入る前であった。
空母出雲の乗組員が騒がしくなったのを狐耳で感じ取った稲荷神は艦長の山本の所に向かった。
「艦長?どうかしたのですか?」
「あぁ、稲荷神様騒がしくして申し訳有りません。実は防衛省から連絡が有ったのですが、監視衛星からの情報によるとフェン王国水軍と激突し、多少損害を受けるもフェン王国首都アマノキに向かっているとの事です」
稲荷神は悩んだ。パーパルディア皇国がイギリスより酷い帝国主義の国であるのは何となく分かっているがパーパルディア皇国の目的が分からなかったからだ。餅のことは餅屋と山本に聞いてみた。
「パーパルディア皇国の目的はわかります?」
「はい。彼の国はワイバーンロードやフェン王国の水軍に対して攻撃を加えていることから目的はフェン王国に攻撃を加えることで各国武官に示威行動をするものかと思われます」
山本はパーパルディア皇国の目的をほぼ正確に汲み取っていた。これを受けて稲荷神は決断した。
「私がパーパルディア皇国に警告を行います。もし、交渉が決裂したら狐火を出します。そしたら対艦攻撃を出許可します」
「了解しました!」
『全乗組員に告ぐ!稲荷神様がパーパルディア皇国に対して警告を行う!無視するようなら対艦戦闘を許可する!総員戦闘準備態勢へ移行せよ!』
こうしてパーパルディア皇国皇国監査軍東洋艦隊の破滅が決まったのだ。
◆
―パーパルディア皇国皇国監査軍東洋艦隊―
第三外務局カイオスの命令によりフェン王国へ順調に向かっていた。しかし、フェン王国水軍に予想以上の反撃を貰い6隻が撃沈されてしまった。旧式艦とは言えこれは驚くべきものであった。しかし、全ての艦を沈めて航路をフェン王国首都アマノキへと向かっていた。
フェン王国首都アマノキ近くの沖合で彼等は信じられないものを見た。それは彼等の常識では考えられない程の大きさの船であった。
そんな船がフェン王国にあるとは聞いていないし同盟国にもこんな船は無い。しかし、民間船ではこんなに大きい筈がない。すると大きな船から複数の人影が出てきた。人影は最前列の戦列艦パオスに着地した。
「この先はフェン王国です!撤退しない場合はあなた達に攻撃を行います!」
だが、警告虚しく戦列艦パオスの艦長は護身用の剣で稲荷神を攻撃する様に指示する。しかし、それは近衛によって阻まれ、近衛の持つ拳銃で撃ち殺された。それを見た稲荷神は手元に青い狐火を灯し上空に打ち上げた。
これを受けて海上自衛隊は慌ただしく動き出す。
「雪風及び秋雨、対艦戦闘用意!駆逐艦秋雨は射程外へ退避せよ!繰り返す!…」
『こちら秋雨、了解!』
『こちら雪風、了解しました!』
艦長の山本が復唱、駆逐艦2隻に無線連絡を行い速やかに対艦戦闘が行われる。
艦隊の奥にいる船から優先的に2隻の駆逐艦が狙いを定めて艦砲射撃を開始する。
そこからはまさしく蹂躙であった。
日本の艦砲射撃を受けた戦列艦は爆発炎上する。辺りには戦列艦の残骸と思しき木片が散らばっている。
稲荷神は青い狐火を出すと戦列艦パオスから次々と別の戦列艦に向けて放っていく。
狐火は次々と戦列艦を青い炎で炎上させる。戦列艦が青い炎に包まれ見る分には幻想的だ。しかし、燃やされている戦列艦の船員はたまったものではない。焼け死ぬ程の高温ではないが決して痛みが無いわけではない。燃えている戦列艦の船員は高温と痛みでのたうち回る。次々と海へと避難する。しかし、避難しても青い炎は燃え続ける。
青い炎の元凶である稲荷神に戦列艦に乗る船員は何とか止めさせようとマスケット銃や剣で攻撃する。しかし、銃弾は近くに居る近衛にある程度排除され、当たったとしてもまるで何もなかったかの様にピンピンしている。その様子に化け物を見るかの様な視線を稲荷神に向けた。
彼等の常識として獣人は身体能力は高いが銃弾を弾くほど肉体強度は高くない。しかし、目の前の狐の獣人は何事もなく立っているのだ。無理もないだろう。
近衛が戦列艦パオスに乗船する船員を倒す或いは海へと引きずり降ろした。近衛は最新鋭のパワードスーツを着込んでいるために短時間の空中移動や人間の力を超えた能力を発揮するため、一部自衛隊の建設現場でも用いられている。
最終的に駆逐艦2隻はパーパルディア皇国国家監査軍所属戦列艦16隻のうち、8隻を撃沈。稲荷神が5隻の船を炎上させた。結果として残った3隻はこれ以上の戦闘は不可能と判断したのか撤退していった。
尚、狐火で炎上させたパーパルディア皇国の船5隻は無傷だった為、フェン王国に無償で譲渡された。この事に剣王シハンはホクホクだったとか…
◆
この様子を見ていた各国武官は目を驚かせた。パーパルディア皇国のワイバーンロードを見たこともない威力と速射能力の大砲であっさりと撃墜してしまったからだ。また、パーパルディア皇国の監査軍東洋艦隊を多数撃沈した。
この出来事は文明圏外国を中心に大きな波紋を呼んだ。文明圏外国は文明圏の国に対して技術供与の見返りとして色々な物を献上している。地球でいう朝貢貿易と似たような具合の事を行っている。(まあ、朝貢貿易の何十倍の酷さだが…)その典型的な例がパーパルディア皇国であり奴隷を毎年献上しているのだ。しかし、旧式の戦列艦やワイバーンロードをいとも容易く撃墜、撃沈した国は注目を浴びた。
日本…と呼ばれる国が何を求めてくるか分からない。しかし、技術供与をしてくれればパーパルディア皇国に対抗する力が得られるかも知れない。そんな希望を持って文明圏外国は日本国と接触を図っていく。
その中でも一際日本と言う国に興味を持ったのはトーパ王国とパンドーラ大魔法公国だ。
トーパ王国は魔物の楽園であるグラメウス大陸からフィルアデス大陸を守っており、その意識から軍事に多大な関心を寄せていた。
パンドーラ大魔法公国は各国の魔法を見ようとして軍祭に参加した所に稲荷神が使う狐火を見て新しい魔法かと考えた。そこで新種の魔法を使っていた日本への関心を各国より一層強めたのだ。
―コラム―
狐火
稲荷神の狐火は青白い炎であり稲荷神の任意で燃やすものや威力を調節可能で、攻撃から照明までいろいろ使えるため、足からロケットの様に噴射したり翼の形をしてパラシュートの役割をしたりと物理法則を無視している。
次回は外交をメインでやっていこうかな〜と思います。
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