稲荷様は平穏に暮らしたかった。   作:味八木

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熱烈なペロリストの方に稲荷神様の出演をもっと!と要望により今後は出演を多くしたいと思います。しかし、作品が兵器を扱った物なので、少し多くなる程度です。熱烈なペロリスト様への謝罪として稲荷神へお菓子を差し上げる所存です。


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ロデニウス講和会議と反応

 

 

 

ロデニウス大陸の未来を話し合う講和会議がクワ・トイネ公国マイハークで開かれた。

 

参加国は以下の通りだ。

 

クワ・トイネ公国

クイラ王国

ロウリア王国

日本国

 

である。

 

主催者は日本国であった。これは当然であり日本国がロウリア王国との戦争で1番活躍したからに他ならない。しかし、1番目立っている存在がいた。狐耳に尻尾がある紅白巫女服を着て下駄を履いている狐の獣人(稲荷様)が外務大臣の横にまるで親子の様に椅子にかけて座っていた。

 

日本国外務大臣が緊張しながら口を開いた。

 

「では、これよりロウリア王国による戦争の講和会議を執り行います。我々の要求はロウリア王国に対して資源の調査権限と資源の採掘権限、それに伴うロウリア王国へのインフラ建設の許可。戦争犯罪として王の身柄の引き渡しです。日本国の要求としては以上です。では、クワ・トイネ公国の方、お願いします」

 

クワ・トイネ公国外務卿のリンスイが要求した。

 

「我が国としては、ロウリア王国との戦争においてロウリア王国と戦という戦をしていません。ですので、我が国としてはロウリア王国との国境での非武装地帯及び関税優遇を要求します」

 

クイラ王国はロウリア王国と戦争をしておらず兵力を少しクワ・トイネ公国に派遣した程度であり日本国が全て戦争終結までしてしまった為、戦争貢献度は限りなく低く、要求する程ではなかった。

 

―閑話休題―

 

ロウリア王国側の主張として王が日本国に捕らえられており、王の返還を求めた。しかし、日本国としては―亜人の殲滅―などというジェノサイドを国是としていた国の国王を返す訳には行かなかった。しかし、交渉が遅々として進まず、事前に武力をちらつかせる案が日本本国で検討されたが稲荷神が平和主義に反すると反対になった、故にロウリア王国側に折衷案を出した。

 

ロウリア国王を返還する代わりに退位して立憲民主主義国家へと移行する。

 

ロウリア王国側はそれを了承。ロウリア王国は立憲君主主義の民主国家になる事になる。その他、資源調査についても渋ったが、クワ・トイネ公国及びクイラ王国側からインフラ建設は国力上昇に効果があり日本国の要求を受けた方が良いと言う説得により承認することになり、ロデニウス講和会議は地球世界のウィーン会談の様な『会議は踊る、されど進まず』になりかけるも纏まりヴェルサイユ条約の様に異様な高さの賠償金は要求されずに済んだのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

会議が終わってクワ・トイネ公国の外務卿リンスイが日本国外務大臣に話しかけてきた。

 

「あの…日本国の方、そちらにいる少女はもしや…」

「はい。こちらが我等が稲荷神様で御座います」

「どうも…私が稲荷神です」

 

リンスイは稲荷神にお礼を言った。

 

「貴女様と貴女方の国に感謝申し上げます。貴女方の御蔭で我が国は存続することが出来ました」

「いえ、それは良かったです」

 

稲荷神は本音をぶち撒けている。稲荷神は嘘が嫌いなのは日本人なら周知の事実だ。だが、稲荷神は早く家に帰って戦勝記念の赤福でも食べたいな〜と考えていた。しかし、そうは問屋が卸さない。新たな難題が日本…というか稲荷神に降りかかるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

リンスイ外務卿と当たり障りのない会話を繰り広げ終えると話し終わるのを待っていたかの様にロウリア王国側の外務卿が話しかけてきた。

 

「今回貴国に迷惑をかけて申し訳無い」

「…!いえ、もう終わったことですから」

 

稲荷神は過激な思想を持っていたロウリア王国側がこのような謝罪をしてきた事に驚いた。しかし、『おっおう…こちらこそ済まない』と言った様な態度で水に流した。

 

「実は貴国の要求たる資源調査と採掘の件で問題が…」

「というと?」

 

内容を纏めると、ロウリア王国はロデニウス大陸統一の為に第三文明圏列強パーパルディア皇国の軍事支援を受けており多額の借金を負っており返済をどうすれば良いかと悩んでいるとのこと。故に、気休め程度にどうすれば良いか案を聞きに来たとのこと。

 

「普通に踏み倒せばいいのでは?」

「それは出来ません!彼の国は周辺国に高圧的な条件での服従あるいは脅迫を行っており断れば圧倒的な軍事力で属国化されるのです」

 

その難題に稲荷神は頭を捻った。それはもう考えに考えて5分位ウンウン悩んで結論を出した。

 

「問題ありません」

「………というと?」

 

若干理解が追いついてないロウリア王国の外務卿の質問に稲荷神は話し始める…

 

「まず、今回ロウリア国王を返還するに当たり、彼には退位してもらい、息子か親戚を立てると思います。それに立憲君主主義国家になるから前王が取り決めた賠償金など払う必要責任は無い。…と言ってしまうのです」

「しかし、パーパルディア皇国が黙っていないのでは…」

 

地球世界の帝国主義的思想のパーパルディア皇国ならその反応もなきにしもあらずだが構わずに続ける。

 

「それについては我が国でもそのパーパルディア皇国…でしたっけ?について調べてみます。調べてみて問題が無かったら再度連絡するので、それまでは何とかはぐらかして下さい」

「そう上手くいくとは思えませんが…分かりました。やってみます」

 

ロウリア王国は稲荷神の言われた通りに行動して結果として借金の踏み倒しに成功、日本国ひいては稲荷神への信仰をクワ・トイネ公国、クイラ王国同様深めていく事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

―パーパルディア皇国第三外務局―

 

パーパルディア皇国の第三外務局では皇帝に極秘でロウリア王国への軍事支援を行っていた。

 

ロデニウス大陸はパーパルディア皇国にとって資源の宝庫であった。奴隷候補が沢山いるロウリア王国、農業国であるクワ・トイネ公国、第2文明圏列強ムー等と資源輸出を行っているクイラ王国。

 

これら3カ国をロウリア王国が支配してしまえばロウリア王国への軍事支援をする時に決めた取り決めによりロウリア王国はパーパルディア皇国に多額の借金を支払うことになる。しかし、払えなければ支払いの未払いを名目に出兵して制圧、ロデニウス大陸全土を属国として支配できる算段だった。

 

しかし、ロウリア王国は日本国と言うぽっと出の新興国家にあっさり敗北。観戦武官がおかしな事を言うので観戦武官には長期休暇を与えた。しかし、ロウリア王国を倒せた所で日本国が第三文明圏列強パーパルディア皇国に敵う訳が無い。しかし、ロウリア王国へ皇帝にも極秘で軍事支援を行った事は事実だ。第三外務局はロウリア王国への軍事支援を裏付ける証拠処分に奔走する事になる。

 

 

 

 

 

 

―ムー情報統括部情報分析課―

 

世界のあらゆる戦争に対して観戦武官を送り情報を集めているこの部署だが、列強ムーより劣っている国が多く、軍人からは何をやっているか分からない。予算の無駄。とまで言われている。

 

技術士官マイラスはレイフォリア襲撃の際に撮影されたグラ・バルカス帝国の超弩級戦艦グレードアトラスターの魔写を見て冷や汗をかいていた。

 

「不味いぞ…」

 

ムーは世界で主流の魔導文明ではなく科学に有用性を見出して、機械や科学に力を入れている。だから彼の様な技術仕官が存在するのだが、グラ・バルカス帝国は下手をしたらムーよりも科学文明が進んでいるかもしれない。推測を立てるマイラスだが、軍人や政治家は列強のプライドで頭が固いから信じない。ムーの最新の戦艦【ラ・カサミ】は戦列艦に搭載する砲ではなく回転砲塔と呼ばれる最新式の機構を採用した。結果、30.5センチ砲の比べ物にならない砲身を搭載した結果、戦列艦とは比べ物にならないほどの攻撃力を身につけた。砲身も従来の戦列艦に搭載する砲よりも遥かに長く、命中率が劇的に向上した。魔導船で良く使われる【風神の涙】による帆船方式を廃止。重油を燃やして動力を得るディーゼル機関を採用している。

 

【ラ・カサミ級戦艦】基本スペック

 

全長…131.7m

全幅…23.2m

排水量…15,140t

機関…ディーゼルエンジン

速力…18kt

兵装…主砲・連装2基4門口径30.5cm砲

   副砲・単装14門口径15.2cm

 

このスペックは第1文明圏列強神聖ミリシアル帝国の魔導船とも渡り合える可能性を秘めた装備である。レイフォルや、パーパルディア皇国の帆船に圧勝するのは言うまでもない。機械文明最先進国ムーは彼らの国とは別格だ。故に神聖ミリシアル帝国に迫る可能性を持った国なのである。だが…マイラスは頭を掻く。グラ・バルカス帝国の超弩級戦艦グレードアトラスターは情報によれば30ノットくらい速度が出ていたらしい。あの大きさだと排水量は約7万トン、砲も38センチ、下手したら40センチくらいあるのではと思われる。そんな巨大な船を30ノットもの高速で移動させるとは、いったいどれほどの出力が必要になるのか…概算で7万馬力くらい必要なのかなどと考える。【ラ・カサミ級戦艦】に比べて砲数も格段に多い。砲撃の威力は口径の3乗に比例する。この戦艦とムーの最新鋭戦艦【ラ・カサミ】が打ち合えばほぼ確実に負ける。奇跡でも起きない限り叩き潰される。こんな高度な艦はもしかしたら砲撃精度も我が方より上の可能性がある。

 

「写真でこれだけの事が分かるとは…我が国とは50年は技術差がありそうだ…」

 

マイラスは気分を変えて東の地で観戦武官アスランがロウリア王国で撮影した日本国と呼ばれる艦艇の写真だ。

 

第三文明圏外国家ロウリア王国とクワ・トイネ公国の戦争に誰もがロウリア王国の圧勝とムー情報分析課は予想し、観戦武官を派遣したのだがそれを覆した船らしい。

アスランの情報によればこれは日本国の船である【秋雨】と呼ばれる艦艇なのだが…全く分からなかった。

 

船体はとても大きいのに対して砲塔が1門しかない。よほど射撃能力が良いのか連射出来るのか…連射出来るなら門数を増やせば攻撃力も上がる。設計思想が全く理解できない。

 

だが、空母と思しき【出雲】という船については分かりやすかった。この船には航空機ではなく、ムーでは考えもしなかった回転翼機を採用している。それについては驚いたが1番気になったのは煙突が無かったことだ。つまり排煙をしていない事になる。ボイラー機関で無いことは確かだが、どんな動力を使えば良いのか見当が付かなかった。

 

「設計思想がわからない…だが、回転翼機といい空母に煙突が無いといい…我が国より一部は優れているようだ…」

 

マイラスは次に日本の戦車を見た。

 

「何だ?!この砲塔!我が国の戦車より大きいじゃないか?!予測でも30口径以上だぞ!」

 

彼は日本の戦車の口径の大きさに驚愕した。しかし、もっと驚愕したのは次の写真だった

 

「何だ?さっきの回転翼機を限界まで小さくしたのか?どうしたらこんな小さな機械で動かす事が出来るんだ!」

 

戦闘ドローンを見たマイラスは日本はよく分からないが侮らない方が良いと結論を出すことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

―日本国某地自衛隊駐屯地―

 

稲荷神は陸上自衛隊の女性制服を着ていた。何故そんな服を着ているかと言うとロウリア王国戦を戦った自衛官の表彰と記念撮影会を行うためである。

 

フットワークが軽い稲荷神は稲荷神専用の豪華旅客車で自衛隊駐屯地に向かいそこでペロリスト共に表彰状を渡し、記念撮影会を行った。自衛官は皆が満ち足りた様子で稲荷神様の写った写真―物によってはツーショット―を持って家の家宝にするくらいである。

 

そして、同様の事を海上自衛隊で行う事になる…

 






―コラム―


稲荷神は戦国時代から現代知識や考え方を広めており、当時の人には理解出来ない内容も多い。しかし、いざ言う通りにすると成功する。偶に失敗するが後々の技術の発展を考えるとあの時失敗して良かった、となる。故にイエスマンが多いがこの世界は狐の獣人は珍しくない為、信仰は薄いが少なくとも今回の戦争でロデニウス大陸には信者が増えていく模様…


次回は外伝を何話かやってパーパルディアに行こうと思います。

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評価2を付けて下さった方が評価を上げる意気込みで執筆頑張ります!

私事ですが来週から執筆時間が少なくなり現在毎日投稿になっていますが、不定期の更新になりそうです。ご理解宜しくお願いします。

稲荷神視点をもっと描くべきか?

  • ペロリストとしてはもっと書いて!
  • 書かなくて結構!
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