もしもVの知力が0. 1だったら   作:正拳突き

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いつも誤字を教えてくれてありがとうございます。


12 新たなる仲間

銃声がボロボロになった倉庫の中を駆け抜ける。空気を切り裂くその音は、まるで死神が鎌を振り回しているかの様だ。

 

壁や床についた弾痕は、当たれば薄い皮下アーマー程度は簡単に貫通出来る事を容易に示しており。既に1分近くが経過しているのにも関わらず、弾切れを起こす気配がない。

 

『あの野郎 相当ぶち切れてんな』

 

「なあ、お前幽霊みたいなもんだし敵がどこにいるのか調べられないのか?」

 

『バカ言ってんじゃねえ。お前に見えないものは俺にも見えねえよ』

 

Vは初めて知った事に少しだけ驚いた。ジョニーとは話せるだけではなく、姿も見えるのだから自分視界外も見えていると思っていたからだ。

 

「どうした?やけに静かになっちまったなあ!!ビビって小便漏らした臭いがプンプンすふぞ!ハハハハ!」

 

「俺は漏らしてないぞ!!」

 

「そこか!」

 

Vが隠れていた場所を弾幕が突き抜ける、咄嗟にサンデヴィスタンを使い回避したが今のが当たっていればゲームオーバーなのは間違いない。

 

『一々反応しなけりゃ気がすまねえのか!?早く別の場所に隠れろ!』

 

Vが迫りくる脅威に対処している最中、カツオはまだ1人地下で考え事をしていた、これからの身の振り方についてだ。先ほどのVの襲撃によって自分以外は絶滅し、1人だけ生き残ってしまった。ナイトシティで名を上げるのは、生者ではなく死者だ。

 

アダム • スマッシャーの様な例外を除き、どう生きるかよりどう死ぬかが重視されるこの街においてこんなに不名誉な事はない。

 

そんな自分がこれから先、出世の機会が与えられるのだろうか?これまでだって散々苦労して来たというのに、下っ端のまま銃撃戦で呆気なく命を散らし、死亡者クイズの1つになる末路など。元上級市民のカツオにとって耐えられるものではない。

 

ならばあのVというサイバーサイコについて行くのはどうか?あの男はイカれてはいるが、その戦闘力は認めざるおえない。取り入る事が出来れば、莫大な利益を得るだろう。

 

凡人として何の面白みもない平凡な人生を送るか、それとも栄光を手に入れて華々しく散るか。彼はここが人生の分岐点である事を、痛く理解していた。

 

(僕は…僕は………!!!)

 

カツオが下した決断は________

 

 

「______クソ!アイツ何で弾切れしないんだよ!!」

 

Vが悪態をつくのも無理はない、かれこれ5分近く隠れ続けているのだが一向に相手が弾切れをしない。相手がリロードをする隙にサンデヴィスタンで近付き、切るつもりだったがこうも隙が無いと手が出せない。

 

「心配すんなよなあ!お前の為だけに!ありったけの弾を持ってきてやったんだ、まだまだあるから覚悟しろよ!!」

 

その言葉を聞き思わず顔をしかめる。既に大半の遮蔽物は銃弾によって穴だらけになっており、隠れられる場所は目に見えて減っている。このまま待っていても、いずれ増援がやって来て更にジリ貧になるだけだ、決めるなら今しかない。

 

「ジョニー、今から俺は敵に突撃する。頭と心臓には当たらないようにするから、多分だけどギリギリ行けると思う」

 

『もうそれしかねぇみたいだな…クソ』

 

『Vさん、僕です…カツオです』

 

ジョニーとの会話にカツオがホロコールで割り込んで来る。せっかくこれから決死の戦いに挑もうとしていたVだが、興が削がれてしまった事に少しだけ苛立ちながら答えた。

 

「なんだよカツオ、ここからがイイトコだったのに」

 

『僕がアイツの注意を引きます。その隙にやって下さい!』

 

「マジで?」

 

『はい、10秒後にアイツの近くで爆発を起こさせます。それで倒せるとは思っていませんが、少なくとも一瞬は気が散るはずです』

 

カツオは地下にあった端末から倉庫内にある、まだ奇跡的に生きている監視カメラを使い。件の巨漢の男の姿をバッチリと捉えていた。ここからカメラ越しにハッキングを行い、男の直ぐ近くにあるガス缶を爆発させる事が出来る。

 

重装備の相手だと爆発をもろに受けても死なないケースが多いが、それでもかなりのダメージを負う事は間違いない。

 

『5、4、3、2、1、今です!』

 

カツオはガス缶をハッキングにてオーバーロードさせ、一気に爆発させる。至近距離で爆発を受けた大男は、綺麗に吹っ飛び地面を舐めるはめになった。

 

「があ!ぐは…何のこれしき…!」

 

勿論、それは致命傷と呼ぶには威力は弱く、また直ぐに起き上がれば再び弾丸の雨を降らせる事は可能だ。しかしその猶予はVが与えない。

 

「結構強かったぞ、カツオがいなけりゃヤバかったかもな」

 

Vはサンデヴィスタンを使用した、超スピードで駆け寄り既に男の首に刃を当てていた。勝負は決した、弾幕と爆発による派手な戦いであったが、その幕斬れはあっさりとしたものだ。

 

「俺の負けか…殺れよ」

 

「ああ」

 

刀を一気に振り下ろすと、その太い首はいとも容易く切断され頭部が地面へと転がった。

 

「さてと、仕事も終わったし今日は帰るとするか」

 

『ヒヤヒヤさせやがって、コレに懲りたらもう無謀な突撃はするなよ』

 

「分かってるって」

 

嵐が過ぎ静かになった倉庫の中で、Vとジョニーは再び軽口を言い合う。まだ出会ってから数日しか経っていないのだが、意外と仲が良くなった気がするとVはふと思い立った。

 

そうしてVはジャッキーのバイクを呼び家へと帰ろうする、しかしその後ろからは、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「待って下さい!」

 

後ろを振り返るとカツオが全速力で走りながら、こちらへ近づいて来ていた。ゼェゼェと息を吐きつつも、カツオは何かを決心した様子でVの目を見ると。

 

「貴方の強さに惚れ込みました…僕を、貴方の弟子、いや舎弟にして下さい!!」

 

カツオは土下座をしVに頼み込む。彼は降って湧いたこのチャンスを掴み取りに行く事にしたのだ。その先にどんな困難が待ち構えていようとも。

 

「いいぞ」

 

「お願いします!トイレ掃除や靴舐めもします…え?そんな簡単に決めちゃっていいんですか?」

 

「別によくないか、お前俺の舎弟になりたいんだろ?

ほら、来いよ」

 

Vは右手を差し出し、カツオにバイクに乗れと促す。カツオはその手を全力で掴み、そのままVの後ろに飛び乗った。

 

「ありがとうございます!このカツオ • タナカ、Vさんの舎弟として必ず役に立ちます!!」

 

『こんな奴を仲間に入れやがって…どうなっても俺は知らないからな』

 

ジョニーの不安は正しかった。何せこの時カツオが考えていたのは

(このバカが、調子に乗るのも今のうちだから。いつかお前の全てを奪ってやる!それまでは借り物の優越感に浸ってるんだな)

 

新たなる仲間が出来たというのにこの始末、果さてこの先どうなります事やら。




オマケ : すっげぇチンプラント!


V「そういやカツオ、お前今インプラントは何入れてるんだ?」

カツオ「えっと、チタン骨とケレズニコフです」

V「悪くないがパワーが無いな…ゴリラアームとか入れるか」

カツオ「奢ってくれるんですか?」

V「当たり前だろ、俺の舎弟なんだから」

カツオ「Vさん…!
 (このバカ本当にチョロいな、猿もおだてりゃ木に登るとはよく言ったものだ)」

cm『ミスター • スタッド、衰える前に是非とも交換して下さい』

V「コレいいな…よしカツオ、お前コレ入れるぞ!」

カツオ「え?」

V「やっぱり男の急所は守らないとな」

カツオ「ままま、待って下さい!ホント、それだけは勘弁して下さい!」

V「遠慮するなよ、何なら俺も一緒に入れてペアルックにするか」

ジョニー『ペアルック(同じイチモツ)』

カツオ「ちょっと…冗談ですよね!?アレってネットの口コミだと股間から火を吹くとか!鉛筆削りで削られる様な痛みがするって言われてるんですよ!!」

V「何でもネットを鵜呑みにするなよな、ほらせっかくだしそこのリパードクに入るか」

カツオ「いやだあああ!!!」

1時間後、カツオの股間が火を吹いた。


_________________
それと、Vとジャッキーのツーショット写真をゲームの方で撮りました。
{IMG228750}

こんなイメージだと思って下さい。
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