キングオブキングな俺様のヒーローアカデミア   作:松田ゐふ

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第16話

『1位は鳳火鳥だ!!!』

 

 俺様が会場に戻ると、実況のプレゼント・マイクが1位であることを知らせる。

 モニターで緑谷が地雷ゾーンを抜けたあと、変身し残っていた仮想敵と邪魔な対空ミサイルを全て破壊してゴールしたのだ。

 今、モニターではハイパースローで俺様がコースを一周したかどうか判定が行われている。

 そうしているうちに続々と生徒たちがゴールする。

 

 俺様の1位が確定したらしく、順位がモニターに映し出される。上位42人まで発表され次の本選に駒を進める。

 残念ながら俺様のクラスメイトの青山がここで、脱落となった。【個性】による反動で後半に失速したことが原因だった。

 

「次からはいよいよ本選よ!! ここからは取材陣も白熱してくるから、キバリなさい!!! そして第2種目!私はもう知ってるけど〜〜〜……何かしら!?」

 

「コレよ!!騎馬戦!」

 

「騎馬戦……」

 

「騎馬戦……!」

 

「個人競技じゃないけどどうやるのかしら」

 

 周りの生徒たちが口々に次の競技について話し始める。ミッドナイトがムチで黙らせ。ルール説明をする。

 教師陣が騎馬を組んでいる映像を見せながら、長々と話す。

 

 まとめるとこうだ。

 

 ・騎馬はクラス問わず自由に組んでいい。

 ・2~4チームの騎馬を作り、基本的に通常と同じ騎馬戦のルール。

 ・順位によってPtがあり、騎手は騎馬を含めた合計のPのハチマキを首から上に巻く。

 ・ハチマキを奪われる。騎馬を崩される。そのどちらになっても失格にはならない。

 ・騎手が騎馬を離れた場合、10秒以内に戻らないと失格。

 ・悪質な崩しも当然失格。

 ・制限時間は15分。

 

「各自のPtは42位が5P、41位が10Pといった感じで5Pづつ上がっていくわ!」

 

「そして!予選通過1位の鳳くんの持ち点は1000万P!!!」

 

「俺様は常に狙われるわけか……よい、許す」

 

 ゲームバランスもなにもないが、裏を返せば最後までこのPを守れば俺様は次に進めるのだ。餌になるつもりはないが、中々面白くなりそうだ。

 

「それじゃ今から15分の交渉タイムのスタートよ」

 

 ムチの音が合図となり、生徒たちはバラけてあちこちでチーム決めを行っていた。

 

「……」

 

 分かりきっていたが誰も俺様に声をかけんな。目を合わせようとすれば、面白いようにみな逃げてゆく。

 

「俺と組まないか」

 

「……」

 

 声をかけられた方を見ると心操がいた。体育祭が始まる前に2、3度特訓をつけたが、本人の希望でそれ以外は会っていなかったが、どういう風の吹き回しか俺様と騎馬組む提案をもちかけた。

 

「いいだろう」

 

「なんでって聞かないんだな」

 

「聞いたところでなにも変わらんからな。それよりも、あと2人ほど欲しいな」

 

「小大はどうした?」

 

「ん」

(呼んだ)

「うわっ!?」

 

 唯は俺様の背後からひょこっと顔を出し心操を脅かす。

 ……気配を隠すのが上手くなったな。

 

「唯、俺様と組め」

 

「ん」

(いいよ)

「いいんだ」

 

「んん」

(特訓の成果を見せるならここしかないからね)

 

 残り時間も少なくなり、殆どの生徒が騎馬を組めたようで作戦会議に移っている。

 その中で、未だ溢れた生徒を見つける。

 

「お前も俺様と組むか?」

 


 

『さぁ上げてけ鬨の声!!血で血を洗う雄英の合戦が今!!』

 

 15分があっという間に過ぎ、フィールドでは騎馬がスタートの合図を待っている。

 

「唯!」

 

「ん!」

 

「心操!」

 

「あぁ!」

 

「尾白!」

 

「おう!」

 

「勝つぞ!」

 

「「「おう(ん)!!!」」」

 

 チームの各々に声をかけ、士気を高める。

 俺様たちの騎馬は、俺様が騎手で前を心操が、左を尾白、右が唯となっている。

 

 ポイントは以下の通りだ。

 

 俺様(1位)が1000万P。

 心操(31位)が60P。

 唯(10位)が165P。

 尾白(12位)が155P。

 

 合計10000380Pだ。

 

『いくぜ!!残虐バトルロイヤルカウントダウン!!!』

 

『3!!!』

 

『2!!!』

 

『1!!!』

 

『スタート!!!!!』

 

 合図とともに全騎馬が俺様たちに向かってくる。だがそれは既にわかっていたことだ。

 

「貴様らの狙いは()()だろう。欲しければくれてやる!しっかり受け取れ!!」

 

 頭のハチマキを掴み全力でフィールドの中央に投げる。全騎馬の視線が1000万のハチマキに向けられる。

 

「唯、やるぞ」

 

 “火鳥・鋭弓矢”

 

 翼から羽を散らせ唯が()()()あとフィールドの周りを回りながら1000万に集まるように操作する。

 

「なんだこれ」

 

「風すごい!?」

 

「目が開かねぇ!?」

 

 羽が高速で回ることで発生した突風が、フィールド全体を襲う。普通に考えて俺様の羽だけでは、この強さの風は起こせない。

 

「……巨大化」

 

 唯の【個性】だ。

 唯は触れた物の大きさを自在に変えることが出来る。

 そしてその【個性】は俺様との数年間の特訓で強化されている。当初は変化できなかった俺様の羽を、今では変化させることができるようになった。

 

「こんなことできるんだ」

 

「ん」

(解釈を広げた)

 唯曰く、腕が変化した翼は生物だが抜け落ちた羽は物という解釈から【個性】が成長したらしい。

 

 しばらくすると風が止み。他の騎馬も現状に気づくだろう。

 

「おい!ハチマキどこいった!?」

 

「嘘だろ!?」

 

 頭や首にあったはずのハチマキが無くなったことで、パニックになる騎馬たち。

 

「貴様らが探しているのはこれか?」

 

 風とともに上空に飛ばした羽が俺様の近くに集まる。その羽には大量のハチマキが引っかかっていた。

 

「さて、奪えるなら奪ってみろ」

 

 鳳チーム……10004305P。

 残り時間12分。

劇場版を入れるかどうかアンケート取ります。

  • やってくれ必要だろう
  • 本編だけで大丈夫
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